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愛書家の雑談室

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[1019]こんばんわ。 投稿者:JerryFish

投稿日:2014年09月17日 (水) 20時13分

鐵太郎様

度々、お邪魔します(^^;)。なんとか紳士としての節度を持って愚痴ってみたいと思います。

@『戦艦大和誕生』読了
鐵太郎様の励ましで、先週金曜読み終わりました。仰るとおり前間氏の筆致は厭世的なものではなく、造る人間、それを(例え特攻兵器でも)用いる人間、それぞれが職業倫理(プロ意識?)を持って最善を尽くそうとする姿勢。下巻注目ページ(P426)で西島氏が「これを見たまえ。」とB29の管系のダイキャスト製バルブで敵の工業技術レベルを冷静に把握する場面には、やっぱりこれは良書に出遭えたと感動モノですね。

あと、(下記で記しますが)気になることがあってAmazonで行き当たった書物にこんなものがありました。
http://www.amazon.co.jp/%E8%BB%8D%E8%89%A6%E9%96%8B%E7%99%BA%E7%89%A9%E8%AA%9E%E2%80%95%E9%80%A0%E8%88%B9%E5%AE%98%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E7%A7%98%E3%82%81%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%BB%E3%82%B9-%E5%85%89%E4%BA%BA%E7%A4%BENF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%A6%8F%E7%94%B0-%E7%83%88/dp/4769823428/ref=cm_cr-mr-title#customerReviews

福田烈氏も主な著者なのにカスタマーレビューでは著者である、その他の造船技術者に西島亮二氏は記してないのですね。まさにマスコミ嫌いの面目躍如かと(^^;)。

話は逸れましたが、この良書の様々なアドヴァイスと書籍解説によるご紹介大変感謝です(^^)。

A『英国軍艦勇者列伝』読了
先週土曜に読み終わりました。大変面白く読めました(^^)。感想をちょっと書くと「巡洋戦艦タイガーが最もハンサムな主力艦であり続け(以下略)」と英国艦艇史家の著述がありますが、私的にはフッドのほうがスタイル的には好み
ですね(^^)。

昔、大ちゃんの『東京の優しい掟』に出てくる主人公の部屋一面の(主として)WLシリーズ中心の大ディオラマに似た夢を見て、WLを買い漁っていたことがあります。もっとも造る暇も技術も、完成した場合の部屋のスペースを考えると、旧日本海軍が夢見た八八艦隊よりも無謀な夢でしたが。

ともあれ、その手付かずのWLキットの中でも端正なスタイル(箱絵、部品)で異彩を放っていたのが、フッドでした。あー、でも引越しでWL全部を模型店レオナルドに売ってしまったのが心残りです(TT)。もちろん、フッドも敢え無く轟沈(?)。

巡洋戦艦と聞くとこんな意見をお持ちの方もいらっしゃるようですが(^^;)。

http://www.mars.dti.ne.jp/~tshsigr/asobi/ac.htm

また脱線してしまいました(^^;)。
でも『英国軍艦勇者列伝』で飛び立ってる艦載機がソードフィッシュ(複葉機!)というのが、またアレですね(^^)。
これでも、ビスマルクを仕留めるキッカケを作ったり、タラント空襲を成し遂げたのだからゲニ英国海軍恐るべし。

B『戦艦武蔵』現在P66まで。
『戦艦大和誕生』との(主に建造面)比較という主旨で読み始めたのですが、ちょっとこの両書の間に齟齬があるような感じがするのですが。『戦艦武蔵』が1971年発行、『戦艦大和誕生』が1997年発行(原書が)。この間に前間氏の方がより新たな資料を探索・発見できた結果の違いなのでしょうか(『戦艦大和誕生』あとがきにも資料収集で相当苦労なさった結果、西島氏の資料と面識を得たそうですし。)

何が齟齬をきたしてるように感じてるかと言うと、
『戦艦大和誕生』では西島氏が上巻330ページで昭和12年8月付けで船穀(工場)主任も任されると言う内定を受けていると言う記述があります。『戦艦大和誕生』では避けて通れない筋書きですね。

一方、『戦艦武蔵』では、P60で「(昭和13年)2月で二号艦造船監督官として梶原正夫中佐が赴任してきた。
(中略)呉海軍工廠の第一号艦の船穀主任を経て長崎にやってきたのである。海軍艦政本部としては、第一号艦の作業に精通している梶原を、同型艦である第二号艦の建造に協力させようとはかったのだ。

船穀主任は2人居た(西島氏と梶原氏)?それとも梶原氏が先任だった?でも『戦艦大和誕生』には梶原氏の名はでてこないし。で、@でAmazonで調べた書籍が出てきました。確かに梶原正夫氏という方は造船士官として著者の1人でいらっしゃっていて第二号艦建造には携っているようです。

あとはP68で三菱が第二号艦請負代金で揉めてる所で(あ〜、裏で西島氏が突っぱねてたんだなと想像しクスリときます。)
ま、『戦艦武蔵』の方では最終的には5265万円から6490万円に増えたとの事ですが。

まあ、いろいろ疑問が湧いてくるのですが、この先も読み続ける予定です。(今週はこれから色々予定が入ってくるので読書再会は来週以降となりそうです。)

ああ、またしても長文になってしまいました(TT)。
節度を持った愚痴であるかどうか甚だ疑問になったご報告ですが、お許しを(^^;)。

それでは失礼します。

JerryFish
[1020]追記投稿者:JerryFish
投稿日:2014年09月17日 (水) 20時21分
申し訳ありません。@で添付したURLが長すぎて正常に飛ばないようです。ご興味のある場合Amazonにて『軍艦開発物語−造船官が語る秘められたプロセス』(光人社NF文庫)(福田烈 著)でお調べください(TT)。
[1021]投稿者:JerryFish
投稿日:2014年09月17日 (水) 20時40分
追記その2

何気なく今、『戦艦大和誕生』下巻末尾の参考文献一覧をめくっていたら、P455に『戦艦武蔵』(吉村昭 一九七一 新潮社)が挙げられてました!さすがは前間氏。でも、両書の記述の違い(私の勘違いかも)が気になりますな(^^;)。
[1022] JerryFish様、お晩です。投稿者:鐵太郎@管理人
投稿日:2014年09月19日 (金) 22時47分
 楽しんで本を読むのが一番だと信じておりますので、本など読みたくない人には無理強いしないし、読書を楽しむ人によいガイドになれるとしたら嬉しいことです。

 その上、人がどう考えようとそれは自由、というスタンスでありますので、ご紹介いただいたサイトの意見も、そりゃあそんな考えもあるかもね、ということで。 ( ^×^)
 (ぶっちゃけ、あちこち突っ込みたいけれど、個人の意見なんだからご自由に、ということでw)
[1023]投稿者:JerryFish
投稿日:2014年09月20日 (土) 15時30分
鐵太郎様

こんにちは(^^)。

>本など読みたくない人には無理強いしないし、

●『戦艦武蔵』での梶原正夫氏の件が鐵太郎様の御念頭にあるのでしょうか(^^;)?だとしたら、少しでもご不快に思わせてしまった点、お詫び申し上げます。

「楽しんで本を読む」というお言葉には私も大賛成なのです。それに加え私の場合はノンフィクションの場合、事実・歴史を知る(勉強する)という読み方も私の場合、加わってきます。

喩えて言うのであれば、脳内で未完成のジグゾーパズルがあり、書籍(1ピース)をはめていく作業の繰り返しです。隣り合ったピース同士が上手く繋がらないと、立ち止まり遅疑逡巡してしまうのです。

特に今回のように面白く読ませていただいた『戦艦大和誕生』の西島氏が、1号艦建造の中心的役割を果たした船穀主任という地位に他の人物も就いていたとの記述があると、困惑してしまいます。

それでも「本など読みたくない」という人間という私はそんな自覚は無いです(^^;)。
ということで、図々しいかもしれませんが、これからも『愛書家の縁側』で書庫(書籍の分類)にて書評を読ませていただき、読みたくなった本を購入させていただきますよ(^^)。

それでは失礼します。

JerryFish
[1024] お晩です。JerryFishどの。投稿者:鐵太郎@スランプいまだ健在
投稿日:2014年09月20日 (土) 19時16分
 あああ、誤解がありましたね。
>本など読みたくない人
 ってのは、うちの会社に何人かおりましてね。
 まぁ本が嫌いというのはそれはそれでいいのですが、本を読む人に対する偏見に満ちた毒舌まで聞かされるのはいささか辟易... という体験をしておりますので。
 ふふん。

 アイドルタレントとかアナ雪の話題などより、本を読む方が楽しいという人間は異常なんですかねぇ?w

 ま、そんなわけで愛書家を楽しんでおりますが、本サイトの記事の執筆は遅れに遅れております。困ったね。(-_-);
[1025]投稿者:JerryFish
投稿日:2014年09月20日 (土) 21時17分
鐵太郎様

今晩は(^^)。誤解であったとの事で何よりです。
それにしても読書(愛書)家に大人気ない発言を会社ではく人間がいらっしゃるとは、何とも残念なことです(TT)。

鐵太郎様の自己紹介で「愛書家とは何か」と言う項目で「本が嫌いな人の存在を我慢できること」という言があったのがこの事かと思い当たりました。

アイドル?アナ雪(姪っ子はお気に入りのようですが)?
それが、どうという事も無いと思います。

コミック「Bartender」(原作 城アラキ)←以前、カクテル関係の本をご紹介されてたので、ご存知かと思いますが、
第二巻P80にてある登場人物が「学問こそ精神の貴族にだけ許される真理という名の絶対平等が律する花園だ」という
セリフを吐きます。(まあ、道化師めいた役回りですが(^^;))学問を読書に入れ替えても同義だと思います。

また、浅田次郎氏の『初等ヤクザの犯罪学教室』『極道放浪記 殺られてたまるか!』『極道放浪記(2) 相棒への鎮魂歌』のどこかにあったと記憶しているのですが、次郎氏曰く「活字こそが最高の情報収集媒体であって、一流の(当然、教養も尋常でない)極道は神田・神保町の古書店街で顔を見かけるのもしばしばである」旨の記述をされてます。

故に鐵太郎様独りでは無いですよ(^^)。

因みに、職場で『戦艦大和誕生』を読んでいたとき、「何読んでるんか?」と聞かれたので、「戦艦大和は知ってるでしょ?世界最大の戦艦を造るんだから金と暇にあかせて造られてるとはさに有らず!一技師の創意工夫で安くて、短い納期で、しかも高品質に造られた代物なんですよ!」と力説したら、奇妙に感心されましたっけ(^^;)。

そんな興味を示してくれる人が鐵太郎様の回りにもいれば良いですね。(^^)。


それでは失礼します(^^)。

JerryFish
[1026]投稿者:JerryFish
投稿日:2014年09月20日 (土) 21時36分
訂正

『初等ヤクザの 学教室』←×
『初等ヤクザの犯罪学教室』←○



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