海晴(かいせい)
「奥の細道」⇒【 大 垣 】
《 松島や 鶴に身をかれ ほととぎす 》(曾良) 「松島湾」
「松島」は日本三景の一つであるとともに、古来歌枕として周知されている名勝地である。芭蕉は陽暦の6月25日に「塩釜神社」を経て船で松島に渡り瑞巌寺や雄島などを見物している。「松島」は芭蕉が「奥の細道」の冒頭に「松島の月先ず心にかかりて・・・」と掲げているところからも、旅の主要な目的地であったことは明らかであるに拘わらず「奥の細道」には自己の品は掲げず、詠句も残していないことが後世不思議がられている。余りの絶景に絶句したわけではあるまい。
《 松島や 遊船ダミ声 客を呼ぶ 》 《 満天の 星降る宵や 島眠る 》乱志
[1060]2009年04月13日 (月) 23時25分
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