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鐵太郎様
今晩は。 ご体調の方、一難去ってまた一難ですね(TT)。 先日は「哀悼の意」にレスを 付けていただき有難うございました(^^)。 そして、その場で鐵太郎様に返事を返すのも、 慎みたいが故に控えてしまい 申し訳ありませんでした(土下座)。
一つお願いが・・・(^^;)。 下の書き込みは誤ってエンターキーを2度押しして 仕舞った結果、尻切れトンボの書き込みに なってしまいました。申し訳ありません。 もし、お目に障りがあるようならご削除お願いします。
@さて、昨日アップされた書評を有り難く、 読ませて頂いたので、自分の感想を述べられる 下記の書評に限って書かせていただきます。
「半藤一利と宮崎 駿の腰抜け愛国談義」
★(宮崎氏談)だけど、ぼくは行かないんです。北米インディアンの斧、トマホークを集めた白人主宰の展覧会に、インディアンが見に行くか、と言いたい。」
●うん。これは納得ですね(^^)。何時ぞや、米国から戦艦ミズーリを記念艦として日本に贈るという記事を読んだことが記憶にありますが、私的には噴飯モノでしたね。勿論日本が同艦上にて降伏調印をした、言わば米国にとっての太平洋戦争の記念碑的な艦ですからね。あの神経はどうかしてるとしか思えません。
★それをアニメという映像に写し取った映画 『風立ちぬ』
●あの映画も色々と見所がありましたね。堀越技師が、同期の技師の開発中だった飛行機に自分のアイディアを提供してましたが。あの双垂直尾翼の飛行機は、後の九六式陸上攻撃機なのでしょうか(^^;)?
★「長門」の後部煙突が湾曲していたことは、
●(恐る恐る)ひょっとして湾曲していたのは前部煙突 では無いでしょうか(^^;)?
それと、あの関東大震災で秘匿してきた長門級戦艦の 速度が高速戦艦のものであると英国海軍に察知されて しまったエピソードもありますよね。あの映像を観て 密かに自己満足に浸ってました。しばしの間・・・。
★「このお二人に関しましては、ネットの右に座することが格好いいと思う一部の若い世代だと思うのですが、その反戦的な主張により左翼化した老害・・・旨々」
●宮崎氏について。たぶん、その批判が大々的に成ってしまったのは愚考するに『永遠の0』を批判したあたりからでは と思います。
宮崎氏曰く、
★http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0926/jc_130926_9651000231.html より抜粋。
「今、零戦の映画企画があるらしいですけど、それは嘘八百を書いた架空戦記をもとにして、零戦の物語を作ろうとしているんです。神話の**(確認後掲載)をまだ続けようとしている。『零戦で誇りを持とう』とかね。それには僕は頭にきてたんです。子どものころからずーっと!」
「相変わらずバカがいっぱい出てきて、零戦がどうのこうのって幻影を撒き散らしたりね。戦艦大和もそうです。負けた戦争なのに」
●うーん。宮崎氏の根底にある自分の戦争の被災体験をされてる事を、『宮崎駿の雑想ノート』(大日本絵画)の42ページにて、「ぼくは4才で焼夷弾の中を父の手にひかれて逃げまわっていた」という著述があります。宮崎氏はまずこの点を強調すべきだったのでは無いでしょうか?
零戦が終戦時まで米軍機に優越していたわけでも、少しの軍事知識があれば、いや、無くとも映画の『永遠の0』を観れば普通の観客とて終盤の時点で分かる筈。
小説版のほうは読んでいませんが、主人公が特に美化 (例えば日本の郷土や家族を守るためとかいった)されて 特攻を選んでいたようには見受けられませんでしたね。 むしろ特攻機の護衛機と付いていながら何もしない 自分自身に追い詰められ、精神的に壊れて行った結果 (特攻)にしか見えませんでしたが(^^;)。
上記のような零戦に対する皮相的な反論をしてしまった のが、『永遠の0』の観客の中でもネトウヨ(?)の 批判を浴びたのかなと。
ちなみに宮崎氏も前掲書『宮崎駿の雑想ノート』、 『泥まみれの虎』(←前半はティーガーを駆る オットー・カリウスの伝記?)(共に大日本絵画で 水彩画による戦記漫画+解説つき)。 彼もまた自分も好き勝手に 「戦争モノ」を描いてる点では、 他の方が如何に戦記モノ(仮想・火葬戦記含んで) を書こうと映画化されようと、 批判できる立場にあるのか? というのが私の持った感想です(^^;)。
★「雑草という草はない」 というのは昭和天皇のお言葉ですが、・・・
●うん!これはとても良いお言葉ですね(^^)! 上記に書いたモヤモヤとした部分が何故だか 分かりませんが、自分の中で何か爽快感で 吹飛んだようです。カタルシス?
A大内健二著『航空戦艦「伊勢」「日向」』を読んで。
まだ176ページまでしか読んでませんが、感想を。 読む前は正直なところ戦艦と空母のアイノコの どちらにも中途半端な艦と思ってましたが、 読むと色々と新鮮な情報が入ってきましたね。大収穫!
まず、同じ航空とつく戦艦と巡洋艦は形は似ていても、 まったくの別の用途に使われる用兵思想があったとは 、成るほど!言われてみればその通りとコロンブスの 卵的な新鮮味がありました。
航空戦艦は主力部隊の空母に随伴し、できれば伊勢・ 日向の2隻分の航空兵力(可能であれば500kg爆弾を 積んだ艦爆彗星)40機、正規空母2隻分の攻撃機を 提供できるとは!日本海軍のカタパルトで射出できるのは、 てっきり水上機に限ると思ってましたが。
また、634空で搭載予定だった水上機「瑞雲」という 機体の存在をはじめて知りました。 85ページのスペックを見る限り、水上機でありながら、 九九式艦上爆撃機を速度・武装・航続距離で凌いでますね。 これを見たときには仰天しました!
『並べてみりゃ分かる第二次大戦の空軍戦力』 (宗像和広//三貴雅智/小松直之/兵頭二十八、共著、 銀河出版) という書籍の74ページで日本海軍の水上機について、 的を得てるなという一節があります。
「水上機は「敵艦隊見ユ・・・」の電文発信が本務なのに、いつのまにか、Z旗掲げて「・・・コレヲ撃滅セントス」まで狙うようになっていった。」
手持ちの『帝国陸海軍軍用機ガイド 1910−1945』には、載ってなかったので!この書で終戦時までの軍用機はすべてカバーしていると思っていたのが間違いでしたね (^^;)。
まあ、この本は実のところ「大峰」の航空戦力の推定も したくて購読したのですが、64・65ページの第12図 航空戦艦「伊勢」への改造計画第2案が「大峰」の 前部砲塔、後部飛行甲板(アングルド・デッキはともかく)の配置に一番似てると思います。で、この案(66ページ)では格納庫内に30機収容可能との事ですね。「大峰」は 露天係留無しとの事なので上記の機数が妥当なところで しょうか?空母に随伴すれば有力な航空戦力になりそうですね。
巡洋艦は前衛にも出て索敵・偵察も重要な任務なので、 そこから、水上機を用いたより広い範囲を探れる 航空巡洋艦という発想があり、航空戦艦とはまた 違ったものであると!ナルホド(^^)。
で、最上級巡洋艦も航空巡洋艦の一過程との事も新発見。 妙高・高雄級より実質1機多いとの事。
利根級はまあ、あからさまに最初から航空巡洋艦だった のでまあ新味は余りありませんでした。が、前部に主砲塔 を集めたのが幸いにして射撃諸元の素早い決定、命中 精度の向上も期待できるとの事はこれまた新発見! 砲術の大家・黛艦長も利根はお気に入りの艦だったの でしょうか(^^)?
あと、驚いたのが大淀級ですね。 後部が潜水艦部隊指揮のため、 航空兵装で占められているのは知ってましたが、 その兵装! 15.5cm三連装ニ基(高角射撃可能、)! 長10cm連装高角砲四基! 上記兵装は鐵太郎様もご推奨(笑)! これで後部にも航空兵装があって、 しかも記録では55ノットを記録した事もあると!
使い物にならなくなった陸奥の40cm連装主砲も 勿体無いけど「大峰」より、こちらを量産した方が よかったのでは(^^;)?
・・・まだまだ読書中ですが、知ってるつもりだった 日本の軍艦は奥が深いという事を再認識しました。 未読部分を続けて読む予定です。
書評を揚げて下さった鐵太郎様に感謝の意を(^^)! 鐵太郎様の書評なくして、 これほどの知識を得る機会は無いでしょう!
それでは長文失礼しました(土下座)
JerryFish |
[1154]投稿者:JerryFish
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投稿日:2015年03月30日 (月) 23時41分 |
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追伸
取り合えず、上記文章を最上段に持っていくために、 送信です(^^;)。 |
[1155]投稿者:JerryFish
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投稿日:2015年03月31日 (火) 00時32分 |
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追伸その2
そういえば、『泥まみれの虎』の末尾で以下の水彩画漫画による描写がありますね(^^)。
@1コマ目:擬人化ならぬ擬豚化した宮崎駿氏がイライラ・モンモンとした気分で一向に進まぬ原稿を机に向かい執筆中!その背後で・・・(ある読者)「宮崎さんは戦車のマンガなんてかいて戦争好きなんですか?」
A2コマ目:その宮崎駿氏の背後で更に読者が1人増え2人に。「戦車だけじゃないよ。大砲やヒコーキや軍艦も好きだよ」「そういう人だったの・・・」 宮崎駿氏さらにストレスでプチプチ・イライラつのる!
B3コマ目 何故か、いきなり胡坐をかき、コロッケをおかずに食事しながら、反論し始める宮崎駿氏。「あのネーじゃなんですか」 「エイズの研究者はエイズが好きで異常犯罪を研究してる者は犯罪者だとでもいうのかね」読者、「あっコロッケたべてる」「ソースいっぱいかけてる」(笑)
C4コマ目 宮崎駿氏「戦車にかぎらず、軍事一般は人間の暗部から来るものなのだ 人類の恥部 文明の闇 ウンコだ ゲロだ」 読者「恥部がすきなんだ」「チブってなあに?」 宮崎駿氏(資料を見ながら)「ウームおもしろいなんという愚かさだ・・・」
D5コマ目 宮崎駿氏、力説!「いいかね!!戦車が強そうとかカッコイイから好きなんてのはなただの無知のせいだ 初歩だ カケダシダ」「戦車も軍隊の愚劣さ 民族の幼児性 歴史の残酷さ 人間の悲劇と喜劇そのすべての・・・」「結晶なのだ!!」(背景に「無知は罪だ」のテロップ)
●まあ、この辺が宮崎駿氏のミリヲタでありながら平和・護憲主義者の切り分けそうで切り分けきれない部分を吐露した 部分なのですかね。私は戦車について「無知で初歩でカケダシ」なんですね(^^;)。アハハ。
失礼します。 |
[1156]投稿者:JerryFish
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投稿日:2015年03月31日 (火) 00時38分 |
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訂正
追伸その2 3コマ目
「エイズの研究者はエイズが好きで 異常犯罪を研究してる者は犯罪者だとでもいうのかね」
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