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担当:柳川貴代
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鳥を放つ、館三部作 |
兎影館管理人 |
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装画を描いていただいた牧野千穂さんの一案として 担当編集さんから“鳥”というモチーフをお聞きしたとき、 子どもの頃に家族が信じていた、おまじないを思いだしました。 ◎ それは「家の中に入ってきた小鳥が玄関から外へ出ていくと その家は幸福になる」というもの。(どこかメーテルリンクの 童話みたいですね。神奈川県の風習なのでしょうか) でも、その頃住んでいた家は大きなガラスの窓が多くて、 迷い込んできた小鳥はガラスに向かって何度も嘴から突進し、 大抵は逃げることが叶わない。 「窓を開けてあげて」と頼んでも誰も開けてはくれない。 その後は、ちいさな骸を拾って埋めることしかできない… という、なんだかちょっと悲しい記憶です。 ◎ 佐々木丸美氏の>>『崖の館』・>>『水に描かれた館』・ >>『夢館』創元推理文庫を昨年末に読み、 “美しい観念の海”が、“混沌の海”になり、観念の海から “現実の海へ”絢爛と流れているように感じました。 今度こそ小鳥を放してあげたい気持ちで 勝手に心配したりしておりましたけど、 本当に素敵な装画で4月末に三部作は完結です。
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★ 2007年04月09日 (月) 01時57分 |
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