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[311] 「自分のキモチ。」A
陸 - 2006年01月10日 (火) 12時22分

―――――――翌日の朝―――――――
○○はいつも通り教室に入り、自分の席に座った。
まさみ「○○、おはよ★」
○○「まさみ、おはよ★」
まさみ「昨日、どうだった?亀梨くんと。」
○○「どうって…何か『私は和也の彼女じゃない』みたいな事言ったらいきなり無言になっちゃって。意味わかんない。」
まさみ「ふぅ〜ん。(小声で→)○○は鈍感だなぁ。」
○○「何っ?」
まさみ「何でもないよっ!」
するといきなり誰かが教室のドアから○○の名前を呼んだ。

仁「○○ちゃんいる?」
○○はドアの方にかけよった。
○○「何ですか?」
仁「ちょっと、話があるんだけどいいかな?」
○○「はい。???」
仁は2年生で、学校で和也と同じくらいのモテ男だ。
仁と○○は屋上に行った。
仁「あの…さっ。」
○○「はい。???」
仁「単刀直入に言うよ。」
○○「はい。???」
仁「俺、○○ちゃんの事がスキなんだ。」
○○「えっ?」
○○は一瞬、ドキッとした。
仁「それで、俺と付き合ってほしいんだけど…。」
○○「えっ…」
○○は恥ずかしくて下を向いた。
仁「だめ…かな…?」
○○「考える…時間を下さい。」
仁「あっ、そうだよねっ?ごめんね。」
○○「明日、お返事します。」
仁は一礼し、屋上を去った。
○○「あ−、びっくりしたぁ。ってかどうしよう。」
○○は混乱した。
女子「……!……?」
女子生徒の声がした。
○○(誰かいたのかぁ。)と思い、陰から見てみると、
和也「…悪ぃ、俺はお前とは付き合えない。」
女子「どうしてっ?」
和也「…スキな奴がいる…。」
女子生徒は泣き、走って去っていった。
○○(えっ?うそ!女好きの和也があんな可愛い子ふってる!?)
○○は和也と目が合った。
和也「…あっ!…」
○○「…えへへ…」○○は苦笑いした。
和也「えへへじゃねぇよ、何してんだよ!」
○○「相変わらず、和也はモテ男だねぇ。」
和也「お前と違ってな!」
○○「わっ私だって、たった今告られたトコロなんだからね!」
和也「はっ?うそつくなって。ありえないっつの。」
○○「いいもん、信じてもらえなくても。」
和也「…んで?」
○○「はっ?何が?」
和也「だから、誰に告られたのかって聞いてんの。」
○○「関係ないでしょ…?」
和也「言えよっ!」
○○「い−やっ!」
和也は壁によしかかっている○○の前に立った。
和也「何で言わね−んだよ?」
○○「言いたくないからに決まってんでしょ?」
和也は○○を壁にせめた。顔が近い。
○○「何すんのよっ!」
和也「言え。」和也の顔が怖くなってきた。
○○(顔近いよぉ〜。和也…怖い…。)
○○の顔は赤くなってきた。
○○「…あ…しせん…」
○○「赤西先輩だよ!」
和也「ふぅ〜ん、で?」
○○「何よ?」
和也「OKしたのか?」
○○「和也には…関係…」
言いかけた瞬間、和也は○○にキスをした。
○○は息ができない。
○○「…ん!…ふ…あ…くる…しい…」
和也は舌まで入れだした。
○○は和也から逃れようとしたが、手が押さえられていて、
身動きがとれない。
○○「か…ずや…や…め…て…」
やっと和也が離れた。
○○「はぁ…はぁ…はぁ…」
和也「OKしたのかよ?」和也は怒って聞く。
○○「どうして…?」
和也「あ?」
和也が○○の方を見ると、○○は泣いていた。
○○「どうしてこんな事するの?」
和也「○○…。ごめん…。」
○○「どうして謝るの?謝るなら、最初からキスなんてしなきゃ良いじゃん!」
和也「………」
○○「…かんないよ。和也の考えてる事、全然わかんないよ!」
和也「…ごめん。」
そう言うと和也は屋上から出て行った。
○○は1人で泣き続けた。



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