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担当:柳川貴代

[200] 横型がテーマの一日。 兎影館管理人
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最終日も間近な護国寺まで講談社BOX原画展を
観に行ってきました。書籍では表4まで回り込んでいる
松本剛さんの装画は、あたりまえなのだけれど、かなり横型。
描き込まれたバック地のテクスチャー、映画の
スクリーンのような広がりの中に彼や彼女が佇んでいました。

本編原稿は『すこしときどき』の一枚。
やはり松本さんは“映画のひと”なんだなー、と
絵の前で勝手に思ったり、納得したりしました。
…引き続き応援中であります。


帰りは地下鉄に乗って、長年観ようと思いながら観られなかった
「悲愁物語(1977年/松竹/監督:鈴木清順/
出演:白木葉子・原田芳雄・江波杏子ほか)」のビデオを借りに、
渋谷TSUTAYA(デザイナー・広瀬公治さんお薦めの品揃え)へ。

原田芳雄著『B級パラダイス』(1982年/KKベストセラーズ刊)
掲載のスチールイメージへの思い入れだけで観たところ、
『ずっとお城で暮らしてる』を思わせるサイコ・ホラーへ
変換する分岐点の交通事故シーンや、満開の桜のなかで
少女がスライドするシーンは、横の構図を生かし切った様式美。

原田芳雄の舞踏的荒ぶる魂の表現や、白木葉子の微笑みが痛ましい
ラストも含めて、観たあとは半日寝込むくらいの大傑作でした。
改めて左右がカットされていない映画館で観てみたい…。

(このあいだは「パンズ・ラビリンス」を映画館で観て一日くらい
寝込んでいたような気が…。「パンズ・ラビリンス」も大傑作です)

2007年11月26日 (月) 20時52分

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