「台中」を語る:台中に住んで早10余年になりますが、
緑が増えたのを喜んでいます。とありました。
台中生まれなので、懐かしく嬉しく思いました。
ブログにこんな記事を書きました。
樹は5年、10年と経ってやっと大きくなる。
昔の人は、樹を植えて林をつくり森となるのは、
次の世代のためと言ってた。
経済一辺倒の時代には、
なんとも気の長いことだと思っていた。
我が家の小さい庭にも、何本かの樹が植わっている。
30年ほど前に建てた家なので、樹も大きくなった。
その下草も、あまり手入れしない不精者なので、
「自然がいい」と手前勝手に横着を決め込んでいるので、
柔らかい土壌になっているような気がする。
このまえ屋根の葺き替えをやってもらったら、
南側の樋を下ろしてきてその先を庭の片隅に
勝手に流れるようにされてしまった。
都合のいいときに、塀のブロックに穴をあけて、
外の下水溝に流すようにすると言っているけど、
忙しいのだろうそのまんまになっている。
おかげで我が家では地面に吸い込みのように、
結構地下水となっているのだろう。
周りの道路はアスファルト、
家の周りはコンクリートが主流になっている。
幸いなことに、大雨が降ってもよく流れて、
洪水のようにはにならない。
しかし、よく流れた下水は、下水場を経て
川、海へ流れていくのだろう。
これでは地下水の増えることは望めない。
世界遺産に登録された白神山地のように、
ブナの森が残されていれば、水は万全である。
いま住まっている平地でも、地下水を増やしたい。
それには樹を植えることだと言いたい。
都市計画で緑道をせっかく作ったならば、
桜、こぶしなどもいいけれど、木の葉を積もらせて
柔らかい土壌を多くすべきだと思う。
昔からあった鎮守の森は残し、すこしでも
樹を増やしていきたい。
ゲートボールのグラウンドの周りは、
楽しんでいるご老人をまもるような、
小さな森を作っていきたい。
吉野の古人の例に倣って、樹を贈る慣習を
育てていきたいと思う。