今回の仕事は、暗礁に乗り上げた取引先との業務提携に関わる事。
給料日に島男は、神谷に連れられ会社のみんなと高級レストランへ行くが、マナーも知らず大失敗の連続。帰り道、すっかり落ち込んだ島男に「思ったより美味しい魚ではなかった」と声をかけたのは香織。魚なら幼馴染の龍太のが最高!と、香織を自宅へ連れ帰る。毎晩島男宅で食事をとっている龍太と妹のまり子は、突然の香織の来訪に驚く…が、龍太の刺身を香織が絶賛し、一同はすっかり和やかなムードになる。
島男は、香織を送りがてら遅咲きの桜が咲き誇る地元スポットへ案内し、束の間の夜桜見物。大喜びする香織だった(自然体でお似合いの二人)。
翌日、エア・ドリ−ム社との業務提携という大きな仕事を高柳から一任された神谷は有頂天。島男達を従えて飲みに行き、辺りをはばからず仕事の内容を声高に口走り窮地に。その事実をスクープされ、提携先の怒りを買ってしまったのだ(まさに壁に耳有り…状態だが、冷静なキャラの神谷がこんな頭の悪い事はしないだろうに)。
落ち込む神谷(エリートは打たれ弱い?)を、何故か島男はどんどんリード。アポもなしにエア・ドリームへ押しかけたり、社長が休暇中と分かると、行き先の見当をつけて(全員でブログを検索して調べ上げる様子でIT企業色も演出している)那須の別荘にまで行き、農作業の服装をした使用人らしき老婆に取次ぎを願い出るがあっさり拒否され、別荘前で座り込んで社長を待つ。
すっかり島男ペースの体当たり的仕事のやり方に、神谷は辟易するが、徐々に自分の価値観が揺らいで行く(島男効果は絶大だ)。
神谷は今まで、高柳と同様の価値観で生きてきた。それは、金が全てで、仕事はプロセスが問題ではなく結果が全てというものだった。
しかし島男は「やれる事は全てやってそれで駄目なら仕方がない、諦めましょう」と正反対だ。
神谷は、自分の人生を否定する事になりかねないため、島男を認めたくなかったが、座り込んで4日目の朝に、例の老婆からおにぎりと味噌汁を振る舞われ「自分達はただ謝りに来ただけだと社長にお伝え下さい」と老婆に頼む島男に釣られるように、深々と頭を下げる…すっかり島男感染している神谷なのだ(はい!予想通りその老婆が社長で、業務提携を考え直してくれました)。
諦めて会社に戻った二人に、高柳は「お前のやり方は間違っている」と島男を叱責。しかし同調を求められた神谷は、初めて高柳に逆らうのだった(アイランド・シンパが徐々に増えて行く)。しかも思いがけず業務提携の話が復活し、苛立ちを隠せない高柳だった。
---つづく---