| [338] 性格が悪い理由Ⅴ |
- yuri - 2006年08月03日 (木) 16時22分
竜也は宏太に連れて行かれた。
･･････まさかこんなとこで再会するとはな･･･
･･･離さないで愛で～･･･
―亀梨和也―
亀梨も勝手に指定音、入れやがって･･･
”Ｐｉ”
「亀梨、何の用だ！」
『由香ちゃん？大変な事が起きたんだ！』
「何があったんだよ！」
『俺んとこの上田がいきなり暴れだして･･･
俺らじゃ手がつけれなくて･･･』
竜也が？･･･俺の･･･せい･･･だよな･･･
『由香ちゃんしかもう止めれる人いないんだ
だから、早く戻って来て。』
俺は黙って電話を切った。
･･･竜也
くそっ！竜也の馬鹿やろう！
俺は竜也を止めに急いで戻った。
～家～
「あっ由香ちゃん！」
「中丸さん！竜也･･･竜也は？」
「こっちだよ！」
俺は中丸さんに案内されて竜也のとこに向かった。
「あっ由香ちゃん。早く上田を止めて！」(田中)
「･･･危ないからあんた等はそのまま外にいろ。」
俺はそう言って中に入った。
そこにはぐちゃぐちゃになった部屋と暴れるのをやめない竜也がいた。
「竜也～！」
俺が竜也の名前を叫ぶと竜也の動きが止まった。
・・・と思ったら竜也は俺の方に向いた。
「由香･･･なの？」
「そうだよ！」
そう言って俺は竜也を１発殴った。
「いって～何すんだよ。」
「『何すんだよ。』じゃねえ～人前で暴れるんじゃねえ～よ！
アブねえ～だろ！」
「由香が悪いんだよ？」
「はあ？何で俺が悪りぃんだよ。」
「由香がやきもち焼かせるからでしょ？」
「何でやきもち焼くんだよ！竜也とはもう他人だぞ？」
「だって、俺、まだ由香が好きなんだよ！」
「な///何言ってやがる。」
ガチャ
「由香ちゃん、上田達に本当の事話しちゃたら？
由香ちゃんも隠すのしんどいでしょ？」(中丸)
「でも･･･俺･･･」
「確かに自分の過去を話すのは辛いよ？
でもねえ？過去をひきづって毎日過ごすことはそれ以上に辛い ことなんだよ？･･･ほら由香ちゃん俺に話してくれたとき少しは 楽になったって言ってたじゃない。」(中丸)
その言葉に聞いて俺は皆に本当の事を話す決心をした。
「俺は山下家の娘じゃないんだ。俺の本当の家族は５年前に殺されたんだ。俺はそれが許されなくて段々強くなっていくうちに今の俺になって。･･･で三年前にこの家に来てその年に竜也に会って･･･でも俺は竜也に対しても冷たくしてた。でも竜也はそんな俺に優しく接してくれて･･･そん時『何でこいつはこんな俺に優しく接してくれんだろ』って思ってた。その内に俺は竜也に惹かれて行った。」
「じゃなんで上田と別れたの？」(赤西)
「･･･竜也にはもう体に傷をつけて欲しくなくて･･･
傷つけたくなくて･･･」
「それで別れて悪い奴から関らないようにしたんだね？」(田口)
コクン
「でも、俺と付き合ってるときはまだ控えめだったじゃない。」
「それは･･･竜也の優しさに惹かれてたから･･･」
「そっか･･･」(竜也)
「でそれで竜也と別れて自分を隠すために元の自分に戻って･･･そこで俺の元に一人の男が現れたんだ。」
「一人の男？」(亀梨)
「それ、俺だから。」(中丸)
「中丸？」(赤西)
「そう、中丸さんが俺のとこに来て俺が竜也と付き合ってたこと知ってたみたいで･･･俺に理由を聞いてきて･･･そん時は俺は無視してたんだけど･･･あまりにも真剣に聞いてくるから･･･俺、負けてすべて話したんだ。中丸さんは俺の事を理解してくれて･･･」
「それで今に至るんだよね？」(中丸)
コクン
「でも、知らなかったな。由香にそんな過去があったなんて・・・」(山下)
「黙ってて悪かったな。」
「気にしないで？由香は今、俺の大事な妹じゃない。」(山下)
「兄貴･･･こんな俺でも妹と思ってくれるのか？」
「もちろんじゃん。」(山下)
「よかったね？由香ちゃん。」(中丸)
「うん。」
･･･あっ俺にはまだやることあるんだ。
「竜也。」
「何？」(竜也)
「さっきの言葉、本当か？」
「本当だよ？」(竜也)
「その言葉信じていいのか？」
「もちろんじゃない。」(竜也)
「竜也･･･あたしも竜也が好き！」
俺は竜也とよりを戻した。
おわり
あとがき
最終話、すこし長くなってしまいましたが終わらせました。
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