|
鐵太郎様
相変わらずの今晩はです(^^)。 ご報告が2件あります。
@『戦艦大和の遺産』(上・下)読了 さすがは前間先生です。 鐵太郎様はもう既に読まれてるので、 筋書きの説明はご不要ですね(^^;)。
それにしても前作『戦艦大和誕生』で 西島氏の鞄持ちだった真藤氏が、 一回りも二回りも成長していく様が読んでいて 楽しくてしようがありません(^^)。
前作の主人公の西島氏も随所に顔を出すし、
『ジェットエンジンに取り憑かれた男』での 登場人物、土光氏がキーパーソンとして登場して 器の大きさや、気さくさ、清廉さ(造船疑獄事件でも 即座にシロとされたぐらい。下巻196p)が光ります。
前掲書の主要登場人物の永野氏もほんの一箇所、 名前だけ登場してるのでちょっと嬉しかったですね(^^)。
ともあれ呉工廠での艦船の解体、NBC呉でのラドウィック 氏の出会い、石川島播磨に移る以前からの様々な事情によるタンカーブームなど好条件に恵まれた感もありますが、それもこれも真藤氏の飛びぬけた発想力や実行力、必要とあらば 敵地に単身乗り込んで(それも英語で)話をつける、ご自身の能力や努力が上手く繋がったからこそですね(^^)。 常に次に用意されたステージに応じたステップアップをする真藤氏に魅せられぱなしでした。
そんな人、滅多にいないですよね。
昔の知人の商社マンのHPを読んでると。 敏腕を持ってならした係長・課長クラスで活躍していた方が取締役等のステージまで上がると途端に精彩を欠いていく人などがこの世には多いそうです。 いかに自分の器量にあった仕事をできるか、そして自分の限界を常日頃からわきまえてられるかがビジネスマンの要諦だと。
真藤氏は最後の最後の最後で、それがきてしまいましたが、 それは誰が梶をどう切ろうと無理だったと書いてありましたし、私も同感です。
閑話休題。
自分の所有する読んでるときは付箋+赤ペンチェックをいれるので前間先生の著作のような内容の本は開くとどのページも赤ペンだらけです(^^;)。今回も例外ではありませんでした。
付箋はその場にあったら添付しますが、一部だけ貼ってあった付箋のページにある真藤氏の言動につけた赤ペンを読んで感慨深かったものを一つだけ挙げると・・・
下巻p275「悪い報告は必ずしろ、いい報告はいらん。 リスクのある仕事は計算してやれ。理論ばかりで何もしないやつが最低と思え。」
後はそのページまるごとが特に重要と判断したときはページの数字に通常は○印、更に重要だと☆印を赤ペンでつけますが、挙げてみると下巻だけでp275、276、277、310、311、313・・・などですね。
今回も良書のご紹介(書籍の分類にて)有難うございました(^^)。
A『田宮模型の仕事』(文春文庫、田宮俊作著)読了
さて、前間先生の一連の大作を読み終えて、ちょっと日本の 製造業に誇らしさを感じつつも、何かその路線でお手軽に楽しく読める本は無いかなと探していたらAmazonでこの書籍を見つけたので即購入しました(^^)。
タンカーだの戦艦大和にくらべればスケールがちょっと小さい(1/35とか1/700とか・・・ここはスルーで)です。
でも、こちらもモノづくりにかける情熱、製造技術の話、需要をさぐったり、それを掘り起こしたりと大人や子供のホビーが対象ゆえ、手軽に面白く読めますが、『戦艦大和の遺産』で真藤氏が苦労されていた部分と核心は変わらない部分もあるというのが読み取れます。
鐵太郎様はまだHPにアップしてないで既読の可能性が高いですが、まだお読みになってないのならお勧めですよ(^^) Amazonの中古だと1円から購入できます。ただし配送料がかかりますが(^^;)。解説まで含めても318ページです(^^)。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&url=search-alias%3Dstripbooks&field-keywords=%E7%94%B0%E5%AE%AE%E6%A8%A1%E5%9E%8B%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B
それではまた長文になってしまいました。 失礼します(^^)
JerryFish |
[1071]投稿者:JerryFish
|
投稿日:2014年12月14日 (日) 22時13分 |
|
訂正
それは誰が梶をどう切ろうと無理だった→×
それは誰が舵をどう切ろうと無理だった→○ |
[1072] JerryFish様、お晩です。投稿者:鐵太郎@管理人
|
投稿日:2014年12月14日 (日) 22時24分 |
|
「田宮模型の仕事」うーむ。 読んだ記憶があるので、本棚をさがしてみましたが見あたりませんでした。蔵書リストにも記録なし。 はてな? 蔵書に入れるような本だと思わなかったのか、記載漏れかな。
あまり記憶がないのですが、見つけたら読み返してみたくなりましたね。ふむ。
真藤さんは、晩節を汚してしまったことが惜しいのですが、あんなエネルギッシュな技術屋だったとは。 前間さんの本に感謝です。 |