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担当:柳川貴代


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[210] Fragment設立10年 兎影館管理人
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1998年4月8日に有限会社フラグメントはノヴァーリスの『断章』、
「断片(フラグメント)から全体へ」をコンセプトに
北青山3丁目で設立されました。(サイト名の「兎影館」は次点の会社名)
2005年に乃木坂へ移転し2008年でちょうど10年。

あっという間だったような、いろいろあったような10年間、
いろいろなかたの御陰で今日が迎えられたのだと感謝しております。

この10年間での大きな変化は手動写植印字をお願いしていた
東京オペレーションズの林隆さんが残念ながら退職され、版下入稿から
データ入稿へ作業方法を変えなくてはならなくなったことですけれど、
現在も相変わらず、レイアウトは主にコピー機を使った手作業、
ほとんどのタイトルに写研書体や活字を元にしたフォントを使用していますので
仕事に対する姿勢はまったく変わっていない気がします。

もともと、中学生の頃から古書を蒐集し、映画看板のレタリング職人に
憧れていた西山と、小学生の頃から百科事典を壊れるまで開き、
印刷会社の製版レタッチのみなさんがカッターナイフのフリーハンドで
マスク版の正円を切り抜く姿に圧倒された柳川が、なんとか
運営している会社ですので、文字や印刷、本への畏敬の念は
変わりようがありません。
いまでも色校が出稿したり、見本が仕上がると、
多くの工程に携わっているかたの仕事にわくわくします。

《本》の内容を把握し、出版社の担当編集さんと調整しながら
どのような姿でその《本》が現れるべきなのかを考えること、
用紙や色を選択すること、装画や写真担当のかたのお仕事、
印刷・製本のお仕事、すべてに
これからも心躍る日々でありたいと思っています。

明日からは、Fragmentも11年目となりますが、何卒変わらぬ
御指導・御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


2008年04月08日 (火) 00時41分

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[209] 『デザイン・データ・ブック
[グラフィック2008]』発売中
兎影館管理人
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A5版・束幅45mmに網羅された、中垣信夫さんの
アートディレクションによるグラフィック・データベース
『+DESIGNING Design Data Book | graphic 2008(GR08)』
毎日コミュニケーションズ刊が発売中です。
フラグメントの仕事も「GR08-0236」で紹介していただきました。

--309名のデザイナーの情報と2250を超える作品を
A5・2穴のシートに掲載したデザインデータベースです。
市販のリングファイルを使って再構成ができるため、
使いかたにあわせてオリジナルのデザイナーファイルをつくることが可能--

>>『デザイン・データ・ブック[グラフィック2008]』
編=+DESIGNING編集部 毎日コミュニケーションズ刊
定価=4,410円(4,200円+税)
A5版・ソフトカバー・2穴シート656頁
>>MYCOM BOOKS

2008年04月01日 (火) 16時13分

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[208] 最近のお薦め映画 兎影館管理人
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-- 時は死なず。巡ることなし。--
「ビフォア・ザ・レイン
(原題:Before the Rain, Pred dozhdot)」
監督・脚本:ミルチョ・マンチェフスキー
音楽:アナスタシア
撮影:マヌエル・テラン
製作国:イギリス/フランス/マケドニア
言語:マケドニア語/英語/アルバニア語
公開:1996年

六本木TSUTAYAより「ビフォア・ザ・レイン」。
第1部“言葉”、第2部“顔”、第3部“写真”の3部構成。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「アモーレス・ペロス」や
「バベル」と同じテーマを扱っているように感じました。
より抑えられた映像で狂信的暴力と崇高な愛情がマケドニアとイギリスを繋ぎ、
若い修道僧キリルとアルバニア人の少女ザミラ、
ロンドンの雑誌社に勤めるアン、マケドニア出身の写真家アレキサンダーを中心に
修道院を包む海と星、雨と“時間”が交錯します。
1994年ヴェネチア国際映画祭・金獅子賞受賞作。お薦めです。


--なぜ、人は夢をみるのだろう?
なぜ、人は食べ続けるのだろう?
なぜ、人は永遠の命を求めるのだろう?
…人間の欲望は、この世でもっともおそろしい。--
「タクシデルミア ある剥製師の遺言
(原題:TAXIDERMIA=剥製術)」

3月末から、シアター・イメージフォーラムほか
全国順次ロードショー。
>>TAXIDERMIA

西山が駅構内でみつけたお薦め映画。絶対観る!と誓いました。
「実写版シュヴァンクマイエル」と評するは某高崎さん。その画面から
「はたして柳川に観ることができるか?」と言われたり
言われなかったりしておりますけど、
管理人は、生命力やユーモアに溢れたグロテスク派を
ある部分では目指してもいるので、大丈夫です。(たぶん)

2008年03月15日 (土) 21時58分

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[207] 『デザイン年鑑 2008-2009』発売中 兎影館管理人
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現在のさまざまなデザインワークが取り上げられている、
『デザイン年鑑 2008-2009 』翔泳社刊が発売中です。
フラグメントの仕事も「装丁」で紹介していただきました。

--今見るべきグラフィック、エディトリアル、広告、WEB、
プロダクトのデザインを多数掲載。国内、海外の
有名デザインアワード受賞作品も総覧できる。
すべてのクリエイティブな仕事に携わる人に贈る保存版--

『デザイン年鑑 2008-2009 』>>翔泳社刊
定価=3,990円(本体3,800円+税)
B5変型・ソフトカバー・248頁
>>amazon
>>bk1

2008年03月04日 (火) 23時48分

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[204] ラング世界童話集【全12巻】刊行開始 兎影館管理人
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東京創元社より『アンドルー・ラング世界童話集』の
刊行が開始されました。

--世界各国の民話昔話を、英国の古典学者、民俗学者
アンドルー・ラングが収集再話した童話集。
すべてのファンタジーのみなもとがここにある! 
児童文学の黄金時代、ヴィクトリア朝の英国で編纂された
古典童話集を、完全新訳、新編集で刊行--
※各巻巻末に、原書全収録作品一覧付き
※全巻購入者には>>>>オリジナルグッズをプレゼント

〈アンドルー・ラング世界童話集〉全12巻
アンドルー・ラング編/西村醇子監修
各巻定価:1,995円(本体1,900円)
四六判上製 装幀:柳川貴代+Fragment
東京創元社刊

『〈アンドルー・ラング世界童話集〉第1巻
>>あおいろの童話集』 装画:ヘンリー・J・フォード「いとしの王子」より
『〈アンドルー・ラング世界童話集〉第2巻
>>あかいろの童話集』 装画:L・スピード「ソリア・モリア城」より

以下隔月(奇数月)刊行予定
第3巻『みどりいろの童話集』=3月刊
装画:ヘンリー・J・フォード「氷の心」より
第4巻『きいろの童話集』=5月刊
第5巻『ももいろの童話集』
第6巻『はいいろの童話集』
第7巻『むらさきいろの童話集』
第8巻『べにいろの童話集』
第9巻『ちゃいろの童話集』
第10巻『だいだいいろの童話集』
第11巻『くさいろの童話集』
第12巻『ふじいろの童話集』

2008年02月23日 (土) 01時37分

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[203] 謹賀新年2008 兎影館管理人
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振り返ってみれば年末年始は3日ほど風邪で寝込んでしまいました。
休んだ気がしない……。それでも2008年です!
あけましておめでとうございます。みなさまの2008年が
より良い年になりますようお祈りしております。

おやすみ中は沢渡朔氏の写真集『少女アリス』>>『なおみ』
開いたり、奥山民枝氏の『山水戀圖』『醜い花』『旅化生』を
本棚から探したりして過ごしました。

湘南新宿ラインに乗った唯一の旅(?)、茅ヶ崎の実家へは
年末に植草昌実さんにいただいた88人のショートショート
光文社文庫『ひとにぎりの異形』収録のうち植草さんの
悲しみに化身する獣たちの出合いを描いた「けものたち」、
皆川博子さんの逆円錐形の地獄を思わせる「穴」、篠田真由美さんの
回転する円錐形の優しさ「砂時計」、倉阪鬼一郎さんの
文字を巡る「一」など何篇かを読みつつ向かい、
帰りの東海道線ではマルティン・ブーバー著『我と汝・対話』を
再読したりしておりました。

映画はTSUTAYAよりデュヴィヴィエ監督のモノクロームの森が美しい
『わが青春のマリアンヌ』、ジャック・プレヴェール脚本
〈詩的リアリズム〉の名作『霧の波止場』、
西川美和監督の容赦ない傑作『蛇イチゴ』、江戸川乱歩原作『妖怪博士』
などなど支離滅裂なラインナップを堪能して……。

あれ…けっこうおやすみを満喫していましたね。
気を取り直して、引き続き精進いたしますので
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


『なおみ 日本傑作絵本シリーズ 』谷川 俊太郎=作 沢渡朔=写真
>>amazon
>>bk1

光文社文庫『ひとにぎりの異形』
>>amazon
>>bk1

2008年01月07日 (月) 14時27分

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[201] 「装丁の仕事 169人展」開催中 兎影館管理人
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日本図書設計家協会会員の仕事を纏めた、
玄光社刊 『装丁の 仕事169人』の発売を記念する
展覧会が神田の竹尾見本帖本店2Fで開催中です。


[WORK BOOKS ON BOOKS 7]
『装丁の仕事169人』出版記念特別展
「装丁の仕事 169人展」

場所:竹尾 見本帖本店2F/
東京都千代田区神田錦町3-18-3/
http://www.takeo.co.jp
日時:2007年11月19日(月)〜12月14日(金)/
10:00〜19:00 ※土・日・祝休
(最終日は17:00まで)
主催:日本図書設計家協会
協賛:株式会社 玄光社

掲載された書籍から皆川博子さんの『絵小説』集英社刊と
『書物の宇宙誌 澁澤龍彦蔵書目録』国書刊行会刊の
2冊を展示しています。

2007年11月27日 (火) 21時29分

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[200] 横型がテーマの一日。 兎影館管理人
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最終日も間近な護国寺まで講談社BOX原画展を
観に行ってきました。書籍では表4まで回り込んでいる
松本剛さんの装画は、あたりまえなのだけれど、かなり横型。
描き込まれたバック地のテクスチャー、映画の
スクリーンのような広がりの中に彼や彼女が佇んでいました。

本編原稿は『すこしときどき』の一枚。
やはり松本さんは“映画のひと”なんだなー、と
絵の前で勝手に思ったり、納得したりしました。
…引き続き応援中であります。


帰りは地下鉄に乗って、長年観ようと思いながら観られなかった
「悲愁物語(1977年/松竹/監督:鈴木清順/
出演:白木葉子・原田芳雄・江波杏子ほか)」のビデオを借りに、
渋谷TSUTAYA(デザイナー・広瀬公治さんお薦めの品揃え)へ。

原田芳雄著『B級パラダイス』(1982年/KKベストセラーズ刊)
掲載のスチールイメージへの思い入れだけで観たところ、
『ずっとお城で暮らしてる』を思わせるサイコ・ホラーへ
変換する分岐点の交通事故シーンや、満開の桜のなかで
少女がスライドするシーンは、横の構図を生かし切った様式美。

原田芳雄の舞踏的荒ぶる魂の表現や、白木葉子の微笑みが痛ましい
ラストも含めて、観たあとは半日寝込むくらいの大傑作でした。
改めて左右がカットされていない映画館で観てみたい…。

(このあいだは「パンズ・ラビリンス」を映画館で観て一日くらい
寝込んでいたような気が…。「パンズ・ラビリンス」も大傑作です)

2007年11月26日 (月) 20時52分

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[195] 松本剛さん(勝手に)応援中! 兎影館管理人
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縁あって松本剛さんの作品集『すみれの花咲く頃』と
『甘い水 上下』を読みました。

『すみれの花咲く頃』は1989年から1996年に発表された
「すみれの花咲く頃 全5話」「ヒューストンと女の子」
「教科書のタイムマシン」「ハッカのびろうど」「なかない渚」
「すこしときどき」を収録した優しい短篇集。
表題の作品は2007年NHKドラマになったとのこと。

『甘い水 上下』は2002年の切ない長篇「甘い水」と
下巻に短篇「二十歳の水母」が収録されています。

>>amazon『すみれの花咲く頃』
>>amazon『甘い水 上』
>>bk1 松本剛作品


助けたい子猫、積もった雪の美しさ、
子どもの時間と大人になる瞬間や、
タイムマシンの作り方、鳴き砂はなぜなくのかなど
日常のなかの物理をちりばめ、
行き違いと伝えたい気持ちが交錯する登場人物たちが、
細やかな映画的構成で描かれていて
ストレートな感情の発露に揺さぶられます。

“青春漫画の名手、松本剛の全作品復刊プロジェクト”
進行中の講談社BOXでは12月にも『北京的夏』が復刊される模様。
>>amazon『北京的夏』
不定期連載中の「ハナモモ」の第一話は
>>コチラ で読むことができます。

2007年09月23日 (日) 23時11分

[198] 「ありがとう“1周年”講談社BOX」展が開催 兎影館管理人
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講談社BOX刊行一周年を記念したメインタイトル群の原画展、
「ありがとう“1周年”講談社BOX」展が開催されます。

なんとその中に松本剛さん手描きの
BOX版「甘い水」・「すみれの花咲く頃」装画や
1色イラスト、本編原稿などが展示される予定です。
BOXファンのみならず松本剛さんファンのかたは、
この貴重な機会にぜひK-Squareへ。
松本剛さんに声援を送ろうではありませんか!
(そんなに大声ではなく、小声。多くのかたが来場されて、
小さな拍手になるといいなーという感じです…)


「ありがとう“1周年”講談社BOX」展
日時:11月14日(水)〜25日(日)/
11時〜19時 ※期間中無休
場所:東京都文京区音羽2-12-21
講談社1階ショールーム>>K-スクエア
有楽町線「護国寺駅」下車・6番出口/
03-5395-4628(直通)

2007年11月10日 (土) 13時42分

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[197] 花田清輝ルネッサンス 兎影館管理人
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--戦後日本を代表する脱領域的な批評家、花田清輝が
映画について書いたエッセイを厳選し、編年体のかたちで収録。
時代を手厳しく批評し、安部公房、澁澤龍彦、松本俊夫ら後続世代に
多大な影響を及ぼした名文がよみがえる! --

『ものみな映画で終わる 花田清輝映画論集』花田清輝著  清流出版
A5判並製 定価2500円+税 企画・編集協力=高崎俊夫
装丁・本文設計=西山孝司
>>amazon
>>bk1


『ものみな映画で終わる 花田清輝映画論集』が
清流出版より刊行されました。
大胆な発想とレトリックで文化再生の可能性を論じ、
戦後の評論界に衝撃を与えた名文は、ルイス・ブニュエル、
ジャン・リュック・ゴダールからマリリン・モンロー、
シネ・ミュージカル、チャップリン、化け猫映画まで
駆け巡ります。

企画・編集協力は高崎俊夫さん。
今年は高崎さんの八面六臂の御活躍により、
田中登監督の作品も各所で上映され、
(「?梵F情めす市場/原題:受胎告知」は
凄味のある傑作です。管理人は
阿佐ヶ谷で観たあと、一日半寝込みました…)
ぴあフィルムフェスティバルでは
ロバート・アルトマン監督作のうち、
その再上映を西山も嘆願した、幻の映画「BARD★SHT」
も30年の空白を経て奇跡的に上映されました。
(原題:Brewster McCLoud/1970年/105分。
鳥の生態についての講義も挟まれるなど、ブラックな
ユーモアに溢れた空を飛ぶことを夢見る少年の寓話です)

清流出版より好評発売中の
『ビデオ&DVDで観たい 決定版!日本映画200選』佐藤忠男著、
『映像の発見』『表現の世界』松本俊夫著、
『中条省平は二度死ぬ!』『中条省平の秘かな愉しみ』中条省平著、
ほか『王になろうとした男 ジョン・ヒューストン』『破顔』
『Walkabout―美しき冒険旅行』『乾杯!ごきげん映画人生』
『宮崎駿のアニメ世界が動いた―カリオストロの城からハウルの城へ』
『増補決定版 ジャズで踊って』『マンハッタンのKUROSAWA』
『シネマの快楽に酔いしれて』『オペラとシネマの誘惑』
『日本の喜劇王 斎藤寅次郎自伝』
『余白を生きる 甦る女流天才画家 桂ゆき』……
高崎俊夫さん+装丁・本文設計=西山孝司による
映画・演劇・芸術へクロスオーバーする“本”に
これからも御注目ください。

2007年10月14日 (日) 21時41分

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[196] 「SYZYGIA」
10月10日発売
兎影館管理人
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2006年1月に1stアルバム『奇妙な肖像』を
リリースした>>ジギタリス の2ndアルバム
『SYZYGIA』(シュジュギア=相対する物)が、
気鋭のインディーズレーベル
>>ノーマディックレコード より
2007年10月10日、全国発売されます。

神話や古典を下敷にした象徴主義的な詩が、
表現力豊かな歌声と複雑なリズム、不協和音に乗り、
絡み合う2本のギター、ベース、ドラムスの四人構成で
奏でられた、ジギタリスの「SYZYGIA」。

ブックレット表4の碑文でライナー・マリア・リルケが
掲げられているように、ジギタリスは作詞・作曲を手がけ
“象徴”を愛する山本美禰子さんを中心とする、
とても魅力的なバンドです。

M.W.スワーンベリの絵に惹かれるという共通点から出会った
山本さんと細かく打ち合わせを重ね、
嵐の中のデータ受け渡しにも奔走してくださった
ノーマディックレコードを率いる平山“two”勉さんに
お世話になりつつコラージュとデザインを担当しました。

夏に全楽曲を聞いた時の印象は
“整然とあるいは混沌と円環するヘキサグラム”。
醜い現実を憎むのではなく現実の中の美しさを追い求める、
誰にも似ていない象徴派、狼のロマン主義の芽生えを
改めて感じました。そのことがCDジャケットで象徴的に
現わすことができているとよいのですけれど。
ジェフリー・フォード『記憶の書』、
キアラン・カーソン『琥珀捕り』などの
文学に惹かれるかたにもお薦めの一枚です。

『SYZYGIA』定価=1800円+税
ノーマディックレコード 
1 ヘキサグラム/2 青い樹/
3 myrninerest/4 ユビキタス/
5 ムーサの神託/6 一角獣と少女 -pieta-/
7 MEMORANDA/8 琥珀の杯

>>試聴はコチラ
>>amazon


ジギタリス
山本美禰子Vocal & Guitar/
松本和馬Drums/長岡 漠Bass/永井善敬Guitar

produced by ジギタリス&平山“two”勉
all songs written by 山本美禰子
all songs arranged by ジギタリス
recorded at YELLOW KNIFE STUDIO
recorded by 山田和裕
vocal recorded at Platinum Garage Music Studio
vocal recorded by 清水貴司
mixed at Platinum Garage Music Studio
mixed by 清水貴司
masterd at CM Punch
masterd by 葛巻善郎
photography & promotion video by 戸田 広
collage & designed by Fragment(柳川貴代)
directed, a&r by 平山“two”勉

2007年10月06日 (土) 01時22分

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[194] ふたつのお知らせ 兎影館管理人
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本のパレット展
Book Scape25−本の風景[いろいろな色の艶っぽい本たち]
2007年9月10日[月]−9月21日[金]
日時:11:00−18:30 (最終日17:00まで) 土・日・祝日休 入場無料
会場:リンテック株式会社飯田橋オフィス1Fショールーム
〒112-0004東京都文京区後楽2-1-2 興和飯田橋ビル
>>詳しくはコチラ

このBook Scape-25は、装丁における「色彩」を検証する展覧会。
日本図書設計家協会・65名が参加し、赤・青・緑・黄色に
分類された装丁約350点を展示します。
「青」に『蝶』『記憶の書』『黙示の海』『永遠の一日』の
4冊を出品しています。季刊会報「図書設計」
(“Activity”頁を取材担当)も会場に設置されています。
飯田橋へおいでの際は、ぜひお立ち寄りください。



『デザイナーをめざす人の装丁・ブックデザイン』
熊澤正人+清原一隆=共著/AB判/定価2730円 (税込)/MdN刊

図版や写真で装丁・本文デザイン・雑誌レイアウトの
基礎知識を現場の流れとともに解説した実践的装丁入門書が発売。
『白い果実』『形見函と王妃の時計』を取り上げていただき、
装画について200Wのコメントを寄稿しました。

2007年09月08日 (土) 01時08分

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[192] 『驚異の発明家の
形見函』文庫化
兎影館管理人
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『驚異の発明家(エンヂニア)
の形見函 上下』

アレン・カーズワイル/大島豊 訳/創元推理文庫/ 解説=若島正/各巻定価:税込1,029円
オブジェ制作:Fragment
(西山孝司・柳川貴代)
オブジェ撮影:NEXT
(杉浦敏男+小濱麗子)
カバーデザイン:
柳川貴代+Fragment

パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。 それは産業革命以前の
フランスに生きたある男の「形見函」だった。
それぞれの仕切りに収められているのは、広口壜、鸚鵡貝、 編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、 そして最後のひとつは空のまま。“形見”の品々が語り始める、 ひとりの男の奇想天外な物語─。
ヨーロッパ18世紀を見事に活写し、 世界の批評家を唸らせたカーズワイル驚異のデビュー作登場!

数年前に哲学堂付近の
落葉が積もりスギナの群生する
空き地で採集した編笠茸を、
そっと忍び込ませて、
再撮影していただきました。

管理人は通学中にいろいろな
木の実を拾ったり、カラスウリの
赤い実を壊して種を洗って、
数珠玉と一緒に木綿の糸を
無理矢理通しネックレスに加工する
小学生だったので、その頃から
“もの”と出会うその瞬間を
恩寵にも感じます。

思い入れがなければガラクタ同然の
集合…だけど、 もしも誰かが
その断片を並べて読み解けば、
かけがえのないものに変わる。
そんな“もの”が、なぜか
好きなかたにもお薦めの物語です。

2007年07月15日 (日) 22時33分

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[191] 第41回 造本装幀コンクール展 兎影館管理人
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2006年・清流出版刊
『水のミーシャ 地球・いのちの星』が、
第41回造本装幀コンクール展で
読書推進運動協議会賞を受賞しました。
書籍は2007年7月に東京ビッグサイトで行われる
第14回東京国際ブックフェアで展示されます。
終了後はドイツ、ライプチッヒでの
「世界で最も美しい本展」に
日本代表で出品されます。

『水のミーシャ 地球・いのちの星』
解説=功刀正行/文=堤江実/画=出射茂 清流出版
A4変型判上製 本文=オールカラー 定価=1500円+税 
装丁・本文設計=西山孝司、広瀬公治

水の汚染、環境汚染が進めば、人類を含め
この地球上で生きるすべての生物たちは滅びるしかない…
水の大切さを知ることから地球の明日を考える
『水のミーシャ 地球・いのちの星』は
大人も子供も楽しめる環境絵本です。
ブタペスト・クラブ、アーヴィン・ラズロー博士、推薦。

第41回 造本装幀コンクール展
日時:7月5日(木)〜8日(日)
会場:東京ビッグサイト 西1・2ホール
第14回東京国際ブックフェア 会場内

2007年06月16日 (土) 21時19分

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[190] 鳥を放つ、館三部作 兎影館管理人
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装画を描いていただいた牧野千穂さんの一案として
担当編集さんから“鳥”というモチーフをお聞きしたとき、
子どもの頃に家族が信じていた、おまじないを思いだしました。

それは「家の中に入ってきた小鳥が玄関から外へ出ていくと
その家は幸福になる」というもの。(どこかメーテルリンクの
童話みたいですね。神奈川県の風習なのでしょうか)
でも、その頃住んでいた家は大きなガラスの窓が多くて、
迷い込んできた小鳥はガラスに向かって何度も嘴から突進し、
大抵は逃げることが叶わない。
「窓を開けてあげて」と頼んでも誰も開けてはくれない。
その後は、ちいさな骸を拾って埋めることしかできない…
という、なんだかちょっと悲しい記憶です。

佐々木丸美氏の>>『崖の館』>>『水に描かれた館』
>>『夢館』創元推理文庫を昨年末に読み、
“美しい観念の海”が、“混沌の海”になり、観念の海から
“現実の海へ”絢爛と流れているように感じました。
今度こそ小鳥を放してあげたい気持ちで
勝手に心配したりしておりましたけど、
本当に素敵な装画で4月末に三部作は完結です。

2007年04月09日 (月) 01時57分

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