2.8センチのジストで、低リスクと説明を受けました。保険会社には、悪性では無いとの診断書がだされたそうですが、妥当ですか?
こんにちは。GISTの摘出手術を受け、病理の結果がサイズ2,8センチ、再発については低リスクとの診断だったのですね。この掲示板のこれまでの保険に関わる書き込みや、一患者としての経験からすると、妥当と言わざるをえません。http://www.seiho.or.jp/contact/adr/item/pdf/24-118.pdf以前、こちらで紹介されていた資料です。生命保険協会・裁定審査会のいわば判例の様なものだと思いますが、支払いがされるかどうかは保険の内容に照らし合わせて判断されています。この場合は悪性新生物かどうかが争点だった様です。
残念ですが、妥当ですね。僕は、8年前に、7p中リスク去年再発5pと、小さいの二つで、高リスクでしたが、GISTは、ガンであって、ガンでは無いので、保険も満足に出ませんでした。この病気は周知されて無いので、余程の保険会社しか出ないと思います。低リスクとは言え不十が続くと思いますが頑張って下さい!
早速有難うございました。参考になりました。
みなとさん、こんにちは。後付になってしまいましたが、診断された先生がどのリスク分類で、低リスクとおっしゃっているのか、それが分からなければ、妥当かどうかは判断できません。https://gist.jp/shindan/update2011/ud2011-0301こちらの表1から表3までをご覧ください。説明文を読んでいただければ分かりますが、2010年(平成22年)10月には表3のMiettinen分類までがGIST診療ガイドラインに追加されています。ですが、生命保険協会・裁定審査会の判定では平成 22年12月の案件であるにも関わらず、Miettinen分類による臓器特性を考慮した形跡がありません。また<裁定の概要>(3)では悪性の定義の一つとして「5cm 以上の腫瘍径、または生検組織で強拡大の 50 視野当たり 10 個以上の腫瘍細胞分裂像数とされている。」とありますが、これに至っては何を基準にしているのかさっぱり分かりません。Miettinen分類及び現在、専門の先生方が推奨するリスク分類ではhttp://ganjoho.jp/public/cancer/gist/diagnosis.htmlこちらの表4です。胃原発のGIST以外では、腫瘍径が5cm以下であっても核分裂像数が50視野あたり5以上であれば、高リスクに分類されています。結論ですが、みなとさんのGISTが胃原発なら妥当と言える確率が高いですが、胃以外であったなら、診断された先生がどの分類で低リスクとおっしゃっているのかを確認んされた方が良いと思います。表1、表2を使っている場合と、表3、表4を使っている場合では診断が違ってきます。また、今後のためにも核分裂像数(○/50HPFs)を確認しておくと良いと思います。
みなとさん、腫瘍径だけではGISTの悪性度の診断はできないでしょう。下のサイトでGISTの無再発可能性(RFS = Recurrence Free Survival)を算出するノモグラム、計算尺がだせます。http://www.gistsupport.org/media/AskPro/FINAL-Nomogram-sample.jpgこれは長く使われ、比較的に正確です。私のも合っていました。2.8pの腫瘍だけで、15ポイントになりますが、その他にMitotic Index, すなわちGIST細胞が分裂進行中の細胞数が一番重要な因子になります。これは手術後の病理リポートに明記されているはずです。この数値が5/50HPF以上であれば80ポイントになります。小腸原発であれば40ポイントの加算になり、合計は135になり、2年間内に再発しない可能性は25%ほど、そして5年間内に再発しない可能性10%以下になります。もしもMitotic Indexが5/50HPF以下で胃原発であれば、総合数は15ポイントですから、2年間、そして5年間のGIST無再発の可能性は90%以上になりますから、低リスクと言えるでしょう。この他にマージンを確りとった手術、そしてGIST被膜を破らず、きれいに摘出できたかも再発、そして播種に繋がると読んでいます。病理リポートをみてRFSを算出してみて下さい。
原発は、胃の入り口でした。大きくならない内に切りました。