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(4960)投稿日:2016年04月27日 (水) 19時52分
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東京五輪エンブレム問題 東京五輪 オリンピック(五輪)
20年東京五輪・パラリンピックの採用作品を発表するエンブレム委員会の王貞治委員(左)と宮田亮平委員長
新五輪エンブレム選考にも怪しい匂い?身内びいき採用か
2016年4月27日 10時26分
ざっくり言うと
新五輪エンブレムの選考について日刊ゲンダイが報じている A案の作者と審査員たちは武蔵野美術大学とのゆかりが深いという 筆者は「身内びいきの出来レース」だという懸念が渦巻いていると述べている
身内びいき採用か 新五輪エンブレム選考にも“怪しい匂い”
2016年4月27日 10時26分 日刊ゲンダイ やっぱり「身内びいきの出来レース」だったのか。デザイン業界でもそんな疑念が渦巻いている。五輪エンブレムの白紙撤回から7カ月。応募総数約1万5000点から、ようやく選ばれたのは「組市松紋」のA案だった。各種メディアの事前アンケートでは「輪」をデザインしたB案や「朝顔」をイメージしたD案に人気が集中。国民の下馬評を覆す形での決着には、選考過程の不公正さが色濃くにじむ。
〈すでに採用作品は「組市松紋」との題名のA案で決まっている、とのウワサも流れている〉──。東京五輪組織委が新エンブレムの最終4候補を発表した翌日の紙面(4月11日付)で、日刊ゲンダイ本紙はそう報じた。
根拠のひとつは「1対3」の対立構図だ。A案だけが藍色一色のモノトーンで、残る3案はカラフル。さらに左右非対称で具象的な3案に対し、左右対称で抽象的なデザインもA案のみ。A案だけが3案とは明らかに趣を異にしていた。
「1対3という極端な構図は、A案のアンチ票が3案に分散して結果的にA案を利する可能性を秘めていました。その効果は米大統領選の共和党候補者選びでも一目瞭然。アンチ・トランプ票が残る3候補に散らばり、過激で極端な不動産王を喜ばせています」(デザイン業界関係者)
エンブレム委員会の投票結果はA案=13票、B案=1票、C案=2票、D案=5票。とても「B・D案推し」の国民の意見を反映したとは思えないが、委員21人のうち審査をリードした5人のデザイン専門家の人選が、そもそも偏っていた。
■作者も審査委員も「武蔵美」ばかり
いずれもグラフィックデザイン界の重鎮である永井一正氏と関係の深い人ばかり。永井氏は前回コンペの審査員代表として不正投票を行い“晩節”を汚した。過去に永井氏が社長を務め、今なお最高顧問に君臨する「鞄本デザインセンター」の現社長は原研哉氏。前回コンペの次点作のデザイナーで武蔵野美大大学院を修了、現在は同大教授の肩書を持つ。
「実はエンブレム委のデザイン専門家にはもうひとつの共通項があって、松下計氏以外は『武蔵美』とゆかりが深い。榎本了壱氏は武蔵美卒、勝井三雄氏は武蔵美の名誉教授、中西元男氏は武蔵美の特別講師を務め、柏木博氏は現在も武蔵美の教授です」(デザイン業界関係者)
そしてA案の作者、野老朝雄氏はエンブレムの応募時に武蔵美の非常勤講師を務めていた。
エンブレム委は「選考の際は応募者の名前を伏せていた」(宮田亮平委員長)と言うが、“同僚″なら作風を一目見れば誰の作品か見当はついてしまう。ましてや野老氏の作品の数々は武蔵美の公式サイトでも紹介されている。選考の過程で「身内びいき」の感覚は一切なかったと言い切れるのか。
発表会の終了後、本紙はエンブレム委員を直撃。勝井氏は「(野老氏とは)直接の面識はなかった」と答え、柏木氏は口をつぐんだまま、会場を後にした。
宮田委員長は会見で「『A案ありき』の報道には憤りを感じた」と語気を強めていたが、審査の過程は透明性に欠ける。
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