[92] STRANGE DREAM |
- りんご - 2004年04月04日 (日) 14時17分
〜 S T R A N G E D R E A M 〜
ふと目がさめた。 時刻は夜の12時になったばかり。 また、同じ夢をみてしまった・・・・・・ ここのところ、毎晩同じ夢を見る。 べつにそのことなどあまり気にかけてはいないが・・・ なぜ同じ夢をみるのか、なにか強い思いがあるのか。 不思議でたまらなかった。 このごろ体の調子が悪い。 なぜだろう、同じ夢のせいか。 いや、そんなことはないだろう。 別にそんな悪い夢でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんなことを考えているうちに、また深い眠りについた・・・・
あなたのおかげだよ・・・・・・ あなたの・・おかげで・・・・ 僕は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目が覚めた。また同じ夢だ。 あの夢はなんなのだろう。 そんな夢を見るたびに、胸が苦しくなる。 時には涙が流れるのだ。 その涙の意味が、僕にはちっともわからなかった。
・・・・・だって・・・・あの時は・・・・まだ、・・幼かったから・・・・・・・・・
十年後。 もうそんな変な夢は見なくなったが、 やっと僕はその夢の意味がわかった。
十年前。 おかしな夢を見た日の前日。 僕は小さな星の戦士として、大いなる悪を倒した。 僕は村の皆に称えられ、そして平和がよみがえった。 その時、僕はとても幸せだった。 だが、同時に悔しくもあった。 だって、一緒に戦ってくれたあの人は称えられなかったから・・・
悪と戦っている最中、僕にピンチが訪れた。 僕が剣を落としてしまったのだ。 剣は回りながらずっと遠くへ飛んでいってしまった。 僕は絶望した・・・。 悪の剣が僕に向かって飛んできた。 その時現れたのがあの人だった。 あの人は強くて優しくて、最後まで僕を助けてくれた・・・・ なのに・・・勝った後・・・あなたは・・どこかへ消えてしまったなんて・・・・
でも、僕は信じてる。きっとまた会えるということを。 また、新たなる悪が目覚めたとき・・・・・ きっと・・・・・・会えるよね・・・・? ・・・・そうだよね・・・・・・・・・・・・・・・・?
・・僕が生きている間、不思議な夢は数え切れないほどあった。 でも、それはすべて希望に変えてくれた。 どんなことがあっても、前を向いていくのだと、 あの人は教えてくれたから・・・・・・・・・・・・・・・・。
〜 E N D 〜
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