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名前 |
田中 洌
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題名 |
選考委員様 |
内容 |
だいぶ前、マグネットで止めておいた新聞の切り抜きがぶら下がりメモの束の中からひらひらと落ちてきた。幻冬舎「感動・ノンフィクション大賞」の要項だ。詳細はホームページとある。『ぼくの沖縄ノート』はどうかと、見てみると選考委員が振るっていた。フジテレビ取締役編成制作局長・山田良明さんは「人間の深淵を捉えた心ゆさぶるノンフィクション作品が、この新しい賞を通して生まれることを期待しています。」と来た。まるで天皇陛下のみことのりだぜ。「朕思うに民はこれ市井の感動とともにつましくも生存せり。よって朕は、魂を震撼させるべきノンフィクション作品の出現せんことを切に望んでやまない」一方では、NHKがなくなるとそれっきりおしまいの提灯持ち作家・重松 清様のばか丸出しだ。「誰の人生にも感動のタネはあります。生きることに絶望したひとが目の前にいたら、こんな話を聞かせてあげたい。そこをスタートラインにしてみませんか?」どっちにしても、お目付役どものフィルターを突き抜けなくては、日の目は見られない。短編小説、一本目はあと少し、なんとかあと三日でやっつけて、それからまだ手つかずのミニ新聞だ。もう一本短編と来る前に我が『沖縄ノート』をやるかも知れない。市の財政も勉強したいし、諏訪湖畔の岡谷工場地も取材したい。一度も書いたことのないノンフィクションとなると、フィクション風ノンフィクションかな。欲張るな、我がこころ、72歳でデビューしてもいいのだぞ。 ●マッチする束の間の闇に 霧深し 身捨つるほどの 祖国はありや●寺山修司 |
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[14] 2005/09/21/(Wed) 13:51:14 |
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