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担当:柳川貴代
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『塔の中の女』発売中 |
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“荒れ地の図書館でエレクトラと再会したオレステスは、 城の中心部へ、塔の頂へと近づいていく。 僕は永久に少年のまま年を重ねてゆくはずだった――。”
間宮緑さんのはじめての単行本、『塔の中の女』が講談社から発売。 オレステスとエレクトラ、ガラクタで出来た公爵、紙魚、図書館、 塔、エスペラント、《おはなし》、架空都市……。 担当編集さんに題名をお聞きした瞬間、そしてゲラを読んで なお一層、これはよい本だと思いました。 とても素敵な物語です。
>>『塔の中の女』講談社 間宮緑 著 定価1,785 円(税込) 四六判上製 カバー=刷り+箔一版 装丁=柳川貴代 装画=Fernand Khnopff
◎ 雑誌に掲載された間宮緑さんの短篇もお薦めです。 短篇「禿頭姫」(『早稲田文学増刊U30』収録)を、 どうしても読みたくなり取り寄せました。こちらは 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干それぞれの “本義”を備えた(それでいて、現代の少女たちでもある) 十人の姫と影姫、そして御殿様が創りだす小宇宙の物語でした。 最後に舞台がくるりと回るような変身譚。
◎ 間宮緑さん>>牢獄機械文書群 HPには『塔の中の女』の書評一覧、詩の朗読会「サイファー」や 読書会「シミローグ」なども、随時紹介されています。
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★ 2011年12月28日 (水) 18時19分 |
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『塔の中の女』は担当編集さんと打ち合わせ 装画をクノップフに決めてから、 硬質な晶洞に流れる水、水入瑪瑙や蝋燭水晶を思い 全体を構成しています。
写真:水入瑪瑙と、割られた瑪瑙と、蝋燭水晶。 小さい洞窟と結晶群。
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★ 2011年12月28日 (水) 18時22分
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兎影館管理人 |
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装丁では、古い洋書をイメージして、本表紙から 見返しへ回り込んで貼られている部分、見返し周りの 小口と天地3mmくらいの所に細かい図版が入っております。 濃い青の紙にスミ刷りなので判りにくいかもしれませんが 気づいていただけると本が喜びます。
写真:本を開いたところ。本文設計も担当しています。
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★ 2011年12月28日 (水) 19時17分
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