問．１　｛　　｝の中にあてはまる最も適切な語句を語群から選びなさい
乳幼児期の子どもの精神発達は、脳神経系の｛　１　｝と周囲との相互作用を通して促進される。脳神経系は目や耳などの｛　２　｝を通して外界からの｛　３　｝を受け取り、｛　４　｝を経て、脳の各部での情報処理を行う｛　５　｝を持つ。受け取った情報は、｛　６　｝に伝えられ、反応や行動として表現される。精神発達障害は、この働きが全体に通常より遅れている｛　７　｝や、脳のある部分の発達に遅れがみられる｛　８　｝や、多くの認知機能の偏りと行動上の特徴をあわせ持つ｛　９　｝に分類、診断される。しかし、大切なのは分類や診断ではなく、個々の子どもの発達段階をさまざまな側面から理解することであり、保育の中でも子どもの｛　１０　｝に応じた具体的な援助を行いつつ、次の発達段階を目指すことが大切である。
子どもは乳幼児期を通して、人への｛　１１　｝や信頼関係を形成し、周囲の環境の自然や事物に主体的に関わる｛　１２　｝を獲得し、さらには他の子どもとの
｛　１３　｝相互作用を行うようになる。したがって保育所においても、ひとりひとりの子どもの｛　１４　｝に合わせて食欲、睡眠、排泄などの｛　１５　｝を満たしつつ、遊びを通して主体的、能動的な活動ができるよう環境を整える必要がある

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（１）地域的　（２）能動性　（３）運動系　（４）愛着　（５）成熟　（６）生理的欲求
（７）分化　（８）社会的　（９）特異性発達障害　（１０）学習障害
（１１）広汎性発達障害　（１２）重力系　（１３）感覚系　（１４）刺激　（１５）特性
（１６）基本的生活習慣　（１７）精神遅滞　（１８）生活リズム　（１９）認知機能
（２０）感覚器官

問２．｛　　｝の中にあてはまる語句を記入しなさい。

（１）大きな災害に直面したあとに起こる、｛　１　｝と呼ばれる状態では、退行状態や不眠・食欲不振などの生理的反応が起こりやすく、｛　２　｝や適度な運動によって、生活習慣を回復させることと、遊びを通してつらかった経験や情緒の表現の場を確保することが必要とされる。

（２）乳幼児期に｛　３　｝や愛情剥奪などを経験した子どもは、養育者や保育者に対しても強い｛　４　｝を示しやすい。保育所入所直後には、できるだけ｛　５　｝な対応をとって子どもが安定感をもてるように配慮する必要がある。

（３）無意識のうちに律動的な筋肉の動きや音声がでる｛　６　｝は、幼児期には自然に消失することも多いので、周囲がやめるよう注意することは控えたほうがよい。｛　７　｝とは、不安や恐怖を軽減する目的で、手洗いなどの儀式的行動を繰り返すが、幼児ではその理由をうまく説明できないことも多い。

（４）登園しぶりにともなう腹痛は、幼児期に最もよく見られる｛　８　｝のひとつである。アトピー性皮膚炎やぜんそくは、｛　９　｝によって起こるが、心理的な
｛　１０　｝によっても悪化したり、長引いたりする。


問．３　次の問いに答えなさい。
（１）精神保健活動の目標は、第一次予防では心の病気の発生率の低下、第二次予防では心の病気の有病率の低下、第三次的予防では社会復帰の促進である。それぞれにあてはまる、乳幼児期の子どもに対する具体的な精神保健活動をひとつずつあげなさい。

第一次予防（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
第二次予防（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
第三次予防（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）

（２）保育所が行っている子育て支援事業のための取り組みを２つあげ、それぞれについて、子どもの心の健康に対する効果を述べなさい。


問．４　４歳で転入してきたＡ子は、家ではおしゃべりで負けん気が強い子どもと聞いていたが、保育園では一言もしゃべらない。お絵かきや外遊びでは、みんなと一緒に楽しんでいる。もうすぐ、生活発表会での劇遊びの取り組みを始める。　

（１）このような状態を、精神医学的にはなんというか。

（２）Ａ子がみんなと一緒に参加できるような、劇遊びの工夫を考えて書きなさい。

問．５　　３歳の新入園児Ｂ君は、たえず動きまわり、ひとつの遊びが長続きしない。ことばかけには敏感で、誰よりもはやく正しい返事が返ってくる。お絵かきの時間に、消防自動車の音が聞こえたので、教室から飛び出して見に行ってしまった。次の問いに答えなさい。

（１）一番あてはまる障害名は？

（２）今日のようすを家庭に伝える連絡帳の文章をつくりなさい。

（３）これからの保育で、注意すべきことを３つあげなさい。