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担当:柳川貴代

[222] 花は紅に柳は緑 兎影館管理人
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すっかり秋らしくなりましたね。
新橋演舞場「新秋九月大歌舞伎」のチケットをいただいたという
西山の御相伴で東銀座の柳並木を歩き、歌舞伎を観てきました。
実は、歌舞伎観劇は歌舞伎座「六月大歌舞伎」に続き
2回目だったのですけど初めての“歌舞伎”が
あまりに面白くて、歌舞伎座の建物が持つ力があまりに
強くて九月まで呆然としていたのでした。

>>「六月大歌舞伎 夜の部」
『義経千本桜 すし屋』、『身替座禅』、
太九郎(幸四郎)・役者の小平次(染五郎)・
太九郎の女房おちか(福助)による怪談『生きている小平次』、
新吉原の傾城(芝雀)・馴染みの若衆(錦之助)・
その供の奴(歌昇)が満開の桜の中で踊る
常磐津舞踊『三人形』。
>>「新秋九月大歌舞伎 夜の部」は“女の忠臣蔵”とも呼ばれる
中老の尾上(時蔵)・召使のお初(亀治郎)・局
岩藤(海老蔵)を中心に蘭奢待(香木)を巡る華やかな
『加賀見山旧錦絵 四幕六場』、清元に乗った怪談舞踊劇
『色彩間苅豆 清元連中 かさね』。

『生きている小平次』では、たそがれ時に回転する小舟の
罪深さ、細い柳の揺れる浜辺に見えない小平次が漂う姿、
幅の広い舞台全体の空気が、この世でないものに一変。

清元『色彩間苅豆』の残酷絵巻にも圧倒されました。

『三人形』の“ヤッコ”の動きが風に舞う奴凧を思わせて
可愛らしい。書き割りの桜並木の奥行きは無限に続くよう。

『加賀見山旧錦絵』では猛禽類のような岩藤の猛々しさ、
黒衣の所作も美しく、左右非対称に描かれた金雲が廻り、
御簾の向こうから聞こえる鉦や笛の音が、
祭りの響きに似ていて懐かしい。

……幕間をはさんで各4時間超、
洗練されたエンターテイメントを堪能しました。
少し敷居の高いものと思っていたのですけど
“歌舞伎見物”お薦めです。
歌舞伎座ロビーの絵画の数々、国貞は必見。



幸四郎・染五郎演ずる歌舞伎といえば、
>>『乱歩の軌跡』も好評発売中の江戸川乱歩、
国立劇場大劇場で「人間豹」より
>>>>『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
明智小五郎と人間豹』
のチケット発売間近の模様です。

『乱歩の軌跡 父の貼雑帖から』平井隆太郎 東京創元社
平井太郎はいかにして江戸川乱歩となりしか──。
乱歩手製の自伝『貼雑年譜』を読み解きながら、
職業と住居の大遍歴を経て徐々に完成されていく
探偵小説界の巨人・乱歩の実像に迫る。
巻頭エッセイ=戸川安宣/解説=浜田雄介
横型A5判上製/縦型題簽+段ボール凾入/4色口絵両観音8頁 
定価4300円+税 
装丁・本文設計 =Fragment(西山孝司・柳川貴代)



写真:5月4日。事務所の窓から見える高台に、
高さ20mはあるシダレヤナギが
風に緑の葉を揺らしていたのは今年の5月まで。
いつか近くに寄って、枝を見上げてみたいと思っていたのに
いつの間にか病み、切り倒されてしまったらしい。
初めて近づいた直径50cmほどの切られたばかりの幹は、
まだ水を含んでいるのに三分の一朽ちていて、
穴の底にはヤブガラシの芽や、暗い場所を好む小さな虫が
何種類も入り込んでいる。

「消えて消えないものを忘れないようにする…
消えずに消えるものを忘れてはならぬ」
──『東洋的な見方』岩波文庫

ここから消えたものはどこへ行ったのだろうと
夏のあいだずっと考えていた。

2008年09月27日 (土) 21時56分

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