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[172] love in snow
衣咲 - 2005年09月09日 (金) 13時12分

俺の名前は上田竜也。一応KAT-TUNのU担当。俺は太陽の下にいると溶けるから、夏がダメ。逆に冬が好き。
「竜チャン〜〜〜〜!!!!!!!!」
いつもこの声が聞こえる。俺のメンバー・亀梨和也の彼女だ。
いきなり名前を叫ばれたと思ったら和也がどうしたこうした
って言うんだよ。俺はお前の相談室じゃない!!!
・・・でもコイツかわいいから許すけど。
俺今コイツに恋してる。って言ってもアイツと俺と亀は幼馴染で家も近いし。いつも一緒に帰ってた。亀は途中で引っ越したからもう一緒に帰らないけど。
アイツはいつも帰り道亀の話をした。楽しそうに話をするアイツの顔を見ると切なくなる。

切なくなる帰り道いつまで続くの?

そんなときはいつも雪を想像してた。雪はいつかなくなるし。
この話ももうすぐ終わるだろう。

心の隙間を埋めてくれる雪

2月13日。バレンタインデーの1日前。ファンからはチョコ貰ったりするけど、本当に好きな人から貰ったことは1度も無い。
どうせアイツは和也にあげるし。

Plulululu・・・
ガチャッ
「・・・ハイ」
「…もしもし?私だけど」
「あぁ。どした?」
「・・・私フラレちゃった!」
「・・・はっ?」
「だ〜か〜ら〜フラレた!」
「誰に?」
「和也に」

・・・はぁ?何が起きてるの?ちょっと妖精さん???
アイツが亀にフラレた?意味分からん・・・

「おい、お前大丈夫か?」
「う・・・うん!あ・・・雪だぁ〜!」
「・・・今どこ?」
「中央公園だけど?」
「ちょっとそこで待ってろ!」
俺は走った。街で騒がれても全然平気だった。アイツのことほっとけなくてサングラスも帽子も付けずに走った。

「・・・竜也!」
「・・・おまえなぁ…」
「私何したっけ?あっこの前和也のプリン食べたっけ?」
「おい!お前何強がってんだよ?」
「・・・え?強がってないよ?ただフラレた原因を探してる!」
「そういうとこがダメなんだよ・・・」
「ん?」
「だから、なんで素直にならねぇんだよ!」

言っちゃった・・・俺何してんだろ。コイツはまだ亀のことが好きなのに。

「だって・・・」
「・・・もういいから。雪振ってきたし俺の家来いよ」
「・・・うん。ありがと。」

それからアイツと俺は2人で歩いた。
雪が降ってて寒かった。
久しぶりにアイツと歩いた。なんか違う景色に見えた。

いつも見慣れた風景に君がいるだけで
見たことのない町に見えてくる

「本当に心当たり無い?」
「うん」
「本当に?」
「うん・・・」
「・・・」
「でも竜也心配しないで!私元気だし立ち直り早いし!」
「そう?」
「うん!だからもう和也のことは忘れる!」
「でも亀の事好きなんだろ?」
「・・・」
「じゃあ忘れんな。」
「どうして?フラレたのに!」
「いいから忘れんな!」

フラレたつーのにまだ亀のこと好きなんだ。
別れたのに叶わないんだ。

「じゃあここでいい!」
「え?俺んち来ないの?」
「いいよ!ここで。」
「・・・分かった。気をつけてな」
「うん!バイA!」
 
会いたいな・・・
俺どうしちまったんだよ!
やっぱり俺はアイツのこと好きなんだ。叶わないのに。

叶わない恋だとしても君が好きです・・・
会いたい・・・会いたい・・・それだけを望みます




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