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担当:柳川貴代
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松本剛さんの冬 |
兎影館管理人 |
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「しずかの山──神の山・マチャプチャレ」 愛英史=原作 松本剛=漫画 ◎ ─厳然と人間を拒む神の山。 その頂を極め、生還した一人の登山家。 山は沈黙し、ただ、人のこころを映す。─
講談社>>『イブニング』誌上で 松本剛さんの連載が開始です。 12月9日発売の01号を求めてコンビニへ走り、 青年誌『イブニング』をはじめて購入してきました。 とても厚い、中とじ製本って新鮮だ…。 「しずかの山」は巻頭カラーです! ◎ ネパール・ヒマラヤ山脈、マチャプチャレ峰。 山麓の人々の信仰のもと、神聖な 未踏峰として残る“魚の尻尾”(マチャプチャレ)。 オーストリア青年の失踪を巡って雇われた 少女・コーレと暮らす日本人ガイドの タカトウ・シズカが挑む、美しい山は 「神の山」か「悪魔の山」か。 ◎ コーレが可愛い。凧揚げを子供たちに教えるシズカ。 山に向かって飛翔する凧の糸…シズカの命綱になるのは、 コーレなのか。イギリスの歌のシーンも 今後の展開を考えさせられます。 まだ一話目ですけれど、迫り来る傑作の予感がします。 山岳サスペンス漫画です。
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★ 2008年12月12日 (金) 00時22分 |
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“神の山・マチャプチャレ”が完結 |
兎影館管理人 |
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01・02・04・05号と『イブニング』の 「しずかの山」を追ってみて。
北壁で窮地に追い込まれる第三話の絵に圧倒されました。 第一話でジアンが嗤ってばかりいたのは第四話への 伏線だったと最後に気づいたり…。その綿密なプロットと、 セリフで語りすぎず絵で語る、松本剛さんの映画的画面構成に 改めて納得の“マチャプチャレ”の章でした。
◎ 山岳ミステリや山岳サスペンスの小説・漫画をまったく 読んだことの無い管理人が読み終わってふと 浮かんできたのは、ストーリーは全く違うのだけれど 久生十蘭の短篇「白雪姫」。 〈限界状況という設定のなかで、脆弱な人間性がどのような 思いがけない反応を起し、どのような崇高さ、あるいは醜さを 露呈するかを冷静綿密に記述した〉と澁澤龍彦が そのモチーフを解説した物語です。
◎ 「しずかの山」が目指している“山”は“山岳サスペンス” ではなく、人間の醜さや愚かしさを越えてみえてくる、 崇高さなのかもしれない…と考えたりしました。
ストイックで寡黙な、タカトウ・シズカは 山の眷属であり、魂の導き手にみえて、どこか暗く苦い 夜の部分もあるように思えます。
コーレやシズカの“山”の章もあるといいな。
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★ 2009年02月13日 (金) 00時48分
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