作家 ノーラ・ロバーツ。
メリーランド州に育つ。
1981年『アデリアはいま』でデビューし、1998年には『マクレガーの花婿たち』でニューヨーク・タイムズ1位に輝く。
作品は全世界25カ国以上で翻訳され日本でも1982年から100作近くが刊行されている。
*****
<作家への考察>
ロマンスものは、19世紀が舞台のものが結構多い。馬車ヤドレスが出てくる時代だったり女性への軽視が平気でなされていたり黒人奴隷制があったり・・・。
でもロバーツ氏の話は現在を舞台にしたものが多く、まるで映画を観ているような気持ちになる。
現在読んだものは、『マクレガーの花嫁たち』『マクレガーの花婿たち』『マクレガーの物語』
の3冊だけだが、これから彼女の作品を読みあさる予定(笑)
このシリーズは、ザ・マクレガーと呼ばれる財閥が孫たちに縁談を世話するといったシンプルなもの。
『マクレガーの花嫁』『マクレガーの花婿』は、ザ・マクレガー祖父さんのおせっかい記といったつくりで中身は3部形式になっている。
3人の孫娘の相手に選んだ男性は、警備会社の経営者、作家、建設事務所のあととり息子。
また3人の孫息子の相手に選んだ相手は、家事見習い、歌手、書店若手経営者だったりとバリエーションが広い。
読み勧めるうちに話の展開に引き込まれ、ザ・マクレガーにも親近感を覚えていった。彼の横柄な態度や強気な発言。でも妻が最大の弱点だという愛情豊かな面も併せ持つ愛すべき老人。すごく若々しい感じなのに、都合が悪くなるとか弱い老人のふりをするという茶目っ気もある。『マクレガー』シリーズの影の主役である。
<今まで読んだ中で感じたこと>
↓の9.10.13の作者の作品と共通点を感じた。彼女の作品を読んでいると、もしかしてロバーツ氏はウッディウィス氏のファンだったんじゃないかなって思う部分が所々にあった。
『マクレガーの花婿』の2章での船が舞台のお話。
また『マクレガーの物語』の1章では、アメリカに渡ってきた第一世代のマクレガー氏が出てくるが、その中での納屋でのラブシーンの場面とか・・・。
ラブストーリーがぎゅっと詰まった読み物なので、彼女の他の作品も楽しみです。