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地震の時… |
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ゴエン(管理・責任者)
(270)投稿日:2003年05月26日 (月) 23時22分
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今日の午後6時24分頃,東北地方を震源とする強い地震があり,大船渡や江刺などで震度6弱を観測しました。今のところ死者はいない模様ですが,重傷者や火災の被害が出てしまった模様です。 揺れは北海道から近畿にかけての広範囲で感じられたため,地震に気付いた方も多かったのではないでしょうか。 私の住む地域を含め,関東では広範囲で震度3を観測したのですが,実は最近の関東では小・中規模の地震が続いていました。阪神大震災の時,関西では半月ほど前からそういった地震が頻発していた事を思い出し,気になっていただけに,大きな横揺れを感じた時には,しばらく身構えてしまいました。
ところで,地震発生時にNHKの取材カメラが仙台市街のアーケードに出ていたみたいで,地震後間もなく,発生時の様子が放映されました。その瞬間,多くの店から客が一斉に飛び出し,アーケードがなく広い大通りに向かって駆け出していきました。 人が非常事態に直面した時に咄嗟(とっさ)に取る行動…という意味では大変に興味深い光景でしたが,本来,地震発生時には建物の外に慌てて飛び出さないのが鉄則とされています。落下物に当たって死傷する危険が大きいからです。 しかし,日本の,それも商店街にある様な店には,落ちて来たら危ない物も含め,商品がうずたかく,かつ所狭しと積み上げられています。しかも古い建物だと,下の階ほど潰れる危険が大きくなります。 建物の中にいるのも危険,外に避難するのも危険となると…どうしたらいいのでしょう?? 阪神大震災では,それまで防災の常識とされていた事が色々と覆されましたし,常識が通用しない事態だからこそ“災害”なのですが…。一瞬の勘で判断して,後は運を天に任せるのみ? 他人事ではないだけに,考えてしまいます。 |
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■地震に負けた音楽番組/ゴエン(管理・責任者)
(272)投稿日 : 2003年06月18日 (水) 21時24分
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この地震で発生した火災が,思わぬ影響を及ぼしてしまった様です。 「三陸南地震 ラジオの音楽番組も犠牲に 仙台」(河北新報) 地震発生直後,仙台市青葉区で民家の2階を焼く火事があり,その様子はNHKでヘリから全国に生中継されました。 ところが,この家の住人は長年の趣味で,歌謡曲のレコード・CDや関連の雑誌などを蒐集しており,約7000点を,この2階に保管していたのだそうです。 それら貴重なコレクションは,火災で焼失してしまいました。そして,この人が自分のコレクションを使って制作してきた,戦前から昭和にかけての歌謡曲を紹介する,地元コミュニティFM局の人気番組も,続行不可能になってしまったのだそうです。 もう10年近く前になりますが,落語家・笑福亭仁鶴の自宅が火事になり,所有していた上方落語に関する歴史的資料が焼失するという出来事もありました。 個人の力では保管にも限界がありますし,かと言って,そう何でも公の博物館等が引き取れる訳ではなし…。やっぱり災害は怖いです。 |
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■近代文化遺産/たーしー
(273)投稿日 : 2003年07月01日 (火) 23時23分
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ご無沙汰しております。 あの地震から早くも1ヶ月以上がたち、早くも人々の記憶が風化し始めているようですね。かく言う私もその一人だったかもしれませんが…(汗) 災害に伴う文化財の損傷というと、古代文化遺産ばかりが注目されがちですが、今回の民家火災のような近代文化遺産の損傷も、決して無視できない問題ですね。(私個人としても、近代文化遺産に関して少なからぬ関心があるので、今回の件は残念に思っています。)
(これは古代・近代双方の文化遺産に関連することですが…)建築物のような大きな物の保存はかなり困難を極めるとしても、書籍や絵画・写真等の場合には、現物保存もさることながら、現代の高度な映像技術を駆使した電子保存も積極的に活用していくべきでしょうね。現物の老朽化・損傷等に対するバックアップ効果のみならず、多くの人々に日常的に公開できるという副次的効果も期待できますし… ただし、これまでの傾向を見ると、電子データを保存した媒体を再生する装置の遷移があまりにも激しいので、今後は、旧式媒体を再生できる装置の製造も各メーカーにおいて積極的に行っていってほしいものですが… (話が少々飛んでしまい申し訳ありませんでした…) |
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■デジタル/ゴエン(管理・責任者)
(274)投稿日 : 2003年07月05日 (土) 00時18分
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たーしーさん,レスありがとうございます。 デジタルメディアを利用して書画・史料等をバックアップする作業は既に始まっていると聞いていますが,近世以前のものが中心だと思います。近現代,特に現代のものには,史料的価値の評価が定まっていないものも多く,誰が費用や労力を提供するのかというところから問題が生じてしまうかもしれません。 ところで先日,恵比寿の東京都写真博物館で「A DAY IN THE LIFE OF AFRICA」という写真展を見て来ました。世界中から集まった約100人の写真家がアフリカ各地に散り,決められたある特定の1日の様子を一斉に撮影したという企画なのですが,スポンサーの意向で,作品は全てデジタルカメラで撮影されたのです。 提供されたのがプロ向けの超高級カメラだった事や,巨大パネルに引き伸ばしたりしなかったという事もありますが,画質はフィルムの写真と遜色のないものでした。これからは作品自体がデジタル化されていく時代なのですね。 |
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■あるにはあるそうですが…/ゴエン(管理・責任者)
(276)投稿日 : 2003年07月07日 (月) 12時44分
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何と全国で唯一,北海道新冠(にいかっぷ)町に,レコード資料を収蔵する公立博物館があるのだそうです。が…。 寄贈の多さにてんてこ舞い 北海道の「レ・コード館」(共同通信) 収蔵能力を超える寄贈があったにもかかわらず,保管庫の増強計画が頓挫し,車庫に一時保管しているといいます。レコードは保管環境が悪いと,カビが生えるなど傷んでしまいますから,これで公立博物館にふさわしい管理ができるか疑問です。 もっとも,広く寄贈を募ったという事は,何枚も重複しているものや,状態が余り良くない物も含んでいるでしょうから,整理と同時に,ある程度の選別を行わざるを得ないかもしれません。でも,人口6千人台の町では,その作業も大変そう…。
新冠といえば競走馬。競走馬と古いレコードって,似合ってますね。(…いや,具体的な理由はないんですが,何となく(^ ^;)) |
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