[156] 留辺蘂町一町民の声に聞く耳持たず! |
- Ken - 2004年05月20日 (木) 23時18分
若葉の季節になりました。さて、『留辺蘂町は、先の「市町村合併」についての意向調査結果を尊重して、北見市側の枠組みに、4月30日、正式参加をする』の報道がありました。ところで、「留辺蘂町民」は「北見市側」と「対等合併」を望んでいるようですが、11万人の「北見市」と9千人に満たない「留辺蘂町」が形式的には「対等」であっても、事実上「編入合併」の様相になるのではないかと気掛かりです。そこで、これからの「留辺蘂町」の立ち行き先を考えておられる皆さんに、下記のことについて「御見解」を「町民」にお示し戴きたいのです。「留辺蘂町」が「北見市」と合併した場合、次のような社会的・経済的現象が起こると考えています。
1、新1市4町の場合、議員定数34人のうち「留辺蘂町」からおよそ2名となり、地域の「発言力」は確保されるでしょうか。 2、余りにも規模が異なる合併では「予算」はどうなるでしょうか。 3、日本全体が、これから人口減少期に入りますから、当町が合併するしないにかかわらず人口は減少します。しかし、北見市と合併した場合、この地域の人口は加速度的に減少します。 4、人口減少は、商品販売数額の減少に直結し、町内商店の閉店が続出します。また、町内の消費者も「これまでのお付き合いにより、町内商店で買物をする」ことがなくなり、ドライに北見市の商店に買物に行くことになります。 5、町内商店の閉店により、高齢者はバス・汽車で北見に買物に行かなければならないことが多くなるでしょう。その結果、運転できない高齢者には住みにくい地域になるでしょう。 6、「大和・瑞穂小学校」の児童数が少ないとして、閉校になる可能性が高くなるでしょう。 7、「JR」の鉄道の「特急」が当町には停車しなくなるでしょう。特急停車は、ひとつの自治体に1ヵ所という基準あるようです。 8、今年の冬の北見市の除雪をみればおわかりのとおり、除排雪は車一台分くらいしか通れなくなるでしょう。今回の大雪で「自費で自宅前の除雪をした」と、北見市在住の方が話していました。 9、合併当初は、現在170人いる職員の一定数は残すでしょうが、5年もたてば10名以下の職員体制になるでしょう。 10、町地域の急激な人口減少は、地価を下落させるでしょう。 11、「銀行」が当町から撤退するかも知れません。 12、「町村」は、どこでも職員の退職手当分を積み立てているようですが「北見市」は積み立てていないようです。当町も含めた「新北見市」の市民が、これを税金として支払うことになるのではないでしょうか。 13、北見市は現在661億8992万円の借金があるそうです。ところが、ある方は、「市民」にはわかりにくい「かくれ借金」があるはずだから、もっと高額になるだろうと述べています。このような状況下で「北見市」は合併の「特例債」導入を期待し「市官庁、図書館改築などの懸案も一挙に解決する」としている。だが、これらの30%は合併に加わった新市民(留辺蘂町も含む)が、最終的に税金の形で支払うことになるのではないかと懸念をしています。 最後になりましたが、皆さんはすでに御存じのことでしょうが「興部町」と「西興部村」は「自主自立」を選びました。「興部町」は「ハコもののツケ」で特別会計を含む「町」の借金は126億円を超え「財政再建団体」への転落もありうるという危機的な状態にあるようです。この「町」が「紋別市」との合併を嫌った訳は「説明会」では「自主自立」が多く、合併の話しはでなかった。もし合併をした場合は「市」に「吸収」されてしまうなどの考えがあったからだそうです。財政企画課長の話しでは「道」でこの選択を潰すことはないということを確かめることができた。それに「昔」にかえる方針や「広域連合」の活用などで乗り切りたいと述べていました。 一方「西興部村」(NHK番組で放映)には、他の自治体がうらやむ豊富な「貯金」61億円がある。これは「他市町村に先駆けた経費節減と有利な起債や補助金を最大限に活用してきた結果」だと語っていた。もし、「合併」の道を歩んだ場合は、現在村内で「通信システム」を活用しているが、これができなくなる恐れがでてくる、ということも、「合併」を避けた一因のようでした。これらの「町村」が、これからの困難をどう切り抜けていくかとても関心があります。
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