一陣の風 吹き過ぎる 瞼を打つ 小さな痛み 目を閉じる 耳 そばだてる ざわめき 拡がる視界には 見知らぬ国の 見知らぬ人々 瞬きの瞬間に迷い込んだ 此処は 何処にもない国
戸惑う私の横を通り過ぎる あの人 見覚えのある横顔へ手を伸ばす 追いかけようとする脚は 動かない 遠くから近づいてくる 懐かしい人 ぎこちない笑み洩らしつつも 声をかけようとするが 言葉にならず
ここは何処だろう?
知らない筈なのに 知っているような 胸 こみ上げてくる この風景 春の日溜まり 夏の滴 秋の彩り 冬の空気 忘れえぬ日々 忘れたい思い出 目まぐるしく変わる 世界のパノラマ
眩暈の中に立ち尽くす 私の肩に置かれた掌(て) 沢山の声や音は消え 静寂の中 佇むキミ 幼い頃 手と手取り合い笑いあった 今はもう いない筈の キミ・・・ 見知らぬ国の ストレンジャー 遠い空の上から 私のもとへ舞い降りた 今はもう いない筈の 大切な アナタ・・・ かつてのように 私の手をとり 駆けだしていく 私をつれて はじまりの時へ 私をつれて とまった時へ 私をつれて まだ見ぬ時へと
アナタのいない けれども 新しい自分が 其処にいる かがやく光へと そっと 背を押す ストレンジャー 未来の中に キミがいる そして・・・ 揺るがない時間の流れに ふたりだけの シンパシー はじける アナタとわたし 同じ記憶を共有する ストレンジャー
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また長くなってしまいましたが、この前書きに行くーと言ってた詩です。一応、返詩のつもりなんですが・・・ うーん・・・どうでしょう?語彙が貧困なんで、もっと色んな表現ができたらいいな〜と思ったりしました。 こんな拙いもので、すみません(^^; |