[41] Infinitist 〜幻〜 壱ノ章 |
- シャイニングブルーバード - 2003年09月26日 (金) 15時55分
壱ノ章 目覚メタ獣達ハ宴ヲ開ク
第一部
「うおらあああああああっっっ!!!!」 いつの間にかカービィの身体は宙に浮いていた。 そして、カービィを追うかのように走ってきた物体は、 次々とカービィの身体に衝突していった。 力無く地に屈したカービィの目の前に、同じような ピンクの物体が立っていた。 「おどれはぁぁぁぁ・・・」 その物体の表面全体に、青筋が立っているのが分かる。 「何回自分ちを壊せばいいと思うっとるんじゃあああぁぁぁぁぁ !!!!」 「そ・・・そんなに怒るなよカーデー」 血の繋がっている実の弟に向けて、声をあげるカービィ。 「まだそんなに壊してもなかろうて」 「ほぉう。貴様の頭の中では1037回という回数は 許容回数といえるのか?」 「10000よりはマシだろう」 「きええええええええええええええええっっっっ!!!!」 途端、何かが弾けたかのようにカーデーが襲いかかってくる。 ゲームでよく見るラスボスよりずっと化け物のように見えた。 「ルインズ・ブレッドおおおおおおぉぉぉぉ!!!」 そうカーデーが叫ぶと、幾つかのまぶしい球弾がカービィめがけて疾った。 「ひぎいいいいいいっっ!!!!」 それをカービィが紙一重でかわす。 「オノレエエ・・・・」 元の愛らしい顔立ちは影を潜め、今は阿修羅の様な顔立ちでカービィに迫っている。 この殺戮的な風景を前にして。 ズズズズズズズズ・・・ 居候のワドルディ兄弟は短い足を丁寧に使って正座を組み、 一番茶を飲んでいる。ワドルディはまだしも、まだ赤ん坊のワドルデーまでそうしていることが奇怪に思える。 「おおおおおお前らぁっ!!茶なんぞすすっとらんでこいつを止めろぉっっ!!!」 「面倒い・・・」 「タ・・・」 カービィの願いは、いとも簡単に打ち砕かれた。 (こいつら・・・・後で微塵の刑決定・・・) ワド達を粉微塵に切り刻もうと心に誓った次の瞬間。 カービィは、またしても光る球体に打ちのめされるのだった。
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