[354] 気付かぬ恋 |
- 結衣 - 2006年09月08日 (金) 17時06分
『ずっと一緒、友達のまま』そんなこと言ったけど、 もう心は動き出していた…。
竜也「あーッ!ヤベェ、社会の教科書忘れたぁ〜。」
仁「お前また今日も忘れたのかよ〜。」
竜也「だって〜、由愛今日も見せて?」
由愛「もぉ〜仕方ないな〜。」
竜也「ヤッタ!由愛サンキュー☆」
私と仁と竜也は幼稚園からの幼馴染。 人から見れば仲の良い男女B人だ。 でもさすがに高校生になれば気持ちは変わっていた…。
昼休み
由愛「はぁ〜、やっと昼休みだ〜!」
仁「由愛、今日の弁当何?」
由愛「知らない笑」
仁「朝見ないの?」
由愛「仁、見てるの?」
仁「うん!で、ついでにつまみ食いするの笑」
由愛「はぁ〜、仁らしい。」
仁「何かヒドくね?」
由愛「別にヒドクないですよー。」
竜也「由愛コレ落としたよ。」
由愛「あー!キーホルダー落ちてたんだ。ありがとう!」
竜也「いや、別に良いよ。」
仁「…。」
由愛「あっ、そうだ久々にB人で食べようよ!」
竜也「えッ!?」
由愛「ねぇ、仁良いでしょ?」
仁「えっ?あ、うん。」
由愛「じゃあ、いただきまーす♪」
仁「…。」
私はずっとこんな幸せな日が続くのかとまだこの時は思っていた
友香「由愛、次体育だよ、着替えよう。」
由愛「あっ、そうだった。」
仁「いいよな〜、女子は。」
由愛「仁また何か考えてたでしょ?」
仁「俺も女に産まれたかったなぁ〜。」
由愛「バカッ!」
体育館
先生「じゃあ今日は女子も男子もバスケな。」
竜也「おっしゃ!バスケ得意〜♪」
由愛「そっか、竜也は部活バスケだもんね。」
竜也「由愛にいい所見せてやるから!」
由愛「楽しみだな♪」
仁「…。」
先生「じゃあ試合開始!」
友香「由愛パス!」
由愛「きゃっ!」
私はバランスを崩し倒れてしまった。
竜也「由愛、大丈夫?」
友香「由愛、本当ゴメン!立てる?」
由愛「…立てない。」
仁「先生、俺が由愛を保健室まで運びます。」
竜也「えっ?」
先生「おう、じゃあ頼むな。」
由愛「そんな仁悪いよ。」
仁「いいよ別に、少し我慢しろよ?」
そう言って仁は私をお姫様抱っこした
仁「由愛軽ッ!もっと食えよ。」
由愛「うるさいな〜。ちゃんと食べてるよ。」
竜也「…。」
保健室
仁「先生〜?いないの。」
由愛「いないね。」
仁「まず降ろすよ。」
由愛「うん。」
仁「足見せて。」
由愛「へっ?」
仁「放っておくわけいかねーだろ?」
由愛「分かった。」
仁「由愛の足、白くて綺麗♪」
由愛「もうッ!いいから早く見てよ!」
仁「分かったよ。じゃあまず曲げてみて?」
由愛「痛い…。」
仁「挫いたのかな?」
由愛「多分ね。」
仁「じゃあ俺がやるよ。」
由愛「ありがとう。」
仁「完成!」
由愛「ありがとう!」
仁「これで良いだろ?」
由愛「うん。」
仁「あのさ、一つ聞いても良い?」
由愛「何?」
仁「由愛って好きな奴いる?」
由愛「別にいないけど?」
仁「俺、由愛のこと好き。」
由愛「えっ?」
仁「ずっと好きだったんだよ。」
由愛「そんな急に言われても…。」
仁「竜也が好きなの?」
由愛「えっ?」
ドサッ!
由愛「ちょっ、仁?」
仁「俺が本気だってこと見せてやろうか?」
由愛「やだ…、やめてよ(泣)」
ガラガラ
竜也「何やってるの?」
由愛「竜也ッ!」
仁「見て分かんねーの?」
由愛「仁ッ!竜也違うよ?」
竜也「そっか…。A人ともそういう関係なんだ、じゃあな。」
ズキンッ!!!!!
何コレ?胸がスゴク痛いよ…。
仁「ねぇ?由愛ダメ?」
由愛「……、ぃぃょ。」
仁「マジ!?ヤッタ☆」
そんな笑顔しないでよ…。余計胸が痛くなるよ…。
放課後
仁「結衣一緒に帰ろう。」
由愛「えっ、あぁうん!」
竜也「由愛」
由愛「何?」
竜也「やっぱりそういう関係なんだな。」
由愛「…。」
竜也「さっきは違うとか言ってたくせに。」
由愛「…。」
私は何故か泣いてしまった…。
仁「竜也、お前許さねー。由愛行こう!」
由愛「…ぅん。」
竜也「…由愛…。」
仁「由愛、家まで送るよ。」
由愛「良いよ、別に近いから。」
仁「そっか。」
由愛「もうココだから、じゃあね。」
仁「待って!」
由愛「ん?」
仁「大好きだよ♪」
由愛「へっ?」
仁「またな。」
由愛「そんな事言わないでょ…。余計苦しいよ。」
家
由愛「ただいまぁ〜って誰も居ないヵ…。」
由愛「もう眠いから寝よっかな〜?」
バフッ!
由愛「何でだろう?竜也の顔が出てくるよ…。」
私はその夜寝てしまった。
朝
由愛「いってきまーす。」
仁「由愛、おはよう!」
由愛「あぁ、仁おはよう。」
仁「一緒に行こう。」
由愛「うん。」
学校
友香「由愛、仁大変だよ!」
由愛「何?」
友香「竜也が転校するって!」
ドグンッ!
由愛「嘘…。」
仁「それマジかよ?」
由愛「ねぇ、それいつ?」
友香「…今日。」
由愛「…」
私は今頃気付いた。『竜也が好きだ』 神様、どうかこんな私うぃ許してくれますか?
由愛「仁、あのッ!」
仁「竜也が好きなんだろ?」
由愛「へっ?」
仁「ずっと知ってた。」
由愛「ゴメン…。」
仁「泣くなよ。行けよ。」
由愛「良いの?」
仁「良いよ。」
由愛「ありがとぉ。」
神様、そうか私に時間をください
いたッ!
由愛「竜也ーーーーーーーーッ!!!!!!」
竜也「由愛…。」
由愛「…本当なんだね。」
竜也「うん。」
由愛「あのさ、竜也」
竜也「何?」
よし。言うんだ。
由愛「私竜也の事が好き。大好きッ!」
竜也「だって由愛には仁が…。」
由愛「私が本当に好きなのは仁じゃなくて竜也だよッ!」
竜也「今頃遅いよ…。」
由愛「へっ?」
ギュッ
竜也「俺だって由愛のこと好きなのに。」
由愛「竜也ぁ〜〜〜〜〜(泣)」
竜也「泣くなよ〜。」
由愛「だって…嬉しいんだもんッ!」
竜也「じゃあもっと嬉しくさせてあげようか?」
由愛「もっと?」
CHU
竜也「ごちそう様笑」
由愛「えっ////////」
竜也「由愛顔真っ赤リンゴみたい可愛い笑」
由愛「バカ!」
竜也「由愛、大好き。」
由愛「私も。」
神様ありがとう。竜也、大好きだよ。
由愛「ところで、何処に引っ越すの?」
竜也「隣町だけど?」
由愛「近いじゃんッ!笑」
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