[142] 再び留辺蘂地区連合は訴える |
- Ken - 2004年05月16日 (日) 21時02分
≪なぜ北見市は除雪を放棄したか?危機的財政の原因!≫ 留辺蘂町は、4月30日、北見・常呂・端野・津別の任意合併協議会に加入しました。そして、私たち町民が、この合併によって今までどおり安泰な生活を送れるかどうかを真剣に考えなければならない瀬戸際に立たされました。合併の是非を考える基準は、やはり私たちの生活が「良い方向に変わるのか?」、「悪い方向に変わるのか?」をきちんと見極めることが絶対に必要です。それではまず、今年降った百年に一度の大雪の除雪問題から考えてみましょう。1月大雪で、留辺蘂から北見まで車で1時間半もかかりました。こんなことは今までありません。原因は北見市が幹線市道の除雪を放棄したからでしょう!これにより国道39号線に車が集中して、渋滞が起きたのです。町内でも北見と同じ量の雪が降りました。しかし、1億2千万円のお金を使い、充分では無いにしても、除排雪を放棄せず町民の日常生活を守りました。では、北見市が放棄した除排雪を留辺蘂町や常呂・端野・津別が、なぜできたのでしょうか??それは、北見市が4町以上に財政が危機的状況にあるからです。 ≪住民1人当たりの財政調整基金「北見市860円」「留辺蘂町55,000円」≫ 自治体は、大雪や台風など予期しない大災害に備えて「政調整基金」(貯金)を持っています。1月21日の『経済の伝書鳩』報道では、この時の北見市財政調整基金は、9,500万円、留辺蘂町は約5億円でした。この金額を住民1人当たりに換算すると、「北見市は860円」「留辺蘂町は55,000円」になります。これでは、北見市が除雪経費を出せないのは当然です。自治体の財政状況を判断する指標として「経常収支比率」「起債制限比率」というのがあります。管内26市町村のうち、北見市の経常収支比率は悪い方から第3位、留辺蘂町は第6位です。同様に記載制限比率では北見市が5位、留辺蘂町は8位となっています。もし、北見市と合併したならば、再び今年同様の大雪が降った場合、もしかしたら留辺蘂町の除排雪はやってもらえないかもしれません。やってもらっても一番最後になるかも・・・。 ≪「結婚(合併)」して、借金があったでは結婚詐欺≫ 他人(北見市)の財布の中身を註策するのは好ましくありませんが、市町村合併はよく男女の結婚に例えられます。私たちが結婚しょうとするときに、「相手に浪費癖がないか?」「借金があるか?」など確かめることは当たり前ですよね。市町村合併は、男女の結婚以上に慎重に相手の人格を確かめることが重要です。結婚は離婚届を出すだけで、翌日にでも解消できますが、『合併は事実上「離婚」できません!!』。「結婚してから重大な、莫大な借金が発覚した!!」では遅いのです。合併すべきかどうかを考える町民としての、北見市の財政やまちづくりの基本的考え方を検証するのは当然の権利だと考えます。 ≪北見市職員の退職金『積立金はゼロ』あなたは120億円負担できますか!?≫ 北見市との合併を検討している、常呂・端野・津別そして当町も北海道市町村職員退職手当組合に加入しています。町の職員が退職した時の退職金を毎月引当金で積み立てています。ですから一度に多くの退職者がいても、この組合から退職金が支払われるので町の財政を圧迫することはあるません。しかし、北見市は退職手当組合に加入していないし、自前で引当金を積み立てていないため、その年の予算の中から支払うことになります。これが北見市の財政を圧迫している大きな原因であります。現在北見市には約800人の市職員が勤務しています。定年退職者には1人当り約3,000万円の退職金を支払っています。民間の会社では、これに備えて毎年引当金を積み立てています。もし、北見市でも同様に積み立てているなら、現在120億円を積立金として持っていなければなりません。これはあくまでも概算でありますが、『市職員800人×3,000万円支払×0.5=120億円』となります。そこで、私たちは任意合併協議会において、次の退職金問題を明らかにするよう要求します!!常呂・端野・津別・留辺蘂の町職員退職金は、合併した場合、退職手当組合の積立金で支払うことができますが、旧北見市職員の退職金は「合併後の新北見市民」が支払わなければなりません。町民の皆さん!!合併すれば「新北見市民」になりますが、みなさんは旧北見職員の退職金を支払うために120億円を負担しますか?こんなことが合併後には他にもたくさん私たちを待っているのです。 ≪対等合併なら、直ちに120億円を積み立ててから協議をすべき!!≫ 北見市など1市4町任意合併協議会は対策合併を原則としています。『対等合併』というからには、各自治体は可能な限り同一条件にしてから合併にふみ切るのが、住民の立場に立った合併ではないでしょうか。常呂・端野・津別・留辺蘂の4町は、退職金の財源を持って合併協議会をしてます。神田北見市長も「合併前の北見市民」から120億円積み立ててもらってから、合併協議をすべきです。北見市民への合併説明会は終わりましたが、もう一度開催し、合併前に今の北見市民に120億円を負担する意思があるのか確認すべきです。市民にその意思がないとしたら、北見市は合併のスタートラインに立つ資格はありませんよね。また、すでに北見市など1市3町が作成したパンプレットには、「合併後再編・統合する」項目が数多く書かれていますが、退職金問題は1行も記述されていません。この退職金問題は先送りすることなく、合併前に解決すべきです。これから5月・6月中に各自治体の議会は『法定協議会設置』の決定をする予定です。各首長・議会は、住民に対し、この退職金問題の詳細な資料を提出し、十分な説明責任を果たすべきです。 私たちは住民のみなさん訴えます!! 町長は『自立・合併論議』や1市4町の協議会の内容、今後の方向について依然として私たち住民には何の説明もしていません。役場の中でどんな作業をしているのかわかりません。このような非民主的な行政主導の『地域住民不在の合併問題論議』で良いのでしょうか!!地域を守るのは住民自身です。〜そして合併論議の主人公はあくまでも私たち住民であることを・・・〜(元連合執行委員として掲載している記事は、すべて許可を頂いています。Ken)

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