海晴(かいせい)
「奥の細道」⇒医王寺 《 笈も太刀も 五月に飾れ 紙幟 》 「 医王寺」 芭蕉 句碑
「 医王寺」は、弘法大師創建と伝えられる真言宗豊山派の寺で、義経に従った佐藤継信、忠信兄弟の菩提寺である。兄弟は一の谷、八島の戦で功名を上げたが結局、共に戦死した。 嘆く老母を、夫の甲冑を着けた二人の嫁が、兄弟の凱旋姿を演じて慰めた。 この話は浄瑠璃や謡曲で謳われ涙を誘う。 飯坂から十数`北の白石市斎川の甲冑堂には、長刀を携えた凛々しい嫁2人の木像が祀られている。芭蕉はこの日飯坂温泉に宿泊したが、雨漏りに加え蚤や蚊に悩まされ寝られなかったとボヤいている。
《 医王寺や 老母偲びぬ 秋の暮れ 》 乱志
[1020]2009年02月22日 (日) 21時13分
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