[330] 教室 no1 |
- 結花 - 2006年07月03日 (月) 22時48分
今日は週の初め、月曜日。
日曜に夜更かししたせいか皆、眠そうに睡魔と闘う。
ってかあたしも闘ってるから。 睡魔と本気で。
だからあの日の睡魔は 負けちゃったんだ。
忘れられないよ。 あなたは覚えてる?
――――――教室
私のクラスは
二年B組
高校二年生陸上部所属 出席番号一番 相川彩華はあたしのこと。
髪はセミロング。 メイクはナチュラル。
イニシャルはA・Aで 陸上の成績も県で一位。
部活一本のあたしには恋なんて縁もゆかりもなかった。
ビジュアルは調子のいいときで中の中
性格は天真爛漫。
学年やクラスでは中心的グループの中にいる。 愛称は彩華から「アヤ」。 男子からは彩華。
カレシは今までいたことありません。
「アヤ!昨日のあいのりみた!?」
「うん!みた!マジやばかったょね!!!!」 「あたしあいのりに募集しちゃおうかな・・。」 「どんだけ人生諦めてんだし!」 「あたしがあいのり出たらマジBBSとかに応援メッセかいてw」 「普通にやだし」 「えーっっ」
今一緒に喋ってるのは加藤真希。 六人グループで普段行動しているが、一番仲がよくて一緒にいるのはこの真希。 真希は言いにくいので あたしは「マァ」と呼んでいる。
なんか"マァ"ってアホっぽい・・・・
アヤとマァ
このコンビであたし達は高校の青春を謳歌していた。
マァはクラスで結構目立つタイプで今までの付き合った回数は5回を越えるんだとか。
うらやましいもんだね。
あたしなんてカレシは陸上だよ。 どんなだし。
学校は共学。
男女共にブレザーが制服で、 男子のネクタイを女子がもってると
それは
「カレシもち」
というしるし。
あたしはお兄ちゃんのをつけてる。
お兄ちゃんはあたしの高校のOBだし。
お兄ちゃんのをつけてるってどんだけ惨めなんだょ。って思ったアナタ。
ごめんなさいね。
ちょっと見栄張りたくて。 すいませんね。
謝るから許してくださいね笑
「ねぇ、アヤ」
「ん?」 「あのさ、次っ化学だしょ?} 「そぉだと思うよ。」 「オッケイ!」
「マァが時間割きくなんて珍しいぢゃん笑」 「昨日、マジドラクエやりすぎて記憶ぶっ飛んでるし」
「「ドラクエ・・・」」
あたしと偶然にもハモッたのは同じクラスの
亀梨和也。
亀梨は男子から 「カメ」
女子から 「カズヤ」
と呼ばれてて、 あたしは今まであんまり話したことはなかった。
・・・"あんまり"というのはあたし達のグループとカズヤ達のグループが話してるのをなんとなくあたしもその輪にいただけってこと。
直接話したことは今までなかった。
「なーにー!?二人でハモって〜」 「偶然だよな!アヤカ!」 「だよね〜!」
カズヤはもてるらしいが
あたしはそういうのを意識しないため
男子とも普通に話せた。
そういうのがカレシ出来ないのにつながるのかも。
だけど
あの時寝ちゃってなかったら
あんなことにはなたなかったよ。
今目の前にいる人。
最愛の人。
思いもよらなかったのは
事実。
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