いや〜、この号は面白かったし笑えました。
私は台湾には住んだことが無いですが、十数回出張をしたことがあります。10年ほど前は携帯電話のサイズも、今のテレビのリモコンぐらい大きかった。台湾のビジネスマンはそれを腰のベルトにケースをつけて携帯電話を持ち歩いていた。「わしは携帯をもっとんじゃ!」といわんばかりのファッションでした。私の取引先の担当者も然り。
電話がかかってきたときには怒鳴るように「ウェイ?、ティャボー!、ホー(好)、ホー オ、アネオ。ホー ワレコンホー シーア。ホー」といった感じではなす。メルマガ氏が書いておられたように「何喧嘩してんの?」と言う感じと「ホー(好)」が多くなったら会話が終わるんだなという感じがしました。
台湾との商売では台湾語も出来ないとやりにくいとかんじたので、1997年の春の出張前に十日間かけて詰め込み勉強しました。すでにその当時は数種類の台湾語のテキストがありましたが、テープがついているものを選んで、毎日通勤でテープを聞き流して、昼休みには教科書を見ながら聞く。お風呂でテキストの例文を暗唱するなどして全20課ある内容の8課まで丸暗記。
出発時に空港の待合室で座っていたら、断片的に台灣人の乗客の話す言葉が聞き取れた。そして台北についたらいつものようにお客を探す人が「タクシー?」といって客引きをする。お客さんがピックアップに来てくれるが渋滞で遅れているようだ。そこで「わーえぺんゆうらい」と応えたらえらく驚いてそして優しい顔になって「アナタ、ニッポンジン。デモ台湾語ノジョウズデス。ヘンタイネ」と変なほめ方をしてくれました。そこにちょうどお客が駆け寄ってきたら、その客引きのオッサンが私を迎えに来たお客さんに「ニップンナンコンタイワンヲエ!」と話しかけて説明しているいる。
お客の事務所について台湾語のテキストを見せてあげたら我も我もと事務の女性までが食い入るように読んで大笑いしている。
翌日からは私が台湾語を話すと、お客の事務所では発音を訂正してくれたり表現をなおしてくれたり、先生が何人もついている状態でした。
不思議なことにそのときの出張中に自分が片言の台湾語の聞き取り力で会話を一生懸命聞いていたら、台灣人の声がデカイと感じなくなっていました。