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慎吾の暮々草

くれぐれなるままにPCにむかひて

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第2章 =術後=その4
橋暮慎吾 | MAIL | URL
術後4日目。朝食後、トイレに行ってみるがやはり出ない。同じ日に手術した仲間達は皆、一様に苦しんでいる。病室の先輩達も同じ道を踏んできているのだ。牛乳とか、ヨーグルトを飲むといいというので試してみるが、即効性があるわけでもない。
基本的には「同病相憐れむ」で親切な先輩達ではあるが、自分が苦しんできたことを後輩が苦しんでいるのは、どこか楽しんでいるようなフシもある。
「りきみすぎて頭の血管がプッツンして、違う病院へ運ばれた老人がいた」などと、マコトシヤカに話すのだ。
便秘というのがこんなにも気分の重いものだとは知らなかった。やりきれないので、またもトイレにでかけてりきんでみる。5分も粘っていると油汗が出てくる。テキはお尻から少し顔を出しているような気もするのだが、力を緩めると即座に引っ込んでしまう。(実際に見たわけではないが、そんな気がするのだ^^)
メ一杯りきんで、少し顔を出したところを指でつまんで引きずり出してやりたい衝動に駆られるが、さすがにそうするには抵抗があった。
最後のひとふんばりができない。頭プッツンの話や、傷口がまた開くのではないかと、コワイのだ。
むなしい努力のあとは、脱力感と無気力感が襲ってきてトイレを離れることになる。
昼食も美味くない。無為に時間を過ごしていると、もう夕食の時間がやってくる。
とても入らない。昼食がまだ胃の中にそのまま残っていて、夕食を口にすると食道にまで詰ってくるような感じがするのだ。
さすがに夕食の半分以上を残してしまった。

ここの病院の日課でトイレの回数を記録しておかねばならない。
毎日、「大何回、小何回」と渡されているノートに書き込まねばならないのだ。
夕食後に看護婦さんがそのノートを見て言った。
「ふくいさんはまる3日出ていないですね。辛いでしょう。一本打ちますから診察室に来てください」
ボクはのこのこと看護婦さんについて行ったのだが、「一本」というのが「浣腸」をさすとは知らなかったのだ。
恥ずかしさもあったが、この苦しみから逃れられるのならと、妥協した。
打ち終わってから、「すぐには行かないで下さい。薬が出てしまいます。5分後くらいに行って下さい」と言うもんだから、ボクは病室で待機していた。「よし、10分くらいガマンして一気にケリをつけてやろう^^」とタカをくくっていたのだが、5分後には腹がグルグルいいだした。こらえてはみたが、すさまじい威力である。「もうアカン!」と、6分後には病室を飛び出していた。トイレまでの廊下が果てもなく長く感じた。トイレのドアの前に立った瞬間、気が緩んだのか「ピッ!」という感じがした。「ちびった!」慌ててズボンを下ろし便器に座る。(ここからの描写は省略^^)
ホッとしてパンツが汚れていないかと目をむければ、例の「ウイング付き」がしっかりとガードしてくれている。なぜか、素晴らしく感動してしまった。
ウイング付きの感動とは裏腹に、出た量はわずかなものだった。まだ明日も戦いは続くようだ。

♪尻と泪と男と女(原曲はもちろんアレ^^)

忘れてしまいたいような ベンピの苦しみに
おそわれた時に男は りきんでしまうのでしょう
力んで力んで一人力んで 力んで力み疲れてあきらめて
やがて男は 涙の中に眠るのでしょう

日頃の暮らしの中で 2日や3日のベンピには
多少は慣れてる女は 静かに耐えるのでしょう
耐えて耐えて一人で耐えて 耐えて耐えきれずに涙して
やがて女は カンチョウに頼るのでしょう

またひとつ 男のアホさが見えてきた
またひとつ 女のズルさが見えてきた
オレは男 カンチョウなんて恥ずかしいよ
今夜も一人トイレで りきんでみるだけさ
力んで力んで一人力んで 力んで力み疲れてあきらめて
やがて男も カンチョウに頼るのでしょう
2003年12月14日 (日) 00時50分 (24)

第2章 =術後=その3
橋暮慎吾 | MAIL | URL
トイレに並んだ後は、診察室でまた並ぶことになる。「あわてドクター」でも歌っているとおり、看護婦さん達による傷口の点検、消毒、手当てなどを受ける。これが朝夕の日課になる。
手術を受けたらもう、恐いものはない。あれほどためらった診察台のあぐらスタイルも平気になっている。「慣れ」というものは恐ろしいもので、日が経つにつれ自ら診察台に上がり、パンツをめくり「さあ、見て!」といった感じになる。看護婦さん達も慣れていて、手際良く薬をつけ、ナプキンを当ててバンソーコーでバッテンを作り、「はい、次の方!」てなもんである。
ところが、このバンソーコーがクセモノであった。こういう事に慣れていないボクのお尻は(普通、誰しも慣れていない^^)バッテン状にかぶれてしまった。
それを女房に話すと、次の日に本格的?な生理用品を持ってきてくれた。ウイング付きというヤツである。女性ならおわかりだろうが、長方形のナプキンの両横に羽のように飛び出していて、これに両面テープがついており、これでパンツに固定するのである。
これならかぶれる心配はない。世の女性達はこんなスグレモノを使っているのかと感心をした。
脱肛(内痔核)は外傷はないので術後は特に問題はない。後で述べるが、「痔瘻」とか、「狭窄」とかいった痔の場合は切り刻まれているので大変だそうだ。
脱肛組は普通の生活となんら変わらないので、だんだん退屈になる。食事だけが楽しみである。昼食も夕食も軽くたいらげてしまった。
ところが、術後3日目になると異変がおきる。
出ないのだ。腰椎麻酔のせいで腸がまだ正常に働いていないようだ。つまり、便秘というヤツである。
ボクは普段から「通じ」は良いので、ほとんど便秘の体験はない。手術を終えた患者は皆、一様に便秘になるようである。
この日から便秘との戦いが始まった。
2003年12月10日 (水) 01時15分 (23)

第2章 =術後=その2
橋暮慎吾 | MAIL | URL
早朝に目が覚める。丸一日ベッド上で過ごしたのだから、睡眠はイヤというほどとっている。
いかに目覚めの悪いボクでも、なんなく起きる。寝静まっている病室を抜け、タバコを吸いに休憩室へ行った。
先客がいた。同じ日に入院したオバちゃんがタバコをくゆらせていた。
「おはようございます」どちらからともなく挨拶をかわす。「昨日はじっとしているのが辛かったですね」タバコに火をつけながら問いかけてみた。
「そ〜なんよ。あたしゃ、ガマンできずにタバコを吸いに来たけどね」
「動くと後遺症が大変だと言っていましたが・・・」
「なに、動けるんだからたいしたことないよ」
このオバちゃんはこの後3日間、頭痛に悩ませられるのであった。

朝食は8時である。ごはんはおかゆだが、術前の夕食よりはマシなおかずがついている。昼食から皆と同じ食事になるらしい。
丸一日食っていないのだからなんでも美味い。
ボクは朝食後にトイレへ行く習慣があるのだが、今日はまったくもよおさない。術前に下剤を飲まされ、術後は絶食しているのだから腹の中はスッカラカンで、当然とも言える。それでもトイレに行かねばならない。ここの患者は一見、普通人と変わらない。ただ、皆お尻に生理用ナプキンをつけている。6センチ四方くらいの脱脂綿がガーゼに包まれていて、それをバンソーコーで×印にとめるのだ。
朝夕はそれを付け替えなくてはならない。
トイレに行くと何人かが並んでいる。驚いた事に、この病院は男女とも同じトイレを使うのだ。行列を作りながら、皆親しげに話をしている。
人間の最も恥ずかしい部分をさらけだした体験を共有しているせいか、家族のような雰囲気さえある。老若男女皆、親しく痔の話しで盛り上がる。ジイサンもいれば、若いきれいな女性もいる。皆、平気で自分の体験談などを話すのだ。素晴らしいとも言えるし、恐ろしいとも言える世界だ。
2003年12月08日 (月) 04時47分 (22)

第2章 =術後=その1
橋暮慎吾 | MAIL | URL
たった5分で手術を終えたボクは仰々しくもストレッチャーに乗せられ、エレベーターで3階の病室へ運ばれた。病室には先輩患者達が待ちうけていて、ストレッチャーが着くなり拍手が起こった。「ビデオ見たよ」「おみごと!」「ごりっぱ!」彼らは口々にそんな事を言いながら、ボクの身体をベッドに移した。
なんのことやらわからずにキョトンとしていたが、どうやらボクの痔は大関クラスのりっぱなものだったらしい。この病院では、りっぱな痔を持っているヤツほど尊敬されるようである。
「こいつら、ヘンや!!」と心で叫んだが、いずれボクもその「ヘンな仲間」に入るのである。

術後は丸一日の安静である。麻酔は数時間で切れるから少しは動けるのだが、安静を怠たると後で頭痛などの後遺症に悩まされるそうだ。
タバコはもとより、読書もラジオもダメなんだそうである。看護婦さんや、先輩諸氏に重ねて言われたので、素直に守ることにした。
術後は食事はヌキである。200mlのポカリスエットと飴玉をひとつ支給された。
人々の楽しそうな会話や、食事を横目にボクはひたすら安静を続けた。眠りにつくまでの8〜9時間、ただじっとしているのは大変な苦痛であった。
2003年12月03日 (水) 17時11分 (21)

第1章 =手術=その3
橋暮慎吾 | MAIL | URL
手術室の手前に準備室があり、ここで麻酔を打たれる。やはり、小さなベッドがあって横向きに寝かせられ「はい、エビのように丸くなって下さ〜い。力を抜いてね〜〜」
いわれるままに横向きに丸くなった。腰のあたりにズブリとくる。腰椎麻酔はそうとう痛いと聞いていたが、それほどでもない。痔の痛みにくらべればこんなもん・・・・・5分も経たないうちにマヒしてきた。意識ははっきりしているのに、足がうごかない。会話には差し支えない。
「手術はいつも水曜日なんですか?」
「水曜と金曜日に決まっています」
雑談をしているうちに、先の患者が手術を終えて運び出されたようである。
いよいよボクが手術台へ運ばれた。
意識ははっきりしているので、好奇心の強いボクは部屋の隅々まで見渡した。一番気になっていたのは手術台である。足腰が麻痺していては診察時のように寝転がってあぐらをかくことは出来ない。どんな格好で手術を受けるんだろうと、あれこれ想像していた。「仰向けじゃやりにくいだろうな・・・すれば、うつ伏せか横向きだろうな・・・しかし、うつぶせもし難そうだな。やはり横向きか・・・」
腰の高さくらいもある手術台に乗せられた。意に反してうつ伏せの姿勢であった。後方にはビデオカメラが据えられている。
「なんだ、ビデオといってもこれじゃ、よく写らないじゃん^^」少しホッとしたところへ、看護婦さんが手術台のスイッチを入れた。
グイン、グイン、グイン・・・と手術台の中ほどがせり上がってくる。
「おお、何だこれは!!」少し狼狽しているうちに手術台は動きを止め、ボクの身体はお尻を頂点とした「くの字」になった。この角度だと、ビデオカメラの真正面にお尻がきているはずだ!。ボクはうらめしげにあたりを見回した。
美人の看護婦さん達も先生もなぜか、にこにこと明るい顔をしている。その笑顔にボクは反発する気力も失せ、虚脱感が襲ってきた。「もう、どうにでもしろ・・・・」
先生の執刀はテキパキとしていた。手術の模様はボクにはわからないが、後日ビデオを見せてもらって、手術の全様が明らかになった。
先ず、内痔核(お尻に収納されているイボ痔)を引っ張り出す。
手術台に乗っている身としては、腸が引っ張られるような感じを受けた。タバコのフィルターほどもある内痔核が4つも出てきた。
引っ張り出された内痔核は根元を輪ゴムで締められる。輪ゴムといっても、直径2〜3ミリくらいの小さな物で、内痔核は首を締められているような状態である。拳銃のような機具の先に輪ゴムをつけ、引き金を引くと輪ゴムがポンとはずれて、ただちに首を締める。
次に首を締められて泣き喚いている内痔核を、糸でキリキリと結んでしまう。内痔核は血も通わず、瀕死の状態である。
そのグロッキーになったヤツをハサミで「チョン!」と切って、薬を塗って終わりである。手術台に上がって5分くらいの出来事だった。

♪あわてドクター(原曲:あわて床屋)

  今日は手術だ 麻酔をかけて
  糸で縛って ハサミでもって 
  チョッキンチョッキンチョッキンナ^^

   そこで看護婦 術後の手当て
   キズの消毒 ガーゼをあてて
   ペッタンペッタンペッタンナ^^

    患者朝から トイレに並び
    便座に座って ちょいと出してみる
    ズッキンズッキンズッキンナ^^

     剃られたところも そろそろはえて
     歩くたんびに キズぐちさわる
     チックンチックンチックンナ^^

      小倉北区の 名物医院
      水曜・金曜は 耳澄ませてごらん
      チョッキンチョッキンチョッキンナ^^
2003年11月29日 (土) 16時36分 (20)

第1章 =手術=その2
橋暮慎吾 | MAIL | URL
朝、目覚める。病室の先輩方もすでに起きていて、「おはよう。よく眠れた?」などとにこやかに話しかけてくる。気難しい人はいない。
「皆さん、いい人たちばかりなんですね」と言うと、
「なに、ここは初対面でもお尻合いだから。」と笑わせてくれる。

昨日飲んだ下剤が効いてさっそくトイレへ。
さすがにトイレの数は多い。しかもすべてウォシュレットつきである。
用をたすとやはり顔を出してくる。「ウォシュレットだから洗って押し込めばいいや」と洗浄のボタンを押した。
「ぎゃっ!!」ボクは水圧に飛びあがった。目盛りを見ると「最大」になっている。
あとで聞いた話だが、退院が近い患者達はたいくつなので、こうやって新入りにいたずらするのだそうである。

♪悲しくてやりきれない

尻にしみるウォシュレットの水
今日も遠くながめ 涙をながす
情けなくて悲しくて とてもやりきれない
この突き上げる苦しみは 明日も続くのか・・・

トイレから戻ると看護婦さんが待っていた。
「福井さんはビデオどうします?」
ボクが返事をためらっていると、部屋の先輩方がそろって「そりゃ〜ぜひとも撮っておきなさい。あとで見れるから」と奨めるもんで、つい「ハイ」と言ってしまった。
あとで聞いた話だが何の事はない、皆たいくつしのぎに見たいだけなのだ。なんと、手術中にライブ放映されているのだ!
そして痔の品評会をしているのだ。「これは大した事ないな」「おお!これは大関クラスだ!」などと、休憩室でワイワイやっているのだ。
そのあと、看護婦さんに連れられて診察室に入った。今日の手術予定の患者が集まっている。一人ずつカーテンの中に消えていく。順番が来てボクも入ると、「ここで剃り毛をします」と言ってすこし年長の看護婦さんがカミソリを手にして待っている。
「ええっ!聞いてないよ〜そんなこと・・・」
年長とはいえ、30代後半くらい。しかも美人なのだ!(ここの看護婦さんたちはことごとく美人を揃えてある。院長の趣味だろうか・・・)
モジモジしていると、「前は関係ありません。肛門周辺のウブ毛をそるだけです」
ボクは横向きに寝かされ、お尻をさらされてしまった。シェービングクリームがこそばゆい。
「なんでこんな、恥ずかしくも悲しい思いをせねばならんのだ・・・」剃られながらイボ痔を呪った。
逃げるように診察室から出て、病室に戻って順番を待つ。ボクは3番目だそうだ。
待っていると看護婦さんが呼びに来た。1枚のガウンを渡された。
「全部脱いで、これ1枚を身につけて下さい」
「あの・・・パンツもですか?」
「あたりまえです!」
これから痔の手術をしようかというのに、我ながらバカな質問であった。
スッポンポンの上にガウンを着て、歩いて手術室に入った。(つづく)
2003年11月29日 (土) 01時16分 (19)

第1章 =手術=その1
橋暮慎吾 | MAIL | URL
8月下旬の火曜日の昼過ぎ、病院の門をくぐった。待合室は前回と違って4〜5人の男女が神妙な顔つきでたむろしている。(皆、入院患者だった)
ボクもその中に加わると、看護婦さんが説明に来た。
「明日の朝から手術をします」
が〜〜〜〜ん!!いきなり・・・・心の準備が・・・
「手術に備えての簡単な検査をします」
血を採られて、薬物アレルギーはないかなどと質問された。
「術後の必需品を配っておきます」
箱詰めにされた七つ道具みたいなのをくれた。
中を見ると、バンソーコー、ウェットティッシュ、ガーゼ、紙に包まれたフワフワした物(女性が使う整理用品だった)などである。
更に2錠の薬をくれた。
「これは下剤です。寝る前に飲んでおくように。こちらは精神安定剤です。ゆっくり寝ておくように・・・では、病室に案内します。ああ、それから当院では後々の為に術中にビデオ撮影をしています。もちろん希望者だけですが・・」
げげ!丸出しのお尻を撮られるんかい!??ボクはもちろん拒否することにした。
新入患者たちはそれぞれ2階と3階の病室へ散っていった。
ボクは3階の6人部屋である。一人の同年輩くらいの人がニコニコと話し掛けてきた
「やあ、僕は今日退院する者です。この病院を選んだのは正解ですよ^^」初対面なのに実に壮快に話しかけてくる。こちらは不安にオノノイテいるというのに・・・。
後でわかった事だが、同じ悩みを持つ者同士で親しみを感じるのだ。
彼は「一日も早い快復を祈ります」と言って握手までして、颯爽と出ていった。彼のベッドの後をこれからボクがご厄介になるのだ。
病室の先輩方に挨拶をすると、皆親しげに返してくれた。
身の回りの整理を終えると夕食が運ばれてきた。おかゆと梅干しと汁だけである。他の人達はいい物を食っている。
食事を終え、薬を飲んでから壁に掛かっている一冊のノートに手を伸ばした。
今まで入院した人達の体験記やお礼の言葉などが綿々と書かれている。
読んでいるうちにウツラウツラしてきた。安定剤が効いてきたのだろうか・・・・ボクは不安をよそにあっさりと眠りにおちていった・・・。(つづく)
2003年11月21日 (金) 22時40分 (18)

=序曲= その3
橋暮慎吾 | MAIL | URL
序曲

15年間患ってきた ガンコなイボ痔
トイレに行くたび顔出して いつも悩ませる

今まで辛抱してきたが 毎日の戦いに
堪忍袋の緒も切れて 病院の扉を開けた

待合室の患者達の 視線をあびながら
少し顔を赤くして 受けつけを済ます

診察台でおもむろに 仰向けに寝かせられ
あぐらをかいて足先を 胸に引き寄せる

やって来ました先生が むき出しのお尻を眺めつつ
いきなりぐいっと中指を つっこんで言うことにゃ

「あっ、これは入院ですね」

恥ずかしさの赤い顔 診断下され蒼い顔
不安のあまりに暗い顔 まるで七面鳥


この「Gの組曲」は入院中に退屈のあまりに出来あがったものであるが、病室でギターをかき鳴らすわけにもいかないので、作曲が出来なかった。それで全て替え歌にして作ってある。
序曲の原曲は自作の「ホットライン」という歌である。
「入院」を言い渡されてからベッドが空くまで2ヶ月待たされる事になった。その間は、「長年付き合ってきたのだから2ヶ月間別れを惜しみなさい」と言って軟膏薬をくれた。
ようやく8月に再び病院を訪れた。(つづく)
2003年11月21日 (金) 14時33分 (17)

Gの組曲
橋暮慎吾 | MAIL | URL
=序曲= その2

うつむき加減で診療室に入る。診察台が目に入る。60センチ×2mくらいのベッドである。
顔を上げると5〜6人の看護婦さんたちが待っている。皆、若くて美人なのだ。この美人たちにお尻を見られるのかと思うと目の前がマックラになる。
中でも飛びきりの美人看護婦さんが言う。
「はい、ズボンをゆるめてそこに座ってください」
こちらは言われるままである。
「はい、ここであぐらをかいて下さい」
「・・・・・・・はい。」
「両手で両足の親指を握って下さい」
「???・・・こうですか?」
「はい。後ろへ倒しますよ〜。手を離さないでね^^」
ボクはあぐらをかいたまま、二人の看護婦さんから後ろに倒された。すかさず、もう一人が小さな枕を腰に据える。そしてトドメにズボンとパンツをクルリと剥がれてしまい、ボクのお尻はむき出しで天井を向いてしまった。
そのむき出しのお尻を看護婦さんが取り囲んでいる。この世の地獄である。
「先生、準備できました」
ここで先生の登場である。先生は無言でお尻を観察しながら、手袋をはめている。そして、ウムをいわさず中指をぐっと差し込んだ。
さすがにボクも「ウッ!」と声を出してしまった。
さらに、先生は指で中をかき回すのである。
「うぎゃ〜〜〜!」と騒いでいる内に診察は終わった。先生は一言、「入院ですね。手術するしかありません」
こうしてボクの生まれて初めての入院が決定的になった。 (つづく)
2003年11月08日 (土) 12時13分 (16)

Gの組曲
橋暮慎吾 | MAIL | URL
=序曲= その1

平成6年の夏。ボクは初めての入院を体験した。
長年連れ添った痔が悪化して、トイレの後はしばらく身動きできないようになった。
しかたなく、その道では名医と評判のS肛門科に行った。歩いて5〜10分くらいのところにあるのだ。
こんなに近くにありながら、なぜ早くから行かなかったかというと、やはり恥ずかしいからである。
だいたい、「どんな格好で診察をうけるのだろう?」などと考え出すと、おぞましくて簡単には決心がつかない。見かねた妻にひきずられるようにして、やっと病院のドアを開けた・・・。

待合室に患者とおぼしき人達が7〜8人。皆、一斉にこちらをジロリと見る。これだけでも恥ずかしいものだ。
受けつけをする。若くて綺麗な事務員が応対する。「どんな症状ですか?」
ボクは顔を赤らめて言った。「はい、トイレのあと、飛び出て引っ込めるのに苦労しています・・・」
「ああ、脱肛ですね。そこでお待ち下さい」
があぁ〜〜〜〜〜〜ん!「脱肛!!」初めて耳にする言葉であった。「イボ痔」とか、「キレ痔」というのは聞いたことがあったが、「脱肛」とは・・・・・。オソロシゲな病名ではある。
ボクは待合室のベンチに腰掛け、壁に目をやった。
壁には「痔」についての詳しい説明書きがされたポスターが何枚か貼られている。
診察を待つ間、それを読むだけでも「痔」について相当詳しくなった。
「痔」にもいろいろな種類があり、「脱肛(イボ痔)」「キレ痔」「痔瘻(じろう)」「狭窄」などなど。「イボ痔」にも外痔核と内痔核と2種類あって、ボクのは「内痔核」のようだ。(これが排便時に出てくるのだ)

ポスターで学習をしている内に、名前を呼ばれて診察室に入った。 (つづく)   
2003年11月07日 (金) 00時31分 (15)

COM | MAIL | URL
次、まだーーー。
2003年11月01日 (土) 11時33分 (14)

くれぐれ草@
橋暮慎吾 | MAIL | URL
また、選挙が始まった。ボクにとって、選挙は梅雨よりもうっとおしい期間である。
毎日のように、投票依頼の電話が入る。それでなくても「事業資金はいかがですか?」とか、「電話料金が安くなります」とか、「金の先物取引」とか、仕事中に迷惑な電話が入る。
こちらは仕事の依頼かもしれないと思って、最初は丁重に受け答えをする。相手は調子に乗ってまくしたてる。最後はいつも「こういう電話は迷惑千番」と言って受話器を置くのであるが、選挙の投票依頼はツテをたどってくるだけに、始末が悪い。つれなく切ると中間に入っている人の顔をつぶしかねない。
そもそも、投票というのは政治に対する我々の唯一の武器なのだ。
それなのに、縁故を頼って投票依頼をしてくる。「○○さんに入れてください」「××党をよろしく」・・・・・・よけいなお世話である。
民主国家にあって、これほど人をバカにした行為はないのではないだろうか。
唯一の武器は自分の意思で行使する!のだ。
一番ムカつくのは、今回は△△さんに投票しようと思っているところに、△△さんの支援者から電話が入ることだ。
せっかく投票しようと思っていた気持ちが萎えてくる。まったく・・・・余計なお世話である。
2003年10月30日 (木) 23時25分 (13)

げげっ!
橋暮慎吾 | MAIL | URL
どうしてわかったんだろう・・・・・なぜ、カキコミできるんだろう・・・・・????
2003年10月30日 (木) 21時49分 (12)

書いてやる。
COM | MAIL | URL
へへへ。パスかんたんだもんね。
2003年10月30日 (木) 20時29分 (11)

わははははは^^
橋暮慎吾 | MAIL | URL
ど〜です!大成功!!^^書けるもんなら書いてみろ〜〜〜〜〜^^
2003年10月30日 (木) 01時43分 (10)





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