Ｐｈｅｗｓｈｉｎ さん、いつも本當に有難うございます。とても參考になります。
「ところが、高島忠雄と久慈あさみは」の「忠雄」は「忠夫」ではないでしょうか。記録に拘っておりますので、


「撮影監督　��村倉太郎　祝う会」
11/25　撮影監督　��村倉太郎さんの日活芸術学院・学院長就任及び「撮影監督　��村倉太郎」の出版を祝う会が開催されます。
發起人になっている日活のスターや監督が多數來るようです。私は出席する豫定です。誰でも參會できますので、皆様も如何ですか。

　11/25　18:30〜20:30　ホテル　メトロポリタン　　池袋驛西口
　會費：10,000円（ビュフェ、「撮影監督　��村倉太郎」贈呈）


「ダニー・ホッジ夫妻來日」
プロレスリング元NWAジュニアヘビー級チャンピオンの鳥人ダニー･ホッジ氏(73歳)が10月上旬來日しました。米国アマチュアレスリング五輪代表として‘52年ヘルシンキ(5位)‘56年メルボルン(2位)兩大會に出場、‘58年レスリングとボクシングで全米チャンピオンになったこと、またスポーツイラストレテッド誌の表紙を飾ったただ一人のレスラーであることなど、プロレスラーとしてではなくスポーツマンとして彼を尊敬し、「谷輔次」（たに・ほっじ）をペンネームとしました。(この名前で‘60年代後半から‘70年代までは、プロレス關連記事を執筆しておりました。）
彼には對戰相手を殺さないために試合前にplay with oneselfをしていたという逸話もあります。

今回はトークショーの中で、人間風車ビル・ロビンソン(67歳)とスパーリングをしたそうです。昨今の擬似格闘技やエンターテイメントプロレスレスとは異なり、catch as catch canのレスリングが展開されたと想像できます。

葉子様本は皆様と一緒に絶對に作りますが、ダニー・ホッジ本を作るべく
30年以上前から内外の資料を集めております。

{　ところが、高島忠雄と久慈あさみは、
　酔眼モウロウと　なって、意気投合｡

　「ヨッタン(久慈の愛称)･･･」
　「ボンちゃん好きよ･･･」
　痴語を囁きかわす
　ラブシーンを演じてしまった｡

　「こいつは傑作じゃないか！」
　と、三木のり平が面白がり､
　「記念に16ﾐﾘに写してやろうじゃないか、
　すぐ撮れよ」
　と、提案した｡

　「よし、きた！」
　応じて小林桂樹が　
　ジージーと16ﾐﾘに
　このラブシーンを撮影してしまった　ものである。

　　これを二人とも知らなかった　というから、
　アッケラカンとした情事だ。

　　さて、酔いの　さめた翌日､
　これを聞かされた高嶋忠雄が　ビックリ仰天｡

　「それは殺生だ｡
　ぼくは全然意識が　なかったんだもの、
　ネガを返して貰わなきゃ」
　と、一人一人を　つかまえて泣きを入れたものだ。

　　まっ先に面白がった三木のり平などは、
　空トボけて、
　「ボンちゃんの口説きのテクニックを研究するために､
　あれは貴重な資料だよ｡
　ゼッタイに返せないね」
　と、冷やかす始末｡

　「そんな意地悪を言わないで､
　なんとかカンベンして下さいよゥ･･･」
　高島忠夫がベソを　かいてしまった　と　いうが、
　その仕ぐさに　愛嬌があって
　憎めないものが　あった　そうだ。

　　一方､久慈あさみも、
　「一年に一回のことじゃないの、
　何も騒ぐこと　ないじゃないの」
　と、ケロリと　したもの。

　陰気くさい情事という感じがなくて、
　噂は　ひろがった　ものの、
　誰も悪くいう者は　いなかった　と　いう。　　　　　　　　　　　　　　}

　　と、在りました｡

『見付からぬ彼女の男性』

{　しかし、人間は　あんな人が　まさか
　と　いうことが　よくあり、
　いままで　実証も　されてきた。

　　思いがけない人が、思いも　よらない
　信じられない事件の　主役を演ずることは　
　よくある。
　だから　彼女の場合も
　まさかの人の行動と　みる向きも　ある。

　　だから　彼女の友人､知人の間でも、
　意見が二つに別れるのも　当然で　あろう。

　　その自殺説を　あげる人の理由というのは、
　松江さんは　この数年　某新興宗教に　こっており、
　家庭の面倒を　みることも十分でなく、
　その方面に入れあげたろう
　と　いう噂さ｡

　　また弟が反抗的で
　家庭問題のトラブルを、
　ある親しい女優に　もらし、訴えていた　と　いうこと。

　　東映の　ある女優は､
　「家族制度のギセイに　なって、
　いや気が　さしたんじゃ　ないかしら。
　第一　男の友だちも
　グラマーの彼女の表面しか　みないで、
　肉体面のことしか考えない｡
　そうした　ことと、
　家庭のドロ沼のようなトラブルを
　娘一人が　ひき受け続けたら､
　いいかげんイヤに　なるんじゃ　ないか
　と　いう　同情論さえ飛び出すのだ｡

　　そこで“ベーリー”の件だが､
　この名前の人物は一体何者なのか｡
　これさえ　わかれば
　一挙に事件解決のメドが　つくのだろうが。
　これが判然と　しないのである｡　　　　　　　　　　　　　　　　}

　　と、在りました｡

[３１２]の続きです｡

　『左幸子さんに励まされて』

{　幸いにも前二作で　売り出して　いただいた　私は､
　いま十三本目の『海女の岩礁』を　撮影中ですが､
　八本目の『春泥尼』も　忘れられない映画でした｡

　　この撮影のとき、
　上に薄物を羽織っているのですが、
　私が尼に　なったとき
　頭から水を　かけられるシーンが　ありました。

　　すると
　ガーゼの　じゅばんが　
　ぴったり肌に　くっついてしまい、
　胸が　はっきり見えてしまうのです｡
　裸に　なるよりも
　妙に恥かしくて　モジモジしていましたら、
　一緒に出ていた　左幸子さんに
　「体当り､体当り！」
　と　はげまされました。

　　そして　
　いろいろ　親切に指導をして　くださいました。

　　『海女の岩礁』でも
　おなじように　濡れたジュバンで
　胸が透けて　みえるシーンがあって
　内心いささか　困っているのですが､
　まあ　とにかく「体当り」で演技をやり、
　その演技が演技として
　皆さんに認められるまでは、
　なんでもやる　つもりです｡　　　　　　　　　　　　　　　　}

　此れで､終了です｡

　次のお話は、また。

偶然にも本ＨＰを見つけ、更に「３２１」さんとほぼ同年代を過ごした者として昭和３０中・後年は安保闘争と大江健三郎とが渾然一体とし、この中で大江の小説に出てくる「新東宝」は読者の高校生にはなんとも興味のあるものだった。
大蔵貢の経営の是非は別として、当時の左翼カブルした高校生の行動の一つに「新東宝」を見るのが反体制の証であり、その後のロマンポルノに通ずるものがあったと思う。今にしてこの流れを見ると社会正義を叫びながら怠惰な生活送る万年青年を自負する我々世代の共通点と思う。
葉子さん・田中真理・白川和子は１０〜３０才代それぞれの年代のマドンナだった。
それにしても、新東宝の映画はスチール写真と本編が一致しておらず期待はずれが往々にして多くあり、ご愛嬌でもあり仲間との話の種にもなった。

昭和３４，３５年頃の世田谷区用賀地区は畑が多くあり、春先になると土埃が舞い上がりその光景は今では想像も付かない状況でした。
私は埼玉の中学を卒業し、同区深沢にある高校の生徒寮で寄宿舎生活をし、親元から離れ自由な毎日を過ごしていた。寮生活になれたある日、１年上の人から「映画を見に行こう」と誘われ見に行ったのが「用賀新東宝館」で数少ないそして「便所臭い」直営館だった。学割５５円３本立てその中に｢三原葉子」主演の作品があった。
先輩は葉子さんを良く知っているらしく、その後何度か話を聞いたが当時の私は東映のインチキ時代劇が好きで余り興味はなかった。
それから１０年くらい経った時期、ひょんなことで東映作品を見たときあの葉子さんの濃厚なＳＥＸシーンを見てから、隠れファンになり今日に至っている。
ＣＳＴＶで何度か若くて輝いているときの彼女を見ると、月日の無常さをつくづく感じる今日この頃です。

彼女への、多くのＨＰがあり、決して一流扱いの無かった三原葉子姉さんですが、忘れられた著名な女優が多い中、こうして多くの人に未だに愛されつづけ、子供から青年期に性の目覚める時期に深く心に染み込んでいたことを今更ながら感激する次第。何たって小生の一番の往年の女優は彼女を置いて
ありません。晩年は晩年でぞくぞくするような中年のお色気にまたまたぞっこんでした。

ご冥福をお祈りします。
　我が葉子さまと知る人ぞ知る間柄、インタービューできず眞に殘念です。

谷輔次様
はじめに喜劇ありき、客用の椅子とテーブルのある大阪のジュンク堂で見せてもらいました。
労作ですね！
まさに喜劇映画の巨匠・斎藤寅次郎にささげるオマージュですね。
ぼくは勉強不足で斎藤寅次郎監督のことをあまり知りません。たしか「珍説忠臣蔵」が斎藤寅次郎さんの作品ではなかったでしょうか。
またいろいろ教えて下さい。

　余りに遅く為ってしまって、誰も待っていませんね。

{　　彼の師匠は　大久保忠素監督だった。
　
　　今は　この人の名前など　誰も知ってはいないが、
　　この凡庸な監督も　
　　一ころは　松竹京都撮影所の所長格にまで　なった男だった。

　　政治的な力の強い監督だったから、
　　その助手に　なったことは、
　　彼の１本立ちに　なるまでの道程を
　　相当早めたことにも　なるだろう。

　　お蔭で大正１５年３月　１人前になり、
　　師匠の後をついで、
　　最初は主に時代劇の演出を　やっていた。
　　彼が　スラップ・スティック(ドタバタ喜劇)に手をつけたのは
　　昭和３年の『不景気征伐』あたりから　だろうと思う。

　　　その時代は、
　　一流封切館でも　２本建て、３本建て興行がザラだった。
　　ニュースに　２巻ものの喜劇、
　　それに新派新劇から　時代劇(旧劇と称した)と
　　安物の食堂みたいに　盛り沢山な盛況だ。

　　これだけ　たっぷり　みせないと、
　　そのころの映画ファンは　承知しなかった。
　　だから　撮影所でも、
　　質のいいものより　量産のほうが大切で、
　　当然、２４､５才の青年も少し経験をつむと
　　すぐ一人前の監督に昇進できた訳だろう。
　　その点､現在の撮影所のシステイムでは､
　　助監督の１０年以上の修行時代のあることは　当然と云える。

　　　ただ一つ､斎藤寅次郎の他の監督と違った点は､
　　はじめの１０本あまりだけが正劇で、
　　その次現在まで､概算１２０本あまりの作品が、
　　すべて喜劇ばかりだと云うことである。

　　　ただし、現在は　相当な多作溢作が災したのは､
　　昔のスラップ・スティック・コメディ時代のように
　　ズバ抜けたギャグやプランの　ないことだ。
　　彼の手足と　なれるような
　　質の良いギャグ・マンは　いないだろうか。　　　　　　　　　　}

　　　と、在りました。
　　此れで､終了です。