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いつも通り、静かな朝。 今日は暖かいなあ。ストーブ焚かなくてもいいな。昨日から大雪警報出てたけど、なんともないんでないの? ・・・と、玄関を開ける。
前言撤回。 雪は静かに、確実に降り積もっていた。積雪15cm。 風が弱かったため、どこの家にも平等に降り積もっている。
まあ、それでも15cmならたいしたことないじゃん。 毎日雪が降る地方にいたことは、変な自信を持たせることがある。 だが、このあと悲劇が待っていた。 今回のポイントは、「暖かかった」こと。
北海道の雪は「パウダースノー(粉雪)」がウリなのだ。吹けば舞うような美しい雪。 だが、今日は珍しく氷点下(マイナス)から抜けだし、プラス気温だった。 0℃以上になると雪はとける。 解け気味の雪は重い。ずしっ。 そして雨が降る。雪ならば服についてもほろえば落ちるが、雨は服に染みるばかり。 2階から雪を下ろし、除雪車の邪魔になるであろう車を車道に出す。 いや、出そうとした。
出ない。
私の乗っているのはホンダToday、その中でも前輪駆動。 車高は低く、馬力もない。 水分を含んで重くなった雪が、車のハラにつかえた。 う゛う゛う゛う゛う゛〜ん うぃんうぃんうぃんうぃん・・・(以下略)
今日も他の車は平気で出ていった。 何台も出ていった跡があった。 だが、Todayは別だった。
Todayは毎年あちこちで埋まる。 家の前、横、スキー場。 「他の車は大丈夫なのに」という場所ばかりである。 そういうとき、「次の車検前には新車を・・・」と思う。 しかし、普段の燃費の良さと維持費の安さ、小回りの良さでつい乗り続ける。エンジンスターターもつけられない旧式でも、数々の修理で作り上げた「Today」なのだ。
今年もまた周囲に心配と迷惑をかけつつ、部品もなくなりつつあるトゥディで冬を越せそうだ。
そして、今日もトップページの道路情報は、友人たちが通る道の通行止めを知らせていた・・・ |