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担当:柳川貴代


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[234] 遅ればせながら… 兎影館管理人
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謹んで新春をお祝い申し上げます。

年末年始はTSUTAYAより相米慎二監督作「東京上空いらっしゃいませ」、
(何度も変奏される“帰れない二人”は名曲!)
「野獣死すべし」(カットされがちな細部が物凄く美しい。
あと“リップ・ヴァン・ウィンクル”=浦島太郎について考える)、
ブラザーズ・クエイの映画ほか、「レディ・イヴ」(面白い!)
「狩人の夜」(水中にひろがる髪が幻惑的)を観たり、
NHKドラマ「福家警部補の挨拶」(原作とは違うところ数々あれど
クラッシックで骨太なドラマでした。シリーズ化希望!)を観たり、
高円寺古書会館へ行って小さな洋書などを探ったり、
「ベンヤメンタ学院」の金魚…と昭和15年刊『金魚の飼ひ方』という
よくワカラナイ冊子を買い、昭和50年刊『小鳥の剥製の作り方』と並べ、
写真集『西洋人形館』(山尾悠子さんの文章を求めて)もその隣へ並べ、
金魚といえば『蜜のあはれ』…と文庫を開いて映画「赤い風船」に触れられた
一文をみつけたりしておりました。

事務所への年始の御客様は、擬態する蛾・アケビコノハさんでした。
調べたところ、幼虫はウミウシ状の御様子。
(この辺りで『神秘昆虫館』も読了)

2009年の抱負は…元気に邁進したいと思います!
管理人は、ちょっとでもシンミリしていると悲しい出来事が起こりがちなので、
心引き裂かれるような本に魅了されつつも引き裂かれることなく、
引き裂くことなく、引きつけて(重心は低く…は相撲のお話)、
とにかく、元気に参ります。

2009年もよろしくお願い申し上げます。

2009年01月12日 (月) 02時04分

[241] 兎影館管理人
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写真:玄関先に留まっていたアケビコノハさん。
頭を下へ向けています。(2009年1月7日)

2009年04月03日 (金) 20時09分

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[233] よいお年を! 兎影館管理人
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Fragmentも仕事納めとなりました。
今年もいろいろとお世話になりました。
有難うございます。

管理人は、行きそびれていたアルベール・ラモリス監督作
「赤い風船」「白い馬」が吉祥寺バウスシアターでも
上映されるよ!と、教えていただき、
映画館で観るべき映画を、映画館で観ることができました。
生きているように漂う赤い風船、湿地を駆け抜ける白い馬、
どちらも尋常ではない、美しい映像…。ラストは
息苦しいほどの光と影を感じました。

2009年がみなさまにとって、よい年になりますように!



写真:管理人の年末年始読書予定の3冊。

『CHAMELEON 24号』同志社ミステリ研究会。
皆川博子さんの講演会記録をはじめ、創作、評論、
ショートショート・コンテストなどが収録されています。

『本格ミステリ・フラッシュバック』東京創元社。
1957年〜1987年の“本格不遇の時期の傑作・怪作を
徹底的に紹介する瞠目のガイド”。
日影丈吉全集の書影で少しだけお手伝いしました。

『カシタンカ・ねむい 他七篇』岩波文庫。
仕事でお世話になっているMさんより御紹介いただいた
チェーホフ/神西清訳の短篇集。
“非情”について考えたいと思います。

2008年12月30日 (火) 01時28分

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[231] 松本剛さんの冬 兎影館管理人
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「しずかの山──神の山・マチャプチャレ」
愛英史=原作 松本剛=漫画

─厳然と人間を拒む神の山。
その頂を極め、生還した一人の登山家。
山は沈黙し、ただ、人のこころを映す。─



講談社>>『イブニング』誌上で
松本剛さんの連載が開始です。
12月9日発売の01号を求めてコンビニへ走り、
青年誌『イブニング』をはじめて購入してきました。
とても厚い、中とじ製本って新鮮だ…。
「しずかの山」は巻頭カラーです!

ネパール・ヒマラヤ山脈、マチャプチャレ峰。
山麓の人々の信仰のもと、神聖な
未踏峰として残る“魚の尻尾”(マチャプチャレ)。
オーストリア青年の失踪を巡って雇われた
少女・コーレと暮らす日本人ガイドの
タカトウ・シズカが挑む、美しい山は
「神の山」か「悪魔の山」か。

コーレが可愛い。凧揚げを子供たちに教えるシズカ。
山に向かって飛翔する凧の糸…シズカの命綱になるのは、
コーレなのか。イギリスの歌のシーンも
今後の展開を考えさせられます。
まだ一話目ですけれど、迫り来る傑作の予感がします。
山岳サスペンス漫画です。

2008年12月12日 (金) 00時22分

[236] “神の山・マチャプチャレ”が完結 兎影館管理人
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01・02・04・05号と『イブニング』の
「しずかの山」を追ってみて。

北壁で窮地に追い込まれる第三話の絵に圧倒されました。
第一話でジアンが嗤ってばかりいたのは第四話への
伏線だったと最後に気づいたり…。その綿密なプロットと、
セリフで語りすぎず絵で語る、松本剛さんの映画的画面構成に
改めて納得の“マチャプチャレ”の章でした。


山岳ミステリや山岳サスペンスの小説・漫画をまったく
読んだことの無い管理人が読み終わってふと
浮かんできたのは、ストーリーは全く違うのだけれど
久生十蘭の短篇「白雪姫」。
〈限界状況という設定のなかで、脆弱な人間性がどのような
思いがけない反応を起し、どのような崇高さ、あるいは醜さを
露呈するかを冷静綿密に記述した〉と澁澤龍彦が
そのモチーフを解説した物語です。


「しずかの山」が目指している“山”は“山岳サスペンス”
ではなく、人間の醜さや愚かしさを越えてみえてくる、
崇高さなのかもしれない…と考えたりしました。

ストイックで寡黙な、タカトウ・シズカは
山の眷属であり、魂の導き手にみえて、どこか暗く苦い
夜の部分もあるように思えます。

コーレやシズカの“山”の章もあるといいな。

2009年02月13日 (金) 00時48分

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[226] 菊池健作品展〈ゾウとトランプ〉開催 兎影館管理人
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加納朋子さんの『ななつのこ』『魔法飛行』『スペース』
『掌の中の小鳥』や、絵本『ななつのこものがたり』、
クイーン編『完全犯罪大百科 上下』の装画などで
御一緒した菊池健さんの個展が、高円寺で開催されます。
新作の、はがきサイズ19点が展示予定とのこと。
DMのトランプさん、ふわふわです。

菊池健さんの動向を追う
番頭さんのブログ>>ココノビ堂も更新中!


菊池健作品展〈ゾウとトランプ〉
日時:2008年12月2日〜7日 12:00-19:30
最終日は18:00まで 月曜休廊
場所:Gallery たまごの工房
高円寺南口より徒歩4分
>>http://tamagonokobo.com/

2008年11月05日 (水) 12時12分

[229] 高円寺にて 兎影館管理人
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菊池健さんの作品展〈ゾウとトランプ〉へ
行ってきました。ちょっと悲しげな壁のウサギにペンギン、
トランプシリーズ、ゾウの御挨拶…などなどが展示。
ほとんどの作品が売約済みになっていて
菊池さんの絵が多くのかたに愛されているのだなーと
嬉しくなってしまいました。先日、所用でお電話しても
はじめてお会いした1999年からまったく変わらぬ菊池さん。

“ココノビ堂”という屋号から察するに、
ちょっと恐いけど憎めない、ほのぼのした妖怪とか、
中国の伝説の怪物とかも、描きたいテーマなのかな
と思います。今後も応援中であります。



写真:DMのトランプさんと帰りがけに買った本。
高円寺は古書の街でもあるのです。
早めに到着してしまい、数時間後にまた個展会場へ
戻ろうと思っていたのに、
古書店で貧血を起こしてしまい帰社…。
次回は万全の体調でお伺いしたいものです。

2008年12月07日 (日) 15時22分

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[228] 冬の断章 兎影館管理人
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お寒う御座います。また気がついたら冬でした。
12月末までHP更新も、ままならずですけど、
いろいろな展覧会が開催される様子…。
あちこち出かけたいと思います。



写真:とりあえず近所のイルミネーション。
夜中に明るい街を歩いていると、
帰る家が無いような、あっても誰かが喧嘩したり
誰かが怒鳴っているような寂しさを感じるのは、
この間まで>>『雪の断章』について考えていて、
渋谷TSUTAYAより相米慎二監督作の
「雪の断章 情熱」(「ツィゴイネルワイゼン」と同じ脚本家さん!
冒頭の伝説的な長回し、刑事の登場シーンはハンプティ・ダンプティ、
焦燥感に流れる“買い物ブギ”…丁寧に創られた映画です)
「夏の庭」(少年が走る走る。時間が現前するラストが素晴らしい)
「お引越し」(老人に水をかけられるシーンから半分黄泉に踏み込む少女が、
海で出会うドッペルゲンガー…大傑作です)
を観たからかも…。
東京ミッドタウンは今年も青い海です。

2008年12月03日 (水) 02時37分

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[224] 「箔力」展 開催のお知らせ 兎影館管理人
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[カヴァーノチカラ・2] 「箔力」展 
ファインペーパーと箔押し

日本図書設計家協会会員による多彩なファインペーパーと
箔押しのコラボレーション展が開催されます。
宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」をテーマに
オリジナル・ブックカバーを制作、展示いたします。

日時:2008年11月10日(月)〜12月5日(金)
   10:00〜19:00(土・日・祝休)
   ※初日11/10(月)は16:00、11/25(火)は15:00、
   最終日12/5(金)は17:00まで
場所:株式会社竹尾 見本帖本店2F
   千代田区神保町駅より徒歩8分

スペシャルトーク:「箔と装丁」11月25日(火) 
   18時 30分〜20時 (受付開始18時より)
   会場:竹尾・見本帖本店2F
   出席者:福田正徳(村田金箔)×小泉弘、柳川貴代
   司会・宮川和夫        
   申し込みは10/24-11/7まで

◆詳しくは>>こちら

主催:日本図書設計家協会
協賛:株式会社 竹尾、株式会社 村田金箔
協力:寿製版、船山製作所、日本ハイコム、コスモテック

出品者:秋山孝/荒木慎司/上野かおる/折原カズヒロ/
加藤光太郎/川上成夫/川畑博昭/熊澤正人/小泉弘/小林真理/
こやまたかこ/下川雅敏/城谷斉彦/末房志野/多田進/多田和博/
丸尾靖子/三嶋典東/宮川和夫/吉原順一/柳川貴代 
(敬称略)

2008年10月23日 (木) 02時01分

[227] 「箔力」展、開催中 兎影館管理人
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本日より「箔力」展が開催です。
箔の原版(亜鉛凸版や銅凸版)、会報『図書設計』も展示。

今回の展覧会は、三種類のファインペーパーへの、
二種類の箔押しと墨一色刷りを条件に21人が参加しています。
“宮澤賢治”の世界へ、ぜひお立ち寄りください。


二人の青年紳士が迷い込む
「聖くきれいにかゞやいてゐる」森……
玻璃玉を扱う魔術師としての山猫をコラージュ、
青と赤の玻璃がひろがる用紙と金箔の星、
緑の顔料箔で構成。

写真:『注文の多い料理店』 作成=柳川貴代/
用紙=ミランダ(仮称)3色/箔=村田金箔 つや消し金No.111+PKM-177

2008年11月10日 (月) 22時31分

[230] 「箔力」展、終了しました。 兎影館管理人
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竹尾 見本帖本店2Fで行なわれた「箔力」展も
盛況のうちに終了いたしました。

西山も最終日にみてくれたようで、
「全体に見応えがある展覧会だった。金版も良かったね」
とのこと。
「多田進さんが素晴らしかった。柳川については
なんとも言えん」とも申しておりました。
精進いたします…。

御覧いただいたみなさま、本当に有難うございました。

2008年12月07日 (日) 15時43分

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[225] 散歩と怪談と妖怪など 兎影館管理人
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>>幻妖ブックブログで東雅夫さんの『江戸東京 怪談文学散歩』を
8月に購入していたところ、bk1さんより購入特典のダウンロードアドレスが到着、
たくさんの画像やテキストをいただきました。

『江戸東京 怪談文学散歩』を読み、いろいろ考えていたら、
忌み嫌われ、畏れられたことのあるモノや
悲しく苦しい思いが宿ったことのある場所が、宗派を限定されることなく
穏やかに鎮められ、植物の繁茂や鳥や獣の立ち入りを許している様子は、
どこかに掬われていくことのように思いました。

江戸東京のブックガイドでもあり、読んでいるとその場に降り立って
散歩しているような気持ちになる一冊です。

>>『江戸東京 怪談文学散歩』
角川選書 定価:1500円+税


また、東雅夫さんの編纂で10巻まで刊行されている
ちくま文庫『文豪怪談傑作選』のカバー原画展が開催されます。
神保町古書店の協力で妖怪関係の書物も展示される模様。

第49回東京名物神田古本まつり
「金井田英津子原画展 + 神保町のお化け絵本展」
場所:>>東京古書会館 2階(展示室)
日時:2008年10月27日(月)〜11月3日(月)
   10時30分〜17時 入場無料
トークイベント:11月3日(月)14時〜





写真:神社の茸さん。
事務所の周りは神社や歴史ある場所が多いこともあり、
時間があると近所を散歩して樹齢四百年を越える銀杏に御挨拶したり、
雷電爲右エ門を思いつつ三分坂を上がったり、茸を発見したり、
葉陰で食事中のアオドウガネをみつけたりしています。

2008年10月26日 (日) 23時26分

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[223] 『匣の中の書物』展開催中 兎影館管理人
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北見隆氏と建石修志氏による架空の出版社
「北の石エディシオン」が刊行するオブジェ作品の数々を
間近でみることのできる展覧会が
南青山3丁目のスペースユイさんで開催中です。
「少年愛の美学」や「不思議の国のアリス」などをモチーフにした作品、
建石修志さんの造本で東京創元社より限定刊行された
『虚無への供物』も展示されています。

<北見隆・建石修志 作品展> 
『北の石エディシオン 匣の中の書物』
10月2日(木)〜10月11日(土)>>スペースユイ
11:00〜19:00(最終日17:00)日曜休廊

2008年10月05日 (日) 01時45分

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[222] 花は紅に柳は緑 兎影館管理人
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すっかり秋らしくなりましたね。
新橋演舞場「新秋九月大歌舞伎」のチケットをいただいたという
西山の御相伴で東銀座の柳並木を歩き、歌舞伎を観てきました。
実は、歌舞伎観劇は歌舞伎座「六月大歌舞伎」に続き
2回目だったのですけど初めての“歌舞伎”が
あまりに面白くて、歌舞伎座の建物が持つ力があまりに
強くて九月まで呆然としていたのでした。

>>「六月大歌舞伎 夜の部」
『義経千本桜 すし屋』、『身替座禅』、
太九郎(幸四郎)・役者の小平次(染五郎)・
太九郎の女房おちか(福助)による怪談『生きている小平次』、
新吉原の傾城(芝雀)・馴染みの若衆(錦之助)・
その供の奴(歌昇)が満開の桜の中で踊る
常磐津舞踊『三人形』。
>>「新秋九月大歌舞伎 夜の部」は“女の忠臣蔵”とも呼ばれる
中老の尾上(時蔵)・召使のお初(亀治郎)・局
岩藤(海老蔵)を中心に蘭奢待(香木)を巡る華やかな
『加賀見山旧錦絵 四幕六場』、清元に乗った怪談舞踊劇
『色彩間苅豆 清元連中 かさね』。

『生きている小平次』では、たそがれ時に回転する小舟の
罪深さ、細い柳の揺れる浜辺に見えない小平次が漂う姿、
幅の広い舞台全体の空気が、この世でないものに一変。

清元『色彩間苅豆』の残酷絵巻にも圧倒されました。

『三人形』の“ヤッコ”の動きが風に舞う奴凧を思わせて
可愛らしい。書き割りの桜並木の奥行きは無限に続くよう。

『加賀見山旧錦絵』では猛禽類のような岩藤の猛々しさ、
黒衣の所作も美しく、左右非対称に描かれた金雲が廻り、
御簾の向こうから聞こえる鉦や笛の音が、
祭りの響きに似ていて懐かしい。

……幕間をはさんで各4時間超、
洗練されたエンターテイメントを堪能しました。
少し敷居の高いものと思っていたのですけど
“歌舞伎見物”お薦めです。
歌舞伎座ロビーの絵画の数々、国貞は必見。



幸四郎・染五郎演ずる歌舞伎といえば、
>>『乱歩の軌跡』も好評発売中の江戸川乱歩、
国立劇場大劇場で「人間豹」より
>>>>『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
明智小五郎と人間豹』
のチケット発売間近の模様です。

『乱歩の軌跡 父の貼雑帖から』平井隆太郎 東京創元社
平井太郎はいかにして江戸川乱歩となりしか──。
乱歩手製の自伝『貼雑年譜』を読み解きながら、
職業と住居の大遍歴を経て徐々に完成されていく
探偵小説界の巨人・乱歩の実像に迫る。
巻頭エッセイ=戸川安宣/解説=浜田雄介
横型A5判上製/縦型題簽+段ボール凾入/4色口絵両観音8頁 
定価4300円+税 
装丁・本文設計 =Fragment(西山孝司・柳川貴代)



写真:5月4日。事務所の窓から見える高台に、
高さ20mはあるシダレヤナギが
風に緑の葉を揺らしていたのは今年の5月まで。
いつか近くに寄って、枝を見上げてみたいと思っていたのに
いつの間にか病み、切り倒されてしまったらしい。
初めて近づいた直径50cmほどの切られたばかりの幹は、
まだ水を含んでいるのに三分の一朽ちていて、
穴の底にはヤブガラシの芽や、暗い場所を好む小さな虫が
何種類も入り込んでいる。

「消えて消えないものを忘れないようにする…
消えずに消えるものを忘れてはならぬ」
──『東洋的な見方』岩波文庫

ここから消えたものはどこへ行ったのだろうと
夏のあいだずっと考えていた。

2008年09月27日 (土) 21時56分

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[221] 『定本 久生十蘭全集』内容見本配布中 兎影館管理人
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歿後50年記念出版
『定本 久生十蘭全集』全11巻 国書刊行会
編集:江口雄輔・川崎賢子・沢田安史・浜田雄介

小説をはじめエッセーや翻訳等、久生十蘭の全作品を殆ど収録した
全集が2008年10月より刊行開始されます。

造本:A5判/上製布クロス装・箔2版/貼函入り/
2段組/各巻平均650頁 装丁:柳川貴代
予価:各巻本体9500円+税
刊行開始:2008年10月(巻数順に配本)
第1巻:「ノンシヤラン道中記」「黄金遁走曲」「金狼」「魔都」
「黒い手帳」「湖畔」他

刊行に先立ち、より多くのかたに“久生十蘭作品”の
魅力を知っていただける、B5判・4色4頁+本文2色16頁の
内容見本パンフレットができました。
全巻内容、推薦の言葉、久生十蘭讃、年譜、本文組見本、
全巻特典の詳細や貴重な改訂原稿・ポートレートまで掲載。
詳しくは、
>>国書刊行会にて。
パンフレット代金無料・送料無料で好評配布中です。

2008年09月03日 (水) 22時20分

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[216] 混沌とする出窓 兎影館管理人
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暑い日が続きますね。
あまりにベランダの気温が高く枯れてしまいそうだったので
朝顔やほかの鉢を出窓に取り入れて、はや半月。

なんだか机の周りにちいさな黒い妖精や、白い妖精のひとたちが
ふわふわしている…。と思ったら、羽虫!
窓から入ってきた虫の攻撃を受けていたのでした。

取り急ぎ、虫のみなさんには外へ立ち退いてもらい、
傷んだ葉を整理したら、今年は早めに咲きました。
徹夜明けに花をみていると、無闇になごみます。


写真:午前4時のマダガスカルジャスミンと
変化朝顔“松島”の抜け株。(花弁の紫地にちょっぴり青色入)
出窓はすでにジャングルの様相…。

2008年08月08日 (金) 03時52分

[218] 朝顔、咲いてます 兎影館管理人
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写真:8月19日の朝顔、朝顔展で購入した種

2008年09月03日 (水) 21時09分

[219] 朝顔、咲いてます-2 兎影館管理人
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写真:吾妻絞と青い朝顔(伊勢之漣の交雑株)、8月19日

2008年09月03日 (水) 21時11分

[220] 朝顔、咲いてます-3 兎影館管理人
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写真:9月3日の吾妻絞さん

2008年09月03日 (水) 21時12分

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[215] ふたつのお知らせ 兎影館管理人
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沢村鐵さんの新作小説『運命の女に気をつけろ 
劇団・北多摩モリブデッツ、怒濤の36日間 』が
>>ジャイブより絶賛発売中です。
小さな劇団〈モリブデッツ〉に現れた運命の女とは?
「楽しいことは保証します!」という
沢村さんとは、ある打ち上げで御一緒したことがあるのですけど
気迫のこもった熱い本とお見受けしました。お薦めであります。
詳しくは>>“沢村鐵のフィラメント”まで。

『運命の女に気をつけろ 劇団・北多摩モリブデッツ、怒濤の36日間 』
定価1575円(税込)  
>>amazon
>>bk1



先日、>>ジギタリス のインストアライヴ(アップルストア渋谷店)へ
行ってきました。アコースティックにアレンジされた曲もいいですね。
ますます活動の場を拡げつつある様子のジギタリス。
管理人も引き続き遠くから応援中です。
7/17には>>下北沢club251で、レーベルイベント『Nomadic Day』が開催。
チケット発売中です。

期日/2008年7月17日 場所/下北沢club251 
open/18:00 start 18:30
出演/ジギタリス、BobLife、シルバニアスリープ、sjue、ドイツオレンジ
ぴあPコード:293-452 ローソンLコード:77129
前売り¥2,000 当日¥2,300

『SYZYGIA』好評発売中
>>amazon

2008年07月10日 (木) 03時44分

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[214] NEWSを更新。 兎影館管理人
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お暑うございます。
ようやくNEWSを更新しました…。振り返れば……
いやいや、とりあえず振り返らず前に進みたいと思います。


写真:今回没になったファーバージョン・ぬいぐるみウサギさん2号と、
SAN-EI出身の黒猫さん。(なんとなく友達になった模様)

2008年07月09日 (水) 01時21分

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[213] 今年も朝顔を播きました 兎影館管理人
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梅雨入りですね。
そんななか、事務所のベランダで朝顔の種を播きました。
2008/5/23に種のメキリをして、水を吸わせ、
ポットに播いて…5/26にはもう芽生え。
2008年は夏の間に咲いてくれるのでしょうか?
(毎年10月くらいなのです)


写真:5/26夢路・伊勢之漣・松島・吾妻絞・蝙蝠葉など

2008年06月04日 (水) 01時05分

[217] 蝙蝠葉の本葉 兎影館管理人
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7月5日の蝙蝠葉。成長が遅くて元気も無い…。

でもこのあと元気になりました。ポットの
水はけが悪かった模様。
葉の形が好きで毎年播いてはみるのですけど、
発芽時から気難しい奴です。

2008年08月08日 (金) 14時21分

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[211] ぬいぐるみがいっぱい 兎影館管理人
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今年のGWはすっかり初夏のような気温ですね。

このところ、読んでいるゲラに登場するぬいぐるみを
再現できないものかと、布地やファーやプラスチックアイを
買い込んでいました。針に糸を通してちくちく縫い物をしていると
時間が静かに過ぎていきます。無闇に懐かしくなって
モン・スイユやシュタイフや三英のぬいぐるみさんをつい買ってしまい、
以前、ある方にいただいたシュタイフのフクロウさんやプードルさんを
一緒に並べてみたりして机の周りにぬいぐるみがいっぱい。

そういえば小さい頃は、牛・山羊・犬・猫がとても身近にいました。
動物の身体の柔らかな質感と湿気のある温もりに思いを馳せる日々です。

とか、のんびりしていないで、本当は西山担当本
『パリ 快楽都市の誘惑』・『われとともに老いよ、楽しみはこの先にあり』・
『三國一朗の世界』(高崎俊夫さん企画編集。3冊とも面白い!)の
御紹介もあれば、最近管理人が担当した文芸関係書から
『雨の塔』・『ヘルマフロディテの体温』(同時刊行『最後のプルチネッラ』)・
『夕陽の梨』(少女小説としての『飯綱颪 十六夜長屋日月抄』もお薦めの作家さん
による歴史小説)をぜひ多くのかたにお薦めしたい!という気持ちもありつつ、
松本剛さんが挿絵を描いていらっしゃる「続・北京的夏/前編」
(『パンドラ SIDE-B』収録。後編収録『パンドラ』は秋刊行のようす。
漫画とはまた違う力強くどこか懐かしい画風の挿絵です)、
大森とこさんの絵、きんすなごさんの人形、宮越明子さんの造形作品もお薦め!とか、
山本美智代さんの展覧会に行ったこととか、
引き続き取材・編集参加中の「図書設計」のこととか、
御紹介したいことは山ほどあるのですけど、
管理人は年に一度の決算を向かえ、これから何日間か
会社の経理として数字に正確な、別人になるお仕事決行です……。よろり。

みなさまは、よいおやすみをお過ごしくださいー。

2008年05月01日 (木) 15時22分

[212] 通常に戻りました。 兎影館管理人
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過ぎてしまえば大丈夫。決算の山場を抜けました。

始める前が一番苦しい所。
そこを越えて途中からギアチェンジ。進むほどに
加速していく作業は、方眼紙の升目をひとつひとつ選んで
埋めていくのにも似て、全体が見えてくると、
綺麗な模様になっているような気もします。
果たして仕上がりは如何に。

……とすると、お仕事はみな同じように苦しく
そして楽しいものなのですね。


写真:2005年9月頃の丸葉朝顔・条斑点絞模様

2008年05月07日 (水) 17時42分

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