都会に浮かぶ星座を繋ぎ合わせるかのように、わたしは暗い空から星たちを指でなぞる 過去という忘却の暗闇のなかに記憶という星を一つ一つ破れかけの網で拾い上げよう わたしはなにを恐れるのか そうだ わたしはまだ見えぬ未来の柵に怯えている 盲目のまま進み、他人の庭で有刺鉄線にかかり皮膚をちぎるのを恐れていた そう、恐れていたのだ 誰も見えぬ未来に、自らの前髪を目にかけて、盲目を装い、死すらも経験したような高揚を得ていた そして、友が白い画にペンを走らせて行くのを、わたしは白いものを純粋と履き違い、はたまたそれが白ゆえに想像力をかきたてられる手段になり己を成長させたのもまた認めよう その絵描きが、キャンパスをベタベタと塗り、油のかかった手で髪を触りながら、見ず知らずのふりをしてこちらの絵を覗き見ることに少なからず腹を立てていたことも認めよう だが、わたしがそれらを恐れていなかったことは、今朝コーヒーに砂糖を入れ忘れたのを電車の中で気づくようなものだ わたしは恐れていたんだ! わたしがわたしに気づいたとき、勝手に土足で入り込んでくるかのようにわたしの頭の中にはいってくるそれまでの出来事に 何知らぬ顔で居座る過去の記憶たちに 次に気づく頃は、また何知らぬ顔で奴らはわたしを支配する それが楽しいものであれ悲しくも情緒のあるものであったとしても わたしはやはりひとりだ そしてそれはまた矛盾を元に髪を伸ばすつもりだろう
*********** お久しぶりです(^^) ってゆうかこれは詩じゃないですね でもなんとなく書きたくて、そして送りたかったんです ゴメン! |