[294] (削除)
投稿者:システムメッセージ
投稿日:2009年12月30日 (水) 11時04分
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■[297] バルカン(2009年12月30日 (水) 11時09分)
高峰清麿は、ガッシュと共に、地方のとある中学校にやってきていた。 その学校は、現在は休校になっている。 先日起きた、集団暴動事件。教員と全校生徒が、一斉に原因不明による発狂を起こし、互いに引っかき合ったり、 自ら窓ガラスに突っ込むなど、校内にいた数百名が重軽傷を負い 病院に搬送された。ヒステリー状態はまだ治まっていないらしく、今は精神病棟に隔離されているという。 清麿はこれを魔物の仕業と見て、ガッシュと共に調査に来たのだった。 ティオやウマゴンたちにも来てもらうことになっているが、清麿たちだけ、集合時間より先に来てしまったのだ。 清麿「先日の事件は、間違いなく魔物の仕業だ。それも、相当強力な力がある・・・気を抜くなよ、ガッシュ。」 ガッシュ「ウヌ。 罪なき者たちを傷つける輩は、許せんのだ! 私達で退治してくれようぞ!」 清麿「恵さんたちが来るまで、まだ時間があるな・・・。まずは、聞き込みからやってみるか。」 ガッシュ「どうすればよいのだ?」 清麿「警察は門前払いされるだろうし、聞き込みできるのは、付近の住民にとどまるだろう」 ガッシュ「誰でも良いのだな?」 清麿「ああ、そうだ。・・・いや、待てガッシュ!」 清麿が言い終わる前に、ガッシュは清麿の視界から消えていた。 ガッシュ「警察だ。最近この町でおきた、学校の事件について何か知ってはおらぬか?」 おっさん「な、警察だと!? なんだ突然!? 何故私にそんな事を聞く!」 ガッシュ「またまた〜、何か知っておるのであろう〜?楽に、なってしまえ」 おっさん「し、知らん! 断じて、私は何も知らん!!」 ガッシュ「おぬしの目を見れば分かる。私の目はごまかせぬぞ?しょーこもあるのだが・・・。」 おっさん「く・・・こ、子供が大人をからかうもんじゃないッ!」 そう言っておっさんは逃げていった。 ガッシュ「ふむ〜、やはり知らぬか・・・」 清麿「ばか〜ッ!!」 ガッシュ「な、何をするのだ、清麿!私はただ、じじょーちょーしゅを・・・」 清麿「こっちのセリフだ!今のおっさん、明らかに何か知ってそうだっただろーかッ!」 ガッシュ「な、何!?そんな素振りは、少しも・・・」 清麿「・・・やっぱあれは刑事ドラマのまねかよ。お前のせいで、逃げられ・・・」 ドーンッ!! 突如、大きな衝撃の音に、清麿の言葉はさえぎられた。 音のした方へ駆け寄ると、自動車事故によるものと思われる、大破したダンプカーがあった。 そして、さっきのおっさんが、うずくまっていた。 清麿「大丈夫か!」 おっさん「ぐ・・・まさか・・・本当に・・・アイツの、呪いなんだ・・・ヒィィ・・・」 清麿「呪い・・・?」 おっさん「ア、アンタたち、警察の差し金だろ!?頼む、助けてくれ!全部話す!話すから・・・ぐッ!??ぎゃああああああッ!」 おっさんは、言い終わる前に突然頭を抱え苦しみだし、泡を吐いて倒れた。 ガッシュ「ど、どうしたのだ?しっかりするのだ!」 清麿「脈が弱まっている・・・。おそらく魔物の仕業だ。近くにいる!」
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■[298] バルカン(2009年12月30日 (水) 11時11分)
???「ふん?魔物がいるようね。」 ガッシュ「おぬしは・・・!?」 相手の容姿は、ティオに少し似ていた。ただ、そう思わせるのは一瞬で、黒く長い髪、小さい背丈、青白い顔色、そして憎しみに満ちた目。 それはやはり、ティオではなかった。 ???「名乗る必要はないわ。」 清麿「・・・先日の学校の暴動事件は、お前がやったのか!?」 ???「どきなさい。そこの屑には、まだ止めをさしていないの。」 そういって、その魔物は、ガッシュの後ろで倒れているおっさんを睨んだ。 ガッシュ「何故、こんなことをするのだ!」 ???『ラルド。』 ガッシュ「っが!?」 呪文と同時に、ガッシュがダメージを受けたらしく、かたひざを突いた。 清麿「ガッシュ!?」 ???「二度目よ。どきなさい」 清麿(く・・・術が視認できなかった・・・?)「大丈夫か、ガッシュ!」 ガッシュ「ヌ・・・・大丈、夫なの・・・だ・・・」 清麿「よし、いくぞ、ガッシュ!」 ???「『ラルド』」 清麿「ぐッ!??」 清麿がガッシュに指示を出す暇を与えず、再びさっきの呪文が、今度は清麿に向けて発せられた「らしかった」。 心の中に、重く冷たい、不気味な感覚が訪れる。 それでも意識は、はっきりしていた。物理的ダメージも、確認できなかった。ただ、術を受ける前とで絶対的に違うのは、疲労感、だ。 息が切れる。まぶたが重く、目が痛い。悪寒が激しく、居心地の悪い眠気と、見に覚えのない恐怖感が、全身にのしかかる。 清麿「ぐ・・・こ、れは・・・」 ガッシュ「清麿!!?大丈夫か、清麿!お主もやられたのだな!?」 ???「へえ?この術で倒れないとはね。人間にしては、がんばるのね」 清麿「あ・・・あたり、前だ・・・!」 清麿は相手を指差す。 ガッシュはすぐにそれに反応し、その方向を向く。 清麿「『ザケルガ』ッ!」 ???「『ラルド』」 ガッシュのザケルガが放たれてすぐ、相手の呪文が清麿に命中した「らしく」、 その途端、ザケルガが消滅した。 清麿「ぅぐアッ!??」 ガッシュ「清麿!」 清麿(ま・・ただ・・・相手の術の軌道が、見え・・・ない・・・。ま・・・さか・・・不可視、かつ不可避の、術なのか・・・!?) ???「もう、どかなくてもいいわ。貴方達も、ここでまとめて葬ってあげる・・・」 ガッシュ「清麿!清麿ーッ!」 清麿(く・・・そ・・・眠・・すぎる・・・寒い・・・) ???「『エステマ・シュバルツ』ッ!」 瞬間、辺りを闇が覆う。肌にまとわりつくような空気の重さが増し、気温が、みるみる下がっていく。 全身の細胞が警告を発している。「この空間は、やばい」と。 漆黒の闇が、まさに清麿たちを覆おうとしていた。 恵「『セウシル』ッ!」 突如現れた光のシールドにより、相手の術が防がれ、術はともに相殺した。 ティオ、ウマゴン、キャンチョメ等が、登場したのだった。 ???「何なのッ!?」 清麿「た・・・助かった・・・」 ティオ「清麿、大丈夫ッ!?」」 キャンチョメ「お〜い、生きてるか〜い?」 ウマゴン「メルメルメ〜ッ!」 ガッシュ「みんなッ!」 恵「あの子・・・ティオに似てる・・・?」 サンビーム「ふむ・・・」 ティオ「そーかしら?」 キャンチョメ「君は・・・フルーア!?」 清麿「え・・・?」 フォルゴレ「キャンチョメの知り合いかい?」 フルーア「・・・キャン・・・チョメ・・・」 相手の名前が、判明した。そのとき、ちょうど、、さきのダンプカーの衝突事故での 人だかりが、結構な数になっていた。 「今回のところは、見逃してあげる。・・・でも、次に邪魔したら・・・皆殺し、よ?・・・ふふふ、あっはっはっはっはっ!」 そう言い残して、フルーアの姿は消えた。
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