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題名 いっそ永世中立国に
内容 今書いている長編は愛しすぎた女のせいで……
次に書きたい小説は亡き魂に愛されて……という内容。
ああ、早く「狂った妄執愛」を終えたい。
書いていてきつい。
田中さん、書いていて主人公に同化しませんか?
ぼくは完璧に同化してしまうんです。
30枚も書くともうマラソンで10000メートル走ったみたいに疲れる。
田中さんはどうですか?
[228] 2006/07/08/(Sat) 02:03:39

名前 田中洌
題名 「ああ、またいくさか」(ゲーテ『ファウスト』)
内容 テポドン2、ロドン、スカットミサイルとたてつづけに打ち上げられるたびに、まるで蜂の巣をつついたような騒ぎだ。経済制裁では物足りない。軍事制裁で根こそぎ震えあがらせちまえ。やっちまえ。自由の、民主主義の、権利の、平和の、糞のと口ばっかり達者な弱虫どもは、すっこんでろ。女たちは、突然勇ましくなった男たちに「まあ、かっこいい」と子宮をわなわなさせる。勇壮な、大言壮語は、不満にくすぶる人びとのあいだに、次々へと拡散し、腕によりを入れた勇猛果敢の競いあいだ。
新聞もTVも商売繁盛、笑いがとまらない仕掛けだ。そうなれば、政府は、なにもまやかしを考え出して、人びとをあおり立てる必要はない。冷静な顔をして火消し役を買って出ればすむ。
生活保護を取りあげようと、年金生活者を姥捨て山に放り込もうと、文無しから人頭税をむしり取ろうと、いまわしい法律を何百つくろうとも、もう、文句のでるけはいはどこにもないのだ。
ああ。またいくさか。
ゲーテのごとき知識人は、だまりとおすか、だんまりを決め込むか、亡命することしかできない。
ぼくは、知識人ではないから、人びとの直感力を頼りに、「戦争なんか、よせ。いいことなんか、これっぽっちもありゃしない」といいつづける。


[227] 2006/07/07/(Fri) 18:40:10

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題名 生きることはつらい
内容 つらいですねえ。
かつて自分を好いてくれた男に(金のために)身を売る、というのは……悲しいですねえ、どうしょうもなく。
しかも彼に対してかすかに恋心を抱いていたとは……終わるしかないですねえ……
しかし小説という設定ではみごとですよ、巧いです。さすがです。

あるアメリカ小説ですが、
老人が少ない給金で生活費を払い、わずかに残ったお金を持ってバスに乗り、汚い貧民窟の安アパートに行きます。
そこでは自分の娘がいて、麻薬におぼれ荒れ果てた生活をしています。老人はその娘にわずかなお金を届けに行ったのです。
「悪いわね」と言って恥ずかしそうに受け取る娘、その後ろで飲んだくれの亭主が「老いぼれを早く帰せ」とどなっています。
娘はドアを閉め、老いた父親は肩をおとして帰って行くのです。
このシーン、描写がすごく巧くてまるで目の前で繰り広げられているようでした。

もうひとつ。
救済院でお粥を配っています。貧しくて食べられない人たちがお椀を持って列を作って並んでいます。
救済院の人がしゃもじでお粥を入れようとしたら、前にいる女はお椀を持っていないんです。
「お椀がないと入れられませんよ」と言うと
女は両手をお椀のように丸めて差し出しました。
「ここに入れて下さい」
「とても熱いんですよ、入れられません」
「お願いします。子供が待っているんです」
女は火傷しながら持ち帰り
腹を空かせて待っている子供に食べさせます。

悲しいです。
本当に泣かせる場面ですよ。
野生のチーターにも同じようなシーンがありました。
狩りができず痩せた母親チーターが、やっと捕まえた鳥を
子供たちに食べさせるんですね。
自分はガリガリで、今にも倒れそうなのに
子供たちが食べてしまうのを、そばで見ているんです。

愛情ってこういうことだと思います。
ほんとうに深い深い愛情を心から感じさせてくれます。
[226] 2006/07/05/(Wed) 23:52:50

名前 田中洌
題名 労働者の作家・ゾラ
内容 『居酒屋』はまぎれもない不朽の名作だ。洗濯屋のかみさんが落ちぶれるまで落ちぶれて、汚物と悲惨と孤独と無為と怠惰と飢餓にまみれて、どん底の地獄をさまよい、寒さと飢えに震えてくたばっていくというのに、何ともいえない救いがある。それは、ゾラが労働者を愛し、労働するものの正直さに未来をみていたからだ。彼は、労働者の悲惨な現実を描く。邪悪なはらわたをえぐり出し、これでもかこれでもかと、そのみにくさ、だらしなさ、すれっからしのあばずれぶりを反吐のように吐き散らす。暴きたて、どぶのなかに叩きこむ。棺桶に投げ込み、あっかんべをして、ひっくり返って笑い転げる。洗濯女は、いざこざを起こし、犬といっしょにごみをあさり、乞食も同然の有り様で袖引きの決心をしてパリをさまよう。「あんた、ねえ、ちょっと……」彼女は、そうやって歩きながら、五十年働いて、「お恵みを……」と物乞いをしている爺さんに出くわし、虐待されて死んでいく「かわいいひよこのような」少女を看取り、それから、よりもよって、かつて想いを寄せられていた鍛鉄工の袖を引いて、パンとシチューにありつく。
ゾラは、書く。
●「ありがとう!ありがとう!ああ、何ってご親切に!」
それから先は口ごもり、もうことばにならなかった。フォークをにぎると、あまりに震えるので落としてしまった。飢えが喉を締めつけ、年寄りのように頭をがくがくさせた。手づかみで食べねばならなかった。じゃがいもを口に入れると、彼女はしゃくりあげて泣きだした。大粒の涙が、パンにおちた。彼女はがつがつと食べつづけた。
「まだパンが欲しい?」鍛鉄工は小声できいた。
彼女は泣いていた。いいえ、ともいい、ええ、ともいい、なにがなんだか自分でもわからなかった。ああ、神さま、飢え死にしそうなときにものを食べるというのは、なんていいもんで、なんて悲しいことなんでしょう!
●労働者アパートの暗闇のなかを七階までのぼっていきながら彼女は笑いださずにはいられなかった。『落ち着いて働き、毎日パンを食べ、寝るためのこぎれいな部屋を持ち、子供たちをちゃんと育て、なぐられることもなく、自分のベッドで死んでいきたい』という昔の理想を思いだしていたのだ。
とんでもない、ほんと、おかしな話よ。なにもかもあべこべじゃないの!もう働いてなんかいないし、食べるものもない、ごみの上に寝ている。娘は淫売みたいな暮らしをしているし、亭主からはさんざんに殴りつけられている。あとは往来でくたばりさえすれば、すっかりできあがりだ。それだって、窓から身を投げる勇気さえあれば、すぐにも成就できる。なにもあたしは、三万フランの年金の貰える身分になって、人から尊敬されるようになりたいなんて神さまに御願いしたわけじゃないのに。ああ、そうなのね、この世じゃ、いくらつつましくしていたいと思ったって、どうしたって願いはかないはしないのだわ!食いものもねぐらもないっていうのが、人間だれしもの運命なのね。
廊下に足を踏みいれたとき、彼女はまるで気が狂ったようだった。ほんとうは、この大きな悲しみは、鍛鉄工に永遠の別れを告げたからなのだった。もう、決して、二度と会うことはない。

ユダヤ人将校・ドレフュスが軍法会議でドイツのスパイ容疑で終身刑に処せられたとき(ドレフュス事件)、ゾラは、軍部、右翼の腐敗を鋭く追究して、論陣を張ったという。ドレフュスは後年、無罪となった。
[225] 2006/07/05/(Wed) 16:59:49

名前
題名 日本人は冷酷無比
内容 わたしも以前から似たような意識を感じていました。
日本の奇異なることに、弱者は弱者に対して
もうれつに厳しいのです。
いじめられっ子はいじめられっ子に厳しい。
えっと、最近なにかで読んだな。
その心理的な背景はなんだったか……


ひじょうに興味深い話をふっていただけたので
KEI的記録のほうで取り上げさせて頂きま〜〜すね。
[224] 2006/07/04/(Tue) 23:52:13

名前 田中洌
題名 『居酒屋』のゾラ
内容 肉食と草食のちがいだ。ゾラが描く労働者とぼくたちの労働者のちがいは、暴れまわる牛と細切れの水田に律儀に育てられた稲穂のちがいみたいに、まさに天と地のちがいだ。ぼくたちの労働者ははいつくばって生きてきた。頭も尻もかくして、目立たぬように地面にへばりつき、戦争や日照りが通りすぎるのを雑草を食べながらたえしのんだ。
やつらの労働者は、めちゃくちゃに底抜けだ。たえもしないし、しのびもしない。

●あんなちんけな工場で二度と締めあげられてたまるか!あんなところで働くくらいなら、年が明けるまで空きっ腹を抱えているほうがましさ。
●余計なことばっかりしやがって、まったくうんざりしちまうよ。仕事場に鐘をとりつけるなんてことを思いつきやがってよ。鐘だとさ。ふん、奴隷じゃあるまいし……へん、今日も鳴りやがるだろうな。あんなもので鉄床のところまでつまみ戻されてたまるか!あんな親方、こっちからくびにしてやったっていいんだ……文句でもいいやがってみろ、ただじゃおかねえぞ。

働き方も底抜けなら、飲みっぷりも、落ちぶれ方も、くたばり方も、踏み倒し方も、なにからなにまで底抜けだ。ぼくたちの労働者は、陰険で、冷たい。ぼくたちの労働者が、心ゆくまで底抜けになれるときといえば、権力を傘に、弱いものいじめをするときだ。法律に守られているときだけは、底が知れぬほど、冷酷無比だ。


[223] 2006/07/04/(Tue) 20:05:57

名前
題名 お酒はきどらずに飲みたいものですね
内容 しゃれたラウンジでカクテルというのも楽しいですが
やはり
罵声が聞こえてくるような場末の酒場って好きですね。
お会計の心配もいらないし。はははっ。
きどらない雰囲気の中でぼーっとしているのが
けっこう好きです。
ひとりで飲んでいるといかした相手を探して口説き落とすという悪い癖がありましたが
今はそんな遊びからも遠ざかっております。
楽しみたいから飲むと言うより
安らぎたいから飲むと言う感じですか
あああ、疲れているわたし……
原因?
もちろん、ワールドカップ……
[222] 2006/07/03/(Mon) 23:32:12

名前 田中洌
題名 作家・ゾラの才能
内容 『居酒屋』のゾラには、おどろいた。
ぼくたちの労働者からは、あまりに隔絶しているのだ。
ゾラの労働者たちは、ぼくたちと違って少しも悲惨ではない。ぼくたちの労働者のように、草食動物の羊のようにおとなしく、いじいじしていて貧弱ではないのである。
ゾラの労働者は、たがいに関心を持ち合い、陽気で愉しく意地悪で、がぶ飲みしてどんちゃん騒ぎ、労働歌をうたい、男はむろん女も、子供たちも、何がどうなったか誰がどうしたかもわからないまま眠りこける。みな、お人好しで、まじめで、あけすけで、負けず嫌いで、俗悪で、優しい人たちばかりなのである。
こぶつきで結婚したちんばの女主人公が、洗濯女から洗濯屋として成功し、昔の色男と亭主に食いつぶされ、何もかも失って落ちぶれ、餓死寸前の状態で酒を飲み、しまりをなくしてふらふらとうろついた末に、かつて面倒をみたことのあるホームレスのねぐらでくたばるという話なのに、あらゆる場面に労働があふれている。
労働の楽しさ、むかつき、理不尽さ、情念が流れている。
意地悪女と殴り合いをしている最中でも「♪ばん!ばん!マルゴは洗濯場へゆくの♪ばん!へらでしっかり打って♪ばん!ばん!こころを洗濯するために♪そうら、こいつはランチェのため、そうら、こいつはおまえの妹の分!そうらこいつはおまえの分!ばん!ばん!へらでしっかり打って♪」と洗濯の歌をうたいながら、相手の尻を洗濯べらで叩く。男たちは、若い女の気を引くために工場の暗がりでハンマーの腕をきそいあう。誕生パーティでは、「労働者は酒がなきゃ生きていけるもんじゃない。親爺のノアが板金工や仕立屋や鍛冶屋のためにブドウの樹を植えてくれたのさ。酒は労働の垢を落とし、休息をあたえ、のらくら者の腹に火をつける。労働者だって、へとへとに疲れ、一文なして、ブルジョワからばかにされ、おまけに楽しみの種にはそうお目にかかれるわけじゃない。ときどき酔っぱらうのは、ただただ世の中を薔薇色にみたいばっかりなんだ」と来る。
ゾラの労働者は、女たらしもなまけ者も気だてのいい働き者も、ホームレスの爺さんも、実の娘に厄介払いされて嫁のところに居候している婆さんも、どれほど悲惨でも、あるがままの悲惨な自分自身に満足しきって、泣いたり、わめいたり、飛び跳ねたり、胸を掻きむしったりしているのである。自分自身の貧しい境遇を、執念深く呪ってはいないのである。裕福な人たちに対する憎しみも羨望もないのである。憎んだり、呪ったり、羨んだりする暇がないのである。
才能ある作家は、下層階級を描きながら労働者の真実に対してあくまで敬虔だ。
[221] 2006/07/03/(Mon) 15:57:37

名前
題名 投稿小説について
内容 面白くなってきたので書くのが楽しい。
臆病なおどおどしているのが主人公という設定なので、自分を出せないのがちとつらい。
今280枚(推敲なし)
ぜんぶで500〜600枚くらいになりそう。
7月締め切りの文学賞ってどこかあったかな??
まあ、投稿先は書いてからにするけど。

[220] 2006/07/02/(Sun) 23:02:03

名前 大松新二
題名 サッカー漬け
内容 僕もです。ブラジル負けた……(ToT)
[219] 2006/07/02/(Sun) 20:37:41






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