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愛書家の雑談室

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[1117]ご復帰(?)おめでとうございます(^^)! 投稿者:JerryFish

投稿日:2015年02月11日 (水) 16時49分

鐵太郎様

こんにちは(^^)。

腰の具合は如何でしょうか?
『愛書家の縁側』トップページのツイッターで、
アカウント名?の@に続く「腰痛」がどうのとかいう
冠詞(?)が外れているので、ご快復されたのかと
半ば期待・半ば願望を持っております。

さて、『バルバロッサ作戦』(上・中・下)を一挙に
アップされたので(自分勝手に)感謝・感激です(^^)!

月曜日にアップされていたことに気が付いていたのです。
ちょっと私用が取り込んでいたこと。それからこれだけの
書籍をアップされたからには、私自身も「感慨深く、
勉強になりました」程度の感想を返すのは失礼かと思い、
バルバロッサ作戦、タイフーン作戦、ブラウ作戦関連を
調べた上で書き込みに臨んでいます。

まず、私も本書を現在は手元に置いてあるので、少しだけ
目を通しました。まずは各巻の冒頭に独ソそれぞれの組織
・命令系統図が載っていて親切ですね(^^)。
また、本書に載せる地図での凡例も載っているし、
地雷犬・モロトフカクテルの他にも様々な兵器イラストが
あって、嬉しい限りです。

本題のバルバロッサ作戦に移りますが、

陸軍参謀本部やグデーリアン将軍に代表される軍人の
「政治・経済・交通」の要衝であるモスクワを優先目標
とするか、

ヒトラーの主張するレニングラード・ウクライナを攻略
し大包囲網を完成させ、尚且つ戦争経済の運営を考えるか


作戦立案時から矛盾を孕んでいる(参謀本部は作戦実行後
の推移でヒトラーを納得させると考えていた模様。)のが、
鐵太郎様の筆の運びで(パウル・カレルの説く)作戦後、
次第に鮮明に浮き彫りとなっていきますね。

特に興味深いのが上巻108ページのグデーリアン将軍の
モスクワ攻略をヒトラーに直談判するくだりですね。
司令部に電話するだけでよいのです。

『・・・モスクワへ進ませてください。かならず占領いたします」
 プロイセン、ドイツ陸軍史上、将軍とその上級者の間でこれほどドラマチックな話がかわされたことはなかった。』

ドラマチックであるのもさることながら、グデーリアンの
主張が通りモスクワ攻略となったら独ソ戦自体が
どう転んでいたか?興味は尽きません。鐵太郎様の
忌避される某所(笑)で、それに関するQ&Aの回答で
レベルの高い(と思われる)意見を拾っても、それぞれで
意見が分かれてますね。

モスクワ陥落に備えて次の首都をクイビシェフと定め、
ウラル山脈を越えて工業設備を移転済みであることは、
両者の意見では一致しています。

が、片方では「モスクワが落ちれば、
当然ウクライナやカフカスとの連絡ルートも途絶えて
そこからの物資・資源の供給が絶たれますから、
ソ連政府の抵抗力の源泉が失われることになります。
これでは強大なドイツ軍に対して有効な反撃を
実施することは不可能です。」との
ドイツ参謀本部寄り(?)の意見が有り、

片や、「少なくともクイビシェフが落とされるまでは降伏しないでしょう。(中略)
ソ連政府はヨーロッパロシアを完全に失い、
シベリア奥地に追い詰められても降伏しないと思います。
ドイツはソ連のもっとも豊かな地域を植民地化する気
なのですから、
常識的な講和が成立する余地はありません。
国が完全に滅びるまで戦うでしょう。」
とこちらはモスクワ攻略しても尚、激戦が続く観方を
されてるようです。

「歴史でifを考えるのはご法度」というのが歴史家
でたまに聞かされる言葉ですが、
尚も読者にとっては興味は尽きませんね(^^;)。
まあ、そこを大ちゃんが面白くドラマチックな作品を
綴っていかれる隙になってしまうわけですけれど。

また、以前から私が読んでると触れ回ってる
『第二次世界大戦ヨーロッパ戦線ガイド』で読むと、
1941年12月5日以降始まるモスクワ付近の
ソ連軍の反攻も結構、的確な戦術を駆使してますね。

一箇所でソ連軍が反攻を開始すると独軍は戦術的後退
を選び、その結果、形成されていた戦線の両翼にスキマ
が出来、そこをまたソ連軍が付け込み、他の独軍も
後退する、言わば独軍の玉突き現象とも言えるモノに
なってしまうと。

この本は極力、政治・経済の説明を省き、軍事面に特化して説明なので分かり易く読めますが、書名の通りヨーロッパ戦線全域に解説が及ぶので全域に対して説明を進めていくので
スターリングラード戦は読み始めたばかりで、そちらの感想は述べる事ができませんが(TT)。

後、豆知識として仕入れたのが『第二次世界大戦 あんな話こんな話』(A・A・ノーフィ、J・F・ダニガン、文春文庫)からこんな話が。
@「ドイツ軍の奇襲攻撃が現実となったとき(中略)驚かなかったのは、一握りの(ソ連)首脳だけである。」(P181)

↑これが鐵太郎様の解説文にあった「ドイツ軍の作戦計画が、かなり正確にスイス在駐のソ連スパイによってモスクワへ送信されていたことが判明したのです。」によるものなのですかね。

A(独ソ戦開戦時)「・・・しかし訓練ずみの大規模な予備軍と、大量の武器がソ連にあったのは決定的な要素だった。戦争の第一年目で(中略)ドイツ軍を押し返した」(P181)

↑これは鐵太郎様の解説文にあったシベリア師団とその
勇戦をさしているのでしょうか。
また、相対的に「兵力も兵器も、ドイツ最高指導部の観測も、すべて少なすぎたのである。(P333)」に繋がる
部分もあるかもと。


Bスターリンの大粛清で旅団長以上の45%が処刑された
(wiki)とのことですが、以下の著述もあります。
「ソ連にとって幸いだったのは、スターリンによって処刑されたのは将校全員ではなく、多くがシベリアその他の流刑地に送られていたことである。その結果、独ソ戦が勃発したのち、生存者の多くが収容所から釈放され、任務に戻った。」
(P182〜183)

↑まあ、これも後のソ連軍の反攻にとっては
大きな幸運となったのでしょう。

あと、文中に登場しているトハチェフスキー将軍をwikiで念のためチェックしていると、戦前からスターリンに
逆恨みに近い憎みをもたれていたようですね。ドイツの偽文書が無くとも、大粛清が無くとも、遅かれ早かれ、処刑の運命にあったのではと思います。

・・・かなり鐵太郎様の解説文から話が逸れてしまいました。モスクワ攻防戦以降の中・下巻でも独ソ両軍の兵士や
将官の数々のエピソードが正に目に浮かぶような筆致ですね(^^)。

鐵太郎様が以前「内容のヴィヴィッドさにおいていまだ一流の戦記だと思っていますが、果たしてうまく記事にできるのか。」と書き込みをされてましたが、本当に生き生きとした
一流の戦記であり、それに後れを取らぬ鐵太郎様の非常にお見事な記事にされてると思います(^^)。

いずれは私も是非とも読みたいとの願望が強くなりました。

鐵太郎様とパウル・カレル氏に乾杯!
(と書きつつ、これからリアルに飲酒開始!(^^;))

またしても長文失礼しました(土下座)。

JerryFish



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