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[195] つないだ手E
♪花♪ - 2005年09月27日 (火) 21時49分



やっぱり春が来た



あれから、雄一は転校して


私たちはいっそう会えなくなった






いいや。






会いたい、と望んでいないのかもしれない











学校に行くと亮が近づいてきた





「おはよう」




ちゃんと目を見て言う


一度は恋愛に発展しても




小学生みたいに



ギクシャクするわけには行かないもの。




「おはようさん」



ぶっきらぼうだけど、とても綺麗な



顔もそうだけど



この人は根っから綺麗なんだ、と思う。







「何?なんかさえない顔して」




通学カバンからノートやら筆箱やらを出しながら言う。









しばらく答えなかったから聞いてないんだ、と思い


移動教室なので準備をしようと思うい、席を離れると



「真希のさぁ」




口を開いた。

でも顔はこっちを見ていない。



「うん。私の何?」



「彼しって、」









もうすぐ卒業。




はる満開とは言いがたいけど





心もぽかぽか、とまでは言いがたいけど




「・・・有名人なんやな。」









それはそれは


まじめな顔つきで



綺麗だから


やっぱり顔を背けられなくて





「ばれちゃったか」



潤んだ瞳の

意味が悟られないよう



舌を出して言って見た







「今日な、たまたま見たんよ」



「何を?」



「週刊雑誌」





いやな予感がした




一瞬あたまによぎった物があった





それは



私たちが


私と雄一が歩いてて





付き合ったと言う事が公共の場にもれたって事?





ねぇ、そうなの?







「なんて書いてあったの?」


「鋭いな」


「いいから、早く」






亮の目はもっと真面目になった



「単刀直入に言うで」


「うん」















「お前の彼氏、浮気してるで」






















それはそれはとても幸せな話でした



ある女の子はある男の子が好きで

あるきっかけで二人は結ばれました。

二人はなかなかある事情で会えませんでした

けれど

お互い愛し合っていたので

信じあっていたので

困難を乗り越えることが出来ました

二人の仲の唯一つの心の支えは

お互いの

「手の温もり」でした












「・・・・うそ」

「ほら」















彼はある、週刊誌を広げた



そこには大きな文字で



『KAT−TUNの中丸雄一 熱愛発覚』



と、書いてあった





確かにそこには私の愛しの

愛しの雄一がいるのだけれど


傍に私ではない誰かが幸せそうに歩いてる










「うそ・・・」


「真希」


「うそよ・・」


「真希っ」


「こんなの嫌よ!!!!!」


「真希っっ!!!!!!!」














急に温かい温もりに包まれた



同時に



これでもか、というほどの


大量の涙がでた。







「なんも言わなくてええ」



「そのまま泣いててええ」









彼は肩に私の頭をうずめてそういった





「ねぇ」

「なんや」










「手ぇつないで」







「は?」










「手ぇつないで」









彼は私と向き合い


ゆっくりと照れてるようだったが







大きな手で




私の手を



包んでくれた






しかし






ここからが事件の始まりだった。











そんな事をまだ真希と亮は知らずに・・・



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