【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ新生活応援セール29日開催

小説板

ポケモン関係なら何でもありの小説投稿板です。
感想・助言などもお気軽にどうぞ。

名前
メールアドレス
タイトル
本文
URL
削除キー 項目の保存


こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

[878] 本格RS《Dream Makers》 最終日 悠かなる夢
あきはばら博士 - 2010年10月14日 (木) 21時13分

ドリメ、最終章です。
前回から一ヶ月以上ブランクがあったのは半分くらいBWのせいです。
ゴメンナサイ。

[879] 本格RS《Dream Makers》 最終日 悠かなる夢 (1)
あきはばら博士 - 2010年10月14日 (木) 21時25分






激しい攻撃によって草木が完全に焼き尽くされて。
先ほどの衝撃によって完成されたクレーターが残っていた。
しばらくの静寂の後。一人、光が立ち上がった。
直前に全力で[光の壁]を張って防御をしたお陰で、ダメージも最小限に抑えられたようだった。
光はビーストがいないことを確認してムクリと起き上がる。
そして、周りに倒れている皆の様子を窺って回る、気絶しているだけで命に別状はないようだった。
ただし、あの瞬間にビーストから一番近くにいたベルを除いては……。
ベルには目立った外傷は無かったが、内臓がことごとく負傷しており、ひどい内出血で体がさらに青色に染まっていた。
心臓はなんとか動いているものの、複数の臓器があの衝撃で破裂しており、まず助からないことが光には分かった。
「(ああ……、なんてこった……)」

その時、ベルがかすかに動いた。
「……あ、…う……」
「――ベルさん! 大丈夫ですか?! 今、《復活の種》を持ってきますから!」
「いや、いらないです……よ。 ともかく、ビーストはどうなりましたか?」
光は言葉に迷って、黙って首を振る。
「……そうですか、逃げられましたか」
ベルから落胆した表情が出た。
「すみませんでした、私がもっと早く気づけば――」
「いえ、光さんの所為では無いですよ、僕たちは最大限のことをやりました。敗因とは、運と相手が悪かったのです。神に仇為すこの行為は《バベルの塔》そのものでしたね」
「――そうだな、全くだ」
「策は尽くしました、悔いはありません。僕は既に二回も死んだも同然です、一回目はユーナ、二回目は昨日…いえ一昨日のこと、三回目は今、四回目はありません」
ベルの哀愁漂う顔を、光は見ることしか出来なかった。
「最期にすみませんが、これを……バシャーモの悠に届けてください」
「これは……ミュウを呼ぶためのあのオルゴールか」
ベルがこれと示したものは小さなオルゴールだった。さすがはミュウのアメジストの物であの衝撃を受けても傷一つ付いていなかった。
「ビーストは多分、ハナダシティの洞窟に向かったと思います。そして、今のビーストの相手になれそうなのは多分、あのバシャーモの悠しかいないと思われます」
「悠―― か、あいつは強いよな、ただの強さではなく、違う強さを持ち備えているというのだろうか……、宝石の原石のように磨けば光るタイプと言うのか……」
「僕も、彼は強いと思いますよ」
ベルは嬉しそうに頷いて言う。
「あぁ、あと、僕のつまらない一生の中で得たもので、せめてものこの世への土産として、残しておきたい話があるので、良ければ聞いて貰えますか?」
「……あまり言って欲しくない寂しい言葉だな。 でも、貴方の意志は尊重します」
「すみません、ありがとうございます、――ゼロについてです。貴女も知っての通り、ゼロは精神世界での戦いの後に、ブイズのアカリンとその友人であるガムの手によって紅蓮本部塔で、殺された。
ここまでは、一般に公開されているものですが――。どうやら……ゼロは、生きているようです」
「っ!」
光の体をわずかに震えたのを感じて、ベルは話を続ける。
「これはその時現場にいたユーリより聞いたものですが、ゼロとガムが落ちたはずの場所には、ゼロの死体が見つからなかったそうです。
もちろん、この事実はその場に居合わせた数人と僕しか知らない事実です。大量殺戮者であるゼロは死んでしまったことにした方が、世間として都合がいいですからねぇ。
と、ここまでは前置きの話で、ここからが本題になります。そもそも、ゼロと言う人物とは―――」


そうして、ベルは話し始めた。光はほとんど何も言わずに相槌をだけを打って彼の話を聞いていた。
「――と、言うわけです。僕がゼロについて知っていることはこんなものですが、粗筋としてはこれで充分でしょう」
「ゼロ……」
光はそこで聞かされた事実に驚愕すると同時に、その情報の危険性からそれを自分の心の内に封印する事に決めた。
なのでその時、どのような話がされたのかは残念ながら知るすべもないが、その時にベルが言ったことはそれから数年後の事件の際に関係してくるが。それはまた後々に判明していくだろう。
不意にベルの脳裏に亡くなった恋人の言葉が浮かんでくる。
『負ける時に負けることが出来て勝つ時に勝つことが出来ることが本当に強いと言う事、勝つことしか出来ない人はちっとも強くなんてないわ、ここぞの時を勝つ勝負に出来る事もまた強さ。でも、強くなくてもいいよ……ベルくん』
いつの間にか、ベルの眼からとめどなく涙が溢れて来た。
「(なんでだろう…? 涙なんてとうに枯れ果てたはずなのに……)」
しかし、いくらその理由を探しても見つからなかった。
その瞬間、ベルは激しく咳き込んで吐血と喀血をした。
「大丈夫か!!」
光は慌てて声をかける。
「大丈夫……大丈夫、です……」
だんだん、ベルの意識が朦朧をしてきた。
「会いたかったよ……ユーナ」
そして、最期の言葉は今は亡き恋人の名前だった。












仙崎澪亮、瑞、小鷹光、プリンス・マッシュの4人はハナダシティのポケモンセンターにいた。
センターはビースト来襲を聞いた住民たちは避難していたのか、もぬけの殻になっていた。
最初は8人いたはずのFチームであったが、ここに残っていたのはその半分だった。
ひことクラスタの生存は絶望的、由衣やガムなどの他のメンバーの消息も分からない。もしかしたら、他のメンバーもビーストの襲撃にあって全滅しているかもしれない。
そして、再びビーストがここに来襲してきたとしたら、果たして自分達は迎え撃つことができるのだろうか?
不安で一杯だった。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
沈黙が続く。
「…………」
「…………」
「……最後に、使った技は[サイコブースト]だったのでしょうね」
沈黙を破った瑞の言葉に澪亮が呟く。
「ビーストだけにブースト……で、燃えてバースト」
くだらないし、笑えない。
「…………」
「…………」
重い雰囲気が周囲を包む

突然、近くにあった電話が鳴り出して。ビックリして皆の体が一様に震えた。
「電話……だよね?」
おそるおそる、瑞は電話に近づく。
「僕が出るよ」
「イヤ、プリンクン、お前が出ちゃ不味いだろう、仮にも裏切りの身なんだから」
「だからと言って、澪亮さんが出たら余計に話がこじれると思うけど」
そんな二人のやりとりを無視するように、瑞は受話器を取る。
「もしもし……」
「ん……? え〜と… 瑞さんですか?」
聞き覚えの無い声が電話口から聞こえてきた。
「え、ええそうですけど……。あなたは誰ですか?」
「……誰だと思いますか?」
「(!?)えっと、一度どこかで会った事がありましたっけ…? 私、記憶力に自信が無いので」
「いえ、初対面――いや、対面じゃないか。初会話ですね」
「は、はぁ……」
瑞は不審者からの電話を一刻も早く切りたいと思ったが、大事な話だと困るので聞くことにする
「では、瑞さんに問題です」
電話口からは極めてマイペースに問題を出してきた。
「夢の対義語とは?」
「……え、えぇと… 現実ですか?」
「不正解です。夢とは不確定なこと、つまり未来名詞であるに対し、現実とは現在名詞です。甘いの対義語が辛いとは限らないように、その答えは不適切ですね。
夢とは叶えようと思う願望であるに対し、叶えようと思わない願望を示す言葉は……妄想です。私が思うに、夢の対義語とは妄想でしょう」
電話口からそんな言葉が返ってくる。
「では、続けてもう一題、問題です。 私の名前は何でしょうか?」
「……あきはばら博士さん?」
「正解です。改めてこんにちは、瑞さん」
瑞は、そこで何故か秋葉の口調が明るくなったように感じた。
「こんにちは…… って、なんで私達がここにいることを知っていたのですか?!」
「なんでって、賢い貴女ならだいたい見当はついているでしょう? ビーストの身代わり幻影や銀のフォークには[念力]が使われている情報を提供したのは私ですし」
少し考えて、ああ、なるほどと瑞は思った。
確かに、それは実際にその攻撃を受けた者や見た者にしか分からない事実だった。
恐らく、情報を欲していたベルは戦いの前に何らかの方法で秋葉とコンタクトを取ったのだろう。
そして、戦いが終わった後に私達が集まるところなど限られているからだ、と瑞は思った。
「では本題に入りましょうか、戦況はどうでしたか?」
瑞はビクと口ごもってから、「はぁ」とため息をついてから、話し始めた。
「昨日の夜、私たちは―――」

我ながら説明は下手で、要領を得ずに不明瞭な点があったような気もしたが、秋葉は合いの手を入れながら真剣に聞いていた
全て話し終えたところで、実感が湧かなかった、自分の説明力の低さの所以だと説明できるかもしれないが、
もっとも、いくら水をも漏らさないくらいに精密に物語ったところで、その背景にあるヴィジョンまでは語りつくせない。
トゥースィーイズ、トゥービリーブ。
でも、それでも理解には充分だ。

「……そうですか」
聞き終えた秋葉は至極残念そうな声を漏らした。
「私も急いで加勢で加わればよかったかもしれませんね……」
「……過ぎたるは猶及ばざるが如しですよ。それに秋葉さんも戦闘宣言して奮闘したのでしょう?」
「いえ……相手の弱点を探している間に逃げられてしまったので、あまり戦った気がしません」
「それでいいじゃないですか、私なんか爆裂パンチを受けて三途の川に足を突っ込みましたし」
「混じってますよ」
「え?」
「いえ、なんでもありません」
秋葉は電話の向こう側を苦笑いを浮かべているようだった。
「では、積もる話は後に回しましょう。私もアッシマーさんやルカ☆さんと一緒に、これからそちらに向かいます。あと悠さん達も、そちらに向かうそうですので。みんなで会って話しましょう、では!」
そう言い残して、電話が切れた。
ともかく、他のメンバーの消息というものを知ることができて、安心する。
そして瑞には何故、秋葉に自分の声が分かったのだろうという疑問が残った。
ベルからここにいるメンバーを教えてもらったしても、ひこさんと澪亮さんは消去法で消しても女声は私と光さんが残る。
しばらく悩んでみたが、わからず結局、みんなに相談してみる事にする。
すると、澪亮の口から信じられない言葉が出た。
「ふぅん、そんなの可能性は一つに決まっているじゃねぇか」
「! なんですか?」
「秋葉さんは瑞さんの声を知っているんだよ」
「え?」
瑞はその言葉の意味が掴めなかった。

きょとんとする瑞に澪亮は言葉を続ける。
「大体、あのときの古列車を動かしていたのは誰だと思っているんだ?」
「……え? ……そう言われれば、あれ?」
『……何が起きても、いちいち驚いてる場合ではないようだな、この世界は…』
そう言ったのはたしか浅目さんだったが、確かに何故か分からないが列車が動き出していた。あの列車に乗っていたのはサイドンだったので、彼の仕業だと言う事でその場で解決したが、
今思えば彼がわざわざそんなことをするメリットなど無いし、失礼かもしれないが、動かすスキルがあるのも疑わしい。
「あいつは俺達に出会う前からドリームメイカーの本拠地が海の上の島にあるって予測がついていたのだろうな、わざわざ初っ端でドラゴン四天王とか言う偉い四人組がシャシャり出て来たのも、本拠地の周りが海だからそうせざるを得なかったのだろうな」
確かにドラゴン四天王は皆[空を飛ぶ]か[波乗り]を使えるポケモンだった。
澪亮さんは前に秋葉さんがハインツのことをあんなやつ呼ばわりしていると言っていたから、四天王全員の名前と種族程度は知っていたのだろう。
「ここまでで、少なくとも陸続きの場所から来ていないことは推測できるが、もちろんここでグレン島から来ているとは決まったわけではないし。
もしかしたらナナシマとかかも知れないけど、とりあえずあの時点で一番近いかつ大きいのはグレン島だ、あいつは俺たちが古列車に乗ったのを見て……いや、違うな復活草を摘んだ場所から尾行をしていたのか?
まあいいや、とりあえず皆を有力候補のグレン島に向かわせてみようとしたのだろう、そこで自分の電気で古列車の電力を復活させて、夜のうちにクチバに移動させようとした。しかし、翌日挨拶にやってきてみれば、おっとビックリ! 俺とひこさんと悠くんしかいなかった。
兎にも角にも予定変更して4人でグレン島に行こうとクチバ港でグレン行きチケットを買ったが、見事にジルベースさんの妨害を受けて、断念。結局、天国か地獄か分からない所に行くのは後になってしまったわけだな」
澪亮さんの最後の方の言葉の意味は良く分からなかったが、瑞はその言葉に驚愕を隠せなかった。
「(……確かに、四天王のカールはセキチク沖に現れてた……。まさか、そんなところにヒントが隠されていたなんて――)」
そんな思考の最中に
「ん? 誰だ? 誰かがここに近づいてくるな」
プリンスの言葉が入ってきた。
「そうか? 何も感じないぞ、プリンクンの気のせいじゃねぇか?」
澪亮が言う。
「いえ、僕だって天気屋、空気の流れを読んで少しくらいは[みらいよち]くらいできますよ、ビーストじゃないことは確かだけど……ちょっと僕、行ってきます。」
「私達も一緒に行こう、敵ではない可能性は否めない」
「ああ」
「おう」
そうして、4人はセンターを後とする。
そして、そこには懐かしい、あかつき達の姿があった。


―――――――――――――――――――

「みんなで会って話しましょう、では!」
と言って、秋葉は公衆電話の受話器を置く。
「・・・誰と話してたんですか?」
と、アッシマーが秋葉に尋ねる。
「瑞さんですよ・・・あ、そういえば、瑞さんはこの世界では何のポケモンでしたっけ?」
「・・・ブラッキーですよ。この世界でもブラッキーマニアって言ってましたし
・・・って、なんで瑞さんが電話の相手なんですか? 瑞さんは僕の目の前で爆死してしまったはずなのに?」
アッシマーは話しているうちに、事の矛盾点に気がつき、大声で秋葉に問う。
「どうやら何らかの理由で蘇ったそうです。光さんも同じように蘇って、共闘しているそうですよ」
「そうですか・・・」
ふぅ、とため息をついて、アッシマーはその場に腰掛けた。
「彼女達は、昨夜ハナダの手前でビーストと交戦したようです。なんでも、サイコブーストで自爆させるところまでいかせたとか・・・」
「じゃあ・・・僕達の目的は・・・」
「いいえ、残念ながら果たせたところまでは行かなかったようですが、ほとんど虫の息まで行ったので良しとしましょう。さて私たちもハナダへ向かって、彼女たちと合流しましょうか」
と、秋葉は答えた。

「わああああああっ!」
と、その時後ろから声が聞こえた。ルカ☆の声だ。
「どうした?」
アッシマーは振り向く、すると、こちらに向かって全速力で走って(?)くるルカ☆の姿が。
彼女は先程から食べ物を探しに行っていたはずだが、とアッシマーは思う。
しかし、その理由は彼にもすぐ分かった。
彼女の後ろから、なにやら大勢のポケモンが走ってくる。
「お、おいルカ☆、何を・・・」
「話は後にしてええええっ!」
ルカ☆の後ろ・・・そこには、彼女を追いかける3体のポケモンの姿が!
「あん? お前らそいつの仲間か・・・」と、ルカ☆を追いかけてきたポケモンの1体、ハガネールがいう。
「悪いんだけどよ、そいつは俺達のテリトリーに入っちまったんだよなぁ・・・
なぁに、ちょいと通行料を払ってくれりゃあ、許してやっからよ!」と、その隣のハッサムが続いて言った。
「な・・・か、勝手なこと言うな! 誰だか知らないけど、お前達の勝手でお金なんてたかられてたまるかよ!」
と、アッシマーは反論する。
「んだと!? ケンカ売ってんのかてめ・・・」
「おい待て、そう焦るんじゃないよ」
ハガネールはアッシマーに食って掛かろうとするが、彼の足元にいたクチートにたしなめられる。
このクチートが、どうやら彼らのボスらしい。
「あんたら、そんなに通行料払いたくないっていうのかい?」
クチートがアッシマー達に尋ねる。
「当たり前だろ! 顔も知らないあんたらに、なんで僕達がお金を恵んでやんなきゃいけないんだ!」当然、アッシマーはそう答える。
「やっぱりそう言うと思ったよ。それなら・・・」
と、突然クチートは右手で水晶球のような物を取り出す。どうやら『ふしぎだま』のようだ。
「力ずくであたしを倒して、ここを抜けていくんだね!」
その言葉と共に、ふしぎだまが光を放つ!

「っ!」
その瞬間、アッシマー達の体に鋭い痛みが走った。
「な・・・なん・・・だ・・・?」
体が上手く動かない。言葉を発する事さえ困難なほどだ。
そう、クチートが使ったふしぎだまは、相手の動きを止める『しばりだま』だったのだ。
「くっ・・・卑怯・・・な・・・」
「卑怯で悪かったねぇ!」
クチートは開き直ったようなセリフをいい、アッシマーの腕に「かみくだく」をかける!
「ぐ・・・ぎゃああああっ!」
アッシマーの悲鳴が響く。
「そのままその腕、食いちぎってやろうか!」
クチートは尚も、アゴに力を入れ続ける。
「ぐっ・・・ぐああああああ!」
ついにアッシマーの腕から血が流れ始めた。
「ア・・・アッシマーさんっ!」
秋葉が動こうとする、だが、体が動かない。
「お・・・おにい・・・ちゃん!」
と、その瞬間、ルカ☆の体が自由に動くようになった。彼女の特性は「だっぴ」であり、状態異常から自力で回復できるのだ。
「悪い人・・・おにいちゃんをいじめる悪い人!!」
ルカ☆はクチートをかみくだこうとする。だが・・・
「こいつ・・・バカにすんじゃないよ!」
クチートは突っ込んでくるルカ☆目掛け、きあいパンチを放った!
「きゃああっ!」
よける術もなく、ルカ☆はその直撃を食らい、弾き飛ばされた。効果は抜群だ!
「身の程知らずだな・・・おとなしく金払えば何もしないって言ってんのによ・・・
コイツの腕をちぎられたくないんなら、さっさと金置いてうせな!」
血が滴り落ちるアッシマーの腕をくわえたまま、クチートは威圧的な言葉でルカ☆に向かって言う。
「う・・・・・・」
何もできないのか・・・そう思ったとき、ルカ☆の懐から何かが転がり落ちた。
ホテルで見つけた「ふしぎなアメ」だ。
「ほらどうした! 早くしないとこいつの腕がもたないぞ!」
クチートの言葉を尻目に、ルカ☆はふしぎなアメをくわえた。
「お願い・・・何か新しい技でも・・・っ!」

ごくり。
ルカ☆はふしぎなアメを丸呑みした。
その瞬間・・・

ルカ☆の体が光り始めた。
「な、何っ!」
「うおおおおっ!」
光に包まれたルカ☆の身体は次第に変形していく。
やがて、光が引き、その姿は現れた。
・・・最強クラスの能力を持つポケモン、バンギラス・・・

「なんだとッ!?」
クチートの表情に、驚きの色が現れる。
「わかるまい! ポン引きを遊びにしているお前らには、この私の体を通して出る力が!」
力強い声でルカ☆は言う。体を通して出る力とは何ぞや、という突っ込みは置いておいて・・・
「秋葉さん!!」
ルカ☆は何を思ったか、秋葉の許へ駆け寄り、秋葉を抱きかかえた。
「わかるぞ・・・私の体がアメの力を・・・アメの力が私に!」
意味不明な言葉を言いつつ、ルカ☆はすこしかがみこんだ。
「いっけえええええええええええええっ!」
掛け声と共に、ルカ☆は猛烈に地面を揺らし始めた!
「じしん」だ! そう、彼女が秋葉を抱きかかえたのは、地面技が効果抜群になる秋葉を守る為だったのである。
「ぐああああっ!」
3体のポケモンの悲鳴が響いた。と同時に、クチートもアッシマーの腕を離した。
「う、うわあああああっ!」
ルカ☆のパワーに恐れをなしたのか、ハガネールとハッサムは逃げていく。
「おいお前ら・・・ちっ、覚えてろ!!」
その後に続いて、クチートも逃げていった。
「逃げしなに覚えていろは負けた奴・・・そんな川柳がありましたね・・・ というか」
硬直が解けた秋葉が呟くそして、
「ふしぎなあめがあるならもっと早く使って進化してくださいよ・・・」
と、ボソリと言った。

「おにいちゃん!」
ルカ☆と秋葉はすぐアッシマーに駆け寄る。
「大丈夫ですね。思ったより傷は浅いです。このくらいならこれでなおせますよ」
秋葉は傷の様子を一通り見た後、そう言った。そして、アッシマーの傷にすごいキズぐすりを吹きかける。
「・・・ごめんなさい。迷惑かけちゃって・・・」
アッシマーは申し訳なさそうな顔をして、そう答える。
「ううん、困ったときはお互い助け合うのが仲間ってもんでしょ!」
と、ルカ☆は勇ましく答えた。
「・・・なんだか少し大人になったね、ルカ☆」
「え? そう?」
笑いあうきょうだい、身長が逆転されたことは気にしないお兄ちゃん。実に和やかな風景がそこにあった。
「・・・さて、私達も行きましょう。ハナダシティへ」
「ビーストは倒されたと、さっき瑞さんたちから連絡もありましたからね」
そう言って、アッシマーは再び立ち上がる。
「え? いつの間にやられちゃったの?」
と首を傾げるルカ☆。
「瑞さんたちが必死の戦いをしたお陰で、ビーストは倒せたそうです。ドリームメイカー側の犠牲者も出てしまったようですけど・・・」
と、秋葉は話す。
「・・・何はともあれ、これで一件落着だ。よかったじゃないか」と、アッシマーはルカ☆に言う。
「・・・そうだね!」
ほほ笑み返すルカ☆。
「では、行きましょう!」
そして、3人はハナダシティを目指し、再び旅立つのであった・・・

――――――――――――――――――――――

[880] 本格RS《Dream Makers》 最終日 悠かなる夢 (2)
あきはばら博士 - 2010年10月14日 (木) 21時29分

――――――――――――――――――――――

「うっ・・・ひっく・・・」
いっそ私が代わりになればよかった・・・ゼロが憎い・・・ゼロをこの手で滅ぼしてしまいたい・・・でもそのゼロもどこかへ行ってしまった・・・
「・・・」
アカリンはもうこの世界に残っても、何もやっていける自信さえなかった・・・体の痺れがとれたらまたガムの後を追うかもしれない・・・

「・・・マシュリ」
またあの時の・・・ポケモンタワーのマシュリの二の舞になってしまったんだ・・・マシュリが今の私を見たらどう思うだろう・・・
アカリンはマシュリのメールを取り出してじっと眺めていた・・・
「・・・あれ?」
アカリンはそのメールに見慣れない筆跡を見かけた・・・なにやら焦げたような跡が文字となって浮かび上がっているようなのだ
「・・・??」
アカリンは、とにかくその筆跡を読んでみた
・・・・・・・

『子供 たノむ あカリん ・・・ガム』

「!!」
平がなやカタカナがバラバラに混じった文字ではあるが・・・それは紛れもないガムの書いたメールであった・・・! いや、正確には「書いた」というよりも、あの戦いの最中で残り火があぶりだしのように字を書いたものだった。例えるならポケスペの三頭火の使っていた手段と同じようなものなのか・・・

『(アカリン・・・子供を・・・頼む)』

「・・・」
アカリンはガムの残したそのメッセージを心の中で何度も読み返した・・・
「・・・ガムくん」
ガムくんはどんな気持ちでこの文字を残して行ったんだろう・・・? ガムくんは残された私やフィちゃん達のために命を賭けて・・・そして散っていったんだ・・・
・・・なのに私がガムくんを追ったら・・・ガムくんの戦いと護り通した命はどうなるの?

「・・・そうだね」
アカリンはゆっくり立ち上がった・・・が、
66階の大穴とは反対の方向へ歩いていく・・・
「(そうだね・・・私には・・・フィちゃんがいるんだよね・・・そして・・・お腹の中に・・・ガムくんと私の子も・・・もう・・・私1人の命じゃ・・・ないん・・・だよね)」
今のアカリンはもとの元気を取り戻した・・・とまではいかないものの、もう早まった行動を取る気はなかった。
「(うん・・・そうだね・・・ガムくん・・・私・・・やってみるよ)」
アカリンは涙をぬぐうと、祈るようにメールを握り締めながら
「(今までありがとう・・・これからもお空のお星様になって私を見守ってね・・・)」
今もまだポロポロ落ちる涙がとまらないアカリンだけど・・・生きる勇気を胸に強く想っていた。
「(約束だよ・・・)」

―――その後のアカリンはガムとの愛だけを胸に他の誰とも恋に落ちることはなく、1匹の元気なイーブイを産み、フィと変わらぬ惜しみない愛情を注ぎ大事に育てた。

そのイーブイはやがて成長し、仲間や友達と共に冒険の旅へと出発することになるかもしれない・・・

だが、それはずっと先の話―――

・・・・・・・・・・

――――――――――――――――――――――


ハナダシティのセンターの扉を開くと、そこには懐かしい顔が揃っていた。
澪亮さん、プリンスさん、瑞さん、由衣さん、223さん、ワタッコさん、あかつき!さん、ワタッコさん、……あとかつて敵として戦ったクラッシュ(光)さんに、ポワルンのプリンスさんと、サンドパンの水無月さんと、♂のブラッキー。
いまこうして到着したアッシマー達3名を加えて、総勢14名。戦いが激化していく中でみんなバラバラになってしまい、こうして元人間達が大勢で集結するのは初めてだったろうか。まずアッシマーはその再会を共に喜ぶことにした。
それから、ここに集まっていない人達について尋ねてみる。

ひこはクラスタと共にビーストとの戦いで殉死、死体は見つからなかったようだが致死量の血が飛び散っていたらしい。
烈も死亡、その死因に関してはあかつきが悲しそうな顔を浮かべたままだったので聞けなかった。
浅目と愛はさっきこの世界へ蘇ることに成功したとの連絡があったそうだ、そのうちここに向かってくるらしい。
ガムはドラゴン四天王統率のボーマンダのゼロとの勝負にて死亡、これも死体は見つからなかったが死亡しているのは確実らしい。
悠は一人ビーストのもとへと向かった、あかつきは引きとめたらしいが、戦いに行くのでなく話をしに行くと言い、たった一人で向かったらしい。

拭い切れない悲しみ。
覚悟はしていたけれど、いざ突きつけられた現実に打ちひしがれる。
あれだけの強敵と戦ったのだから、半分以上が生き残れたのは良しとするべきかもしれない、だけど誰かが亡くなることはやっぱり悲しい。
自分達の仲間だけじゃない、この戦いではたくさんの命を失った。トゲやベルカ達だけじゃない、ドラゴン四天王を始めとするDMの皆もたくさん亡くなった。
「なあ、ルカ」
「なあに、おにいちゃん」
「やっぱり戦争って悲しくて虚しいものだよな」
「あ、またおにいちゃんそんなこと言ってる。確かに戦争は悲しくて虚しいものだと私も思うけど、おにいちゃんはここでなんにも得なかったの?」
「…………ある。僕にはラティア」
「じゃあそれを含めて戦争じゃない?」
「……そうか、そうだよね」
アッシマーは釈然としない表情を浮かべつつも、妹に微笑みを返した。

* * * * *

「…………」
「…………」
ブラッキーの男性ことルレンと、あきはばら博士は互いに硬直していた。
暇ならとっとと行けと姉に言われて元人間との連絡係にとしてハナダにやってきたルレンだが、そうなれば当然のように秋葉とも会うことになるのだった、それを含めてのルエルスの策だったのかもしれない。
「あの」「あの」
「あ、どうぞどうぞ」「あ、どうぞどうぞ」
「…………」
「…………」
ルレンが先んじて会話を切り出す。
「先日はすみませんでした」
「え、あ……はい」
ルレンは突然バトルを吹っ掛けた挙句、ついつい本気になってしまって大怪我をさせてしまったことを謝ろうとしていた。
秋葉はその時「勝ったら付き合ってもいい」と言ったら負けてしまったため、どうしていいか分からずにどぎまぎしていた。その認識の違いが更に事態を重くしていく。
「ある人から言われたのです。(強くなる為に)大事なことは挑戦する事だって、そんな成り行きがありまして貴女と是非(勝負したい)、と思い切ってあんなことを切り出してしまいました」
「え……(思い切って告白したってこと?)」
「そして、熱くなってしまって」
「いやぁ……そんなこと誰でもありますから」
「それで、あの……(怪我は)大丈夫ですか?」
「いや、まだ(告白の返事は)ちょっと……」
「え…… それじゃあ」
とルレンはそっと歩み寄って、[願い事]を込めた前足で秋葉の頭をすりすり撫ぜる。
「……?!」
「痛いのなら言って下さい」
「……居たいです。」
「ああ」
それを聞いてルレンは強すぎたかな?と思い、さらに優しく撫ぜる。
「あの、こんな時にどう言えばいいか全く分かりませんけど。 よろしくおねがいしますね、ルレン君」
「え…… ああ、こちらこそ、よろしくお願いします」
秋葉はそのときふと、グレン塔へと行く時に水無月に言った言葉を思い出した。今から考えれば非常に恥ずかしい勘違いをした発言だったが、今こうしてささやかではあるが、あの願いは叶っているのかも知れない。……いや願ったわけでもないが、残ってもいい“理由”が出来たようだった。

人が死に、これからの戦いも待ち構えているかもしれない、コイバナとかそんな空気じゃない緊張状態の中で、ただ一人小鷹光だけはそんな2人の様子を、微笑ましそうに眺めていた。


――――――――――――――――――――――


・・ ・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

なんだか、おおきな音がした。
なにがあったのだろうと思って、ぼくは目をさました。
あの。ブースターのお兄ちゃんとお姉ちゃんは、いったいどうなったんだろう?
ぼくはあの二人が、悪くて青いドラゴンにきずつけられるのが見ていられなかった。ひっしでたすけようとしていたけど、ぼくはねちゃったみたい。
なんだか、よくおぼえていない……。
目をあけてみると、お兄ちゃんとお姉ちゃんはいなかった。
かわりに赤いしらない人が倒れていた。
くちばしがおれて、手もおれて、からだから血がいっぱい出ていた。
ぼくはこわくなった。たすけたいとおもった。でも、どうやって?
ふと、あのお兄ちゃんとお姉ちゃんにあうまえに、ぼうそうしてけがをしちゃったぼくをなおしてくれたエーフィのお姉さんのことばをおもいだした。
『――だいじょうぶだよ、安心して、私の能力はね、同調、交換、転写を組み合わせて相手と同化するものでして、たとえば、傷ついている相手と同化させて[朝の日差し]を使えば[願い事]以上の回復力を与えることができるの。だからね、もしも怪我をしちゃっても平気、私が治してあげるから……』
ぼくはそのお姉さんのまねをすることにした。
まず、じゆうしんかでエーフィになって、ぼくをあいてに『しんくろ』させる、そして[すきるすわっぷ]をかけてあいてとぼくのもっているものをこうかんさせる、そして[じこんあんじ]であいてをてんしゃさせる。
とたんに、ぼくにひどいつかれがおそってきた。まけるものか。
ぼくは日の当たるところにあるいていって、[あさのひざし]をあびる。
おねえさんがいっていた。はげしくこうふんさえしなければ、ぼくは五ふんいじょうしんかしつづけられるって!
だから、ぼくがりらっくすしていれば、あのあかいしらないお兄ちゃんもなおるんだ!
たたかいのためにつくられたとかいわれたぼくでも、人をなおすことくらいできるんだぞ。
ぼくはつよいんだ!
―――ZZZZZ

* * * * * *

歩いていた。
フォリアとディとRXGHRAM改の三人はどこかに向かって歩いていた、そしてRXの背中ではフィがスヤスヤと寝ていた。
「――恵まれている事と恵まれていない事は全くの同意語だと思うんだ」
彼は言う。
「不幸なうちは自身の幸せだけを考えるだけでいいけど、幸せであれば不幸な人から妬みを受ける。
幸せとは不幸なものだよ、自身が幸せであるが故に他人の不幸と言うものが見えすぎてしまった太宰然りね」
彼は言う。
「優秀は妬まれて、陳腐は恵まれる。世界とは全く相対なものだね、君もそう思わないかな?」
そこで彼――フォリアは、前を歩いていたRXに話を振る。
「そうでしょうかね……。俺には幸せは幸せだし不幸は不幸でしかないと思いますが」
RXの言葉にフォリアは少し笑みをする。
「どう思うかは君の勝手さ。ところで、君自身はそのどっちかな?」
「俺は……、どっちでもないと思いますよ、特に幸せでもないだろうし、不幸でもないだろうし」
「らしくないな」
フォリアは続ける。
「君らしくない答えだ、僕が見る限りでは君は少なくともどっちつかずな月並みな人間ではないと思うのだけどね」
「……そうでしょうかね?」
「ああ、きっと」
そんな意味深長な彼の言葉に気になって、RXは後ろを振り向いて、ぎょっとした。
フォリアの全身は血で濡れていた。
というより、全身の穴という穴から、血液が流れ出しているようだった。
「ああ、これかい?」
彼はそれが何のことも無いように言う
「もともとね、僕の体はほとんどが死に絶えている状態だったからね、でも僕はどうしてもフィちゃんのことをきちんとしておかないと死ぬわけにも行かなかったから、
その無理をしたツケが今更に廻って来たわけだね。でも、フィちゃんもうまく自分の力というものを制御出来るようになったんだね……。
相手を傷付けるための力ではなく、皆を護るために自身の力を使えるようになり、興奮状態でなくとも自由進化が使えるようになった。これで、安心だ。
今回のフィちゃんの抜擢はちょっとした賭けだったんだろうね、体力の回復はその相手を治したいという強い心から生まれる。目を背けたくなるような怪我ではオトナはどうしても躊躇してしまうものだ、だから幼いフィちゃんに託した、その結果無事に成功したってことだね」
そこで、フォリアは足を止める、もはや歩けなくなっているのだろうか? RXとディも立ち止まった。
「RX君、君にちょっと頼みがあるんだ。――僕が死んだら、君にダビにふして欲しい」
「(ダ、ダビ? スペインの画家の名前?)」
RXは混乱したままだったが、何も答えないRXの答えをフォリアは了解と受けた。
「多くの犠牲を払ってでも、自らを危険にさらしても、人に嫌われても 人には欲しい物がある、絶対的な自由だ……思えば、僕はその自由だけを求めていたかもしれないね――」
「フォリア……」
かける言葉が見つからず、RXは彼の名を呼んだ。
「君は……呼ばれてこんな世界に来たわけだけど。解っているだろう? 君の存在理由も何もかもが、でもそれが”夢”じゃない事は解っているはずだ、これが現実、今の君の姿が現実、だってココは夢じゃない、現実なんだから――」


ディとRXGHRAM改とその彼の背中に乗って寝ているフィはどこかに向かって歩いていた。
「ディ……お前はこれからどうするんだ?」
RXはディに尋ねる。
「俺は――旅に出ようかと思うんだ、このまま平和な世の渦中で枯れるよりも、戦いの最中で朽ちる方が、性にあっている気がしてな。――RX、お前も一緒に行くか?」
RXは少し考えて、返事を返す。
「……エエ、一緒に行きましょう! フィ!お前はどうするか?」
その声にびっくりして、フィは目を覚ました。そして、一言
「フィッ!」
と元気に返事する。
「分かった。フィ、お前も一緒に行こう!」
RXが嬉しそうにその反応に応える。
「フィィー!」
「……やれやれ、腑甲斐ない人生なものだなぁ」
ディはそこで初めて、自分の弟とRXの前で小さく笑って見せた。
三人が去ったその場所には、何かのタンパク質が燃え尽きたような、嫌な香りが漂っていた。

ディとフィはその日を最後に悠たちの前から姿を消した。その後の彼らの生死は不明である。

――――――――――――――


時は遡る。
遡ってばかりで申し訳が無いが、さかのぼる。

綺麗な夢だった。音が色や形を帯びる世界で、木々の葉は私に何かを語りかけ、夜風はそっと優しさを運び、大自然のオーケストラの音楽を楽しむ……そんな夢だった。
「――うう……って、あれ?」
ひこは目を覚ました。
そして、そんな夢とは対称的な、記憶の最後にあるあの光景を思い出していた。
銀色に輝く、あの鋭い刃先……。
「私って、なんで生きているんだ?」
そんな疑問も横に寝ていた彼の姿を見た瞬間、吹き飛んだ。
「っ、クラスタさん!!」
「――あぁ、ひこさん、おはようございます」
のんきな返事をしたクラスタの腹部は大きな傷があいて、あたりを血で紅く濡らしていた。
「どうしたですか! その怪我!」
「君をかばったんだよ、本当はかばったままテレポートで回避する予定だったのだけど、ギリギリで間に合わなかったから、こんなことになってしまって……」
「じゃあ、どこですか? ここ!」
「知らない、夢中でテレポートを使ったから……でも、イワヤマ北の砂漠であることは確かだね」
ひこは取り乱している自分の質問が実に的を得ていないことに気がついて反省する。
「――ともかく、その怪我を治さないと……私、誰かを呼んできます!」
「でも、どうやって?」
「う………」
クラスタの問いは確かにその通りだった。まっさらな砂漠だけが広がるだけだった。
クラスタは体力の消耗が激しく、テレポートを使えなければ、動く事さえできない。
答えに詰まるひこに、クラスタはため息をついて言う。
「僕は、神に見捨てられたのですよ、ああいえビーストじゃないですけどね、ステア師匠はあれから行方不明だし、君達を元の世界に戻すのは人間世界出身の客人の彼がやるそうだし、
それに、僕には生きる価値なんて無い、だからこうして死に際に、自分と同世代のかわいい女の子が横に寄り添っていたという事実だけで。僕は、幸せです」
クラスタはぶっきらぼうに、淡々にそう言う。
「でも……でも、クラスタさんは本当はそんな事を思っていないのでしょう? バレバレですよ、口調でわかります。この戦いが始まる前から意気消沈気味だったし、あなたの無念も分かります。
私達を元の世界に帰す最後のその時まで二人でやり通したかったのでしょう? あなたは無理矢理この世界に連れてこられた私達にすごい罪悪感があったのでしょう? だから、最後まで自分の手で帰すまで遣り通したかった。
だからあの時、『僕の所為だ、僕さえ居なければ』と言った。それは、ここの世界に私達を連れて来なければ死ななくて済んだという意味ですよね?
しかし、それが叶わなかった。でも、ステアさんとクラスタさんが協力してこの世界とあっちの世界を繋いでくれたお陰で、私はつらいこともあったけど、楽しかったです。楽しかったです、だから罪悪なんて背負わないで下さい。
……だから、諦めないで下さい、背負わないで下さい、生きてください。……こんな、どうしようもない奴のことばじゃ説得力なんてないですけど」
クラスタは紡いていた口を開く。
「君は、許してくれるのか?」
「アタリマエですよ!」
ひこは強く言い切った。
「私は、……命の恩人を見捨てることはしたくはありません。絶対に、だって、仲間ですから」
「…………ありがとう、東はあっちだ、その方向にまっすぐ行けば砂漠を抜けてハナダに出られるはずだ」
涙を見せないように横を向いているクラスタの言葉に、ひこはうなずいて、その方向にまっすぐ走り出しだして、砂嵐の吹き荒れる渦中に突っ込んでいった。
ひこはその砂に少し躊躇をしてしまいそうだったが、リーディとの戦いの後、自分が言った言葉を思い出す。
『でも……仲間を見捨てて逃げるなんてもっと卑怯ですよ』

希望を捨ててしまったら、負けだ



クラスタはひこを見送ってからすぐに、誰もいないその砂漠の中で、息を引き取った。
ひこはその後たった一人の帰還に時間はかかりはしたが、無事に澪亮たちと合流できた。
死んだものだと思っていた皆は、彼女の生還を心より喜んだ。

――――――――――――――――――――――


* * * * *

――どれだけ時間が過ぎたか知らないけど、僕は目を覚ました。
――まわりには、僕の仲間達が居た。仲間達は僕が起きたことを心から喜んでくれた。
――そういえば寝ている最中に、小さい子供の声が聞こえた気がしたけど、誰だったのだろう?
――それから、僕は仲間達と言葉を交わして、情報を交換する。
――そして、小さなオルゴールを手渡される。僕は行くことにした。ドリームメイカー現リーダーとしてではない。
――仲間達のために。


悠は立っていた・・・その世界には完全に戦いの気配がなくなっていて ビーストの姿も、フリートの姿も、そして兄の烈の姿もなくなっていた・・・
悠はビーストに会った事を思い出していた
「悠様・・・」
サリットが悠に語りかける
「ん・・・ああ、いいんだ」
悠は静かに塔の72階から戦いのなくなった
世界の様子を眺めていた

「兄さん・・・」
ゴットフリートとの戦いでなんとか勝ったけれど、僕の身体はもう再起不能だった・・・そんな僕が切り離された塔で送られた場所は、兄さんのいる七島だった
兄さんはアレクセイを探して手術を頼んだ・・・自分の身体を僕に移植するように、と
「・・・」
だけど、僕は目を覚ますまで兄さんが死んだことを知らなかった・・・目が覚めたら七島にいて、あかつき!さんが泣いていた。由衣さんと水無月さんは黙っていて・・・223さんが教えてくれたんだ

「悠様、本当にあのイーブイは見なかったのですね?」
「ああ・・・」
どうやら僕といっしょに乗せられたイーブイのフィという子がいたけれど・・・僕が起きた時にはその子もいなくなっていたRXさんのイーブイらしいけど、RXさんが生きていたことに驚くだけでその子につい
てはわからなかったんだ・・・部下達を使って捜索をさせてわかったのは、義足のブラッキーの死の「情報」だけ・・・

悠はビーストに会った事を思い出していた

ビーストは悠と会って何を思ったのだろうか・・・

* * * * * *

橋の傍に力尽きてしまった。
さっきの戦いのダメージが思いのほかきつかったらしかった。
頭が痛い。 もう、動けないかもしれない。
――カツン。
と誰かが近づいた足音がした。
立ち上がって、その相手を見る。
そこには、一匹のバシャーモの姿があった。
全身に外科手術の痕が残り、見るからに満身創痍で万全とは決して言えない姿だったが
眼だけは純真に、激しく燃えているよう見えた。
俺は笑った。皮肉ではない、心からそれが可笑しくて、喜びに笑った。
最後の最後がこんな敵だとは、傑作だった。
俺の中で、何もかもどうでもいい気が渦巻いていた。
安心しろ、俺はお前とは戦わない。
こんなもの、戦う前から勝負など決まっている。
俺の負けだ。

いままで。
このポケモンという世界は低年齢化が進んで、荒廃し、堕落し、腐敗し、もはや終わってしまってもいい存在だと思っていたが。
そんな事はなかったようだった。
この世界で戦った誰もが、活きた眼を持ち合わせていた。ポケモンと言うものはまだ、皆の心の中に生き憑いている。
ここは、破壊するに惜しい場所であって。
ここは、俺が来る場所ではなかった。
ここは、興廃していない素晴らしい場所だ。
そうだろう? グレイス?
は? その呼び方はやめろって?
分かった、これからも呼び続けてやる。
だがな、もしもこの世界が腐ってしまったら、その時に俺は再び現れる。
きっとな。


* * * * * *


悠は思う・・・

その後、僕達は残ったみんなをグレンの塔に集合させた。
みんなに新しい『Dream Maker』のことを話して、これからどうするかと話し合ったんだけど・・・この世界に残りたいというメンバーと帰りたいというメンバーがわかれたんだ・・・
「でもどうするの?戦いが終わっても帰る手段がないんじゃ・・・」
「それなら心配には及びません」
サリットさんが持ってきたポケナビからは聞き慣れない声が流れた・・・ソアラさんがもう現世とこの世界をつないでくれたらしい
[ひみつのちから]と[げんしのちから]の複合技をどうたらこうたらして、一時的に繋ぐトンネルを作ったらしい
でも、一時的であるためにすぐに閉じてしまって、しばらく行き来ができなくなるそうだ

そこで僕達はまた話し合った・・・帰るべきか、残るべきか
そして僕と光さんとアッシマーさんとルカ☆ちゃん、
秋葉さんと由衣さんとあかつき!さんはこの世界に残ることになってひこさんとプリンスさんと澪亮さんと瑞さん、
223さんと水無月さんとワタッコさんと浅目さんと愛さんは元の世界へ帰っていった・・・

「また会えますよね・・・」
「ああ、また気が向いたら遊びに来てくれよな!」
「僕達みんなで待っていますよ!」

アカリンさんという人に聞いてみたらガムさんはゼロとの戦いで亡くなった・・・
僕も最初それは信じられなかったけど・・・本当みたいだった
1回だけ見た神田さんという人はRXさん達を護るために精神世界で無になったと
か・・・失った代償も大きかったんだ・・・

僕も帰ろうかと思ったけれど・・・
兄さんの命、フリートの願いのため、そして僕に夢を託して死んでいった仲間のためにも
まずはこの『Dream Maker』を立て直すことが先決だ。

「ようし・・・やるぞ!!」

唯一の気がかりはどこを探しても死体が見つからなかったゼロのことだけど
しばらくはみんなで勝ち取ったこの平和を喜びたい・・・

新しい出発だ!!




            「Dream Makers」第一部 完

[881] オマケ・キャラのその後
あきはばら博士 - 2010年10月14日 (木) 21時38分

悠…DMのリーダーとして精力的に活動。でも続編ではセリフ一つ貰えなかった。

アッシマー…ラティアスと結婚後、一緒にソノオタウンで洋菓子屋サイサリスを開く、タマゴグループが違うので、ビースト戦の戦災孤児のエルジア(ヒトカゲ)を里子に貰い養う。

あかつき!…ファビオラの遺志を継ぎ、DMで働く。ちまたで『神速使いのあかつき!』と呼ばれ何故か崇められることになる。

RX…ルエルスと結婚するが、ゼロの再来を予知して「破壊に克つためには破壊しかない」と語り、妻を置いて家を飛び出し、テロ組織EXAMを立ち上げる。ゼロとの決戦のあとEXAMが自然解体することになるが、その後自宅に帰るのが気まずかったらしい。

小鷹光…罪滅ぼしとして私立保安官として治安を取りしまる。ゼロが人間だと知っている数少ない人物として、その傍らゼロの足取りを追う。

由衣…不明、5年間一度も実家に帰ったことが無かったことから、忙しい日々を送っていたようだ。

ルカ☆…サイサリスの手伝いとして働くが、バンギラスというごつい体は客の反応があまり良く無い。

ドリーフ…引退してご隠居生活。

アカリン…DMからは退き、その後女児を産みメスフィと名付ける、再婚の話もあったがすべて断り亡き夫への愛を貫いた。

ユーリ…私立探偵として活動を始めて、小鷹光と動くことが多くなる。この話の時点で実は既婚者、二児の母となっている。

リーディ…DMに残る傍ら、メスフィの教育係を買って出る。その戦いぶりから戦姫と呼ばれるが、未婚。

ルエルス…RXにプロポーズされて結婚するが、その後すぐにRXは「男にはやるべきことがある」とワケのわからないことを言って帰ってこない。それでも彼女はRXを悪く言わなかった。その後男児を産む。

ルレン…秋葉との交際を経て結婚、二児の父となる。

サリット…悠の秘書としてDMを支えている。悠がサボる度にサイコキネシスとバブル光線が飛ぶ。

ステア…空間の狭間に落ちて消息不明、たぶん餓死している。

アグル…赤い3連星は今でもDMに勤めています。

ロッキー…あるジュカインに掛けられたドーピング疑惑の冤罪によって社会的地位を失い堕落して事件を起こす。その後、謎の死を遂げる。

ラティアス…アッシマーと結婚、5年経ってもゴスロリファッションは健在。

フィ…消息不明。RXとも行動を共にしていないが、5年経っても“フィ”としか喋れないらしい。

アレクセイ…DMを抜けて、RXの立ち上げたEXAMに加わる。

ゼロ…実は元人間であることが次回作で判明する。死ぬ直前で人間世界に避難して一命を取り留めるが、ボーマンダの体は死んでいたために黒レックウザとしてポケモン世界に舞い戻る。元人間達への逆襲のために同志を増やし《ジェノサイドクルセイダース》と名付け、5年後のあの日に戦争を仕掛ける。


秋葉…結果として資産家のイケメンの出世頭との玉の輿に乗りニート生活。こいつ爆発すればいいのに。

[882] ゆめのあとのまつり
あきはばら博士 - 2010年10月14日 (木) 21時49分

■72522 / inTopicNo.89)  皆様、お疲れ様です!

▲▼■
□投稿者/ 由衣 虫取り少年(121回)-(2006/10/31(Tue) 20:13:50) [ID:dl8JdBQU]
http://soyokazeiro.fc2web.com/
遂に長かったドリメが終了しましたね!(と言っても私は終わりに際して何もしていなかったに等しいが・・・)
ガムさん、あきはばらさんを始めとする参加者の皆様、本当にお疲れ様でした!
終わり方が強引な点は、この先私が何年かかっても絶対に何とかしてみせますので・・・いやなんだかその前に光さんが何とかしてくださるような気がする(苦笑


さて、新スレのほうの話ですが・・・私でよければどちらか、あるいは両方のスレ主を担当致しましょうか?
今までスレ主なんて一回もやったことない(爆)ので力不足は否めないでしょうが、あと更新がめっちゃ遅くなりそうですが・・・任せていただければ精一杯何とかします。
皆様の反対がなければスレを立てようと思いますが・・・・・・いかがでしょう?


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■72608 / inTopicNo.90)  Re[21]: 皆様、お疲れ様です!

▲▼■
□投稿者/ yuna エリートトレーナー(497回)-(2006/10/31(Tue) 22:03:05) [ID:SIgt3gCm]

ども、第二部から参加する気のyunaです。
「Dream Makers 第一部」がついに完結、本当に壮大な物語でした!
参加者の皆様、本当にお疲れ様です。
やや緊張がありますけど第二部、頑張って書いていきたいと思います。

新スレについてですが私は由比さんに対して異論はございません。
最初自分がやろうかなって思ったんですけど挫折しそうなので諦めました;
なのでスレ立ての方、宜しくお願いします。



引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■72922 / inTopicNo.91)  Re[22]: 皆様、お疲れ様です!

▲▼■
□投稿者/ アッシマーMkU量産型 虫取り少年(107回)-(2006/11/01(Wed) 17:53:00) [ID:dQn79lUX]
http://eterpz.web.fc2.com/index.html
ついにドリメ第1部終了・・・長いようで短かったですね。
初代スレを見つけて真っ先に書き込んだことが昨日の事のようです。
参加してくださった皆さん、本当にご苦労様でした!
これから始まる第2部も、力を合わせていいお話にしましょう!

>由衣さん
スレ主の件に関しては問題ないと思いますよ。
今のところ名乗り出ている人もいないですし・・・

P.S.
前回書き込んだルカ☆進化エピソードに多量の矛盾点があったので(汗)訂正しました。


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■73000 / inTopicNo.92)  簡単なレスです

▲▼■
□投稿者/ ガム @ スーパーマスター(926回)-(2006/11/01(Wed) 19:22:14) [ID:w48jixUO]
http://plaza.rakuten.co.jp/heroheroine
強引ながらもドリメTも無事に終了し、11月の今月いっぱいはドリメUへの設定作りに専念ですね・・・
ドリメUの設定打ち合わせのためにこのスレはまだまだ続くかもしれないです(^-^)

>由衣さん
!・・・いいのですか!
話によると由衣さんは今年受験でお忙しいと聞いたのですが・・・
でも由衣さんにやっていただけるなら、これ以上頼もしい存在はありません!!
こちらからお願いしたいぐらいですよ!(^^)/

うちのサイトにある掲示板や、毎週開かれているチャ室でちょくちょくドリメの打ち合わせや話し合いをしているので、
どっちを受け持つか、どんな項目をつけるか等の相談でたまに来てくれると幸いです!

>yunaさん
yunaさんとはうちの掲示板でもよく打ち合わせをしましたよね。
ドリメUではお互いに頑張りましょう!

>アッシマーさん
自分はアッシマーさんに誘われてきたんですよね(^^)
アッシマーさんがいなかったら、今頃のドリメでの自分はありえませんでした。
改めてアッシマーさんには感謝しています!そしてドリメUでも協力してやっていきましょう!(^▽^)/  

それでは!


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■73074 / inTopicNo.93)  これからのドリメについて。

▲▼■
□投稿者/ 由衣 虫取り少年(122回)-(2006/11/01(Wed) 20:39:49) [ID:dl8JdBQU]
http://soyokazeiro.fc2web.com/
yunaさん、アッシマーさん、ガムさんありがとうございますw 取り敢えず反対意見はないようなのでほっとしてる由衣です(笑

>ガムさん
そ、その誤情報はどこからデスカ・・・!?
えぇと実は私、本来なら受験生の年齢なのですが、学校が中高一貫なので、出席日数が足りてて赤点さえ取らなきゃ高校受験は必要ない人間でして・・・どっかで朱鷺さんあたりと混同されてる気がする・・・(滝汗
忙しいのには変わりないのですが・・・多分スレ主として支障出るほどの忙しさではないので;;

それでは、チャットや掲示板に何度かお邪魔することもあると思いますので・・・(今日早速行こうかな・・・・・・



ドリメUについては、大まかな流れぐらいは考えておいたほうが良いかもですね。そのほうがキャラ募集スレとか多分立てやすいので・・・。
決定事項。
主人公は若菜(チコリータ♀)&輝(ラルトス♀)。何らかの方法でポケモンの世界に紛れ込んだ二人が、仲間と共に色々するお話(色々って何

取り敢えず、
・若菜達がポケモンの世界に来た方法(Tと同じでいいかなぁ・・・)
・敵の有無、有りの場合は敵の目的
・最終目的
・Tとの連動性(どの程度連動させるか。もういっそ敵をネオ・ドリームメーカーとかにしちゃうか、ほんの端役としてポケモンの世界に残った人々が出演する程度にするか・・・)
これくらいは考えておいたほうがいいでしょうか。


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■75848 / inTopicNo.94)  Re[25]: これからのドリメについて。

▲▼■
□投稿者/ 小鷹 光 たんぱん小僧(1回)-(2006/11/06(Mon) 22:50:44) [ID:1qPeDJT6]
http://yokohama.cool.ne.jp/kotaka-hikari/
お久しぶりです。諸事情により姿を消していましたが復活し戻ってまいりました。

まずは、皆様。ドリメ第一章終了お疲れ様でした。
とても長いように感じましたが一年一寸(2005/10/29〜2006/10/31)しか経っていないんですね。他の長編小説が何年もかかって書きあがることを考えると改めて“不特定多数が書き込む掲示板”の凄さを思い知らされます。
まだまだ文章が拙く強引になりがちの私の文章ですが、編集を生暖かい目(笑)で末永く見守ってくださると嬉しいです。(まずは由衣さんを目指して!<笑>)

>新スレ
は由衣さんが建てられるのですね。編集長にスレ主と大変ですが頑張ってください!
大まかな流れについては・・・やはりリアルタイムで話せるメテオチャットかフリーベースでまとめてからのほうが無難でしょうね(おそらく枠組みはもう出来ているものかと思いますが・・・)
何人もが一度にスレに書き込むと見づらくなりますし・・・
まずは水曜を越した時点で書き込み、返ってきた掲示板の意見も加えて週末にまとめると言う方法はどうでしょうか?


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■76077 / inTopicNo.95)  簡単なレス

▲▼■
□投稿者/ ガム @ スーパーマスター(949回)-(2006/11/07(Tue) 19:53:20) [ID:w48jixUO]
http://plaza.rakuten.co.jp/heroheroine
光さんお久しぶりです
はい、みんなの支えのおかげでドリメTも無事に終了し、来月からはとうとうドリメUが始まります!(^-^)/

>何人もが一度にスレに書き込むと見づらくなりますし・・・
由衣さんはネットは夜9時までと言われていて、自分は逆に夜9時よりも遅くなることが多い・・・という状況でのチャットで決まったことを報告してもらうにはやはり掲示板かスレなのですが・・・全員の都合を合わせることは掲示板上でも非常に困難なので、一部責任者同士で話し合うことが一番無理がないと自分は思います。
もちろん、何か決まった事があればうちのサイトにてすぐに掲示します

光さんも編集は無理なさらずに頑張ってくださいね!


ドリメだけの話をする専用(タグ使用も可能)として
テストアップ掲示板も設けているので、完成したらドリメUのスレにもぜひ貼ってほしいと思っています
http://bbs3.on.kidd.jp/?0330/testup


引用返信/返信 削除キー/ 編集削除
■76115 / inTopicNo.96)  ドリメUキャラ募集予告

▲▼■
□投稿者/ 由衣 虫取り少年(124回)-(2006/11/07(Tue) 20:28:23) [ID:dl8JdBQU]
http://soyokazeiro.fc2web.com/
ガムさんのとこで、大体募集要項の意見はまとまりました。
なので、今週の木曜日、11月9日に、リレー小説「Dream Makers U」のキャラ募集スレを立てさせていただきます!(多分・・・
主人公は若菜(チコリータ♀)と輝(ラルトス♀)。ドリメTの終了から五年後、ポケモンの世界と現実世界は自由に行き来できるようになっていたのですが、ある日突然その入り口が閉じ、若菜や輝達は現実世界に帰れなくなってしまいます。どうして帰れなくなってしまったのか? その原因を、二人はそれぞれ、この掲示板の皆様と力を合わせて探ることになります。(このあらすじはキャラ募集スレにもう一度書き直しますが・・・)
皆様の反対がなければ、木曜日にスレを立てますので、どんどん参加していただけると嬉しいですw

以上、業務連絡(?)でした。


引用返信/返信 削除キー/




以上、終了


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき:

メイルさんが立てた新生ドリメが完結を迎えるその前に、この初代のドリメを完結させなければならない。
ポケ書の雑談系掲示板のさきがけとなったリレー小説ですが、無計画なRS小説運営と稚拙な文章力でぐだぐだな展開が続き、編集者泣かせのひたすら長い小説になっていたためにここまで編集が完了することがありませんでした。
今回の編集は由衣さんと光さん御二人の書き直す方式では無く、当時の文章をそのまま使い、つじつまが合わないところの修正と未公開エピソードの追加をするだけに留めました。本文だけでは伝わりにくい部分があるため、当時のあとがきも引用しましたあのときの情熱が少しでも伝わってくると幸いです。
編集をしていて気が付いたことは、ドリメにおけるガムさんの存在は本当に大きかったこと、自分の黒歴史は想定外に酷かったこと、いろいろな人が書いてくれていたのに当時の自分は全く気付いてなかったことです。
ガムさんには本当に頭が上がりません、当時からそう思っていましたが、今こうして年月を重ねてから見返してみてそこで初めて気付いた彼の苦労と気遣いも多いです。話を面白くするためにどうすればいいのかを考えていた彼の功績をあのときは気付けなかったことは悔しいです。
……そうつらつらと自分を責めていてはせっかくの後書きもつまらないので、これで終わりにしましょう。

このリレー小説は「ソアラさんがポケ書の新コンテンツとして作った世界を巡りそのコンテンツを悪用しようとする悪者と戦って、ソアラさんを見つけ出しもとの世界に戻る」という構想を基に、だいたい100話くらいで完結できる話として開始しました。
特に何も無ければそういう筋書きで話を展開させて、R秋葉は敵の刺客として登場させるつもりでしたが、ヒメヤさんがそれとは異なる展開へと持っていったため方針転換をいたしました。それもまたリレー小説の醍醐味ですね。
主人公の悠は、漢字一文字で打ち易く中性的なネーミングを目指して名づけました。リレー小説の主人公としてみんなに性格を決めて欲しかったので私からはどんな性格かを表現しないでおいたら、誰にも決めて貰えず設定が宙ぶらりんになり、影が薄いことが個性になる有様でした。
あと、ドリメを語るにあたってチャットの存在は忘れてはなりませんね、今後の展開について話し合ったり、なり茶を通じてキャラの立ち回りを考えたり、そもそもこのリレー小説の企画もチャットで参加者を確保してからスレ立てをしました。
他にも語りたいことはたくさんあったような気もしますが、なにぶん日時が立ち過ぎて忘れてしまっています。Uの時に語りましたのでこれで良しとしましょう。

悪い思い出・良い思い出、共にありますけど、やってよかったと思える作品であって欲しいと思います。

RXGHRAMさん
愛さん
あかつき!さん
あきおさん
浅目童子さん
アッシマーMkU量産型さん
ガムさん
神田泉子さん
小鷹光さん
仙崎澪亮さん
仙桃朱鷺さん
ディスクアニマルさん
直哉さん
223さん
プリンス・マッシュさん
ひこさん
瑞さん
水無月琴美さん
ミラさん
メイルさん
由衣さん
yunaさん
雷禅さん
レニーさん
ワタッコHB体さん

そして読んでくれた読者に、ありがとうございます。


読了、感謝!



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ新生活応援セール29日開催
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板