「隠し剣 狗の爪」の感想はこちら
よろしくお願いします。
尾も白うございました
先生の御作に触れられて、感涙にむせんでおります。もう二度と新作は読めないかと思っておりました。私、数年前から先生のファンで「隠し剣シリーズ」は全部読破しております。
いつもながらの、抑制の利いた筆致。温りのある人情味、巨悪との戦い。意外な秘剣の正体。最後まで釘づけにさせられました。短編の名手たる先生の面目躍如でございます。
脱力するような登場人物のネーミングは、何かの間違いかとも思ったのですが、かえって新鮮でございました。
藤沢先生の新境地を見せていただ……あれ、藤茶葉先生? 誤植かしらん?
ともあれ、次の御作は「秘太刀 犬の骨」になろうかと推察いたします。
暑さのおり、くれぐれもお体を大切にご執筆に励まれますように。
田子兵衛の姿に哀愁……
はじめまして。 梅(b^▽^)b と申します。 犬祭り、初めてお邪魔しております。
いや〜、面白かったです。 登場人物の名前にも笑いましたがもう、どうなる、どうなる? って感じで一気にたぐるように読みました。 物語の展開に1本芯が通っているので、慣れない時代モノもとっても読みやすかったです。 情景も、リアルに浮かびました。
>小獅子丸を背中にしがみつかせ…… た田子兵衛の姿に、飄々とした哀愁を感じました。
絵にすると、しがみつく小獅子丸がめっちゃカワイイような気がして…… 。 、萌えてしまいました。
茶葉しぐれ
藤茶葉小平先生は還られてしまわれたので、代理で私がコメントいたします。茶林です。
>butapennさん
早速お読みいただき、ありがとうございます。私も先生の大ファンでありまして、新作がもう読めないことは哀しく思っておりました。しかし、私は思ったのです。そうだ。ならば自分で書いてしまえばい……げふん、げふん。
……失礼。ともかくも、あの雰囲気の片鱗でも垣間見られたのであれば、嬉しく思われます。第二作は、犬祭り中に間に合えば書いてみたいなあ、と申しておられましたが……あれ、確か短編じゃなくて長編だったよなあ……。
>梅(b^▽^)bさん
こちらにもコメント、ありがとうございます。普段時代物を読み慣れない方にこそ楽しんでいただきたい。そういう想いで、こういった変則的な御作をものされたとのことでした。その試みはどうやら成功したようで、わたくし共々胸をなで下ろしております。よろしければ、この機会にぜひ藤茶……藤沢先生の御作に触れていただけるならば、これ以上の嬉しさはありません。まずは『隠し剣』シリーズ、『蝉しぐれ』『たそがれ清兵衛』辺りから入られると、読みやすいのではないかと思います。
宣伝のようで恐縮でもありますが、当方ウェブサイトにてSF-JIDAIと称して、当作と同様のスタイルでの作品を公開しております。もし興味を持ってくださったのであれば、合わせてお読みいただけるとありがたく思います。
http://www.pure.ne.jp/~bashauma/sf_jidai.html
負ケンた
うん、雰囲気が出ていましたね。池波先生でも織田先生でもない、あの独特な雰囲気が。しかし、魔ケンが実は魔ケンだったとは、、、、。前はケン法だったし。
勝った!
>天然記念狼さん
界隈の人々はもう多少のことでは驚いてくれないので、負けたと言わせられたなら、これは嬉しいことです。藤茶葉先生も喜んでおられることでしょう。
name:瀬川潮
Date:2010年08月23日 (月) 10時04分 No.87
きっと江鷺杉は黄表紙の愛読者
さすが藤沢先生の御作でございます。何と人物が魅力的なことか巧緻に編み込まれたお話か。……って、あれ。藤茶葉先生? 誤植かし以下略
しかしそれにしてもおもしろい。まったくもっておもしろい。きっと江鷺杉は馬車馬堂の奇天烈本の隠れ愛読者(特に女の乳から海獣が生える話)だと想像し、またおもしろい。
大変満足させていただきました(ぺこり)。
小ネタは時に本文よりも以下略
>瀬川潮さん
いらっしゃい! 忙しそうなので、今回はお見限りかと思いましたよ!
感想ありがとうございます。還られた藤沢……藤茶葉先生も喜んでおられることかと存じます。
ちなみに馬車馬堂では他にも、十一人の男が美女手作りの饅頭を盗み出す話や、人になった蜜柑が殺害される話なども取り扱っております。近くへお立ち寄りの際はぜひ暖簾を潜ってやってくださいませ。
name:招夏
Date:2010年08月24日 (火) 17時45分 No.106
拝読させていただきました〜
丸出…
江鷺杉……
他には何があるのかっなーと、話の筋よりもそっちの方が気になってしまいました^^;
田子兵衛の行方を、私、知ってますよ。確か、アマゾンの奥地にあると言われる緑の帝国で黄表紙屋を開いていたと思うんですが……別人かもしれません。間違っていたらごめんなさい。
尾も白く読ませていただきました〜(^^)
全部わかるかな
>招夏さん
お読みいただきどうもありがとうございます。名前は色々なアレとかアレとかから取ったと藤茶葉先生は仰られておりました。ムー民な方ならわかるネタが幾つかあるかもしれません。
name:りい
Date:2010年08月25日 (水) 15時30分 No.136
面白かったです。
初めまして、りいと申します。
普段あまり時代物は読まないのですが、せっかくの機会ですので拝読させていただきました。
冒頭でぐいっと引き込まれ、一気に読み終えてしまいました。
内容も語り口もすごいシリアス調なのに、出てくるお名前にぶっと噴き出してしまいました。
とても面白かったです。
name:ナノハ
Date:2010年08月25日 (水) 19時08分 No.139
伽羽倉の方でも既に噴いていました
藤茶葉小平先生様
初めまして、ナノハと申します。
御作、拝読いたしました。
時代物は大好きで、御作も手に汗握りながら読み進めていたのですが、どうしても登場人物の名まえで噴いてしまいます。まだまだ修行が足りませんね。
「隠し剣 狗の爪」の獅子丸、小獅子丸。カッコよすぎです。
そして田子兵衛、よくやった。
最後は清々しささえ覚えました。
ネーミングセンス、素晴らしいです
と言っても元ネタは衿谷五一郎=エリア51、隙羅山=ヒマラヤくらいしか判らないんですが。。
藤茶葉小平先生。
御作、拝読させていただきました。
大悪党、江鷺杉大介兵衛、もう名前が半端なく体を表していて吹きました。田子祢を死に追いやってまで手に入れたかった田子兵衛の母君はさぞ美しいお方なのでしょう。黒木メイサとか、黒木メイサとか(以下略
悪人をやっつけて復讐する話は読み終わってスカッとするのでいいですねえ。秘剣、狗の爪ならぬ小獅子丸が意外でしたが絵になってました。主人公の田子兵衛も体形も気にならないほど男前でした。面白かったです。
name:道三
Date:2010年08月26日 (木) 21時46分 No.166
最近の時代物書きで一押しは犬飼六岐
拝読しました。
なるほどな〜、実に雰囲気出てますね。確かに藤………ゴホン、ゴホン、先生特有の乾いた文体で綴る湿った空気がよく出ております。こんな感じだもんな〜、藤………ゴホン、ゴホン、先生は。
書きたいものを書きたいとおりに仕上げられたのだろうな、と推察します。それよりなにより、この業ができるレベルまで読み込んでおられることに感心しました。面白かったです。
引き続き代理で茶林がコメントいたします
>りいさん
こんにちは、お読みいただき、ありがとうございます。普段時代物を読まれない方にこそ読んで欲しい、と藤茶葉先生も仰っていたので、そんなりいさんに読んでいただけて、とても嬉しく思っています。ネーミングも楽しんで読んでいただくための工夫だということです。元ネタが何かとか想像しながら読まれると、また一つ楽しさが増えるのではないかと思います。
>ナノハさん
あちらも見ていただけたようで、ありがとうございます。SF-JIDAIも今後レパートリーを増やしていこうと画策しておりますので、併せて楽しみにしていてください。
>「隠し剣 狗の爪」の獅子丸、小獅子丸。カッコよすぎです。
>そして田子兵衛、よくやった。
>最後は清々しささえ覚えました。
これが、とても嬉しかった。どうもありがとうございました。
>まあぷるさん
いやいや、それがわかっただけでもすごいと思います。まあぷるさんには結構展開が読まれているような気がした。
私は黒木メイサよりは仲間由紀恵派なのですが、もちろんどちらも大好物です。田子兵衛の体形は、ラストの帰り道の描写に注目だ!
>道三さん
犬飼六岐は知ってる! ちょうど触手を伸ばそうかと思っていたのでした。今度読む。
正直いつもの三倍くらい苦労しましたが、やりたいことを存分にすることができて満足です。……と藤茶葉先生が申しておりました。ファンの方に似ていると言ってもらえるのが、何より嬉しい。ありがとうございます。
犬飼六岐指南
最初に読むなら下の三つがお薦めですね。私の目標とする作家で、読むたびに己の技量の未熟さを感じて、溜息が出るやら凹むやらしてます。
『叛旗は胸にありて』
歴史物だが登場人物を知らなくても問題なく楽しめる。むしろ知らずに読み終えてからwikiなどで調べると「おおっ」と膝を打つこと請け合いの見事な人物造詣。痛快な筋立てでありながら、現代の世相を映した切なさが全編に溢れる。
『やさぐれ』
農民であることを厭い任侠の世界に飛び込んだ若者を中心に、さまざまな人間模様をユーモアを交えて紡いだ連作集。魅力的なキャラ満載。
『吉岡清三郎 貸腕帳シリーズ』
今は亡きある人物によって背負わされた宿命と共に生きる、偏屈で金にがめつい凄腕剣客が主人公の連作――ある種のピカレスク物に見せかけながら実は人情譚でもあり、話が進めば進むほど筆者の技量が冴える。二巻最終話は誰もが知っている“とある名場面”に対する至高のパロディとも言える。
基本的に“痛快”という言葉がよく似合う作品が多いです。嗚呼、こんな書き手になりてぇ〜。
善兵衛、震撼
>道三さん
あれから一週間経過する間に、なぜか私の手元には今「筋違い半介」があるのですが。
すごい投げっぱなしぶりに驚愕しております。あと名前の由来とかに。それだけ「かもしれない」並べ立てておいて真相明かさず投げっぱなしジャーマンかよ! みたいな。あと、「口増やし」にはウケた、ウケた。
確かに今、何かすごいモノを読んだなあ、という気分です。お薦めのも手に入れてみます。ありがとう!
拝読しました。
ダークな時代物は大好物なのですが、これは久々の美味でありました。
馬車馬堂の再起新装開店をお待ちしております。
古き良き時代の忠犬
藤茶葉先生、筆名が風流すぎます。薫風がにおうようです。
まさか食い倒れ人形みたいな風体の、中の人などいない、ですよね?
それはともかく。
時代物は実はあまり読んだことがないのですが、刀を持たぬ町人の隠し剣という設定は面白くて、しかも忍犬という忠義心の高い犬は絵になっていいですね。
田子兵衛の名前はどうしても力が抜けてしまうのですが、そのあたりが本気の遊戯という感じがして面白かったです。
引き続き代理で茶林がコメントいたします
>30-06さん
読んでいただきありがとうございます。ちょっと毛色の違う時代劇を目指してみました、と藤茶葉先生が申しておりました。
これを機に、馬車馬堂の充実も目指したいところです。ええ。
>sleepdogさん
中の人などいない!
……失礼。時代物を普段読まない人にこそ楽しんでいただきたかったので、よかったです。よかったらこの機会に藤茶……藤沢先生の作品なども手に取っていただけましたら嬉しく思います。
遊ぶときは本気で遊ぶ。それが茶林クオリティです。