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JerryFish様。 該当QandA拝見しました。 愚問に愚答、としか言いようがない。
上っ面を撫でただけの半可通の質問は素人そのものなのでしかたないにしても、回答は回答者の知識はともかく偏った思いつきの解釈に過ぎません。 失礼ながら、読むだけ時間の無駄かと。
そもそも知識の量の多寡と解釈の適確さは別物。 いずれにしても、さまざまな要因が絡み合った過去の人物の評価は、どうやったとしてもまず個人の社会的立場、感情的な解釈、好悪の感覚に拠って立つところが大きいのではあるまいか。それはそれで仕方がないところ。 それを抜きにして、公平な解釈ができると考える方がそもそも間違っている、と思いますな。 |
[1170]投稿者:JerryFish
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投稿日:2015年05月12日 (火) 07時20分 |
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鐵太郎様
おはようございます(^^)。
鐵太郎様によるnmuras様の回答評価と、 昨日購読した『歴史群像』6月号のパウル・カレル氏 特集をどちらから先に、書こうか迷いました。
@取り合えず知恵袋の回答から書いてみます。
単刀直入に回答者であるnmuras様を評すれば、 「ドイツ軍人を否定できない実績を持つ部分には 評価してる部分はあるものの、 総じて言えばドイツ軍人に対する評価は懐疑的。」 と言ったところですね。
鐵太郎様のお言葉、 「失礼ながら、読むだけ時間の無駄かと。」 との事なので、知恵袋Q&Aでnmuras様の回答を 「マンシュタイン」で検索し、関連部分だけを 抜粋すると・・・、
2015/4/18 13:42:04 「それと、マンシュタインって本当に世間で言われる ほど天才的な指揮官なのでしょうか。 作戦レベルでは非常に有能な人物だと思うのですが、 戦略レベルだと判断の甘さが目に付きます。」
2010/10/10 00:00:29 「と言うか空軍を無視して作戦開始なんて 現実にはありえないので、 本当にマンシュタインが5月の作戦開始を 強く要求したのだとしたら、 マンシュタインは空軍の状況を 理解していなかったことになります。」
2011/1/4 16:52:38 「グデーリアンは、戦後に回想録を 大々的に出版し、著名な軍事評論家である リデル・ハートにも高く評価されたことで、 史実での働き以上に絶賛されてしまった感があります。 マンシュタインやロンメルと同様ですね。」
2011/2/18 11:59:28 「ちなみにアピール力に関してはロンメルだけでなく、 マンシュタインもグデーリアンも超一流ですし、 ドイツの軍人は全体にアピール力が旺盛です。 第二次大戦の時だけでなく、第一次世界大戦の時も。 (中略)個人的には、ドイツの軍人や兵器や高評価は、 眉に唾を付けて考える必要があると思ってます。」
・・・以上ですね。 また、私が「失われた勝利」に関する質問をした事が、 あります。あの方は読破したことがあるようです。 それでも何故、上記の抜粋でも読めるとおり、 「偏った思いつきの解釈」に至ったかは分かりません。
ところで私が知恵袋でトレースしてる軍事・歴史関係の 回答者はnmuras様を含め、現在4名いらっしゃいます。 毎日(割く時間は短いですが)、知恵袋で読んでると、 この方々の回答はやはり一長一短、性格の違い、 あるいはそれぞれのバイアスを感じ取ることが 多々あります。
で、nmuras様の短所が最も顕著に顕れるのが、 この軍人評の分野ですね(^^;)。
他の分野、兵器のハード・ソフト面からの見方から、 戦術・戦略・政略・戦時経済・戦時下の政治と 多分野に渡る回答は高いレベルで纏まって書かれてる と思います。
誤った見方をしてる回答分野があって、 私が気づかない可能性もあるかもしれませんが。 (でも、他の御三方の誤った記述部分はそれなりに 気づいたり、疑問が湧くこともあります。)
故にあの方の書いた回答といえど、 鵜呑みにせず、自分なりの解釈はしてますけどね (^^;)。
仮にも私が自らnmuras様を「尊敬してる」 と言った以上、 「今すぐに宗旨変えするほど腰は軽くない。」 なのですよ。
nmuras様に対する私による弁護は以上ですね。
A「パウル・カレルの2つの顔」を読んで。
読後感。う〜んと唸ります。まさか、彼の祖国で 「パウル・カレル?彼の書いたものは歴史書ではない」 とまで言い切られてるとは驚天動地の感があります。
念のため、ウィキでパウル・カレルを検索・閲覧 しましたが、内容は簡単な来歴紹介と戦後の著述活動 しかありませんね。
それにしても彼の表面的な来歴(ナチ・エリート)は ウィキにも書いてある通りです。
彼の人間性(政治的嗅覚の鋭さ、頭は切れるが野心を 隠さぬ、地位さえあればどんな体制にでも賛成する) やそこから来る政治活動・言論・戦後の無節操ぶり などを読んでると、気分が冷めてしまう感触です。
でも、人間性(当記事がパウル・カレル氏の本性に 迫ったのが日本国内初であるとして)、 そうだとしても戦後の著作はどうなんでしょう?
92ページ最下段の「つまり、最初から、 ある傾斜を持った典拠なのである。」とあります。
仮にそうだとしても独ソ戦で独軍が、予備兵力に優り 機甲戦を中心とした戦術で進歩を続けるソ連軍相手に 勇戦したのは紛れも無い事実です。
「反ボルシェリズム十字軍? 英雄的で騎士道的な戦いぶりを強調?」 (89ページより) まだ、カレル氏の著作で手持ちなのは 『バルバロッサ作戦(上・中・下)』しかなく、 未読なので何とも言えませんが、 実際のところどうなんでしょうね?
この記事を読んでるとセンセーショナリズムに 溢れきってるような気がします。 日本初のカレル氏暴露記事という事で 大木毅氏は張り切りすぎてる感が否めないというのが、 私の感想です。
鐵太郎様は「ヴィヴィッドな戦記」と以前、 評価されてるし、 遺族がカレル氏の保管文書の公開を拒んでいるのは、 2005年以降、カレル氏への風当たりが強くなって きた事からくる可能性だって捨てきれないと思うのです。 (まあ、童話の北風と太陽の話みたいなもんですか。)
黒かどうかは分からない、でもグレーという事で 気長に保管文書の公開を待てないものなのでしょうか?
『焦土作戦』のプロホロフカ戦車戦があったか どうかは別として。 ※ウィキでも「プロホロフカの戦い」の記述があり、 その出典には少なくともカレル氏の名前は見当たり ませんでした。
で、カレル氏の著作がドイツ国内ですべて品切れ 再販未定状態というのは確認のしようがありません。
でも「日本の訳書も同様で、今日、 新刊で入手することはできない。」(94ページ) との指摘はどうでしょうか? 試しにAmazonでカレル氏の著作を検索したら、 中古のみならず新品も販売され、及び、 (いつの出版かまでは調べる暇が無いのですが、) 少なくとも未使用の書物として取り扱われてるようです。
まあ、でも話を蒸し返すようで気まずいのですが、 93ページでマンシュタイン元帥が「情報提供」 した結果、『失われた勝利』と『焦土作戦』が 軌を一にした内容になったというのは nmuras様の「組織的に執筆されたものだからです。」 はこれを言いたかったのでしょうか?
この記事ではカレル氏の側面については 新しい知見を得ることの出来た秀逸な記事だとは、 思います。でも、先述したようにセンセーショナリズム に走り、手柄を挙げることに焦ってるようなを感触を ひしひしと感じるので、他の部分は鐵太郎様と同様に 様子見ですかね(^^)。
さてと、そろそろ出勤時間が近づいてきたので これで失礼しますm(__)m。
JerryFish |