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[193] つないだ手D
♪花♪ - 2005年09月25日 (日) 14時50分


雄一に伝わったかな。





私の決心。









ねぇ雄一


私たちっていつもいつも遠回りだよね。




亮の気持ちを知って、こう思った。








――――つないだ手D――――






亮が私のかすれて行く瞳を見てこういった



「すきなんや」と。





こんな枯れた私でも愛される事があるんだ





でも本当に愛して欲しいのは






紛れもなく





今、会いたい人。






「亮」

「・・・・なんや」

「亮に私はあわないよ」

「・・・なんでや」

「どんなに愛されても本当の愛にならないから」








亮はその言葉を聞いてくさいセリフか、といって笑った。


「ほうか。そえはいややな」

「ごめんね」

「かまわん。せやけど頼みがある」

「何?」






やっぱり冬なんだね


だんだんと窓側の席が中央に移動してきて


水道の水に対しての文句が多くなって



先生さえいつも灯油を右手に


図書室はあったかくなってるかな

うちらの思い出の場所。



外では焼き芋屋さんのおなじみの歌が流れて

ブティックでは早くも春物が並べて合って



こんあ風景を二人で見たいから



今からあなたに







会いに行く。











電車をいくつも乗り換えた





見た事の無いお姉さん達が冬なのに

ミニスカートやタンクトップを着て


そんな薄着でもマフラーやブーツを履いて

中途半端なファッションだな、と一人で思う。





大きなビルの前のおじさんに
ここが日本テレビですか、と聞けば肯定の返事が返ってきて


急いで楽屋へ走る。





楽屋らしきドアの前には「亀梨様 中丸様」

雄一のグループは6人じゃなかったっけと思いながらも



コンコン、とドアを叩く。




「はい。どうぞー」



この声は聞き覚えがある






おずおずドアを開けると





ちょっとかっこよくなった雄一とその倍はカッコイイ亀梨君がいた。





亀梨君が近づいて私の耳元で

「出てったほうがよさげ??」とつぶやくから

私は思わずコクン、とうなずいてしまった







二人きりの楽屋。


男の子の部屋なのに意外と綺麗。





「どうしたの??」

「・・・・・・来ちゃった」



雄一はちょっと笑って


「よく場所が分かったね」

と椅子に座りなおした



「亀梨君に私の事いったの?」


「なんで??」

「いや、さっき耳元でうちらがカップルなのしってるよ、見たいな事言ってたから」

「駄目だった?」

「ううん。むしろ嬉しかったよ。」




雄一は近づいてきて


きつく私を抱きしめた



「寒かったろ。ごめんな」

「ううん。大丈夫」

「強がんなよ」




「俺だって今すんげーお前にあまたいんだから」






思わず抱き返した


「本当はすごくすごく寂しかった。」


「雄一からきたメール、何度も何度も読み返した」


「でも、転校生に告白されたの」






しばらく沈黙が流れた




「それでなんていったの」




沈黙を破ったのは雄一だ




「どんなに愛されても本当の愛にならないから、って」

「俺がいるからか」

「そうだよ、馬鹿」






「そしたらその子、私に言ったの」



「そんなに愛してんのやったらいまぁら会いに行ってこい、って」




「だからたまらず会いに来た」




雄一はもっと私を抱きしめた。




「そいつ、いいやつだな」



「・・・だね」



私たちは見つめあった


でも私はなんだか照れくさかったから


「勉強する?」



と冗談交じりに言うと、


「亀〜入ってきていいぞ〜」


と思い切りスルーしやがった。









「お前にもいいやついたんだな」

「あぁ。」



そんな事を二人で話していたみたい







夜帰るとき



雄一は送ってってやるよと言い

私のかじかんだ手を包み込むように手を







つないでくれた










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