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[1428]耳順吟:白居易(いやなんとなく) |
投稿者:鐵太郎@自宅
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投稿日:2020年05月02日 (土) 23時57分
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三十四十五欲牽 三十四十は五欲に牽かれ 七十八十百病纏 七十八十は百病に纏はる 五十六十卻不惡 五十六十は卻て惡しからず 恬淡清淨心安然 恬淡 清淨 心安然たり 已過愛貪聲利後 已に愛貪聲利を過ぐるの後 猶在病羸昏耄前 猶ほ病羸昏耄の前に在り 未無筋力尋山水 未だ筋力の山水を尋ぬる無きにあらず 尚有心情聽管弦 尚ほ心情の管弦を聽く有り 閑開新酒嘗數醆 閑かに新酒を開いて數醆を嘗め 醉憶舊詩吟一篇 醉うて舊詩を憶ひ一篇を吟ず 敦詩夢得且相勧 敦詩 夢得 且つは相ひ勧めよ 不用嫌他耳順年 用ひず 他の耳順の年を嫌ふを
三十四十は五欲に心をひかれ、七十八十は百病に苦しむ、五十六十がちょうどよい、恬淡として清淨心を保ち、安らかな気持ちでいられる(恬淡:無欲で淡白なこと)
すでに名利の念も無くなり、かといって老耄するには到っていない、山水を訪ねるだけの筋力も残っているし、管弦を聴く心のゆとりもある(愛貪聲利:名利をむさぼり求めること、病羸昏耄:病みつかれ耄碌すること)
静かに新酒を開いて数杯飲み、酔えば昔の詩を思い出して吟詠する、敦詩よ夢得よ、一緒に飲もうではないか、なにも六十になったからといって悲観するには及ばない(敦詩:友人崔群の字、夢得:劉兎錫の字) |
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