【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中

リレー小説開催場所。(一応)

こちらはリレー小説開催場所です。 初めての方は利用規約をお読みくださいませ。

ホームページへ戻る

名前
Eメール
題名
内容
URL
削除キー 項目の保存
こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

(8) リレー小説@ 投稿者:古嶋 さら

期限に達しましたので、メールにて提供されたアイデアで進めたいと思います。
ルールは規約の通りです。
書き始めは提供メールから書かせて頂きます。
では。
――――――――――――――――――――――

昔昔、ある所にそれはそれは高い塔がありました。
その塔は雲よりも高く、まるで天を突き抜けるかのような迫力がありました。
また、塔の一番上には『囚われのお姫様』が居るという噂が、人々の間でまことしやかに流れていました。

ある時、一人の男が一本の剣を持ってその塔を上り始めました。
人々は口々に「無駄だ」と囃し立てましたが、ついにその男は塔の一番上まで辿り付きました。
でも、塔を降りてきた男の傍に『囚われのお姫様』の姿はありませんでした。

「何があったのか」と人々は尋ねましたが、その男は黙して語らず、ついに亡くなってしまいました。

その塔は今でも、世界を貫くように立っているそうです。

―――――――――――――――――――――

これに続けるように、リレー形式で繋げて下さい。
特に順番はありません。
また、後書きや前書きを書くときは何らかの方法で本文と分けてください。

では、そういうことで。


2009年12月26日 (土) 16時56分


(9) リレー小説@の続き 投稿者:シリア=リミネス HOME

はい、続きを書きたいと思います〜;
こんな私が2番手でさーせんw^q^

――――――――――――――――――――――

「―――・・・お〜しまいっ」
「ねーねー、そのつづきは〜?」
「この先のお話は無いんだよ、ごめんね(苦笑」


少女は子供達の頭をなでて、立ち上がる。


「さて、森に木の実とか食べ物調達に行くから皆はもうお家にお帰り」
「え〜、もっとお話しようよ〜」
「だめだぞ! こんどはおれ達と遊ぶやくそくになってるんだぞ!」
「おねーちゃん〜」
「えーっと・・・う〜ん(汗」


少女の手を引っ張りあいながら子供達は言い争う。
ちょっと困った顔をしながらこちらを見ている大人達に助けを求めるが、ほのぼのとした顔をして逃げていかれる。


「(悪魔か君達は・・・)じゃあ・・・明日! 明日午前中はお話、午後からお遊び! それで文句ないかな?」
「うー・・・したかないな〜・・・」
「それは『仕方ない』でしょ? ほらほら、お姉ちゃんはもう行きたいんだけど?」
「やくそくだぞ!」
「うん! 約束!」


指切りをした後、子供達は家に戻っていく。
もう空は夕方、完全に日が落ちる前に調達しなければ・・・
少女は籠を持ち、護身用の弓を持って森に向かう。

――――――――――――――――――――――

ヒロインが語っていたということで(ぁ
名前?次の人が言ってくれることを願tt(殴
こんな感じで良いのかなぁ・・・?でぁでは〜w


2009年12月28日 (月) 15時54分


(10) リレー小説@の続きの続き 投稿者:スウェル HOME

ではでは、3番手いかせてもらいますね^^
初めてこういうのするのでいまいち勝手わかってないので変なことしてたら教えてくださいまし。
――――――――――――――――――――――

「エメリア・・・今から森へ行くのかい?」

ふいに後ろから声をかけられる。
声の主は向かいの家に住んでいるおじいさんである。
一月前まではおばあさんと二人で住んでいたがある日突然おばあさんは亡くなりそれ以来すっかり家に閉じこもってしまっていたおじいさんである。

「うん、今から急いで行けばなんとか日が落ちるまでには戻れると思うの」
「そうかい・・・気をつけてな・・・夜には狼が出るからね」
「だいじょぶだいじょぶ〜ちゃ〜んと弓も持ってるしその気になったら狼を食料にして持って帰ってくるかも」
「ふっふっふ。そいつぁ〜楽しみだね村の大人達よりずっと頼もしい」
「そうね、子供達も任せられないもの・・・それじゃ、おじいさん行って来るね♪」

村から森へは程なく着き、目当ての木の実と食料を籠に入れ終えると急いで森を後にした。

(やっぱり、狼なんて会いたくないしね・・・)

そう思いながら胸に手をやると着けていたペンダントを失くしていることに気づく。
すでに日は半分以上沈みかけ、まもなく暗闇を告げようとするなか少女は森へと弓を握り締めペンダントを探すことを決めた。

―――――――――――――――――――――

はい、こんな感じなんですがいかなものでしょう文章力にかけているかと思いますが・・・そこも個性ということでお願いします
そして少女の名前を「エメリア」とさせていただきました。
僕が勝手にヒロイン?キャラに命名しちゃっていいのかと思ったりしてますが・・・この名前にさせてもらったのでよろしくです。
ではノシ


2009年12月28日 (月) 17時27分


(11) リレー小説@の続きの続きの続き 投稿者:古嶋 さら

ということで、書きます〜。
お邪魔にならないよう気をつけつつ…

―――――――――――――――――――――――

少女…エメリアがそのペンダントを探すのには
(勿論大切だからだが)理由があった。
そのペンダントは、今は亡きエメリアの母親がくれた品物なのだった。
『これを、ずっと身に着けていてね』
ペンダントを貰った時はまだエメリアは幼く、その美しい色合いに心惹かれて常に持っていた。
そして今は、母親の唯一の忘れ形見として、大切に着けているのだった。
そう考えると、今日はうっかりしていた。
木の実を採るのに集中して、つい気をやるのを忘れていた。
エメリアは木の実を採取した場所を中心に、辺りを探し回った。


(あ…あんな所に……)

15分ほど探し回って、遂にエメリアはそのペンダントを見つけた。
急いで駆け寄り、手を伸ばす。

「……あれ…?色が変わってる…?」

確かペンダントは透き通った赤色をしていたはず。
それなのにどうだろうか、今は霞掛かった瑠璃色をしている。
エメリアはもう一度よく確かめようと、体を前に反らした。
と、その時。貫くような声がエメリアの耳を飛んだ。

「放……セ……ペンダント…放…セ……呪…イ……」
「ひ……だ、誰?何処にいるの!?」

エメリアは恐怖し立ち上がり、辺りを見回した。
しかしその声の主を、その目に見つけることは出来なかった。

――――――――――――――――――――

わー、話動かすのが苦手な私が動かしちゃいました←
しかも後はお任せと言う、無責任さです。ゴメンなさい。
ではでは〜


2009年12月29日 (火) 19時31分


(12) リレー小説@の続きの続きの続きの続き 投稿者:水槻



少しばかり遅れて申し訳ないですm(..;))m
気を取り直して、続きを書いていきますね。
―――――――――――――――――――――――

片手を愛用の弓へと伸ばしつつ、過敏なまでに周囲を繰り返し伺う。
突然の事に心臓が逸り、息が乱れる。自身の鼓動が森中に木霊し、其の音がまた、えも言われぬ恐怖心を煽っていた。


「・・・気の・・・せい?」
数秒程の間を空けて、確かめる様に呟く。
何かが潜んでいる気配もなく、近づいてくる気配もない。
徐々に息が整い始めると考えにもゆとりが生まれ、全部勘違いだったのかとガクッと肩を下ろした。

「・・・あはは・・・はは・・・、・・・はぁ。」
自嘲としての乾いた笑いも、次第にため息へと変わってゆく。
日頃強がってみても所詮こんなものなのか、と自分の情けなさを再確認。せめて、今の姿を誰にも見られなかった事だけは幸いか。

「・・・あ、そっか。ペンダントっ!!」
パッと足元へと視線を戻す。
其処には先ほど見つけたばかりの形見のペンダントが、深みのある青色を携えて座り込んでいた。
「やっぱり・・・色が違う。これって、青って言うより瑠璃色・・・だよね。」
膝を軽く曲げ、ヒョイと摘み上げると物色でもするかの様に、まじまじと瑠璃の世界を覗き込む。
よく見ると判るのだが、霞がかかった様に何処か不安定にぼやけて感じられる。例えるなら、青空に雲が掛かっている様子、とでも云うのだろうか。

「もしかして、私のじゃない・・・のかな。そっくりなだけとか。」
もしかすると、何処かの街で売られている物なのかも知れない。
偶然、自分の持つペンダントと作りが似ているだけなのかも知れない。
色違いの同じペンダントを拾う理由なんて、其れぐらいしか思いつかなかった。

尤も、そうだとするとまだ自分のペンダントは森の中を彷徨っている、と云う話にもなるのだが。

日も大分暮れている。
まだ森に留まるか、其れとも今晩は一旦切り上げるか。
来た道を振り返っては、軽く首を捻った。


――――――――――――――――――――

どちらかわからなかった部分は、自己中に解釈してすすめてしまいました。ゴメンなさい(ノ_<。)

感想:話の輪を壊してしまいそうで怖かったでs(

では次の方、続きをよろしくお願いしますね。


2010年01月03日 (日) 02時12分


(13) リレー小説@の続きの続きの続きの続きの続き 投稿者:古嶋 さら

よし、駄文書きの私が書こうじゃないですか><(←
邪魔しないように…影響ないように…(怯

――――――――――――――――――――――

ポツ、ポツ…。ポツ、ポツ…。

エメリアは、自分の頬に冷たい感覚が広がるのに気がついた。
空を見上げると、一帯に広がるオレンジの空に雲が架かり、
雲からは雨がしげしげと降っているのが見える。

「やだなぁ…服が濡れちゃうよ……」

そうしている内にも雨は勢いを増し、森に降り注いできた。
籠にも、その中の果実にも水滴が付き、美しく輝く。

「…雨じゃ、見つかりようも無いよね……。…帰ろっか」

呟き、腰元に携えた小弓を手に取り、背負った矢束から矢を一本抜いた。
この辺りは夜になると凶暴な獣、特に狼が現れる。
日の入り間近になり、まだ暗くは無いとは言え、いつ獣が現れるか知れない。
もしもの時とっさに動くため、そういった準備は欠かせないのだ。


弓を小脇に持ち、少しずつ森の出口へと歩いていく。
村は西にある。太陽が沈む方向へと、ただ歩けばよかった。
と、胸にあるホルダーから小さな刀を取り出した。

「…弓より、こっちの方が良いのかな……?」

その小剣は、エメリアがおばあさんから貰った物だった。
おばあさんが死ぬ、ほんの一ヶ月ほど前の事だっただろうか。
小剣の刃の中心部分には窪みがあって、ペンダントがちょうどはまる大きさだった。
しかし、母に貰ったペンダントを何度かはめ込んだが、そこからは何も起きなかった。

(そういえば…。お母さんもペンダントをくれてからすぐ死んだんだっけ…)

首にかけたペンダントを、ふと見る。
そして、それが記憶にあるものと違うことを思い出し、軽く落胆する。
それから何を思ったか、ペンダントを小剣の窪みにはめ込んでみた。
蒼い輝きが、窪みに吸い込まれていく。

(……やっぱり、何も起こらないよね…)

小剣をホルダーに戻しつつ、エメリアは村へと歩みを速めた。

―――――――――――――――――――――――――

ほら、何も起こらなかったです☆(ウザ

水槻さまの神文章に繋げるのは怖かったです。
落差が激しい><←

繋げ易くなっていれば幸いです。
ではでは〜


2010年01月11日 (月) 20時22分


(14) リレー小説@の続きの続きの続きの続きの続きの続き 投稿者:シリア=リミネス HOME

なんだこの続きの続きの(ry 連鎖はw
そして遅くなってごめんなのさ;;
眠さ全開で頑張ってみるよ〜><;←

――――――――――――――――――――――

出口まであともうちょっとと言う所で、魔物に囲まれてしまった。
ウルフだ・・・
エメリアは弓を構える。

(落ち着け・・・出来るよ・・・)

自分に言い聞かせ、顔を上げる。
あげたと同時にウルフ達は襲い掛かってくる。
攻撃を交わしながら、エメリアは急所を狙って放つ。
まずは一匹・・・

「・・・わあっ!?」

死んだウルフに気が行っていると、一匹のウルフが襲い掛かり、エメリアを押し倒す。

(一見遠くから見ればただの狼にしか見えなかったけど、間近で見ればグロイ狼にしか見えないね・・・ってそんな事考えてる場合じゃないっ!)

ホルダーから小剣を取り出し、ウルフに向かって刺す。
顔面をさされたウルフは苦しみ、地面をゴロゴロと暴れだす。
その隙にエメリアは立ち上がり、少し離れる。

(えーっと・・・あと3匹・・・・・・あれ・・・弓は・・・?)

ふと、弓がないことに気が付く。
ウルフ達の足元を見れば、そこに弓が落ちている。
襲われたときに落としてしまったようだ。

(あぁ・・・不幸・・・)

小剣だけでウルフを倒すのは難しい。
絶体絶命と言ってもいいかもしれない・・・
そんな時、小剣のくぼみに目が入る。
何故か、ペンダントをはめた方が良いような・・・そんな感じがした。
すぐにペンダントを小剣にはめる。
すると、ペンダントが光り出し、小剣を包み込む。
眩しい光が小さくなると同時にゆっくりと目を開ける。

「・・・え・・・?け、剣が大きくなってる!?」

自分の手には剣士が持っているような剣が握られていた。


――――――――――――――――――――――

中途半端なところで止めてごめんね;;
眠気がもう・・・(じゃあやるな
ゲーム・テイルズ作品から魔物のウルフさん使っちゃいました;さーせん;;
もっと自分で考えた魔物とかを使いたかったんだけど・・・そこまで頭脳が(待て

繋げ悪くなったらごめんね;;;;;;
でぁでは。。。次の方どうぞっ!(


2010年01月14日 (木) 01時08分


(16) リレー小説@の続きの続きの続きの続きの続きの続きの続き(修正版) 投稿者:スウェル HOME

すいません、いきなりパソコンがフリーズしてなんやらしてたら
中途なところで投稿になってしまいました><すいませんこちらのミスです、さらさん削除パスの指定もしていないので上の文の削除お願いします><すいません;;

はい、流れ的に僕ですのでさくっと行かせてもらいます(何
とりあえず、みなさんレベルたけぇよ〜(/TДT/)(ダマレ


――――――――――――――――――――――
「な、何コレ〜!?」

突如巨大化した小剣に魔物に囲まれているにも関わらず、驚きの声をあげる。
刀身が淡い青白い光を放っている・・・
その色に現在の状況を忘れ一瞬心魅かれてしまう。
と、狼の咆える声に我に返る。

(見とれてる場合じゃないわね・・・なんだか知らないけど、剣が
大きくなったんだから、好都合よ)

そう、思いエメリアは狼に剣を向けようとする・・・が

(ちょ・・・っと・・・何この剣・・・重い〜〜〜!!)

いざ、剣を振るおうとしたと矢先、あまりの剣の重さに剣を持ち上げることができない。

(これって、むしろ大きくなっただけで逆効果じゃない!)

そう心の中で叫んでいるうちに狼達が構うことなく我先にと獲物めがけて襲い掛かる。
剣を持ったまましゃがみ込んで今度こそ、ダメかと思った刹那・・・砂埃が吹き荒れるそして目の前に何者かが立っていた。

「この野郎・・・よ〜やく見つけたぜ!」

目の前に現れた男は頭ごなしにそう吼える

「ん?お嬢ちゃん誰?・・・まあ、いいやその剣貸して。」
「え?あ、は、はい」

いきなりの事にパニック状態だたが言われるがままにエメリアは剣を渡す。

「ん〜ウルフ数匹なんて準備運動にもなんないな〜ま、”コイツ”
がどれほどのものか見るには十分か〜」

男はそういって、猛り狂っている狼達の前に躍り出るとエメリアが持ち上げることさえできなかった剣を軽々と振るい狼達を薙ぎ倒す。30秒とかからず狼達を倒すと悠々と男・・・いや少年はエメリアの元へと戻ってくる。

「ダイジョブ?立てる?」

顔に笑みを浮かべつつ少年はエメリアに手を差し出す。
エメリアもその手を借りて立ち上がる

「あ・・・えっと、危ないとこをありがとうございます。」

まだ、状況がハッキリと把握できないながらも助けてもらったということだけは認識してエメリアは少年に感謝の言葉を言う

「いいの、いいの、助けたのはついでみたいなもんだぜ”こいつ”見つけたついで。」

少年は巨大化した剣を指しながらそう言う。

「んじゃ、俺この剣貰ってくな〜」

少年はそう言いながら森を出ようとする
「へ?ちょ、ちょっと待って!その剣は私の小剣だったやつで!おばあさんに貰った大事な物なの!」
「そうなの??へぇ〜・・・・・ん〜〜〜〜・・・んじゃまあ一旦君に返しとくよ。君この森の向こうの村の子だよね?また取りに行かせて貰うよ」

そう言い残すと剣を渡して少年は森の中へと走っていこうとする。

「ちょっと待って!!まだ聞きたいこととかが・・・ああもう!えと・・・えと・・・あ!せめて名前だけでも教えて!」

森の中に消える寸前でエメリアは大声で少年に問いかける

「シュヴァルツ!!シュヴァルツ・バルト〜!!」

問いかけに対してそう叫び返して少年は森の中へと消えた・・・・

――――――――――――――――――――――
むちゃくちゃ長く書いちゃいました・・・テヘ☆(殴

とりあえず、新キャラ登場させときたかった感じです><
この子の名前はグーグルかなにかで検索してもらうと意味がわかると思います。最初は違う性格にするように思ってましたが展開的にこんな感じのキャラがいいかな〜とそうしたらキャラと名前があんまりマッチしてないような(ry
と、とりあえず、次に書きやすい形にはしてるつもりですので・・・
あと、ミスった投稿して申し訳ありませんでした><では


2010年01月14日 (木) 20時16分


(22) リレー小説@の続きの続きの続きの続きの続きの続きの続きの続き 投稿者:古嶋 さら

三回目〜←
前書きも特に無いので、そのままゴーします

――――――――――――――――

何処かへと走り抜けていった少年を見送り、エメリアは近くにあった岩に座り込んだ。
整理したいことが、山ほどあったからである。

(…あんなに小さかったのに……)

足元においてある大剣を見下げ、考える。
あのペンダントをはめ込んだことと、何か関係があったのだろうか。

(これまで何度やっても反応しなかったし…。やっぱり違うペンダントなのかな…?)

もう一度よく大剣を見直すとなるほど、
ペンダントの表面の方に蒼い球体がむき出しになっていることが分かった。
一度目にはめ込んだ時には球体を下にしていたから、きっと何も起こらなかったのだろう。

(……取れるかな?)

そうエメリアは、はめられたペンダントをはがそうとした。
しかし引っ張ってもテコで持ち上げようとも、ビクリとも動かない。
エメリアは少し苛立って、ペンダント部分を叩いた。
と、カチャリ、という音と共に、ペンダントが浮き上がってくる。
あとは、ペンダントを掴み取るだけだった。

(取れた…!…でも、やっぱり違う気がする……)

感動しつつ、取り上げたペンダントを見つめた。
ふと足元で小さく何かが落ちる音がするのに気がつく。
見下げると先ほどまでの大剣は無く、懐かしみのある小剣がそこにはあった。

(…こっちは持ってたヤツみたいだけど……でも…)

そこまで考えて、エメリアは辺りが真っ暗になりかけているのに気がついた。

小剣と蒼いペンダントを、ホルダーに入れ首から提げ、
エメリアは村へと走り出していった。



――――――――――――――――

一応ここまでで〜。お疲れ様です。


2010年01月20日 (水) 20時35分


(24) リレー小説@の続きの続きの続きの続きの続きの続きの続きの続きの続き 投稿者:シリア=リミネス HOME

ほっほ〜う(誰だ
どうも、テストから帰還してきましたw
さてまぁ早速やらせてもらおうかな・・・?


――――――――――――――――

「――・・・結局あんまり眠れなかった」

あれから寄り道などせずすぐに帰った。
向かいに住んでいたおじいさんに心配をさせてしまった。
あとはご飯を作って食べ、寝ようとしたが寝れない。
色んな事がありすぎた。
まずはペンダント。

「・・・これ本当に自分のなのかな・・・?」

今まで小剣にはめても反応しなかったペンダント。
昨日は何故かはまり、剣が大きくなってしまった。
結局叩くと外れたが・・・
次にあの少年。

「えーっと・・・シュヴァルツ・・・だったっけ?」

赤髪の少年。
突然現れたと思ったら私の剣を使ってウルフと戦った。
そして剣を持っていこうとした・・・

「・・・確か最後に取りに来るとか言ってたよね・・・?」

巨大化した剣のことを“コイツ”って言ってた・・・?
この剣のことを知ってるのだろうか・・・?
それだとまた会いたい・・・けど次に会うときはいつだろう・・・

「・・・あーもう!考えるのなし!」

このことを考えていて、しかもずっとループしていたから寝れなかった。

「・・・よし、もう一回森に行ってペンダントを探そう。今日は晴れてるし、見つけやすそうだし!」

そう言ってエメリアは立ち上がり、小剣と弓を装備する。

「子供達の約束は・・・うん、明日にしてもらおう。これは大事なことだし」

―――君この森の向こうの村の子だよね?また取りに行かせて貰うよ。

ふと、また彼の言葉を思い出す。
エメリアは首を横にブンブンとふり、前を向く。

「別に今日来るわけじゃないんだ。いざ、ペンダント探しに!」

元気よく声を出し、扉を開ける。
と、

「ほぉ〜、お前さんがエメリアを助けてくれたのかい?」
「そうそう、ピンチの所をパパッとやってきて助けてやったんだよ〜」

ズデーンッ!
派手に家の前でこけてしまう。
誰が居たか?
家の向かいに住んでるおじいさんと昨日の少年・シュヴァルツが居ました。

「おぉエメリアよ、お前の『彼氏』が探しとったぞ」
「なっ、彼氏じゃないし!誰よ、そんなことおじいさんに吹き込んだのは!?」

周りを見渡せば、子供達が笑っている。

(あいつら〜〜〜!)
「よ〜昨日ぶり〜♪」

シュヴァルツはニコニコと笑顔でこちらに向かって手を振っている。
エメリアは彼を睨み、すぐに彼の服を掴んで自分の家の中にいれる。

「お、おじいさ〜ん。もう騙されちゃ駄目よ〜」

そう言い残し、扉をすぐに閉める。

――――――――――――――――


とまぁ、こんな感じで次の日行っちゃいました(ぁ
何故だろう・・・自分がやったらギャグになr(ゲフゲフ
つい最近までは「小剣」のことを「こけん」と読んでいたバカでしt(オィ
でぁでは〜w


2010年01月28日 (木) 23時45分


(26) リレー小説続き×10 投稿者:スウェル HOME

題名略しちゃだめかと思いましたがどこかで区切らないと・・・と思っておもいきって略しましたww
さ〜せん
てか、毎回シリアさんの後に書かせて貰ってる気がするww

――――――――――――――――――――――

「まさか・・・こんなに速く来るなんて思わなかったわ・・・」
「ん?なんか不都合でもあったの?」
「ないわよ!ないけど、そういうのには・・・なんていうか・・・こ、心の準備とかいるでしょ!」
「ふ〜ん・・・じゃあ、その心の準備とやらできたら呼んでよ、外にいるから〜」
「今更そんなことしなくていいわよ!」

いざ勢いよく行こうとした矢先に考えてなかった展開でエメリアは少しの間シュヴァルツにキーキーと叫んでいた。

「あのさ、もうわかったからさ・・・とりあえず落ち着こうぜ?
な?」
「・・・・・・はぁ〜そうよね・・・ちょっと落ち着くわ。」

軽く深呼吸してエメリアは落ち着こうとする。

「んでさ、昨日言ったことだけど・・・覚えてるよな?」
「え、えぇ、まあ・・・」

急にシュヴァルツは真顔になりエメリアに問う。

「そうだな・・・あの剣の事どれくらい知ってるの?」
「へ?知ってるって何を?」

その答えにシュヴァルツはまじまじと彼女の顔を見る。

「とぼけてるわけじゃなく、ホントに何も知らないみたいだな。」
「な、何よ知らないと都合悪いの?」
「ん・・・そんなこと無いけどね・・・それじゃあこの剣について君に俺が知ってることを話すよ」
「は・・・はぁ」

一息おいてシュヴァルツが語りだす

「あの剣はさ・・・まあ正確に言えばあれは鍵なんだよ。」
「カギ?カギって扉開けたりするあの?」
「そう、この世界の下の世界に行く道への鍵だよ。」
「・・・あのさっぱりわかんな」

エメリアが首をかしげてシュヴァルツに聞き返そうとした時。

「エメリア〜おね〜ちゃ〜ん!!」

子供たちが扉を突き破って雪崩のようにエメリアに押しかける。

「なぁ!昨日の約束どうなったんだよ〜」
「俺達と遊ぶ約束だろ〜」
「私も塔の上の『囚われのお姫様』の話もう一回聞きたいよ〜!」

子供たちがワーワーと次々にエメリアに駄々をこねる。
「ちょっ、そんなにみんな一斉に言っても何言ってるかわかんないでしょ!それにお客様が来てるのよ!」
「なんだよ〜!彼氏とイチャイチャしたいのかよ〜エメリアのスケベ〜」

ブチッ

「おい、**(確認後掲載)もう一回言ってみろ〜?」
「うっ・・・・・・し、仕方ないな、遊ぶのは・・・あ、明日までまってやるよ」

エメリアのマジギレ寸前の怒気にさすがの子供たちもひるみ、逃げるようにしてエメリアの家を出て行く。

「まったく・・・あいつらときたら・・・それに『囚われのお姫様』の話も昨日したばかりなのに・・・それにあんな途中までしかないおとぎ話を聞きたがるなんて物好きね」
「いや・・・その話はホントの話だよ」
「え?」
「それはさっき言ったこの世界の下にある世界であった出来事の話だよ」
「え、え?そんな、どいうこと?それがホントだったら塔に上った男の人って」
「そいつはペンダントと剣をこの世界の二人の人に託して帰っていったそうだよ、下の世界へと・・・」
「・・・あの・・・そのペンダントと剣ってもしかして」
「そう、君が持ってる剣とペンダントだよ」

――――――――――――――――――――――
ここでおわります!
話動かしたな〜おい(ぁ
すいませんムリヤリ展開すぎてグダグダな文になってます><、最初お話と絡めて行こうとしたらこんなことにOTZ
でも、このほうが後々の冒険の展開にもって行きやすいはず!(ダマレボケ
でわでわ、グダ文失礼しました><



2010年01月30日 (土) 19時32分


(29) リレー小説@続き×11 投稿者:シリア=リミネス HOME

何度もやっちゃってごめんね・・・進まないみたいだし・・・進めちゃうね;;
略すのは前からやろうと思ってたけど・・・じゃあ続いて略しちゃおう←
でぁ続きを。。。

――――――――――――――――

突然のことで頭が整理できない・・・
この剣と・・・ペンダントが・・・おとぎ話の・・・下の世界に行く為の鍵・・・?

「下の世界に行きたいが為にその鍵を狙ってくる輩が多いからな〜、偶然見つけられて良かったぜ〜」
「・・・狙ってくる・・・?」
「あぁ、いろんな奴が狙ってるぜ。魔物もな・・・・・・昨日襲ってきた魔物もそうだ」
「え!?じゃああれは偶然襲ってきたんじゃないの!?」
「あぁ」

魔物まで狙っている鍵。
一体下の世界にどんなものが・・・

「まぁというわけでそいつを俺にくr「嫌っ!」へ!?」

シュヴァルツはエメリアに手を差し出すが、エメリアは一歩下がってペンダントと剣を抱きしめる。

「お前・・・話聞いてたか・・・?」
「これが一体なんなのかわかったわ・・・貴方がこれを狙ってることもわかった・・・・・・けど、これは私にとっては大事な形見なのよ・・・っ」
「・・・」

泣きそうなエメリアを見たシュヴァルツは少し困る。
確かにその剣とペンダントは彼女にとって大切な形見、取れば彼女に悪い。
沈黙が長引く・・・そんな時、突然窓が割れる。
中に入ってきたのはウルフ。

『よ・・・こせ・・・・・・鍵・・・よこ・・・せ・・・』
「な、何で村に魔物が・・・っ!?ってか喋ってる!?」
「ちっ、かがんでろ!」

シュヴァルツはエメリアの頭を抑え、手を前に出す。

「・・・グレイヴ!」

地面から岩の刺が現れ、ウルフを突き刺す。

「ななな、何なの今の!?」
「まさか魔術まで知らないなんて・・・ある意味凄いぞお前」
「ま、魔術・・・?」
「そ、魔術。火と水と風と地と闇と聖の6つ。一般的に覚えれば普通の人は2つは使いこなせるようになってるけど、珍しい奴は3つの属性を使えるんだ。ちなみに俺は火と地と闇、お前は多分・・・水と風と聖・・・?まぁこんなことは後でだな。剣貸してくれ!」

一体何を言っているのかさっぱりだったが、最後には剣を貸して欲しいと言い出す。
この際仕方ないかもしれない・・・
あとで返すと言う条件を出し、エメリアはシュヴァルツにペンダントと剣を渡す。
シュヴァルツはすぐにペンダントを嵌め、昨日と同じ剣にする。
ふと、エメリアは窓の外を見る。

「よし、使える使えるっと」
「・・・な・・・んで・・・」
「どうした?」
「・・・村・・・が・・・・・・・・・・・・・・・燃えて・・・る・・・」
「え・・・?!」

窓の外は火の海でいっぱいだった。

「村の皆・・・ぁ・・・おじいさんっ!!」
「お、おい!」

エメリアは弓を持ち、家の外に飛び出す。
シュヴァルツはそれを追いかけた。

――――――――――――――――

なんという・・・突如の惨劇(
昨日寝る前にふと考え付いたわ・・・(ぇ
寝る前に何考えてんだろう・・・私・・・;;
魔術、魔術出てきましたよ、ごめんなさい←
勝手に属性まで考えちゃって・・・ホントごめんなさい;;
でぁでは頑張ってください〜^^;


2010年02月08日 (月) 21時22分


(32) リレー小説@の続き×12 投稿者:古嶋 さら

それじゃあ、私がこそこそと書き込みますね〜w
物語を進めないように、進めないように…←
――――――――――――――――――――――――――――



「…な…んで……」

家を出て辺りを見回し、エメリアは絶句した。
上がる黒煙、燃え上がる炎。
そして、遠くで魔物に襲われている、子供達とお爺さんの姿に、エメリアは目を閉じる。
もう一度開ける。何も変わりはしていない、これは現実だ。

「おじいさん!」

すぐ前に立っていたシュヴァルツを押しのけ、エメリアはお爺さんの元へと駆けた。
お爺さんが必死に、金属棒でウルフの猛攻をしのいでいるのが見える。
あと30m……あと20m……あと10メートル…

「おじいさん!伏せて!」

お爺さんはその声に驚きつつも、エメリアの言うように身を屈める。
それを確認してから、エメリアは矢を一本、手に持った。
そしてそこで立ち止まり、ゆっくりと弓につがえる。

「…………」

目を閉じ、精神を集中させていく。

「…………」

火の燃え盛る音が、少しずつ遠のいていく。

「…………」

風も、熱さも、何も感じなくなる。

「…………」

ついに、エメリアは目を見開き矢を放った。
矢は綺麗な軌道を描きながら、どんどんと目標に近づいていく。
そして、肉に突き刺さる音がこだました。

「…ああっ!」

エメリアは、驚いて口に手をあてて青ざめる。
放った矢は魔物を通り越し、その奥のお爺さんの胸を貫いていた。
魔物はこれが好機と、お爺さんに匿われていた子供達に襲い掛かる。
抵抗する術も無く、子供達は魔物に食いちぎられ倒れた。


―――――――――――――――――――――――――――――
欝展開すぎます…orz(自分で書いておいて
えーと、はい。ノーコメントと言う事にしますね〜
次の方、がんばってくださいませ〜


2010年02月11日 (木) 18時54分


(33) リレー小説@の続き×13 投稿者:スウェル HOME

さて・・・また駄文を書かせてもらいまs(蹴
結構予想外の展開でビックリ〜でも村が襲われるのはよくあること(何
ではいってみましょ〜
――――――――――――――――――――――

エメリアの目の前で魔物たちは無残に子供とおじいさんを食いちぎった。
自分の放った矢によって・・・皆を殺した・・・
エメリアは呆然と無残な光景を前に立ち尽くす。

「エメリア!!下がれ!!」

立ち尽くすエメリアにシュヴァルツが叫ぶ・・・がエメリアの耳には届かない。

「私・・・私・・・」

なおも・・・立ち尽くすエメリアに魔物が襲い掛かかる。
エメリアは動かない。

「ざけんなぁあ!」

エメリアの喉元に噛み付く寸前にシュヴァルツが剣で魔物を切り裂く。

「馬鹿野郎!なに呆けてるんだよ!しっかりしろよ!逃げるんだ!」
「でもっ!他の皆は!おじいさんは!!」
「周りを見ろよ!もう村全体に火が回ってる・・・手遅れだ!諦めろ!くそっ・・・こうなったら一刻も早く村を出るしかない。」
「嫌!皆を放ってなんて・・・」

シュヴァルツの言葉に対してなおもエメリアは動こうとしない。

「この!いい加減にしろよ!仕方がない・・・仕方がないんだよ!今は!」
「ッ!?」

パッと白い閃光がシュヴァルツの手から発せられ・・・エメリアは気を失う・・・
火は更に激しく燃え盛る・・・何匹かの魔物も一緒に火に抱かれて灰になっていく。

「くっ・・・早くしねぇと・・・」

気絶したエメリアを抱きかかえシュヴァルツは燃え盛る火の海を走りぬけて、崩れ行く村から抜け出した・・・・・・・・

――――――――――――――――――――――
今回は村を脱出するまでの場面ということで・・・
ちなみにエメリアを気絶させたシュヴァルツの技はなんなのかは不明(ォィ
ま、特に決める必要もないかと・・・
ここから・・・すぐに旅に出るのかどうか・・・この後の方は頑張ってください!(何
ではっ


2010年02月13日 (土) 16時54分


(34) リレー小説@の続き×14 投稿者:シリア=リミネス HOME

じゃあ進んだし進ませてもらうね><;

――――――――――――――――


シュヴァルツはエメリアを抱きかかえ、かなりの距離を走った。
魔物の気配もない場所にたどり着くと、エメリアを地面に寝かせる。

「・・・はぁ・・・」

ため息をつき、シュヴァルツも地面に寝転がる。
そして今後の事を考える。

「・・・・・・仕方ない・・・よな・・・」

答えはすぐ出た。
あとはエメリアが目を覚ますのを待つだけだった。


...
......

エメリアが目を覚ましたのはそれから3時間後だった。

「・・・ん・・・」
「よぉ・・・目、覚ましたか?」
「貴方は・・・・・・っ!村の皆!!」

エメリアは朝におきた事件のことを思い出し、村に戻ろうとする。

「どこに行くんだ?」
「村の皆を助けに行くのよ!そして・・・子供達とお爺さんの仇を・・・っ!」
「無理だ・・・もう魔物も居ない、生きてる人間も居ないさ・・・」
「・・・っどうして!どうして皆を助けてくれなかったの!!」

エメリアはシュヴァルツを叩く。

「少しでも助かったかもしれないのにっ・・・どうして見捨てたのよっ・・・!」
「・・・」
「貴方が戦ってくれれば・・・皆は・・・っ」
「・・・ごめん・・・」

シュヴァルツはエメリアを抱きしめ、何度も謝った。

それから数分後、エメリアは自分から離れる。
離れたエメリアの顔は真っ赤だった。

「・・・なぁ、一緒に行かないか?村に戻ってもお前が辛いだけだし・・・」
「・・・鍵を持っていけばいいじゃない・・・足手まといにもなるからいいわ」
「・・・この鍵、お前が居ないと使えないみたい」
「え?」
「お前が気を失ってる時、剣が勝手に元に戻ったんだ。多分お前が意識しないと剣にならないみたいだ」
「・・・でも・・・」
「足手まといになる・・・だっけ?あれだけの弓術があれば足手まといにはなるかよ」

そう言ってシュヴァルツは地面においてある弓をエメリアに渡す。

「基本的な戦いは俺が教える、魔術も教える・・・だから来い。そして一緒に下の世界に言って文句言ってやろうぜ?『こんなもの作るな』ってな」

そう言って微笑む。
彼なりの同情・・・慰めなのかもしれない。

「・・・・・・そうね、作った人を怒りに行かないとね・・・」
「じゃあ・・・」
「行く・・・だから戦いも魔術も教えてね」

そう言ってエメリアは手を出す。

「よろしくね、シュヴァルツ」
「あぁ、こっちもよろしくな、エメリア」

シュヴァルツはその手を握り、握手する。

そして・・・二人は旅に出た。

――――――――――――――――
Σな、何してんだ貴様ーーーー( ゚Д゚)(黙れ
ギャグになる前に涙&ちょい甘になったy(
そしてギャグにもならない(ぁぁぁ
旅です、旅に出ます(ハイハイ
続けにくくなったらごめんね;;
次の方がんばれ〜><


2010年02月13日 (土) 22時38分


(35) リレー小説@の続き×15 投稿者:スウェル HOME

少し様子を見ましたが新たに書き込みなかったので描かせてもらいますね。

――――――――――――――――――――――

二人はさっそく下の世界に行くために旅へと出た。
最初の目的地としてエメリアの村から森を抜けてから少しかかる街に向かうことにした。

「この先がウルエスの街・・・ね、そこそこ大きな街で商業とかが活発な場所ってところかしら」

村が襲われ、悲惨な目にあい少しの間は鬱気味ではあったが、ようやく徐々に明るさを取り戻し始めたエメリアがシュヴァルツにそう説明する。

「ウルエスの街か〜とりあえずさ〜なんか上手いもん食いたいな〜俺腹減ったし・・・」
「そんなこと言っても、お金あるの?私達無一文じゃない?」

ここ数日まともな物を食べてないシュヴァルツが抗議の意味を込めてそう言うがエメリアにごくごく当然のことを指摘される。

「だよな〜その辺にお金落ちてね〜かねぇ」
ため息混じりにそう呟くシュヴァルツ。

「お金なんて入ってくるものじゃないの、自分で手に入れるものじゃない」
「ドロボーとか?」
「そうじゃない!何でそうなるの!働けって意味よ!」
「あ〜そっちね。」
「はぁ〜・・・普通は逆だとおもうんだけど・・・」

シュヴァルツのどこか天然な言葉に今度はエメリアがため息をつく。

「んじゃ、とりあえずはあの街でなんか金になる事見つければいいよな」
「ま、手っ取り早いところでそういう事ね。」
「どうせなら〜食うのが仕事とかだったら一石二鳥ってやつなんだけどな〜」
「・・・・・・そんな都合のいい仕事ないから」

エメリアの突っ込みにそりゃそうだと笑いながら二人は目的を決めウルエスの街へと向かっていった。

――――――――――――――――――――――
今回はとりあえず次への繋ぎで、主に会話を中心に・・・シュヴァルツって多少天然があると個人的に思ってます(何
あと目的地のウルエスの街・・・・・ウルエス・・・並び替えると(ry
次の人のはつなぎやすい形だと思うので頑張ってください。
ではノシ


2010年02月23日 (火) 17時41分


(36) リレー小説@の続き×15の続き 投稿者:古嶋 さら

遮る木々を分け入り、分け入り、二人は少しずつ、そして確実に出口へと近づいていた。

無邪気な会話をしている内に、心を覆っていた闇霧はいくらか晴れ、
そしてそれに隠されていた疑問が、ふと口を突いた。

「そういえば…さっき、魔物が喋っていたのは何だったの?」
「喋る……?お前、つい前もそんなこと言ってたな。魔物が喋るわけなんて、ないだろ?」

呈された疑問に、シュヴァルツは不思議そうにする。

「大体、魔物が人語を理解できる筈もね〜し」
「え…聞こえてなかったの?」
「当然だろ?何が聞こえるって言うんだよ?」

訝しげに答える様子に、少し混乱するエメリア。
どうやら、こののほほんとした男性に、先ほどの声は聞こえていなかったらしい。

(…幻聴だった……にしては、はっきりとし過ぎてるよね…?)
「お〜い?そろそろ着くぞー?」
「………えっ!?あ、ええ、そうね。そろそろだわ」

と、エメリアは考えを止めて前を向く。
そこには既に、ウルエスの街がそびえ立っていた。
ボーっとしている内に、森を抜けたのだろうか。

「早く行こうぜ〜?」
「…ええ、もうそろそろ日も暮れるしね。宿くらい取らないと、野垂れるしか無くなっちゃう」
「そりゃ、急がなきゃな」

夕日に追いつかんと、二人は歩調を速めて、眼前のウルエスの街へと進んでいった。


――――――――――――――――――――――――

よし、全然進みませんでした←
特に書き残す事は無いのですが、シュヴァルツさんのキャラが難しいですね><
中々こういうキャラは書かないので、学ぶ事が多いです。

ではでは、次の方にお任せします〜


2010年02月25日 (木) 21時54分


(40) リレー小説@の続き×16 投稿者:シリア=リミネス HOME

さて、進ませてもらうよ〜
ちょっと新キャラも入れて・・・(ぇ

――――――――――――――――――――――

「そうだった・・・お金なかったんだ・・・」
「・・・」

ウルエスの街にたどり着き、宿に入ったはいいが・・・無一文だったことに気が付く。
先程まで話していたじゃないか・・・私の馬鹿・・・
そんなことを思いながらエメリアはため息をつく。

「・・・どうしよう?」
「・・・野宿でもするしかないんだろうなぁ・・・」
「はぁ・・・」

二人は脱力し、宿の外に出て森に向かう。

「明日は働ける場所を探して、お金を稼ぐわよ」
「了解っと〜・・・」

そんな会話をしていると、森の方から叫び声が上がる。
二人は顔を合わせ、すぐに森に向かって走った。
街からでてすぐのところに叫んだ張本人が居た。
その人の目の前にはベアがいる。
シュヴァルツはエメリアから小剣とペンダントをすぐに渡し、剣に変えてベアと戦う。
エメリアは弓で援護しようとするが、村であった出来事を思い出して弓を放てなかった。

『み・・・つけた・・・鍵・・・』

また聞こえる・・・シュヴァルツは気が付いていない。
まさか・・・私だけ?

「エメリア!援護しろ!」

そんな事を思っているとシュヴァルツが援護の要求をしてくる。

「・・・っきない・・・出来ないよ・・・!」
「大丈夫だ!お前なら出来る!」

「僕がやります!」

驚いて地面に座っていた人が立ち上がり、杖をこちらに向けていた。

「炎よ・・・ファイヤーウォール!」
「うわっ!」

その人は火の魔術を放つ。
地面から炎が舞い上がり、ベアを焼き尽くす。
シュヴァルツは突然の事だから少し驚き、後ろに下がる。
火が消えるとベアは倒れる。

「今日の食料になりそうだな・・・」
「馬鹿な事はやめて」

シュヴァルツは剣を構えてベアを斬って食料にしようとするが、エメリアに止められる。

「あの・・・助けてくれてありがとうございました」
「いや、お互い様さ。まさか魔術が使えるなんてな・・・」
「はい、まだそんなに使えませんが・・・」
「でもどうしてこんなところに・・・」
「薬草を取ってたんですよ。そしたら魔物に襲われてしまって・・・あはは・・・」

見た目は15,16歳ぐらいの男の子。
持っていた袋を見せて苦笑する。

「あ、自己紹介がまだでしたね。僕はメリィ・フェルトです」
「「え・・・?」」
「はい?何か・・・?」

自己紹介をするメリィさん。
二人は名前を聞いて驚く。

「・・・いや、名前が女っぽい男なんだ、きっと」
「そ、そうよね・・・」
「え・・・?僕・・・女ですよ?」
「「はぁああ!!?」」
「・・・やっぱり見た目は男っぽいですよね(苦笑)、ちなみにこう見えても二十歳ですよ?」
「「嘘だああ!」」

森の中で二度目の叫び声が上がった。

「まぁ立ち話もなんですから、宿に行きましょう」
「ぁ・・・でもお金が無くて・・・」
「大丈夫ですよ、僕が出しますから」

そう言ってメリィは二人を連れて宿の中に入る。
二人はまだ信じられなかった・・・メリィが女だということを・・・


――――――――――――――――――――――

魔術師メリィさん、新しい仲間です〜
勝手に出してごめんねねnn(
そのうち設定画を描きます〜><

メリィさんが喋ることは全て敬語・・・というわけで(ぇ
まぁ繋げが難しいと思うけど・・・って繋げ難くしてるのって良くないよね;;次やるときは頑張る><;;
次の人行ってみよう〜><

ウルエス・・・並び替えたら『飢えるっす』?(違


2010年02月28日 (日) 11時50分


(41) リレー小説@の続き×17 投稿者:スウェル HOME

ではでは、新キャラ登場キターーー( ゜∀゜)ーーーー
というノリでいきましょう(ぇ

――――――――――――――――――――――

宿の部屋に入りおのおのはイスに腰を掛ける。
シュヴァルツはまじまじとメリィとなのった”彼女”を見る

「あの・・・僕の顔になにかついてますか?」
「い、いや・・・その女の子に全然見えなくて。」

そんなことをシュヴァルツが言う。

「ちょっと!失礼でしょ〜が」

ボカっとエメリアがシュヴァルツの頭を殴る。

「なんだよ〜エメリアだってさっき”この子”が女の子って事驚いてたじゃん」

「あ、構いませんよ、いままでも言われてる事ですし。」

そういいながらメリィは苦笑する。

「でも・・・一応、歳は二十ですので”この子”というのはいかがなものかと・・・」
「あ〜外見があれだったからついつい・・・」
「ついつい、じゃないでしょ!」

またしてもボカっとエメリアがシュヴァルツの頭を殴る。

「何回も殴るなよ〜馬鹿になったらどうするんだよ!」
「あなたもう十分馬鹿じゃない!」
「何ぃ!九九をスラスラ言える俺のどこが馬鹿なんだよ!」
「九九ぐらい誰でもできるわよ!馬鹿ね!」
「馬鹿って言うほうが馬鹿なんだよ!」
「あの・・・・えっとお二人とも」
「そんな小さい子供が言うような馬鹿な事言ってるあなたの方が馬鹿よ!」
「あの〜ケンカはよくな」
「何ぃ〜もっかい言ってみろ〜」
「何度でも言ってあげるわ!馬鹿馬鹿お馬鹿!お馬鹿さ〜ん」
「一回言えって言っただけなのに3回も4回も言うな〜!」
「・・・・・・・」
「ホント馬鹿ね!私は何度でも言ってあげるって言ったのよ!」
「・・・・・・(ブチッ)いい加減に・・・してください!」

メリィは叫び声と同時に火炎術を目の前で口ゲンカを繰り広げる二人にぶちまける。
─── 一息ついてメリィが口を開ける。
「ふむ、少しは落ち着きましたでしょうか?」
「「はい、お手数をかけて申し訳ありません。」」

エメリアとシュヴァルツはメリィの前で正座している。

「まったく・・・僕は幼稚な口げんかを見るために宿に泊まったんじゃないんですが・・・」
「「はい、すいませんでした。」」
「よろしい」

二人をまた最初のようにイスに座らせてやってから
メリィはでは、と話し始めた・・・

――――――――――――――――――――――
なんという夫婦喧嘩www
メリィさんのキャラがまだわかってませんが・・・大丈夫だったでしょうかww
とりあえず・・・ただのネタで話はまったく進んでましたね、すいません><


ウルエス・・・エをェにしてスからはじめると・・・・
では!ノシ


2010年02月28日 (日) 15時51分


(42) リレー小説@の続き×18 投稿者:シリア=リミネス HOME

いつのまにか夫婦状態になっているようなななnn(
よし!この調子で自分も...
とりあえずさらちゃんが戻ってくるまであまり進めない様に・・・っと(ぇ

――――――――――――――――――――――

「実は最近魔物が活発になってきています」

メリィは二人を見回しながら言う。

「一体何が原因なのか・・・それを調査する為にここに来たのです。すると薬草が足りないと言う話を聞いたので・・・」
「あ、だから街の外に居たのね」

エメリアは先程のことを思い出す。
その言葉を聞いて、メリィは頷き話を進める。

「貴方方はどうしてこの街に?僕が来た時は見かけなかったですし・・・」
「あぁ、俺達は―――」

シュヴァルツは今までの事を話す。
おとぎ話の様な事なのに、メリィは真剣に聞いていた。

「――・・・それで、俺達はここにいるわけだ」
「なるほど・・・・・・それで、そのペンダントと小剣はエメリアさんが持っているわけですね?」
「えぇ」
「ちょっと見せてもらえますか?別に持ち去りませんし」

エメリアはメリィにペンダントと小剣を手渡す。
それを受け取るとくぼみにペンダントをはめる。

「へぇ〜本当に剣になった・・・じゃあおとぎ話が本当にあるっていう話は本当だったんだね」
「それで向こうの扉を探すんだが・・・何か知らないか?」
「そういうのはあまり聞かないですからね・・・研究所の立ち入り禁止区域に行けば・・・あぁでも見つかったらやばいですからね・・・」
「・・・研究所?」
「あ、僕これでも隣町の研究所で研究してるんです」
「もうこれ以上何か驚きが増えても驚かない・・・」

シュヴァルツは頭を抱えてブツブツ言い出す。

「ふむ・・・じゃあこうしませんか?」
「何が?」
「もしかしたら研究所の地下にその情報があるかもしれません、それをなんとか地下に潜り込むんです」
「でもそんな事をしたらやばいんじゃ・・・」
「えぇ、それに警備も凄いですからね。でも僕なら出来ます」
「・・・どうする?」
「俺達だけじゃ見つけられないからな・・・」
「その代わり、条件があります」

エメリアとシュヴァルツが相談していると、メリィがニコニコしながら言う。

「僕もその旅に同行させてください」
「え・・・っ!?」
「僕も向こうの世界にはどんな物が広がっているのが気になってたんですよ。あ、それに僕魔術が使えますから戦えますよ?」
「ど、どうするの?」
「・・・まぁ一人や二人増えても問題ないし、いいんじゃねえか?」

そんなこんなで、メリィも同行する事になった。


――――――――――――――――――――――

なんというありきたりな展開(
大きな展開にならないように・・・ならないように・・・(ぇ

エをェに変える・・・・・・・・・ぁあ!なるほど!!(今更
でぁでは次の人頑張れ〜l´・ω・)ノシ


2010年03月01日 (月) 20時06分


(46) リレー小説@の続き×19 投稿者:古嶋 さら

どもども、ただいま戻りました〜。早速カキコさせてもらいますね〜

----------------------------------------------------------------------

メリィの同行が決まった一行だったが、
時間も遅かったのでそのまま宿屋に泊まることにした。



ふと、エメリアが窓から外を見る。
空には雲ひとつ無かったが、風が木の葉を掻き回し、いかにも寒そうであった。
エメリアはパチパチと爆ぜる暖炉に、残っていた朽木を全て投げ入れた。
シュヴァルツが、そんなエメリアを気遣い声を掛ける。

「……なぁ、エメリア?」
「何?改まって…」
「…お爺さんの事……辛いんだろ?」

いつにも無く優しい語調に、うつむき、目を強く閉じる。

「何か、俺に出来ることがあるんなら…」
「…黙って!」

顔を上げざまに、エメリアは拳を振り回した。
シュヴァルツは危うく当たりそうになりながら、そのまま後ろに尻餅を着く。

「あなたが…!あなたが村に来なければ……あんな事にはならなかった筈!」
「そ、それは…仕方ないだろ!?」
「……分かってるわよ…。言ったって無駄なんだって、帰ってこないんだって!」
「…………」
「だけど!…けど、あなたが私を慰めようとするなんて…あまりにも酷い」
「…ゴメン……」

静かにシュヴァルツが謝り、エメリアも力が抜けたように座った。



そこに、備え付けの風呂で入浴を終えたメリィが戻ってきた。
メリィは、二人の間を流れる空気が平穏でないのを感じ取ると、静かに二人の間にへと歩み寄った。
そして、そっとその場に座る。

「エメリアさんは、弓がお得意なのですか?」
「…えっ、ええ……得意と言うほどではないけれど、それなりには…それがどうかしたの?」
「弓って、心の迷いがあると打ち損じるってよく言いますよね」
「…そうね」
「エメリアさんはきっと、感情をコントロールするのがとてもお上手なのですね」

メリィはエメリアを励まそうと、持ち得る情報をもとに褒めた。
だが、彼女にとってメリィの言葉は、深く心に突き刺さるものなのであった。

-------------------------------------------------------------------------

また暗い…orz←
えーと、続きを書く方、頑張って下さいませ!
では〜


2010年03月16日 (火) 00時35分


(47) リレー小説@の続き×20 投稿者:スウェル HOME

更新しろよとうながされてたので、20回目〜いきま〜す
過疎ってますね、がんばらねば!(何
――――――――――――――――――――――

翌朝、隣町へとたどり着いた一行はメリィの案内で町の中で一際目を引く大きさの研究所へと向かう。

「でけぇ〜確かにここならなんかありそうだな〜」
「気をつけてくださいね〜迷子になって1週間以上迷って餓死しかけた人とかいますから〜」
「・・・にこやかに言うことか!」
「まあ、とにかく入りましょうか。」

大きな入り口の前で警備の人間にメリィが話しをつけ、中へと入る。

「で、その例の場所はここのどこにあるのかしら?」

ここでエメリアが今日はじめて口を開く。

「えぇ、ついてきてください・・・すぐにつきます。」

そういって先頭を歩き出すメリィにシュヴァルツとエメリアがついて歩く。
歩く事数十分・・・厳重に閉ざされいかにもという扉の前へと3人はたどり着いた。

「ここですね・・・・・・さて、少し周りを見張っていてください、すぐに済みます。」
「へ〜い」

言われた通り、エメリアとジュヴァルツは周囲を警戒する
・・・が運がよかったのか、場所が場所だからなのか誰もこの場へと訪れることは無かった。
そうこうしているうちメリィが扉を開けてしまう。
扉は鈍い音をあげながらゆっくりと開かれていく。

「うお!?すげぇな、一体あんな厳重そうな扉どうやって開けたんだ?」
「いえ、この扉は一般人には確かに厳重ですが僕達のように少し知識があれば楽に開けることができます・・・ただ、厳重といわれる本当の意味は・・・」

メリィが言いかける前に扉の内側で何かが飛び出してくる。

「うわぁ、何よこれ!」
「警備システムである、ガードメカですよ、こいつがここを厳重に守っているんです。」
「どうするんだよ!」
シュヴァルツが叫ぶ。
「無論、アレを倒さないと進めません、ですから僕達で倒すんですよ・・・余り時間をかけると他の警備が来ます!一気に行きましょう!」

三人が身構えると同時にガードメカが襲い来る・・・

――――――――――――――――――――――
はいはい、なんだか、グダグダという感じですね。
すいませんw
では、次は戦闘っぽいことになりますが、よろしくです。
ではノシ


2010年03月21日 (日) 19時16分


(48) リレー小説@の続き×21 投稿者:シリア=リミネス

お暇な人間が通過いたします←
なんだか戦闘になっちゃってる・・・できるかな?(ぇ
Σってなんかもう20回行っちゃってたんだ;;早いなぁw


――――――――――――――――――――――

エメリアはまだ二人が前に飛び出していない間に弓を放つ。

カカンッ

だが、相手は機械。
弓では射抜けない。

「下がってろ!この俺がやる!」

そういい、シュヴァルツは剣を持ってガードメカの攻撃を避けながら斬りつけていく。
でも効果はあまり効いていない。

「炎よ・・・ファイアストーム!」

火の魔術がガードメカを襲う。

「やったか・・・?」

シュヴァルツは身構えながら火が消えるのを待つ。
すると火の中からガードメカの腕が出てき、シュヴァルツを叩き飛ばす。

「ガハッ・・・!」
「シュヴァルツさん!」
「っ・・・」

そのままシュヴァルツは壁に叩きつけられ、気を失う。
ガードメカは動けなくなったシュヴァルツに近づいていく。

このままじゃ・・・シュヴァルツが・・・っ

エメリアの脳裏にあのときの光景が蘇える。
救えたはずのお爺さんに子供達の・・・―――

「や・・・めて・・・」
「エメリアさん・・・?」
「もう・・・やめてーーーー!!」

エメリアは弓を引き、ガードメカに向かって放つ。
放たれた弓に風がまとう。
そしてガードメカを貫いた。

「・・・そうか、弱点は風か!」

メリィはそういい、風属性の魔術を放つ。
ガードメカはそのままバラバラになり、床に散らばっていく。

「う・・・ん?」
「シュヴァルツさん、大丈夫ですか?」
「あ、あぁ・・・・・・あれ?いつのまに終わったんだ・・・?」

シュヴァルツは頭をさすり、ゆっくり立ち上がる。

「今ちょうど終わりました。エメリアさんのおかげで弱点がわかりましたし」

そういってニッコリ笑う。
エメリアの方を見ると、弓を落として震えていた。
シュヴァルツは彼女の目の前まで歩き、彼女の頭を撫でる。
するとエメリアはビクッと体を震わし、ゆっくりと顔を上げる。

「さんきゅ、助かったぜ」
「シュ・・・ヴァルツ・・・」
「やれば出来るじゃねぇか。この調子で援護してくれよ」

そう言ってシュヴァルツは扉の先に行く。

「シュヴァルツさん、まだ治療をやってませんよ?」

メリィはそういい彼を追いかける。

『助かった』
その一言を聞いたエメリアは今までの気持ちが吹き飛んだ。

―――もうあの惨劇にはならない―――

エメリアは自分の力で人を救えた事に喜びを感じ、微笑む。
そして落とした弓を拾い、笑いながら

「・・・私を置いてくな〜!」

そう言って彼等を追いかけた。


――――――――――――――――――――――
へい!これでどうでしょう!?
戦闘シーンには文章に悩む;;
なんか難しいっしょ?こう・・・なんか・・・・・・なんか!(意味不明

と、まぁこんな感じでどうでしょう?
次の人よろしくおねがいしま〜すl ・ω・)ノシ


2010年03月22日 (月) 13時06分


(49) リレー小説@の続き×22 投稿者:古嶋 さら

よし、戦闘も終わったようなので失礼します!(オマ
皆さまやっぱり上手ですねー……

――――――――――――――――――――――

研究所の人々にとって、ガードメカは余程の自信作だったのだろうか。
入り口を越えると、その先は特に警備がなされていなかった。
メリィは不思議そうに首を傾げていたが、彼らはこれが好機と奥に進み行く事にした。


その途中、エメリアが思い出したように訊ねた。

「…そう言えば、メリィの……ええっと、得意属性?」
「使用属性な」

シュヴァルツが訂正する。
いつもは適当な性格なのに、こう言う所は許せないらしい。

「そうそう、それ。メリィは、何の属性を扱うの?」
「僕は、火と風を使用しますが……そちらは、3つ使えるようですね」
「お、分かるのか?」
「ええ。僕も、勉強をしていなかった訳ではありませんから」

メリィの言葉が、チクリチクリとエメリアの心を突き刺す。
彼女は、シュヴァルツに教わるまでその事を知らなかったのだった。
その落胆する気持ちを何とか顔に出すまいと、エメリアは更にメリィに訊ねる。

「さっき、弱点がどうとか言ってたのは、何の事なの?」
「属性ごとに、弱点を持つ人や魔物が居るんですよ。さっきのは風だったようですけど」
「…機械なんだから、弱点くらい消してあげれば良いんじゃないの……?」

訝しげに、エメリアが文句を付ける。
先ほどその弱点のお陰で助かった事は、完全に棚上げしたらしい。

「大人の事情ですよ。……しかし、弱点を知らないでよく此処まで来れましたね」

シュヴァルツの肩がビクンと動く。
どうやら、彼も弱点については知らなかったようだ。
慌てて、話題の転換をはかる。

「そそ、そう言えば!エメリアの矢に、どうして属性が付いたんだろうな?!」
「え?そう言う物じゃないの?」

ちょうど、メリィにやんわりと返されて言葉を返せないでいたエメリアが食い付いて来た。
シュヴァルツは、これが天の加護と更に続ける。

「あんなの、初めて見たぞ?」
「あれは……矢…だったのですか?」

興味を持ったメリィが、話に加わる。
ふう…と、シュヴァルツは胸を撫で下ろした。

「ええ、矢よ。だけど、それがどうかしたの?」
「エアブレイドだと思って居たのですが……。ええ、僕も初めてですよ。こんな人は」
「だよな?……そう言えば、前にも魔物の声が聞こえるとか言ってたな…」
「魔物の声……?」

メリィの語調が変わる。
見れば顔も、真剣な物へと変貌していた。

「魔物の声が聞こえる……風属性の弓……」
「大丈夫?ど、どうかしたの?」
「……エメリアさん。絶対にその弓を捨てないで下さい」
「捨てる気は無いけど…どうして?」
「その弓は…守魔弓と言う呪われた弓かも知れないからです」

風がエメリアの髪を強く引く。
エメリアは、血の気が引いていくのが分かった。

――――――――――――――――――――――

長い…ですよね、ゴメンなさい。

とりあえず、忘れられそうな未解決部分をいくつか掘り出しておきました。
あと、弓のお話も、これで終わるのは寂しいので勝手に(ry

ええと、書きにくいかもしれませんが、次の方頑張って下さいませ!
では〜


2010年03月22日 (月) 17時44分


(53) リレー小説の続き×23 投稿者:スウェル HOME

ではでは〜どんどんいきましょ〜(ぇ
響さんとスノウさんも参加表明してくれて、過疎解決ですな!(何

―――――――――――――――――――――

先程の戦いでの話しをしながらなおも奥へと続く薄暗い道を3人は突き進んでゆく。

「それにしても、えらく長い地下だな〜」
「そうですね、さすがにそろそろ目的の場へつきそうですが。」
「あ、ほら!むこうの方明るくなってる。」

エメリアに促され見れば、確かに奥の方から光が漏れている・・・
やっとの思いからか三人は無意識に足を速め光の元へと向かった。

「俺様一番のり〜!」

まっさきに部屋へと飛び込んだシュヴァルツがそんなことを叫ぶ。
そして、後からエメリアとメリィが続く。

「残念だったなぁ〜生憎俺のほうがさきなのよ、少〜年♪」
「!?」

ひらけた書庫のような場所・・・その右手から三人のものでない声がする。

「だ、誰だ!お前!」
「まさか・・・まだ警備がいたなんて。」
三人は咄嗟に身構える。

「野郎はともかくレディに手荒なことはしたくねぇ・・・素直にお縄についてくんね〜かな?」

軽い口調で男は言う、がシュヴァルツは再び小剣にペンダントをはめこみ剣を構える。

「ん?その剣・・・おいここに来た目的はただの盗みじゃないみたいだぞ・・・リリウム」

小声で誰かに話しかけるように男はつぶやいた。

「??なあ、あいつ今誰としゃべったんだ?」
「そんなの私が知るわけないでしょ。」

シュヴァルツが小声でエメリアに聞く。

「あん?この剣に話してたんだよ。」
「うお!?聞こえてたのか!?」
「まあ耳がいいもんでな・・・教えといてやるよ、こいつは”リリウム”・・・」
「え?何?剣に女の子の名前とか・・・変わった趣味なんだな」
「ちっげぇ〜よ!・・・はぁ〜百問は一見に如かずか・・・リリウム」

そういって剣を手から放す・・・床に突き刺さった剣は歪んでいき、みるみる形を変えていく。

「うわ!?どうなってんだ?!」

剣はさらに形状を変え、人の形へと姿を変える。

「こいつがリリウムだ・・・」
「・・・・・・・・・・」

少女へと姿を変えた剣”リリウム”長い髪を靡かせ無言でシュヴァルツ等を見つめる。

「一体なにがどうなって??」

姿を変えた少女を見て三人は混乱する。

「驚くのも無理はないか・・・こいつは細胞レベルから作られててな・・・姿を剣に変えることができるんだ・・・」
「・・・・・・そう」

男の説明に少女は相槌を打つ、一方で侵入者である三人はさらに頭が混乱している状況である。

「とりあえず・・・何故、そんなことを説明するんです?」

考えがまとまらない様子ながらメリィは男に問いかける。

「な〜に、簡単なことだ・・・やられた相手の事ぐらい知っときたいだろうな〜と思った、俺の親切心だ・・・なぁリリウム!」

そう言い放つつと再び少女を剣へとコンバートさせ、男が襲い掛かる。

「ちぃっ!不意打ちかよ!」
「お前等が勝手に混乱しただけだ。」

男はシュヴァルツに斬りかかる。
シュヴァルツも剣で応戦する・・・

「二人とも援護してくれ!」

後ろで混乱すエメリアとメリィにシュヴァルツが叫ぶ。
その声にいち早く反応してメリィが魔術を繰り出そうと魔法陣を展開させる。

「おっと、魔術師さんがいるとは!」

斬りかかったシュヴァルツを軽くあしらうと男は地面を蹴りメリィに一気に詰め寄る。

「速い!?」

術を唱えきる間もなく、メリィは男に剣の柄で殴られ倒れこむ。

「一丁あがり・・・お次は・・・」

身を翻し男はエメリアへと迫る。
エメリアは迫る男に弓を向け、そして放つ・・・が男はすんなりとそれをかわす。

「そんな!?」
「ロボットになら十分だろうが・・・そんな殺気も篭らない矢で俺は殺せない・・・」

男はドンとエメリアの腹部を殴り気絶させる。

「残るはお前だけだな・・・」
「・・・でやぁああ!」

シュヴァルツは怒りに身を任せ男に斬りかかろうとするが・・・刹那、視界から男は消え、頭部に鈍い痛みが走りシュヴァルツは目の前が真っ暗になった。

「悪いな・・・俺にも都合があるんでな・・・」


―――――――――――――――――――――
な、なげぇ・・・(ォィ
新キャラ出しすぎでさ〜せんorz
男の名前はきめかねてます。
後ほど剣と一緒に設定を書きます、では







2010年03月24日 (水) 17時56分


(54) リレー小説@の続き×24 投稿者:音谷 響

さて、初めてですが書いていきますかね。

――――――――――――――――――――――――――――――
「…気がついたか」
シュヴァルツは重い瞼をゆっくり開いた。
開いた先、一番最初に司会に入ってきたものは、天井だった。
そしてちらりと視線を動かせば、そこには肩ほどまでの金髪に、蒼と碧のオッドアイの少女。
「うっ…」
意識がはっきりすればするほど、段々と頭の痛みが鮮明になってくる。
「動くな。治療はしたが…動けばまた傷が開くかもしれない」
と、ベッドの隣でいすに座っていた少女が再び口を開いた。

ふと、疑問が残る。
あの時襲ってきたあの男…あの男は一体何故あそこにいて、何の目的で俺たちを襲ったのか?
あそこで気を失った…それはわかる。
だが、あそこで気を失ったはずの俺がどうして屋内にいるのか?
そして、目の前にいる少女は何者なのか?

あーもう。考えれば考えるほどわけがわからなくなる。
「あんたが…助けてくれたのか?」
「ああ。あそこの調査に来ていたからな。…ついでだ」
目の前に居る少女…。容姿こそは幼く可愛らしい女の子ではあるが――だが、口調はどこか淡々としていて紳士的で、男性よりも男性らしい喋り方だった。
「あっ!俺たちの仲間は――」
「大丈夫だ。他の場所で寝かせてある」

「調査…。あんなところに?何の調査してたんだ?」
「そうだな、話しておくべきか…」
と、少女はいつのまにか淹れていた紅茶をシュヴァルツに差出し、ふう、と一息ため息をつき、話し始めた。

「私は、ある男を追っているんだ」
「ある…男?」
「ああ。人の姿に形を変える剣…いや、剣に姿を変える人…リリウム≠持つ男だ」
少女は頷き、そう言った。
シュヴァルツははっとした。
特にリリウム≠ニ言う単語に。
男と聞いてまさかそうではとは思っていたが、まさか本当にそうだとは。
「私は記憶が無くてな…そいつが記憶の手がかりなんだ」
だからそいつを追っていた、少女は続ける。
「この世界に、『六呪神器(ろくじゅじんぎ)』という呪いの武器が六つあることを知っているか?」
「ろ、ろく、ろくじゅ…?」
「『六呪神器』」
よくわからずに復唱しているシュヴァルツに、少女はもう一度そう言った。
「『六呪神器』は小剣、杖、銃、弓、槍、剣の六つだと言われていて――それはそれぞれ火、水、地、風、闇、光の属性だともな」
その言葉を聞いて、脳裏に一つのことが蘇る。
エメリアの放った矢に風属性がついていたこと。
そして、『魔物の声が聞こえる』ということ。
「私の持っているこの槍――破魔槍(はまそう)と呼ばれているが――『六呪神器』同士はお互い感応し合うらしい」
「つまり…その槍を使ってあいつを捜していた…ってことか」
「そういうこと。勘がいいんだな、お前は」
と、少女は笑ってみせる。
どこかぎこちなく、堅い笑顔ではあったが。
「そして、その『六呪神器』を全部集めたら…何か起こるとか?」
「私の見解だと…『下の世界』へ行くための鍵…なのではないかと考える」
「『下の世界』…」
たびたび出てくるこの単語。
下の世界…
そこには一体何が広がっており、何が待っているのか?
「もしくは――」

『世界を揺るがす災厄か何か、呼ぶのかもしれない』

「――!?」
少女から放たれた言葉に、シュヴァルツは唖然する。

「…なあ、一つ聞いていいか」
「何だ?」
「そのろくなんとかってのの呪われた弓の名前は…?」
「弓は…確か守魔弓と言う名の弓だったな」
やっぱり…!

シュヴァルツの脳内で、一つの可能性が完成する。

『その弓は…守魔弓と言う呪われた弓かも知れないからです』

と言っていたメリィの言葉。
そして、先ほどの少女の言葉。
それは、一つの可能性を確立させた。

それは、

『エメリアの持つ弓が六呪神器であるということ』。

「…なあ、あんた、名前なんて言うんだ?」
「私か。私は…レヴィリア・ルーネだ」
「そうか。俺はシュヴァルツ。シュヴァルツ・バルト。あんたのことは…レヴィでいいか」
言った瞬間。
「ふふふっ」
少女が笑った。
「な、何だよ」
「いや、何でもない。ただ、私のことをそう呼ぶ奴は初めてでな。ふふっ、あははは」

屈託の無い笑みを見せた少女
今までの口調とはどうにも合わず
どこか愛らしかった

――――――――――――――――――――――――――――――
Σなげぇ
うあああ初参戦で出張ってすいません
展開大きくしちゃってすいません

さらたんの話であった呪われた弓をおおごとにしてしまった。
これじゃあ魔剣イベントじゃない。


レヴィはTOLのクロエのイメージで。
最後の詩みたいなのは…なんなんだろうね(

ああ。
大目に見てあげてください
ではでは。


2010年03月25日 (木) 21時42分


(56) リレー小説@の続き×25 投稿者:シリア=リミネス

さてさてでしゃばりシリアさんがご登場しましたー←
やっていいかな・・・?いいのかな・・・?やるよ・・・?(

――――――――――――――――――――――

ガチャ・・・

自己紹介も終わり、レヴィリアはシュヴァルツがつけたあだ名に対して笑っていた。
するとそこに扉が開き、二人が入ってくる。

「あー・・・えっと・・・お邪魔ー・・・でしたか?」
「そうみたいね・・・もう一度出直す?」
「そうしましょうか」
「Σ入ってこいよ!」

メリィとエメリアは気まずそうに喋り、扉を閉めようとする。
するとシュヴァルツは閉まる前に扉を押さえ、顔を真っ赤にしながら二人に言った。

「いえいえ、こんなお似合いの二人の邪魔をするなんて僕には出来ませんよ」
「ど・こ・を・ど・う・見・た・ら・そ・う・見・え・る!」
「全体的にですよ?ねぇエメリアさん」
「えぇそうね」

と、エメリアはシュヴァルツを睨むようにして言う。

「・・・え?嫉妬してるのか?」
「はぁ?何言ってるの?頭打ったときにおかしくなったの?あぁ元からおかしかったわね」
「ちょ、それは無いだろ!?」
「あー・・・こほんっ」

二人が言い争いをしようとしたその時、レヴィリアが止めに入る。

「そろそろ二人にも話さなければならないな」
「え?お幸せに?」
「ち、違う!もうっ、ふざけるのをやめないか!」

レヴィリアも顔を真っ赤にしながら怒る。
メリィはエメリアとレヴィリアを見てシュヴァルツの肩を叩く。

「頑張ってください」
「へ?」
「それじゃあ自己紹介でもしましょうか」
「おい、何が頑張れなんだ?おい」
「僕はメリィ・フェルトです」
「おい!」

メリィはシュヴァルツにただ「頑張れ」と言い、あとは無視して話を進めようとする。
そしてようやく二人はシュヴァルツに言った話を・・・『六呪神器』の話を聞いた。


――――――――――――――――――――――
と言ってもそんなに進まないという←
クロエみたいな性格・・・的なことが書いてあったからレヴィリアさんの性格はこんな感じかな?って思ってやってみた・・・どうだろう?(キクナ

あ、メリィさんとレヴィリアさんの設定画はもちろんお任せあれ〜w
ちゃんと二人とも描いてペン入れしていつでもスキャンして塗れる状態になってるから〜wブログが落ち着き次第即描きます〜w
あとリリウム・・・だっけ?ウェルっちがイラストを描いてるみたいだからそれを参考にして描きます〜w
け、剣の形だなんて・・・無理(ぁ

でぁでは次の人よろしくおねがいしま〜すl ・ω・)ノシ


2010年03月26日 (金) 21時10分


(58) リレー小説@の続き×26 投稿者:古嶋 さら

そして私。良いですね、このトントンと進む感じ…!←

――――――――――――――――――――――

「…ええ、聞いたことがあります。……六呪神器――」
「守魔の弓…で、でも、そんなのただの伝説でしょう?」
「ああ。だが、ただの伝説でないことは確かだ」

レヴィリアが遠い目で言う。
根拠無い恐怖に、体が震えた。



「…―んで、一つ聞いときたいんだが……」
「何だ?」
「ここは…どこだぁぁ!!」
「ここは、サラコ島の宿屋…」
「島ぁ?」

レヴィリアの答えに、シュヴァルツは大げさに驚く。
確か、自分達が居たのは島では無かったはずだ。

「そういえば、話してませんでしたね。ここはウルエスの隣町、サラコ島です」
「隣町…さっき行った、研究所がある隣町か?」
「ああ。島というのは、ただの名前。嘘みたいなもの」

続けてレヴィリアは、どうしてサラコ島という名が付いたのかを語った。

「隣町のウルエスに対抗してその名を付けたのだそうだ」
「対抗?名前に?」
「大人の事情ですよ」

メリィが笑って諭す。
シュヴァルツは、自分の疑問が簡単に流されたのに釈然といかなそうにしていたが、
ふと、エメリアに元気が無いのに気が付いて、声をかけた。

「なあ、どうかしたのか?」
「…ちょっと……お腹が痛くて……」

シュヴァルツの脳内に、先ほどの光景が映し出される。
そう言えば、エメリアは腹を強打されていた。

「大丈夫か?医者とかに見せなくて…」
「多分……」

そう言うと、更にエメリアはお腹を抱えて苦しそうにする。
更に心配になったシュヴァルツは、近くにいたメリィを呼んだ。
しかし、メリィはちょっとエメリアを見ると、「大丈夫ですよ」と言い放った。

「大丈夫って…こんなに苦しんでるんだぞ?」
「ただの食べすぎですよ。別室で、バイキングを楽しみましたから」
「バイキング…?え?えぇ?」
「……うぅ…胃腸薬……水……」

シュヴァルツはまるでギャグ漫画のように、頭から地面にひっくり返る。
遠くでその様子を、レヴィリアが楽しそうに眺めていた。

――――――――――――――――――――――

はい!いつもどおり進まない進まない←
次の方、頑張ってくださいまし〜


2010年03月28日 (日) 21時18分


(59) リレー小説@の続き×27 投稿者:スウェル HOME

題名に@が抜けてることが何度もあるスウェルです(ぇ
島の名前におもわずフイタ自分が通過しますよっと(ぁぁ
では、駄文いきましょ

――――――――――――――――――――――

その後もエメリアは腹痛を訴えるため一行はそのまま宿に滞在することにした。

エメリアはソファで横にさせて、他の人間は机を囲む。

「お前…案外食い意地張ってんのな〜」

イスから身を捩じらせエメリアに向かってシュヴァルツがニヤニヤしながら言う…
そう言われエメリアはたちまち赤面し、ソファに顔を埋める。

「旅の最中まともな物をあまり食べなかった反動…なんですよ」
「そ、それにここの料理は中々のようだからな。」

メリィとレヴィリアが必死にフォローするがそれでもシュヴァルツはエメリアをからかおうとした。
ウルエスの町宿での仕返しも兼ねていたのだろう。
エメリアも何か言い返そうとするが苦しくて言葉が出ないらしい。

「じゃあ、俺もその旨い料理を堪能してきますか。」
「あぁ…ゆっくり食べてくるといい、私達は彼女を見ているとするよ。」
「ん〜わかったぁ〜」

扉を閉め小さくなっていく足音は軽やかだった。

「素直でいい子だな……彼は。」
「えぇ…少々お馬鹿さんではありますがね…」
「そんな風に言うものじゃないさ、そこも彼の魅力だろう。」
「そう……ですね。」

メリィは少し複雑な気持ちになった。
そこには彼を羨む気持ちがあったがメリィにはそれがどうしてなのかわからなかった。
少しの沈黙の中、扉が開きシュヴァルツが戻ってきた

「ん?ずいぶんと早いな?もう食べ終わったのか?」
「うがぁ〜!」
「ど、どうしたんです!?」
「どうしたもこうしたも……バイキングの料理はもう全部無くなってたんだよ〜!」
「そういえば…僕達が食べてる時に、もうほとんどありませんでしたからね。」
「それを先に言えよ〜!うぐぅ〜料理の残り香で余計に腹がぁ〜」

お腹をさするシュヴァルツにソファで横になっているエメリアがざまあ見ろという風に笑っていた。

「仕方ないですね…今日は早めに寝て明日朝一番に食事してください。」
「そんなぁ〜……そこは誰か作ってくれるんじゃないの〜」
「生憎作る場所も食材もないようなのでな。」
「くっそ〜!こうなったらさっさと寝ちまおうぜ!」
「じゃあ、あなたはここで寝てください。僕達は奥の寝室を使わせてもらいます……かまいませんね?」
「へいへ〜い」

メリィとレヴィリアがエメリアを担ぎ奥の部屋へと移動する。
扉を閉める前にエメリアが扉越しに言った。
「もし覗きなんかしたら命はないからね……」
「覗くわけないだろ〜俺はもっと年上の…」
バタンッ
「…女が……好みだからな」

シュヴァルツが言い終わる前に扉は閉まった。

「……女の子ってのはむずかしいなぁ」

そう呟きシュヴァルツはさっさと寝床に着いた。
翌朝……顔に落書きをされたことを知ったのは起きてから数時間してからだった。

――――――――――――――――――――――
長wwwww
特に進めたわけじゃないのに長すぎですねごめんなさいww
でも、こういった部分も大事な気がしたので(ダマレ
あ、後こないだの男とかはもう少しで描ける予定です(何
ではではノシ


2010年03月29日 (月) 18時12分


(60) リレー小説続き×28 投稿者:シリア=リミネス

一日経っても進まないっぽいから次シリアいきまーす((

えー・・・このたび副管理人に任命されたシリアです。
今後とも皆様、よろしくお願いします^^

――――――――――――――――――――――

シュヴァルツ達は朝の食事を済ませ、今後どうするか話し合っていた。

「私も行こう、あの男を追いかける使命があるからな」
「にぎやかになりますね」

皆の意見は皆同じだった。

「もう一回あの研究所に戻る?結局調べられてないし・・・」
「そうですね・・・でもまたあのガードメカが邪魔するでしょうね」
「はぁ!?粉々にしたのにか!?」
「あのガードメカは予備として幾つも置いてあるんです。代わりはいくらでもいますからね」
「あんだけ苦労したのに・・・」

「いや、君達が寝ている間に調べておいたさ」

レヴィリアの発言に皆は顔をあげ、彼女の方を見る。

「それで・・・ありましたか?」
「いや、下へ行く手段はなかった。だが六呪神器の一つ、銃はどこにあるかわかった」
「そういや六呪神器のそれぞれの名前って知らないけど・・・その銃と杖と“この小剣”の名前ってなんなの?」
「それは私も知らない・・・知っているのは守魔弓、破魔槍、リリウムぐらいし・・・か・・・・・・?」

レヴィリアは途中で言葉がゆっくりになる。
一体どうしたのか、3人は首をかしげる。

「まさか・・・その小剣も六呪神器なのか?」
「え、知ってたんじゃなかったの?!」
「そういや言ってなかったな・・・ってかそうなのか?」
「不思議な変形をしますしね、六呪神器かもしれませんね」
「じゃああと銃と杖か・・・レヴィ、場所はどこなんだ?」
「あ、あぁ、話を戻そう」

レヴィリアは驚いた顔をしていたが、シュヴァルツが話しかけると我に返り、話を進める。

「場所は第2の大陸『アヴィル』という和の文化の国にあるらしい」

そういって地図を取り出し机に広げる。

「そのアヴィルの中央の国にある『リシミア』という国に安置されているそうだ」
「安置?」
「あぁ、代々伝わる家宝だそうだ」
「どこにでもありそうな話しですね。でもリシミアにあるとするとやっかいですね・・・」
「なんでだ?」
「今ここ第1の大陸『ギルヴェイ』と『アヴィル』は敵対している国ですからね・・・そう簡単に入れませんよ」
「じゃあどうするの・・・?」

メリィは少し考え、地図に指を当てる。

「この第3の大陸『エマ』から『アヴィル』に入りましょう。そうすれば入れるでしょう」
「我々が『ギルヴェイ』から来ているという事は伏せておくべきだな」
「大陸ってこんなのあるのね・・・ここはどこの大陸なの?」

エメリアは3つの大陸から離れている大陸を指差す。

「そこは名前も無い大陸・・・というより島ですね、無名の島ですよ。ただその島に訪れた人間は二度と帰ってこないという噂がありますから誰も近づきませんよ」
「へぇ・・・」
「? エメリアさん、もしかして他の大陸を知らないのですか?」
「えぇ、今まで村から出たことが無くて・・・」
「じゃあこれから行く『エマ』も『アヴィル』も楽しみですね。なかなか個性的な国ですし」
「そうなの?じゃあ楽しみだわ」

そう言ってエメリアはニッコリ笑う。

「よし、じゃあさっそく出発するか」
「とりあえず船場まで行くぞ」

シュヴァルツ達は旅の準備をし、宿から出て行った。

――――――――――――――――――――――

なんだか大陸の名前作っちゃってさーせん^q^
第1の大陸:ギルヴェイ(国家制の国・・・城がある付近の街は貴族が住んでいるが、その他は研究所、村があるだけ。
第2の大陸:アヴィル(和の国・・・侍とかいそうな感じ←
第3の大陸:エマ(貿易の国・・・食料とか鉱山がある。
無名の島(名も無き島・・・人が住んでいる気配がないが、古代遺跡などがある。

リシミアはちょっとなんだか街の名前を作るのが流行ってるみたいだから対抗しt(ゲフゲフ
なんだか色々と動かしすぎたかな・・・?

でぁでは次の人よろしくおねがいしま〜すl ・ω・)ノシ


2010年03月31日 (水) 21時32分


(61) リレー小説@の続き×29 投稿者:古嶋 さら

『エマ』が国なのか大陸名なのか判断付かないまま、
まぁアメリカみたいなものかな、なんて解釈した私が書き込むことにします〜。
誰か地図を作ってください(他力本願
それにしても、久しぶりですね…。

――――――――――――――――――――――――――――――

サラコ島と港を結ぶ道には、大きな難所がある。
それはこの、サラコ山。
高さは別段高いわけではないが、経済格差が広がる中、
歩行者を襲い生活を営む、山賊が増えていた。
その為サラコ島から港へ行こうという者は、山を迂回するように行くのが通例なのだが…。

「どうして山があるんだよぉ!!」
「誰かが登る為ですよ。文句を言っていても始まりませんし、足を動かして貰えますか?」

彼らは至って呑気に、その山を登ろうとしていた。
それも静かにではない。ワイワイと、軽口を飛ばしあいながらである。

「港に着いたら、少し休んでいかないか」
「レヴィリアさんまで……。そんなに疲れますか?」
「いや、違うんだ。あそこの港には、名物の“サラウドン”という食べ物があるらしくてな」
「サラウドン?って名前からして、丼ものかしら?」
「私もそう思っていたのだが…。何やら、そうではないらしいのだ」
「よっし!じゃ、港に着いたら休憩な!な!」

それも、「私はお金を持ってますよ」と言わんばかりであるから堪らない。
山賊はワラワラと、エメリア達に近づいてきた。
いち早く気付いたメリィが、叫ぶ。

「…囲まれています!散って下さい!」
「は!?」

困惑しつつ分散しようと走り出すが、時既に遅く、既に辺りはあらかた囲まれていた。
メリィは手近な山賊をウインドカッターで攻撃しながら、仲間たちを見渡す。
レヴィリアは既に山賊に向かって行っているし、シュヴァルツもほぼ同様だ。
だが……。

「エメリアさん!」

エメリアは弓を放った格好で、震えながら硬直していた。
目の前には頭を打ちぬかれて息絶えた山賊が倒れている。
シュヴァルツから聴いた話が本当なら――
祖父を射殺してしまった時の事が、フラッシュバックしているのだろうか。
どちらにせよこの状況は良くないと、メリィはエメリアを庇うように立った。

「…ファイアボール!」
「ぐわぁぁ……」

確実に倒してはいるが、数が数だ。
一気に倒そうにも強力な魔術はそれだけ隙が大きい。
その間にエメリアを狙われたら、どうしようもない。

「エメリアさ…ん……?」

もう一度様子を見ようと振り返り、メリィは目を丸くした。
弓が独りでに浮き上がり、矢が番われ、張られているのである。
そしてその目標はまさに、自分自身――メリィだった。

「っ!!」

咄嗟に目を閉じたのと同時に弦音が鳴り響き、
メリィは意識を、失った。

――――――――――――――――――――――――――――――

謎・展開☆(待
お爺さんを自分の手にかけたのだから、もう少し傷は深いかな、と思いまして……。
そして呪われた弓だって言うくらいですし、やっぱり何かいわくつきでないとダメかなーと。
まぁ、はい。そうですね。次の方、頑張ってくださいまし〜
ではでは、失礼します。


2010年04月09日 (金) 18時03分


(63) リレー小説@の続き×30 投稿者:シリア=リミネス

なんだかシリアさん行方不明者として捜索されてるそうだ・・・見つかると良いね←

さて、なかなか進まないようだからやらせてもらうね。
と言ってもどこまでやれるかわかんないけど;;

記念すべき30回目、開始w(*´ω`*)

――――――――――――――――――――――

自分の放った矢が山賊の頭を貫いている。
その時、あの村で起きた出来事を思い出してしまう。

「わ・・・たし・・・・・・」

またやってしまった・・・
また・・・私・・・・・・人を・・・・・・

「――エメリアさん!」

ふと誰かの声が聞こえる。
体を動かそうとするが動かない、声も出ない。

何故・・・?
どうしてなの・・・?

そんな事を思っていると目の前にメリィが現れ、庇う様に立って魔術を放つ。

―――邪魔だ・・・目障りだ・・・

また誰かの声が聞こえる。
それは仲間の声でない、直接頭に響くように・・・
すると弓が独りでに動き出し、弦が引かれていく。

何・・・こ・・・れ・・・・・・

「エメリアさ・・・ん・・・・・・?」

目標は―――――メリィだった。

ダメ・・・やめて・・・っ!!



ドスッ!

矢は地面に刺さる。
無理やり体を動かし、弓を違う方向に向けたのだ。
だがメリィの肩を少し掠ってしまった。

ドサッ・・・

そしてメリィは気絶してしまう。

「あ・・・・・・・・・メリィ・・・っ!」

ようやく声が出て、弓をその場に捨ててメリィの体を揺さぶる。

「ど、どうした!?」
「大丈夫か!?」

前に出て戦っていた二人は全て片付けた後、こちらに気が付いて走ってくる。

「どうしよう・・・私・・・私・・・っ」
「おいしっかりしろ!一体何があったんだ!」
「エメリア、落ち着いて。メリィは気絶してるだけだから」

レヴィリアはメリィの掠り傷を癒しながら言う。

「一体何があったの?」
「・・・らない・・・わからないの・・・・・・声が聞こえたと思ったら・・・勝手に弓が・・・」

勝手に弓が動いた。
先程の出来事を二人に全て話す。

「・・・おそらく守魔弓の呪いが発動したんだろう」
「呪い・・・?」
「そうだ。六呪神器には呪いがある・・・だがそれぞれ違う呪いだからいつ発動するかわからない。最悪の場合、自我を乗っ取られるそうだ」
「そういや声が聞こえたって言ったよな?」
「え、えぇ・・・混乱してたら直接頭に響いてきて・・・『邪魔だ、目障りだ』って言って・・・」
「どうやら守魔弓は人の感情で動くようだな・・・」
「どういうことだ?」

レヴィリアは弓を拾い上げる。

「エメリアが動揺すると自分で動いてなりふり構わず目の前に居る者を射るようだ」
「私・・・が・・・?」
「シュヴァルツの話によると、お爺さんをその手で殺したそうだな。その記憶が蘇えり、混乱状態に陥った・・・違うか?」
「・・・」
「辛いのはわかる。だがいつまでもそうだと守魔弓に己を乗っ取られるかもしれないぞ」

体がいうことを利かなかったのはそれが原因らしい。

「それでいいのか?目の前でまた大事な人が亡くなることになるんだぞ?」
「・・・いやだ・・・そんなの・・・っ」
「なら戦え。村での出来事を忘れろとは言わない、それを乗り越えて戦うんだ」

そう言ってエメリアに弓を差し出す。
エメリアは一瞬と惑うが、目を瞑り、もう一度目を開けた時はまっすぐな目をしていた。
そして弓を受け取る。

「ごめんなさい・・・もう大丈夫よ」
「そう、それでいいんだ・・・・・・・・・・・・昔の私のようにはなるな」
「え・・・?今なんて・・・」

レヴィリアは最後に小さく言い、エメリアから離れる。
エメリアは聞き取れず、レヴィリアにもう一度尋ねるが、何も言ってくれない。

「・・・で、どうする?メリィはこの状態だ、どっか休める所あるか?」
「あそこに山小屋がある、そこで休ませよう」

シュヴァルツはメリィを背負い、歩き出す。

「さぁ行くぞ」
「え、えぇ・・・」

その跡を追いかけるように二人も歩き出した。


――――――――――――――――――――――

こんなんでどうでしょうか・・・ね?;
なんだろう・・・こう、2週間ぶりに小説考えたから上手くかけなかった;;

レヴィリアの大まかな設定がないから勝手に過去に何かあった感じにしちゃったけど・・・いいかな?;


皆学校とか始まって忙しいみたいだね^^;
こっちも忙しいけど、頑張って進めて行きたいですw

でぁでは次の人頑張ってくださいな〜w


2010年04月17日 (土) 19時54分


(65) リレー小説の続き@×31 投稿者:スウェル HOME

さ〜せんちょっとパソコン触れなかったので更新できませんでしたよ><
―――――――――――――――――――――─

旅人のために用意されたであろう山小屋へとシュヴァルツ達は身を潜める。

「とりあえず、山賊は退散してくれたようだな。」
「そのようだな…」

メリィを床に寝かせ、外に目をやるがすでに山賊達の姿は無かった。
スッと視線をメリィに戻すシュヴァルツ…
未だに意識は無いものの、特に外傷も見当たらない。

「気を失ってるだけのようだから、目が覚めるまでここに泊まったほうがいいな…」
「でも、また山賊が出るんじゃ…」
「俺が見張り役してやるよ、心配すんな。」
「今から彼女を背負って降りるのも重労働だろうしな。」
「なら、そうしましょう…」

山小屋には遭難を見越しての食料も少ないながら用意されているため食料は問題なく、3人はメリィが目を覚ますまで待つことにした。

―――――――――――――――――――――
はい、短く終了です。
とりあえずシリア様に頼みます(ぁぁ
ではでは、がんばってください〜


2010年04月25日 (日) 12時41分


(66) リレー小説の続き@×32 投稿者:スノウ

初めてカキコしまぁー(
スウェル様に謝罪(文才神シリア様でなくてごめんくさい)。。
恐れながら、新キャラを出させていただきますね。。。

_______________________


「…」
一行の間には未だ沈黙が続いていた。

メリィはまだ、瞼を柔らかく閉じて眠っている。






―メリィ。
―レヴィリアはああいってくれたけど。
―あぁ、私のせいで。




エメリアはメリィの姿を横目で確認すると、
また唇をかみ締め拳を握り締めた。



その時。





「ま、待って待ってー!」

「ほーーーっ!」



小屋の外から、少女と人間ではない何かの声がした。


「な、なんだぁ?」
シュバルツは小屋のドアを少し開いて外の様子を伺った。

「タンマって言ったじゃん!」
「ほっ、ほほほっ」


二つ結びをしフリフリのパスフリーブとバルーンパンツを
履いた少女と、
青いボールに毛が生えたような風貌をした何かが、
小屋の前ではしゃぎ回っていた。


「な、何だあいつら…」
シュバルツが声をポソリと漏らしたそのとき。

「!」

少女が突然消えた。
その瞬間、シュバルツのこめかみに何か冷たいものが当たった。
少しずつ、少しずつ目線をずらしそれを見る。




―銃口。
それは紛れも無く、銃口だった。


そして、それを持っていたのは―

「お兄さん、何しに来たの?」
「は?」




あの遊びまわっていた少女が、
きょとんとしてシュバルツのこめかみに銃を向けている。

シュバルツの冷や汗が銃を伝い少女の手に伝わるころ、
少女は銃を慣れた手つきでくるんと回し腰に戻した。


「なんだ、お兄さんはあの人達じゃない。ごめんね、お兄さん。
でも良かった。ね、ホゥ」
「ほー!」


あの謎の生命物体は少女の肩に乗り、
飛び跳ねていた。




「お前達は?」
レヴィリアは少女を睨み、低い声で聞いた。

「ミルはミル。ミル・ヴィー。
で、この子が珍獣のホゥなの!」
「ほ、ほほっ!」

ホゥはミルの肩から床へ飛び降り、
跳びはね飛び跳ねた末、レヴィリアの肩で落ち着いた。

「(か、可愛い…)」

エメリアはホゥを見て少し顔を緩ませた。



「ところで、その銃は何だ?」

シュバルツがミルに聞く。




「えーとね、吸魔銃…あっ」
ミルはしまったという感じで口を手で押さえた。


「まさか…六呪神器!?」
エメリアが驚愕する。

「ま、まっさか〜。ミルがそんなの持つわけないじゃん♪」

ミルは笑っていたが、どこか強張っていた。



(あれ、ミルの耳って…)


エメリアはあることに気づいた。








ミルの耳が、尖っている。





「吸魔銃は、代々闇の智族に伝えられていくという噂を
聞いたことがある…」

レヴィリアはミルに少しずつ睨みの強度を増していった。







「貴様、ダークエルフだな?」






ミルの顔が、悲しみと怒りで歪んでいくのを、
エメリアとシュバルツ、そしてレヴィリアは見た。






_________________________

設定無視の可能性あり(オマ
あれ…?メリィちゃんは…?(うぎゃ
何だろうこれ;
勝手に六呪神器出しちゃった挙句新キャラまで…(
レヴィリアさんは私の中では物知りなイメージです。。
ちなみにホゥの鳴き声は「ほ」しかでません。。
例:「ほほーっ」「ほっ、ほほほっ」
貴婦人の笑い声でぁありません。
どうでもいいですかいいですよねごめんなさい(ぁぁぁぁ

でぁでぁ失礼〜



2010年05月15日 (土) 11時53分


(67) リレー小説―33 投稿者:古嶋 さら

*お知らせ*

題名の数字が大きくなってきましたので、
「リレー小説―33」と言うような書き方で統一します。
また変更があるかもしれませんが、ここから先はそれでよろしくです。
では。
---------------------------------------------


「…あんた誰?名前も言わないでいちゃもん付けるなんて、失礼じゃない?」
「話を逸らすな」
「レヴィリア!ミルの言う事の方が、筋が通ってる」

厳しい目線を送り続けるレヴィリアに、いつになく真剣にシュヴァルツが言った。
口調自体は軽いが、そこには制止せんとする強い意志が感じられる。
レヴィリアはそれに気付いてか、口をつぐんだ。

「……レヴィリア…。ううん、聞き覚えがあるような気がするなぁ…」

少女…ミルだけが、一人呟いていた。



それからしばらくして、キー…と、後ろで木製の扉が開く音がした。
そして中から、眠っていたメリィがゆらりと出て、エメリアらの所へと歩んできた。

「見覚えのある生き物ですね。皆さん、おはようございます」
「ああお早う…じゃなかった、大丈夫なのか?」
「ちょっと肩に触れただけです。大丈夫ですよ」

先ほどまで眠っていたとは思えないほどはっきりと、メリィは言った。
服は破れたままで血が滲んでいて見るに痛々しかったが、本人にはそうでもないらしい。
エメリアはそんな彼女に謝ろうと、近づいた。

「メリィ…ゴメンなさい。体が言う事を聞かなくて……」
「呪われた武器のせいですから、エメリアさんが気に病む事は無いですよ」
「でも……」
「それに、僕はこうして生きていますから。それよりも……」

と一方的に話を打ち切って、メリィはミルの方を向いた。
エメリアは一瞬心が暖かくなるのを感じて、胸を押さえる。
何やら激しく動悸がしている。これが恋と言う物なのかしら。
でも二人は女同士だから…!
などと、エメリアが不埒な妄想をしている間に、メリィは小動物ホゥを撫で始めた。

「お久しぶりです。ホゥ」
「あんた誰?…ホゥを知ってるの?」

先ほどのレヴィリアとのいざこざからか、ミルは警戒を強めている。
まさに今も、メリィに対して牙を剥きかけていた。

「どなたかは存じませんが、きっとあなたはこの子を動物屋"ホルン"で買われたのでしょう?」
「…どうして分かるの?超能力持ち?」
「違いますよ。僕が動物屋に売ったんです」

ミルの表情が驚愕に変わり、そして間もなく軽蔑の目に変わった。

「動物を売るなんて…サイテー」
「名前も知らない人に言われるなんて、心外です。何なら返して頂いても結構ですよ」

さっき自分で言った事をそのまま言われて、ミルは少し赤くなった。
そしてうつむくと、小さな声でそっと言った。

「……イヤ………」
「でしょうね。ホゥもかなり懐いているようですし」

と、メリィは何故か厳しい口調で言った。
これまで、一度たりとも聞いたことの無いほどである。
何か嫌な思い出でもあるのだろうか、とシュヴァルツは思った。



「と、とにかく!ミルが自己紹介したのに、あんたたちがしないなんておかしい!」




--------------------------------------------------------

セリフで終わるって斬新ですよね。(黙
こんばんは〜。お久しぶりです。書き込み失礼します〜。
メリィはあのまま眠るべきだったのかと思いつつ、一応復活して貰いました。

セリフで終わると繋ぎにくいですかね?
……次の方、よろしくお願いします〜(オマ


2010年05月17日 (月) 18時29分


(68) リレー小説―34 投稿者:シリア=リミネス HOME

さぁシリアさんのご登場です(ダマレ
久々に考えるからおかしな点もいっぱいあるかもしれないけど・・・そこは気にしないで;;

文才神だなんて・・・スノウ様の方が上じゃないですか><;;

――――――――――――――――――――――

ミルが怒鳴るとホゥはビクッと身体を震わせメリィの頭に乗る。

「驚いちゃいましたよ?」
「うぐ・・・」
「僕はメリィ・フェルトと言います」
「私はエメリア、こっちがレヴィリア」
「よろしく・・・」
「んで、俺がシュヴァルツだ」
「メリィにエメリアに・・・レヴィリア・・・しゅヴ・・・噛みそうだわ、シュヴァでいいわよね?決定♪」
「Σぉい!?」

自己紹介をするとミルは勝手にあだ名をつけてしまう。
そして話を進めた。

「ダークエルフって?」

エメリアが尋ねる。

「闇の智族だ、吸血鬼と言ってもいいかもな」
「違うわよ、あんな血だけ吸う悪魔と一緒にしないでよ!」
「まぁ知らないほうがいいですよ、エメリアさん」
「そう・・・なの?」
「えぇ」

そう言ってメリィはその話を片付けてしまった。

「なんでお前が六呪神器なんか持ってんだ? しかも色々隠してるみたいだな」
「・・・じゃあなんで貴方達も持ってるのよ」

確かにそうだ。
こちらは3個もある、不信がるのは当たり前だ。

「小剣は母とお婆さんの形見なの。 この弓は昔から持ってたもので・・・レヴィリアの槍は・・・」
「・・・友人が持っていたものだ」

ミル以外の3人は驚いた。
始めてその話を聞いたのだから。

「・・・吸魔銃は代々闇の智族に伝えられていく噂を聞いた」
「あ、さっき言ってたね・・・もしかしてミルは受け継いだの?」
「そ、そうよ・・・」
「その年でか?」
「う、五月蝿いわね!そこはいいじゃない!」
「お、落ち着け!銃口をこっちに向けるな!」

シュヴァルツの言葉に腹を立てて、すぐに銃を向けるミル。

「そういえば・・・さっき“あの人達じゃない”って言ってたよね?誰かに追われてるの?」

エメリアがそういうと、ミルは銃を片付け、黙ってしまう。

「・・・」
「あ、言いたくなかったらいいんだよ?」
「ダークエルフの一族はここ数年人数が減ってきているようです」
「え?」
「今では5・・・いや、少なくて1人・・・ミルはその生き残りじゃないですか?」
「・・・あんたってやっぱり超能力者?」
「いえ、ただの研究者です(ニコ」

うつむいていた顔をゆっくり上げ、口を開く。

「そうよ、私はそのダークエルフの生き残り。でもどうして減ってるか知ってる?」
「そこまでは知りません」
「国が・・・・・・」
「国?」




「っこの国が私たちダークエルフを人体実験で殺してるからよ!」

声が大きくなるにつれて涙声になるミル。
ホゥは心配になり、ミルの肩に乗る。
そして、ミルが今まで見てきた残酷な過去が語られる...


――――――――――――――――――――――

くれぇえええぇえええ;;;;暗くなってしまった;;;;
いつもはギャク専門のシリアさんが暗くしてしまった;;
それだけ自分も鬱なのかな・・・?(ぇ

そしてまた勝手にキャラの過去つくっちゃって・・・ごめんなさい;;
まぁ次はミルの過去をちょいと語るぐらいでいいんじゃないかな〜?って思ってる^^;

ホゥのイメージがフクロウにしか思えてこない・・・どしましょ?←
ミルの設定画・・・やってみせましょう><頑張りますっ!

難しくなってたらごめんなさい;;
でぁでは次の人頑張れ〜w


2010年05月18日 (火) 00時15分


(69) リレー小説―35 投稿者:スノウ

ごめんなさい、ミルの設定画はもう出来てあががががg(
http://id5.fm-p.jp/data/317/teruzu/pri/47.jpg
からミルとホゥのクソ絵が><
でもでも、是非私の崇拝対象神シリアさまに描いていただきたい
です!
でぁでぁ本編へ〜

_______________________

―ミル、あなたはダークエルフとは言っても、
何者かにいじめられていいなんてことはありません。
心を強く、そして優しく持ちなさい。
―はい、ママ!



―ダークエルフの癖に、心を優しくしろなんぞ
ほざいている。
種族の恥だ。



「それでミルは、ずっと同種族に疎まれてきたの。
時には、殺されそうになったの」

「ほ…」

全員は苦い顔をする。

「あいつらが攻めてきたのは、ある日の真夜中のことだった」



―希少種ダークエルフの血は、
とてつもない実験材料となるだろう!


―ママ!お願い、しなないで!
―ミル、これを…
―これ…銃?
―それで、身を守りなさい。
貴女にはこれを持つ資格がー…あああああっ!!



「皆の悲鳴と血が舞う音がこだまする中、
ミルはママに抱きしめられて渡されたのが」
「吸魔銃…ですか」

メリィが顔をしかめて言う。

「ママはミルにこれを渡した後、すぐ死んじゃった。
あのおんなが、殺した」


「あの女…?」


「ギルウェイ軍総隊長エルラ・ミーティオ」

レヴィリアの口から、ぽろりと落ちるように出た。

「レヴィリア…何でエルラを知ってるの!?」
「…旧友だ」





―レヴィリア。今日もいい勢力を打ち負かしたぞ。
―そうか。
―もう少し喜べ。誓ったじゃないか。私の勝利はお前の勝利、
お前の幸せは私の賛歌だと。
―あぁ。そうだったな、エルラ。





「今あいつはもう、遠くへ行ってしまったがな」

「へえ…」
エメリアはレヴィリアを見ながら少し頷いた。



「吸魔銃は、所有者の魔力を吸い取り強化してくの。
ダークエルフの邪悪な力を吸い取るから、
ダークエルフはこれを持つと普通でいられるの。
これは、ダークエルフにとってだけはいい六呪神器なの」

「へぇ、んなのもあんのか」
シュバルツが感心するように言った。
「…勿論、さっきメリィが言ったようにダークエルフの人数はわずか。
だけど、ミルだけじゃない。もうひとりいる。
その人は、ミルを疎んでたひとで、今もミルの命を狙ってる」

「誰?」
エメリアが聞いた。


ミルは瞳をにごらせると、
つぶやくように言った。




「…シュア・ヴィー。
ミルのおにいちゃん」





_____________________
うぁぁぁぁごめんなさい!
スノウ新キャラだすの好きですね!
さらたまの台詞で終わるやり方に便乗してみました〜
兄妹の命の奪い合い(兄→妹が理想)が好きなスノウです。。(おま
勝手にレヴィリアさんの過去を引用してみてごめんくさい><
でぁでぁ。。


2010年05月18日 (火) 20時45分


(70) リレー小説―36 投稿者:古嶋 さら


「ミルのお兄さんがどうして…?」
「…昔ね、色々あったの」

長い話を始めると言う様に、ミルは大きく息を吸った。
そして「おにいちゃんは…」と話し出したのを、どこかで鳴った間抜けな音が遮った。
「グー…」という情け無い音の出所を目で探していくと、そこに立っているのはシュヴァルツだった。

「……シュヴァ?」
「お、俺じゃねぇぞ!……ほ、ほほら、長い話だったから腹が減ってさ…」

一度否定して、皆から見られているのに気付き慌てて自己弁護する。
しかし、失ってしまった場の空気はあまりにも大きく、今や取り戻せない気がした。

「はぁ…ま、いいよシュヴァ。…んー、シュヴァちゃんの方が可愛いかな」
「ほほほ、ほ〜♪」
「…今のは肯定?」
「当然じゃない♪あの小屋って食べ物あるよね?ミルもお腹空いちゃったや」

話す気が無くなったのか、ミルはシュヴァルツの後ろに見える小屋へとスキップし始めた。
途中シュヴァルツとすれ違うときにそっと「ありがと」と言ったが、風に流され彼には聞こえなかった。



「さて、シュヴァルツさんへの罰ゲームを決めましょうか」
「ぅおいぃっ!」
「おや、シュヴァちゃんの方が良かったですか?」

ミルが小屋に入って静まった中で、メリィは高々と罰ゲーム宣言をする。
シュヴァルトは一人反対していたが、その他多勢の賛成に遭って口をつぐむしか無かった。
本気で怒っていないからか、メリィの目は笑っていた。

「何が良いでしょう?」
「晩御飯抜きなんてどうかしら」
「ちょっと待て」
「昼食無しの方が良いと思うぞ」
「おい」
「あはは、では昼食と晩御飯抜きにしましょう」

否、本気で怒っているから目が笑っているのかもしれない。
シュヴァルツは少し…いやかなり、震え上がった。



「ミルさんが全部食べてしまったら僕たちのご飯も抜きになってしまいますし、戻りましょう」

総員は頷いて、ミルの後を追うように小屋の中へと入っていった。


------------------------

そう簡単に過去を明かすわけには(ry
シュヴァルツさんが間違いなくいじられキャラになったみたいですww
TOLのモーゼスとジェイと一緒にならないように気をつけないとですね〜……。

ではでは〜


2010年05月19日 (水) 17時56分


(71) リレー小説ー37 投稿者:スウェル

みなさんの文はまとまってるなぁ〜と感心します・・・
久々に書かせてもらいますね〜

――――――――――――――――――――――
「じゃじゃ〜ん♪これからミルの特製エッグベアの肉鍋作るよ〜!」

高らかにそう宣言するミル。
小屋へ一番に入った彼女はは手際よく食材を料理していった。

「あ、私も手伝う」
「ダメダメ〜!ミルの特製って言ったからミルしか作れないんだよ!」

手伝おうとするエメリアを静止させ、ミルはあくまで一人で作ると言う。

「すぐにできるから、その辺でホゥと遊んでてあげて〜」
「ほぉ〜!」

そう言うと、ミルの肩に乗っているホゥはスルスルと降り、エメリアの元へとてけてけと歩み寄る。

「ほ〜」
「か…か…かわいぃ」
その愛らしい姿にエメリアはすっかり虜になったようだ。
メリィは、その様子をちらと見て、すぐにその場を離れ小屋の隅で何か考え込むように目を閉じる。

レヴィリアもその反対側ですわり込みミルの後ろ姿をじっと見つめていた。
シュヴァルツは腹がぁ〜と唸りながら大の字につっぷしていた。

料理ができるまでの間、エメリアとホゥを除いた一同はしばし沈黙していた。

「ん〜♪カンペキ〜♪」
少しして、ミルが上出来という様子で笑みを浮かべてそう言った。

「おぉ〜いい匂い!食欲がそそられる〜!」

鍋の匂いにシュヴァルツがさっそく起き上がりその匂いの元へと駆け寄る。
「シュヴァルツさんはご飯抜きですよ。」
「え?あれは冗談だろ!まさか本当に飯抜きなんて、俺は耐えれないぞ!」
「タダですむ程…世の中甘くはないですよ」
「お願いだ!ご飯を食べさせてくれ!」

頭を下げながらシュヴァルツは必死に抗議する。

「人に頼むときは、もっと言い方というものがですね……」
「メリィ様、お願いですから、わたくしにもご飯を食べさせてください。」
「ふむ、ミルのお許しが出たらいいですよ。」

がっと、ミルのほうをシュヴァルツは見つめる。
その目を見て、ミルはやれやれといった風な動きをする。

「うん〜、仕方ないなぁ〜ミルの特製料理をこの先もう食べれないかもしれないから、今回は食べさせてあげるよ〜」
「仕方ないですね」

少し、残念そうにしながらもメリィも鍋へと近寄る。
エメリアもポゥを抱きかかえて鍋の前へとちょんと座る。
そんな中、一人、レヴィリアは隅で固まったままである。

「お〜い、レヴィ!どした〜?食べないのか?」
「ん?…あぁ、すまない」
「……?」

考え込んでいたのか、料理のできた事に気づいていない様子で、レヴィリアはシュヴァルツに呼ばれてから、輪に加わった。

「それじゃあ、いただきますっ!!」

我先にとシュヴァルツは鍋をつつく、他の者も鍋へと箸を伸ばす。

「ミルの特製料理はどうだ?顔がとろけるほどオイシイでしょ」
「さすがに顔はとろけないんじゃ…」

ボケなのかそうでないのかわからない言葉にエメリアがツッコミを入れ、それに他の者も笑いながら過ごした。
張り詰めていた空気も徐々に緩和していき、食べ終わる頃にはみな笑みを浮かべていた。

「よし!じゃあ、今度こそ山を越えねえとな。」
「そうですね…でも、まずは彼女をどうするかをきめなければ……いけないでしょう」



――――――――――――――――――――――
セリフで終わるのに便乗(ぁ
微妙な終わり方でつなげにくいかもしれません・・・申し訳ないです(オマ
とりあえず、箸なるものが存在するのかわからないですが、まあ気にしないww
それでは、次の人がんば〜(殴


2010年05月20日 (木) 17時21分


(72) リレー小説―38 投稿者:スノウ

KYの代表スノウのご登場ですぉ(おま
今回最大のミルの秘密が暴かれます…(

______________________



「…ミル、僕達の―」
「あっ!そうだっ」
ミルはメリィの一言を無視し、すくっと立ち上がった。

「此処に人が来たら行かせて見ようっと思ってたんだっ。
ちょっと来て!」
そういうとツインテールを揺らし勢いよく小屋のドアを開いた。

「おい、ここからどすんだって?」
シュヴァルツがミルに問う。

「皆、一回目を閉じて」


四人はミルの言われるがままに目を閉じた。



「いっくよー!」


そのまま、エメリア達はほんの一瞬だけ、眠った。






「目あけていいよー!」




ミルの掛け声でエメリア達は瞼を開ける。
閉じていたのはほんの数秒だった。

「へっ!?」
そこには、温泉の『女』『男』と書いてある暖簾が掛かった
何かの入り口があった。

「ここは?」
レヴィリアが顔をしかめてミルに聞いた。
「知らないの?サラコ島には温泉ランドがあるんだよ!
アヴィルの文化を唯一持ってるの。」
「てゆうか、あそこからどうやってここまで来たんだよ?」
「ほほっ、ほほーほっっ!」
「ホゥが不思議能力で連れて来てくれたの♪」
「…ホゥって…」

ミルはひまわりのような笑顔でにこっと笑うと、
強引にメリィとシュヴァルツの腕を取った。

「さ、行こうっ♪ミル早く入りたいのっ」
「ええっ!」
「ちょ、ミルてめっ!」

そう言ってふたりの腕をものすごい力で引っ張り、
暖簾をくぐっていった。


「…おかしくない?なんでミル、私達と入らないのかな」
「…メリィは、黙っていれば男に見える。
シュヴァルツも言わずもがなだ。
そして今、3人は…」
静かにそう言ってレヴィリアは『男』と書いてある暖簾を
指差した。





「ええええええええええっっっっっ!!!」
3人の叫び声が同時に聞こえた。
気配からして、3人以外いないようだ。



エメリアとレヴィリアが男湯に駆け込む。


そこには、全裸にタオルで真っ赤になりながら
細い肢体を隠すメリィと、
腰にタオルを巻いて愕然とするシュヴァルツ、
そして―




「メリィって、女の子だったの!?
ミル、気づかなかった!」

素っ裸で驚くミルがいた。


「みみみみミルさんが突然脱がせるから…
てゆうか、ご自分こそ隠されて下さいっ!」

メリィは顔を真っ赤にし目を硬く閉じてミルの身体を指差した。


「…ま、まさか…?」

エメリアがミルの身体を上からゆっくりと視線を移していく。


視線が腰に行く頃、エメリアの顔が真っ赤になった。
レヴィリアの顔を紅潮し、片手で顔を覆い首を振った。








「…言っとくけどミル、一言も女の子だって言ってないよ?」



「きゃああああああああああっ!」
エメリアが叫び声をあげ、倒れる。
目が完全が回っていて、小さい奇声を上げている。

「…まさか男子だとはな…」
「だーかーら、ミルは男の子!女の子じゃないんだよ?」


―確かに、ミルは一言も「女だ」とは言ってないよ?
言ってないけど…


「ふへへはふへふへほぉ…」
「『せめて隠してよ』だそうだ」
真っ赤になって床に仰向けになっている
エメリアが発した解読不能な言葉を、
レヴィリアが訳した。

「私は二人を女湯に連れて行く。ミルはそれを隠せ」
「はーい」
レヴィリアは気を失っているメリィとエメリアを抱え、
女湯に消えた。




___________________

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなs(ry
一度やってみたかった温泉ネタ。話の向き変えちゃって
ごめんなさい…><
そして微妙に下品…(
でぁでぁ次の人頑張ってくだはい〜www


2010年05月21日 (金) 18時32分


(73) リレー小説―39 投稿者:古嶋 さら

テレポートww ちょっとビックリしましたww
でも面白いです、さすがですね〜。

-----------------------------------------------------


「…は〜……。折角、ハーレム状態だと思ってたのによ……」

当初の目的からかなり外れて、温泉を味わったシュヴァルツは、そう溜め息を吐いた。
声も高い上に性格もああなので、間違いなく女性だと思い込んでいた。

「はぁ……」

考えれば考えるほど、溜め息だけが数を増していく。
そして思い出されるのは、すっかり人間不信になったエメリアの事だ。
先ほども、「あなたも実は女なんでしょう?…ねぇ?」と訊いて来た。
もう精神的な完全復活は難しいのでは無いかと思う。

「…メリィも気付いてなかったな……」

彼…ではなく、彼女にしては珍しい勘違いである。
いや、あれで男だと気付いていたら、その方が不思議ではあるのだが。
あの時のメリィの様子を思い出しながら、笑う。

「それにしても…ぺちゃんこだったな……」

メリィが必死にバスタオルで隠していたそこは、確かに何の膨らみも感じなかった。
全く色気も無い、シュヴァルツとしては忌むべき存在である。
よく考えれば、ミルもそこが小さい時点で、本当に女性か疑ってかかるべきだったと思う。
そしてもう一人、小さい人の事を思い出した。

「……もしかしたら、レヴィリアも男なんじゃないか…?」

"彼女"は、そういえば自分を女性だと言った事は無かった気がする。
もしかしたら…いや、むしろ男なのでは……。

「…っし、訊いてみよっと」

シュヴァルツは男湯出口のベンチから立ち上がり、女湯出口に居るであろう"彼女"へと向かっていった。
紛れも無い、エメリアと同じ症状だった。

-------------------------------------------------

ゴメンなさい、ふざけました。(何
あまり長く脱線しているのもアレなので、次回か次々回には本筋に戻してあげてくださいな。
ではでは。


2010年05月21日 (金) 20時46分


(74) リレー小説─40 投稿者:スウェル

40ですね、がばしょ〜(何
しかし、ここから話を上手く戻せるだろうかww
――――――――――――――――――――――
さっきまで冷静そうに振舞っていたが今は少し放心状態であるレヴィリアに近づく、シュヴァルツ。
しかし、一方のレヴィリアは視界に入らない様子でそのままである。

「なぁ、レヴィ……」
「……あぁ」
「おいってば」
「……どうしたのだ?」
「レヴィもさ……実はさ」

返事はするものの明らかに聞いていない様子である……
が、シュヴァルツは気にせず話し続ける。

「……ひょっとして男なんじゃねえの?」
「……あぁ……ん?」
「ほら、レヴィもぺったんこだし、それに口調もやっぱりさ」
「……………」
「レヴィ? 聞いてるか?」
「………な…な…な…」
「ん? な?」
「 なんだとおおぉお!」
「うおっ!?」
「貴様!私は正真正銘な女だぞ!それに!私だって好きでぺったんこなわけじゃない!貴様までそんなことを!うっく…ひっく」
「気……気にしてたのか」
「ぅぅ〜これだから男は!男なんてみんな馬鹿者ばかりだぁ〜!」

そういって、泣きながらレヴィリアが走り去る。

「うお〜い!ちょ、レヴィ〜!悪かったよ〜!」

その声にも彼女は立ち止まることなく走り去った。

「あぁ〜さっぱりさっぱり〜♪って、ん? シュヴァちゃんどしたの?」

丁度男湯からミルが姿を現した。

「いや、なんというか……地雷を踏んだというか……」
「ほえ〜??」
「というか、タオル一丁で出てくんなよ!」
「ぶぃ〜!ちゃんと隠してるよ!」
「あがったんなら服着ろ〜!」
「わかってないな〜風呂あがりにタオル一丁でミルクを飲み干さないと!」
「そんな事服着ててもできるだろ……またエメリア達がうるさいぞ…」
「むぅ〜しょうがないな〜」

しぶりながらもミルはまた脱衣所に戻っていった。
それと同時に今度は女湯からエメリアとメリィが出てくる。

「な!ちょっとなんで女湯の前に! …まさか…」
「ちょ、ちげえよ!覗きなんかしてな」
「……こぉの!変態!」

シュヴァルツが反論する前にエメリアの鉄拳がシュヴァルツの右顔面に炸裂する。

「ぐはっ……いいパンチ……だ」

そう言い残しがくりと崩れ落ちるシュヴァルツ…

「あれ? そういえばレヴィリアさんがいませんね、先にあがってたはずですが」

シュヴァルツの事を気にする事もなくメリィがレヴィリアの事に気づく。

「着替えてやったよ〜シュヴァちゃ〜ん♪ ってあれ?KOされてる……」
「ミルさん、レヴィリアさんを知りませんか?」

視線を合わせることなくメリィが着替え終わったミルに問う。

「ん〜シュヴァちゃんが知ってるんじゃないの? さっきも変な事してたし」
「変……なこと? やっぱり覗き!」
「ん〜それは無いんじゃない? だってミル着替える前にシュヴァちゃんとしゃべったし」
「え?ってことは……」

エメリアとメリィが顔を見合わせる、そして今度は床に倒れているシュヴァルツに視線を向ける。

「一体何をしでかしたんですかね、この人は……ともかく、覗きはしてないようですが……それにしてもレヴィリアさん、ここにいないということは外にでもいるんですかね……」
「……じゃ、じゃあ私が探してくるねー」

逃げるようにして外へと出て行ったエメリア。

「はぁ……また、私早とちりで……でも、あいつも紛らわしい所にいるから……ってそれよりもレヴィリアは」

独り言を話しながら周囲を見渡す、すると、丁度温泉横の小さな滝の下にレヴィリアの姿が見えた。

「あ、いた」

さっそくレヴィリアに駆け寄るエメリア。

「レヴィリア……こんなとこで何してるの?」
「エメリアか……なぁ、私はそんなにもぺったんこだろうか?」
「は?」

滝に目を向けたまま消え入るような声でレヴィリアは言う。

「いや〜別にぺったんこでもないんじゃないかしら…」
「そ、そうか! ありがとう!」
「え? あ、うん…どういたしまして」

ぺったんこではないという言葉にレヴィリアは嬉しそうに喜んだ。

「えっと? なんで急にそんな事を?」
「シュヴァルツが、私をぺったんこだと……」
「な!? あいつそんな事を…まったく女の敵ね、あいつは」
「あぁ、まったくもってそうだ!」
「よし、レヴィリア!戻ってあいつをぶん殴ってあげましょ」
「あぁ、そのつもりだ!」

滝の前で妙な団結を見せた二人はまたメリィ等の元へ戻っていった。
そして、起こしたシュヴァルツの顔に今度はレヴィリアが左顔面への鉄拳を炸裂させた。

――――――――――――――――――――――
え〜と今回で本筋に戻すまでは行ってませんが
次回からは戻る方向くらいには進めましたww
なんというか、むりやりが多い気がします。
というか、キャラの性格こんなんでいいのかちょっと不安ですww
ではでは次の人よろしくです〜^^






2010年05月22日 (土) 17時24分


(75) リレー小説─41 投稿者:シリア=リミネス HOME

へいへいへ〜いw
なんだこの進み具合w温泉ネタで一体どこまで進むんだ〜w

ただいまのリレー小説キャラ設定画が完了しました〜w
URL先に置いてあります〜w

それでは話を進めましょうw

――――――――――――――――――――――

「いい湯でしたね」
「そうね」
「それにホゥのおかげで一発で港に来れた」
「ふぉうふぁな(そうだな)」

サラコ島の温泉ランドからワープし、目的地に着く。

「ふぁぁ、ふぉろふぉろふぉふぇにふぁいふふじゅふふぁけふぇふえよ(なぁ、そろそろ俺に回復術かけてくれよ)」

ただいまのシュヴァルツはボロボロだった。
何故かというと、エメリアとレヴィリアの鉄拳が炸裂したからだ。

「温泉に入ればどんな傷でも治ると聞いたのですがね」
「そのまま喋り方が変な人としていなさいよ」
「Σふぉまえ、ふぁっふぃふぁらふふぇふぁくえ!?(お前、さっきから冷たくね!?)」
「わかりづらいわ、黙っててくれないかしら?」

と、先ほどからシュヴァルツに冷たいエメリア。
心の中では楽しんでいた。

「まぁまぁ、そろそろ戻してあげないと作者が「書きづらい」って言い出しちゃいますからかけてあげましょうよ」
「じゃあミルに任せて〜」

ようやく傷を癒してもらえたシュヴァルツ。
やっと本編に戻れそうだ・・・

「私船って初めてなんだよね〜」
「ミルも〜」
「はしゃいで海に落ちるのだけは勘弁してくださいね」
「ほら、そろそろ行くぞ」

レヴィリアは港で船代を払い、切符を人数分買って皆に渡す。
そして先に乗る。

「・・・シュヴァが変なこと言うからレヴィ怒っちゃってるじゃん、どうする気さ〜」
「むぐ・・・」
「失礼な事を言うからですよ、シュヴァルツさん」
「謝るのが一番ね」
「・・・わーったよ! 謝るよ!」

シュヴァルツは怒鳴りながら船にのる。

「それでは乗りましょうか」
「「おぉ〜」」

そしてエメリア達も乗った。


――――――――――――――――――――――

船に乗れればもうこれでいいかな・・・?(
ここから本編に突っ込もうぜw(ぇ

でぁでは次の人頑張ってね〜w


2010年05月24日 (月) 07時10分


(76) リレー小説―42 投稿者:古嶋 さら

テレポート使えば…ゴホゴホ……遠くまで行けないんですね、きっと。
書き込み、失礼しますね〜。

---------------------------------------------------

「なぁ。俺、ちょっと混乱して何が何だか分かんないんだが」

乗り込んだ船の甲板にメリィを呼び出して、シュヴァルツは風情たっぷりに言った。

「分からない?と、言いますと?」
「ええと……そもそも、俺らは何が目的でどこに向かってんだ?」
「ああ、シュヴァルツさんらしいですね」

それに対して、メリィはさばさばと言う。
シュヴァルツは恥ずかしさからか頭をポリポリ掻いて、項垂れた。

「…僕たちは、今"六呪神器"を探して旅をしています」
「六呪神器……って何だっけ?」
「小剣、杖、銃、弓、槍、剣。それに火、水、地、風、闇、光の六種を持った呪われた武器ですよ」
「…あー。そんなだったな、そういえば」

他人事のような物言いに、思わずメリィは溜め息を吐いた。
一体何故忘れるのだろう。

「んで、六呪神器を集めてどうするんだ?」
「"下の世界"へ行くための鍵になるんだそうです。まぁ、災厄なのかも知れませんが」
「今いくつ集まってるんだっけ?」
「エメリアさんの『守魔弓』…これは風でしたかね。
 それから、『破魔槍』…これはレヴィリアさんが持ってますね。
 あの小剣も、名前は分かりませんが、六呪神器ですね。
 ミルさんが持っている銃も六呪神器だそうですし、あと集まっていないのは……
 『リリウム』人に姿を変える剣で…これを持つ男を、レヴィリアさんが追っているそうです。
 最後は、杖ですね」
「…〜〜長い、まとめてくれ」
「六呪神器の杖を探しています。そしてそれは、アヴィルの家宝になっているそうです」

シュヴァルツの頭の中に色々な単語が回り、それが少しずつ繋がっていく。
アヴィル…船…杖……。

「…ってことは、その杖を盗む為にアヴィルに向かってるって事か!」
「違います。アヴィルには直接入れないので、エマを経由するんです」
「ふむふむ…。盗む方は否定しないんだな」
「そうなるかも知れませんからね」

ふふふ、と笑うメリィの顔は悪人顔だったという。



「…んで、どうしてミルが付いて来てるんだ?」
「大人の事情ですよ。銃だけ奪うわけには行かないですし」
「ふぅん……」

少し納得が行かないと言うように、シュヴァルツは感嘆を漏らした。
そうこうしている内に船は速度を増し、大海原を駆け進んでいくのだった。


-----------------------------------------------

私の中で何が何だか分からなくなってきたので、整理回にしてみました。
本編に戻らなくてごめんなさい><
…合ってますよね?それだけが不安です。
ではでは。


2010年05月24日 (月) 20時19分


(77) リレー小説─43 投稿者:シリア=リミネス HOME

本編戻らないってどゆことよ^q^
まぁおさらいも大事だねww良いよ良いよw

さぁさぁテンション上げてやっていきましょ〜w


――――――――――――――――――――――


レヴィリアに誤り、許しをようやくもらえたシュヴァルツ。
船内で仲間と喋っていると、エメリアの姿が無い事に気が付いた。

「なぁ、エメリアがどこに行ったか知ってるか?」
「今喋りかけないで・・・吐きそぅ・・・」

どうやら船に酔ったらしく、ミルは口を押さえながら机に伏せている。
それをみたメリィは見るの背中をさする。

「そういえば見かけませんね、どこに行ったのでしょうか・・・?」
「さっき甲板で見かけたぞ? 元気が無いように見えたが・・・」
「船に乗るときはあんなに嬉しそうにしていたのに?」
「あぁ」
「そうですか・・・・・・シュヴァルツさん、そろそろお昼ご飯にするのでエメリアさんを呼んでくれますか?」
「ん? あぁ・・・いいけど」

シュヴァルツは言われるがままに甲板に出る。

「・・・時には二人っきりにしないといけませんね(ニコ」
「あれ・・・二人ってそんな関係な・・・の・・・? うぷっ・・・」
「いえ、三角関係ですよ」
「? 一体何の話だ?」
「わからないのならそれでいいですよ、レヴィリアさん」


......


「エメリア」
「・・・・・・? シュヴァルツ?」

外に出て、すぐエメリアの姿を見つける。
すぐ近くに行くのだが、エメリアは気付いていない。
声をかけてようやく気が付いたらしい。

「どうしたの?」
「いや、姿見えないし・・・メリィがお昼にしようって」
「そうなの・・・わかったわ」

エメリアはそう言うが、そこから一歩も動こうとしない。

「・・・なんか悩みでもあんのか?」
「え、どうして?」
「船に乗ってから元気ないって皆言ってるから」
「あぁ・・・」
「悩みがあるんだったら皆に相談しろよ、俺ら仲間だろ?」
「・・・そうだね。 でも悩み・・・ってわけじゃないんだよね」

ふぅ、とため息をつき、海の向こうを見る。

「・・・最初は普通に村で暮らしてたのに、突然あんたが現れて・・・小剣が下の世界に行く鍵だとか・・・・・・そしたら村が襲われて、旅に出て・・・」

エメリアは自分が体験してきたことを喋りだす。

「メリィと会って、レヴィリアと会って・・・そしたら六呪神器だとか、それを集めるとか・・・そしてミルと会って・・・・・・・・・もう色々ありすぎるね」
「あ、あぁ・・・」
「たった一つの出会い、一つの小剣からこんなに大事なるって凄いよね」

そう言って苦笑する。

「・・・・・・色々ありすぎて・・・この先どうなるんだろうって考え始めたの」

だが、すぐにしんみりとした顔になり、空を見上げる。

「六呪神器を集めた後はどうなるか・・・皆と一緒に旅を続けられるのか・・・・・・






――・・・それを知るのが怖いの・・・」


――――――――――――――――――――――

えぇいちきしょう!しんみりしてみました!(何
なんだか言葉で終わる話が多いから流行に乗ってみt(遅

まぁ・・・難しくなってたらごめ〜んなさい;
でぁでは次の人ゴ〜w


2010年06月01日 (火) 19時35分


(78) リレー小説―44 投稿者:スノウ HOME

こんにちゃい〜(
下ネタ好きのすのうさんが来ましたぉ(
シリアさまの原案を元にスノウも四人を描いてみました〜
苦情とか苦情とか苦情とか苦情とか(ry
あるでしょうがその時ぁスノウにがつんと言ってやってくだはい。
URLから逝けます(違

_______________________


「ねーねーレヴィリアぁ」
「何だミル」
「エメリアとシュヴァちゃんって何してんの?後、
なんでメリィがミルに微妙な距離を置いてるの?」
「二人は重要な話をしている。
後者は知らん」
「ね〜ね〜メリィ?」
「僕が距離を置こうが置くまいが僕の勝手です」
そう言ってメリィはミルに背を向けている。

レヴィリアが腕を組んでメリィをじっと見た後、
メリィとミルに言った。



「私は少し急用が出来た。ここを少し離れる」
「へっ!?」
「…くれぐれも静かにしろよ」



そう言ってレヴィリアはそのままどこかへ行ってしまった。



「めーりぃー、いつお昼にするの?」
「…」
「メリィったら!」
「ひゃっ!」


ミルは突然メリィを後ろから抱きしめた。



「あれ?メリィ熱い…?」
「離して…下さい」


メリィは真っ赤になりながら自分の身体に絡みついた
ミルの腕を解いた。


「ねぇメリィさ、何か怒ってんの?」
「何にも怒ってません」
「絶対怒ってる!」
「怒ってません!」
「怒ってる!」
「怒ってない!」
「てる!」
「てない!」

「…」



二人に沈黙が訪れた。





「初めて…だったんです」
「へ?」
「男の人に…裸見られたの」
「それって温泉のコト?」
「他に何がありますか」
「いいじゃん別に。ミル、それでメリィと結婚できるし」
「まぁ、いいんですけど…

…って、えぇっ!?」

「どうしたの?」
「けけけけけけけけ結婚って…!」
「ダークエルフの掟なんだよ。
お互い裸を見せ合った男女は結婚しなきゃならないって」
「でも、シュヴァルツさんも…」
「シュヴァちゃんは興味なくて全然見て無かったよ。
『ぺったんこにゃ興味ねぇ』って。
ミルの方しか向いてなかった」
「(喜んでいいんだか悪いんだか…)
ででででも、僕は人間ですし」
「だってミル、メリィにはじめてあった時から『この子女の子
だったら結婚して毎日あんなことやこんなことを』って
おもってたんだよ」
メリィは立ち上がって反論を始めた。
「あんなことやこんなことってなんですか!?」
「そりゃあもう二人っきりの濃密な時間だよ!」
「なんなんですか濃密な時間って!」

その時。

―コケッ。




「きゃあっ!」
「うわあっ!?」



メリィが突然こけた。





ガッシャーーン!!


「う、ぅぅ…」
「…ふ?」



―あれ、何か、


唇があったかい?




メリィは少しずつ目を開けた。





そして、見開く。




「メリィって、意外と大胆なんだね♪」





それは、
メリィがミルに覆いかぶさっていた。
そして、顔が近づいている。




はたから見れば、
少年が少女を押し倒してキスの一寸手前にも見えた。



「おい、何だ!」
レヴィリアが怒鳴って戻ってきた。




「………」


レヴィリアはその光景を見ると、
しばらく唖然とし、
その後少し顔を赤らめて頷いた。


「…邪魔したな」


そう言ってまた引き返した。

「え?ちょっと!?」
「メリィ♪」

ミルは起き上がり、メリィを抱きしめた。
そして、ふふふっと笑う。




「だーいすきっ♪」




―どうしよう。





僕、取り返しの付かない状況に置かれてしまいました。







メリィはそう心の中でつぶやくと、
青い顔をして小さく溜息をついた。


___________________________

すいませんすいませんすいませんすいませんすいまs(またか
勝手に恋愛フラグ立て&エメリア・シュヴァルツ無視で…
うぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁああ(

でぁ次の人ふぁいとです★(オマ



2010年06月02日 (水) 19時35分


(79) リレー小説―45 投稿者:古嶋 さら

>>「てる!」
>>「てない!」

こういうの素敵です、素晴らしいです。

-----------------------------------------------

「この船、本当に進んでるの? さっきから、全然着かないんだけど」
「大人の事情ですよ」
「うんうん♪ 二人っきりの濃密時間的な事情だよね♪」
「はぁ……」

いつの間にかメリィに引っ付き始めたミルと、
溜め息を吐くメリィを見て、エメリアは瞬間的に理解した。
ははぁ、これは間違いなく恋の一方通行、桃色の片思いだ、と。
そうなると、エメリアが何をするかは単純な方程式で求められる。

  誰かの恋=手伝う+応援する

この時、手伝う≠0である。また、応援する≦0である。
持ち前の危機察知能力からエメリアの脳内を読み取り、メリィはまた大きく溜め息を吐いた。





船はエメリアの心配をよそに、少しずつながら進んでいた。

レヴィリアは、実際にダークエルフというものに触れてみて、また複雑な感触を得たようだ。
闇の智族、という名前の響きからは思いも付かない、天真爛漫さ。
そしてその裏に隠れる、非常に人間的な悲しみ。
これが、相棒……エルラの言っていた、悪魔的種族の実体なのだろうか。

……いや、そんなはずは無い。エルラは、意味も無く種族を攻撃したりはしない。
そもそも、吸魔銃などという物を代々引き継いでいる時点で、十分怪しいではないか。

忘れてはならない。
エルラは、ダークエルフを滅ぼしに旅に出て、未だ帰らぬのだ。
それは間違いなく、自分がダークエルフを憎む理由になり得る。

忘れてはならないのだ。相棒を、失ってしまった事を。





一方エメリアは、一人で勝手に恋の相関図なるものを作っていた。
その図によると……レヴィリアはメリィを好きならしい。同性愛が趣味なのだろうか。
メリィは誰も好いておらず、ミルに好かれている。
そしてメリィを巡って、ミルとレヴィリアの戦いが始まるのだ。
ああ、なんて素晴らしい。エメリアはまた勝手に、自分の空想妄想に酔いしれ始めた。



船が大きく揺れ、波はこれからの道筋が波乱に満ちている事を告げていた。


------------------------

ちょっと設定を出すだけで、不安になりますよね。

そうそう、『三点リーダ(…)』と『中点三つ(・・・)』とどちらを使ってます?
別にどちらでもいい事なんですけど、気になりました。

ではでは〜。次の方、バトンタッチです〜。


2010年06月03日 (木) 21時22分


(80) リレー小説―46 投稿者:スノウ

はいはい急展開大好きさんなす脳だぉ〜(←一発変換(直せ

いきまふよー!(何

________________________


「ねぇねぇエメリア」
「ん?どうしたのミル♪」
エメリアはかなり興奮した声でミルの問いに応じた。


「あのねー…船内の図書室に行きたいの。いい?」
「(この船って図書室あったんだー。作者の奴また改変したわね)
いいよ別に」
「ありがとうっ」

ミルはそう言って、なぜか少し焦り気味に駆けて行った。


(何かあったのかしら。まぁそれはいいけど…

シュヴァルツは何処に入れようかな♪)

そしてエメリアはまた妄想に入っていった。





そういえばこんなこと前シュヴァルツ言ってたっけ。



「ミルって、本当男の子には見えないわよね」
「ああそうだな…

ちょっと可愛い」
「…!?」
「Σおいなんだよその冷たい視線は!」




その時、エメリアの何かが輝き出した。







そうよ!これよこれ!

レヴィリアがメリィを好いているなら、
これもなきゃ始まらないわ!



エメリアはミルとシュヴァルツがなぜか温泉で
二人っきりでいちゃこらする様子を思い描いた。



「すすすす素晴らしいわ…」
「…エメリアさん?あの、鼻血…」
メリィが心配そうにエメリアの顔を覗き込んだ。
「…はっ!」
メリィの一言で我に返ったエメリアはすぐに鼻血を拭き、
顔を整えた。
「ちょ、チョコレート食べ過ぎたかしら」
「チョコレートなんて買ってませんよ…」
「メリィ」


レヴィリアが落ち着き払った声でメリィを呼んだ。


「何ですか?」
「話がある。…ふたりっきりでだ」
「…そうですか。いいです、行きましょう」

そうしてレヴィリアがメリィを連れ、どこかへ消えた。

エメリアというと―




(わわわっ!

いきなり告白!?レヴィリアって何て大胆!
決定的瞬間をこの目に納めなきゃ!ミルには悪いけどっ)

そうしてまた少しずつ出てくる鼻血も気にせず
二人を尾行していった。



二人(とエメリア)が行き着いたのは、
人気が無く、埃を被ったどこかだった。
エメリアはそこを荷物置き場と見ていた。



(よほど過激なことを…!?た、楽しみ〜♪)
そうエメリアは心の中で呟き、置いてあった巨大な箱の
裏に隠れてこっそり見た。


二人は向かいあっている。



(まだ始まんないのかなー…)
エメリアが退屈し始めたその時。



(あっ!)

レヴィリアがメリィに手を伸ばした。

そして抱きしめる。




(う、嘘!本当に!?
で、でもこれはこれでいけるわっ!)
興奮しきったエメリアが少し身を乗り出して二人を見た。









そしてその瞬間、
エメリアの興奮は確かに混乱、驚愕に変わった。






「…物騒な人ですね。
いきなり僕の首元に刃を突き立てるなんて」
「この好機を逃すと、
軍人の名がすたるからな」

レヴィリアが、メリィの首元に破魔槍を突き立てていた。
メリィは少ないとはいえ驚愕を隠し切れず、
レヴィリアは無表情でなんの感情も読み取れない。




何、これ。
訳分かんない。




エメリアは、
1
2
3
4
5
と経って初めて自らの足が震えていることを察知した。




そこに足音が響いた。
すこしずつ、すこしずつその足音が近づいてくる。







「…ミル」
レヴィリアが静かに声を漏らした。



そこには、
ミルがレヴィリアを睨み、
愛用の吸魔銃を向けている光景があった。




「…ミルね、
レヴィの名前がどこかで聞いたことがあるって前言ったでしょ?
さっき、おもいだしたの。

あのおんな―エルラがママを殺した後、
刃についた血をぬぐいながら言ってたんだ。

『お前の悲願、果たしたぞ―レヴィリア。』てね。
それで気になって、図書室で現在の最新の政治経済の資料を
読んでみたの。そしたらね、あったよ、レヴィの名前」


レヴィリアはまったく表情を変えない。





「レヴィリア・ルーネ。
ギルウェイ軍総司令官。
そして―ダークエルフ処分隊司令官。
『あの日』の悲劇をうみだした、張本人ってね!」




「だからどうした」
「シュヴァルツにからかわれてべそをかいたことも、
ミルとメリィのキスを見てすこし照れたことも、
皆皆全部、嘘で演技だったってことでしょ!?
ミルは分からないけど、
それまでのエメリア達とのふれあいも皆
そうだったんじゃないの!?」

「そうだ。
そしてこいつ、メリィ・フェルトは」
「貴女が言うまでもありません。
僕、メリィ・フェルトは研究者―もとい、
国家重要人物ダークエルフ保護連盟長です」

「…え?」
「エマの上層部から連盟長に命じられました。
ダークエルフの生き残り―ミル・ヴィーとシュア・ヴィー
を保護しろとね。
エメリアさんたちと行くうちに見つかればいいとは思っていましたが、本当に会うとはね」


「遺言は済んだか?」
レヴィリアはぴしゃりと言う。

「ダークエルフを狩るにあたって、お前は邪魔の対象に該当する。
悪いが、死んでもらう」

そう言ってレヴィリアは槍を振り上げた。




______________________

GO・ME・N・NA・SA・I★(おま
勝手に設定つくっちゃいましたねごめんなさいごめんなさい(ry
でわでわ〜


2010年06月04日 (金) 18時59分


(81) リレー小説―47 投稿者:シリア=リミネス HOME

「や、やめてよレヴィリア! どうしてなの・・・私たち仲間だよね!?」
「残念だが、私は最初からそのつもりではない」
「じゃあどうしてここまで一緒に来てくれたの?」

「全てはダークエルフを殺す為だからだ」

レヴィリアはそういい、振り上げていた槍をメリィに向かって振り落とす。

「やめてぇえええぇえええ!!」

エメリアの叫びが船内に響く。




キィィィンッ!!


槍は何かに弾かれ、壁に刺さる。
レヴィリアとメリィ、二人の間に一人の男――シュヴァルツが立っている。

「お前等・・・何してんだよ!」

剣に手にし、荒い息でレヴィリア達を睨む。

「・・・シュヴァルツさん・・・」
「何でこうなってんだよ、なんでレヴィやミルが武器構えてんだよ!!!」

一体何故こうなっているのかわからないシュヴァルツは、二人に怒りをぶつける。
その怒りは、いままで見せたことの無いものだった。

「・・・それは・・・」
「・・・」

「なんでこうなったんだよ・・・っ」

シュヴァルツは小剣をしまい、呟く。

「・・・っ・・・エルラが帰ってこなくなったのは全てダークエルフのせいだ! その仇をとるのに何が悪い!」
「ミルもそうだよ! ママを殺したのはエルラだけど・・・悲劇を生み出した張本人はレヴィ!」
「お前等そこまでして仇をとりたいかよ・・・



仇とってもそいつが帰ってくるわけでもねぇだろ!!」

シュヴァルツの脳裏に黒髪の女性の姿が浮かぶ。


――シュヴァルツ。


昔、自分の名を呼んでくれた・・・今は亡き女性を思い出す。

「・・・」
「ホゥ・・・」

まるで心配してやってきたかのように、ホゥはミルの頭の上にのる。
レヴィリアは槍を握り、倉庫から出て行こうとする。

「・・・どこにいくんだ、レヴィ」
「これ以上はお前たちとつるんでいるわけにはいかない。 今回だけ見逃してやる、エマに着いたら私の前から**



次にあったときは、敵と認識してもらっても構わない」

冷酷な目をし、レヴィリアは4人をみる。

「・・・さよならだ」

そう言って、レヴィリアは部屋から去る。
それと同時にアナウンスが流れる。
どうやらエマに着いたようだ。

「・・・・・・ごめんね、皆・・・ミルがきたから・・・」
「いえ、どの道僕はレヴィリアさんに目をつけられていましたからね。 いつかこうなってましたよ」
「でも・・・」
「気にしていてはキリがないですよ? それとシュヴァルツさん、エメリアさん、すみませんでした」
「い、いえ、いいのよ・・・・・・・・・・・・ねぇメリィ、貴女もメンバーから抜けるの・・・?」

オドオドとエメリアは尋ねる。
そんな姿を見たメリィは微笑み、こう言った。

「いえ、僕はこのまま皆さんと旅を続けますよ? 研究室にいるよりここに居る方が楽しいですからね」
「ミルも居て良いかな・・・? ミルのお兄ちゃん・・・探したいから・・・」
「探してる本人に狙われてんのにか?」
「うん・・・」

ミルは服をぎゅっと握る。

「いいよ、ミルが自分でついてきたいって言ってるんだから誰も否定なんかしないよ」
「・・・ありがと、エメリア」
「それでは荷物をまとめて降りましょうか。 レヴィリアさんが見逃している間に、ね?」

メリィはそういい、2人と一緒に倉庫から出て行く。





「それはそうとよ・・・・・・なんでこうなったんだ?」

未だレヴィリアがメリィに武器を向け、ミルがレヴィリアに武器を向けていたのかわかっていないシュヴァルツ。
シュヴァルツがレヴィリアとメリィの正体に気が付くのは船を降りてからだった。


――――――――――――――――――――――


きゃっふぅ〜wレヴィが抜けちゃったよw^q^(何故楽しそうに言う
『シュヴァルツの脳裏に(ry』は、昔シュヴァルツの傍に大切な女性が居た、って感じでどうでしょう?(
さぁさぁ、第三の大陸・エマに来ましたよ〜w
食料の大陸でもあります、果物・肉・野菜がきっと豊富ですよ〜w
きっと色んな出会いがあるんだろうね!きっとね!(何

さぁここから4人と1匹の旅・・・・・・一体どんな展開が待っているのやら!

次の方頑張ってくださいな〜w


2010年06月05日 (土) 15時44分


(82) リレー小説―48 投稿者:スノウ

「此処が…エマ?」
エメリアが頭上に大きな疑問符を浮かべ言った。


食料の大陸というから随分にぎわっているのではないかと
勝手に予想していたが、
にぎわうどころか普遍的な村よりも静かだった。

「あぁ、今日は…」
メリィはくすっと笑っていった。
「メリィ、何か知ってるの?」
ミルがメリィに聞いた。
「今日はここの王が自らの城で大規模なダンスパーティを
行う日なのです。
全ての民がそこに集まり、
王が金にものを言わせて豪華な服を貸し出して
極貧の農民から貴族までが踊るんですよ。
逆に言うと皆が皆そこに集まらなければなりませんから、
城に居ず他のところに居たら、
法律違反でお縄です。
王が大陸中に兵を巡らせてますから、
見付かるのも時間の問題でしょう」
「そうなったら私達、六呪神器集めどころじゃなくなるんじゃ…」
「今日位、息抜きとしてダンスパーティに出席するのも
悪くないかもしれませんね。強制とは言えあれは公共の娯楽
ですし、無料です」
「じゃ、行くぞ」









「わぁー!大陸中の民が集まるだけあって、大きいお城だね!」
ミルが城の前ではしゃぐ。
「さっさと向かわないと僕達も怪しまれます。早く行きましょう」


「どうでもいいけどよ、」
シュヴァルツが語り始める。
「誰と誰が踊るんだよ」




「もっっっっっっっちろん、ミルとメリィが踊るんだよっ!」

メリィがまた顔を強張らせる。

「ミルとメリィがペア…ということは」
エメリアがシュヴァルツを横目で見る。
「…だろーな」
シュヴァルツが答えた。

「じゃあっ、れっつごー♪」
「うわわわっ!?」
ミルは強力でメリィの腕を引っ張り、爆走した。
メリィはダークエルフでありしかも男であるミルに力で
敵うはずもなく、なす術なく引っ張られていた。




その後を、エメリアとシュヴァルツが並んでちょこちょこと付いていった。

外見上の問題、シュヴァルツとミル、エメリアとメリィが踊っても
良かったのだが、ミルが文句を言うだろう。

ミルがキれると怖いかも、と二人は思っていた。


「えーっと、男ふたり、女ふたりでよろしくですっ」
「はい、かしこまりました」
ミルは手早く受付を済ませ、
意識が朦朧としているメリィを女性更衣室へ投げ込んだ後、
自らも男性更衣室へ入っていった。


「…じゃ、また」
「ええ…」

そして二人も別れる。
それぞれの更衣室へ入っていった。




「メリィ、おとなしくしてってば!」
「してって…くっ、くすぐったい…あははははっ」

エメリアがメリィを押さえつけ白粉をブラシでつけていると、
メリィはくすぐったさに悶えていた。

「ほらっ、次はドレス!これなんてどう?」
エメリアはうきうきしながら
水色のシフォンたっぷりのキャミソールの下に繊細なドレープが
何段も重なり、さらにフリフリのパニエも付いたまさに
貴婦人という感じのドレスをメリィの目の前に突きつけた。
「ぼっ、僕には似合いませんっ!」
「そんなの着て見なければ分からないじゃない♪ほらほらぬいでっ」
「う、ぅあぁぁあー!」
メリィの叫び声とドレスのフリルが一斉に舞った。




一方、男性更衣室では―

「うおっ!?おいミル、お前って意外と…」
「うん、背高いんだ。173cm♪」
「自分からいいやがったよ!」

「髪、ポニってみようかな〜。シュヴァちゃんもオールバック
にしてみなよ!」
「ちょおま、てうぁぁぁーーー!」
ミルの強引な髪いじりに、シュヴァルツが絶叫した。









「見て、あの子男の子なのにあんなドレス着てる…」
「えーっうそ、それって女装趣味ってやつ!?やっば!」

(だからこんなドレス…エメリアさんの馬鹿…)
メリィが先ほどエメリアの選択したドレスの裾を握り締め、
目を食いしばっていた。


(あぁもう!
とゆーかこれでミルさんと比べられたら僕もう…)

その時だった。


「見て、あの人かっこいい!」
「素敵!あんな人いたかしら?」

ざわざわと声が巻き起こる。
それは、ただ一人の男に向いていた。


その男は、メリィの方向に真っ直ぐ向かってきた。


その男はメリィの前に立つとにっこり笑い、言った。
「お嬢さん、お相手を」
「は、はい…」





「あの、貴女は…」
メリィが踊っている男に尋ねる。

男は少し目を見開くと、
すぐにくすっと笑った。

「まだ分からないの?」










!!



「ま、まさか」
メリィが驚愕する。
「うん、ミルだよ?
なんだかメリィがすっごく可愛くて、びっくりしちゃった。
全然いつもと違うねっ」

それはこっちの台詞です―とメリィは言わずに、
俯いて踊り続けていた。



その時、エメリア達は―

___________________
超中途半端すぎて本人がびっくらこいた件について←
エマが大陸と勝手に判断して書いてます。。
矛盾があったら申してくださいませ。

でぁでぁ。。。




2010年06月06日 (日) 21時10分


(83) リレー小説―49 投稿者:古嶋 さら

遊びに興じてるwwww(
かなりびっくりしました、書き込み失礼します〜。

------------------------------------



「……何? その、変わった髪……」
「うんまぁ……訊かないでくれ」

シュヴァルツの似合わぬ奇抜な髪型に、エメリアは少し言葉を失っていた。
前髪は全て後ろにまとめられており、小さな髪飾りで止めてある。
そしてなによりも目を引くのは、右耳のすぐ上に付いた華々しいリボンである。
総じて髪型のみを見れば、女性と間違えるほどであった。
無論、顔は男そのものであるから、誰も勘違いをした者は居なかったが。

「……まぁ……いいわ。あまり近寄らないでね」

この髪型女装男とペアだと思われては堪らない。
エメリアはそう言うと、部屋の隅に設置されている休憩用の椅子に座った。
無言でシュヴァルツも、少し離れて座る。

「…………」
「…………」

部屋中に掛かる音楽と靴の音、それから各人が談笑する音以外は、何も聞こえない。
二人はまるで、生きたオブジェクトのように黙り込んだ。



気まずい空気についに耐えかねて、シュヴァルツは口を開いた。

「……今こんな話をするのもおかしいんだけどさ」
「おかしいのはあなたの髪形よ。何?」
「六呪神器は、六つ集まって鍵になるんだよな?」
「ええ、そうね」
「って事は、レヴィが持ってる破魔槍もいずれ必要って事だよな?」
「そう言われてみれば、そうね」

受け答えは適当であったが、それが周りへの羞恥からであったのは彼にも容易に理解できた。
その証拠に彼女の顔は、至って真剣である。

「レヴィも集めてるんだし、会うことになるよな」
「そうね……。でも、話し合いで穏便に、とは行かないと思うわ」
「どうして?」
「憶えてる? レヴィリアがミルを憎んでいる目、とっても意思が固そうだったもの」

あの緊迫した状況で、よくそんな所に目が行くものだ。とシュヴァルツは思った。
だが、彼女はこんな話をしている時に嘘を吐くような人ではないから、きっとそうなのであろう。



それにしても、幾度もレヴィリアが呼んだ『エルラ』とは、どんな人物なのだろうか。
あの強固なレヴィリアが親友と呼ぶくらいなのだから、余程の好人物か寡黙なのだろうか。

どちらにせよ、彼女が『エルラ』を失いたくない友人、と認めていた事に疑問はない。
友人を失い復讐へと至る過程は、シュヴァルツにも痛いほど理解できた。
それ故に、大きな疑問が、頭の中をよぎらずには居られない。

殺したければ、いつでも殺す事が出来たはずなのだ。
例えばメリィ。メリィは、意図せぬエメリアの一矢により意識を失っていた。
その間に、自慢の槍で一突きにする事など朝飯前であろう。

それはミルに対してでも言える。正直、彼女は注意散漫だ。
レヴィリアが槍を使い損じるような事さえ無ければ、一撃の元に葬り去る事が出来るだろう。

では、何故彼女はそれをしなかったのだろうか?
それが、シュヴァルツには疑問だった。そして解かねばならない、命題に思えた。
そしてその結論も、もう出掛かっていた。

可能性は二つある。
一つ目は、彼女が何らかの理由で槍を使えない、或いは使いにくい状況にあったという可能性だ。
利き手利き腕を怪我してしまえば、失敗のリスクも高まるからである。

二つ目は、彼女が自分達を攻撃するのを、躊躇ったからでは無いかと言う推測である。
ある意味の良心の呵責とも言えるだろうか。

どちらにせよ、今となっては確かめる術も無いのに、シュヴァルツは考え続けていた。



「……シュヴァルツ?」

ふいに顔を覗き込まれて、シュヴァルツはひどく驚いた。
そして、自分から始めた話の途中で、長い考えに浸ってしまった事に気付いた。

「ああいや、レヴィが誤解を解いて、帰ってきたら良いなと思っただけだ」
「誤解……。誤解……ね」
「どうかしたのか?」
「……多分、レヴィリアは全ての事を正しく理解したうえで、ダークエルフを憎んでいるのよ」

シュヴァルツは答える事が出来ず、また二人の間には、
ダンスミュージックが流れるだけになった。

-------------------------------------------------

暗い方が好きなんです、えへへ(黙
ゴメンなさい、明るい場面を殺伐とさせてしまいました。
次の方、頑張って下さいませ〜

利用規約追加しました〜。ご確認下さい。


2010年06月07日 (月) 18時39分


(84) リレー小説─50 投稿者:スウェル

50ゲトー(何
長い間参加できずもうしわけありません。
ではでは、すっごく話が進んでるのですがいってみましょ〜

――――――――――――――――――――――

「戻ったか……レヴィリア…」

薄暗く、静まり返った空間に低い声が響く。
声の主は恐らく男だろう。

「……あぁ」

問いかけに応じたのは金髪の女、手には大きな槍を携えている。
こぼれた月の光に蒼い瞳が映しだされる。

「それで? 上手くいったのか?」
「……いや、チャンスを生かしきれなかった……すまない」
「…そうか…まあいい、無事だっただけいいさ」
「……あぁ、すまない」

未だ、月明かりに映らない男と言葉を交わすのは船でメリィを襲った張本人である、レヴィリアである。
月明かりに照らされた彼女の表情は虚ろとし、言葉にも覇気が無かった。

「それはそうと、俺のことはどうごまかしたんだ?」
「…あ…あぁ、私がお前を追っているという事にして、あの場に現れたと……そういうことにしておいた」
「変に詮索されなかったのか? そんなんで?」
「あぁ、私は記憶が無いとそれで、お前が手がかりだと、適当に誤魔化した」
「ふぅん……あいつらよくそんなんで納得したな〜」
「奴等はそういうのにはまったく疎いような集団だったからな」

レヴィリアの言い放つ、一言、一言はとても冷たく以前のような優しさはまるで感じられなかった。

「ま、まだ機会はいくらでもある、今は様子見ってことでいいんじゃねーか?」

そういって闇の中の男はゆっくりと月明かりへと移動する、腰に下げる銀色の柄の剣が月に反射する。
独特の形状のその剣は、月に照らされ、神秘的な姿に見えた。

「お前のその槍と、"こいつ"は俺らが持ってるんだから、またいずれあいつ等と出会う機会はあるからな」
「……あぁ」
「辛く感じるか?」
「ふん、まさか…」

短く、レヴィリアは答える。
そのまま、男に背を向けるとその場を後にする。

「ったく、全然平気そうな顔してねえってんだがな…」
「人間は別れを悲しむ者……だから…当然の事」
「ふっ、そうだな」

男はどこからする声かもわからぬ声に事も無げに答え、また月の光の届かない闇へと消えていった。

――――――――――――――――――――――
え〜っと、はい
今回はレヴィリアさんと謎の男さんの会話シーンということで、
男はまあ、シュヴァルツ達襲った人に、なりますね、はい
すいません><
つるんでるのか?それともわけあってのことなのか?というのは今後の展開だと思います。
とりあえず、レヴィ登場の時のお話で記憶ないという若干矛盾的なことが生じてたので、この辺でちょっとむりやりかもですが、解決?ということで

次の方はさらさんの49の場面くらいから続けたほうが無難かと、では失礼します


2010年06月07日 (月) 22時17分


(85) リレー小説―51 投稿者:スノウ



「…レヴィ」
エメリアがぽそりと呟いた。

「…」
シュヴァルツも沈黙し、俯く。



―私のことをそう呼ぶ奴は初めてでな。ふふっ、あははは…
―ぅぅ〜これだから男は!男なんてみんな馬鹿者ばかりだぁ〜!
―今あいつはもう、遠くへ行ってしまったがな。


レヴィリアが言った一言一言が、
二人の脳裏に浮かび上がる。

―なら戦え。村での出来事を忘れろとは言わない、それを乗り越えて戦うんだ。

―遺言は済んだか?悪いが、死んでもらう。



「…レヴィ…」
エメリアはまた呟くと、震え始めた。

エメリアは自分の涙腺が緩み始めているのに気づき、
急いで目を擦る。



その様子を見たシュヴァルツは、



「…え?」
「泣けよ、こしてりゃ見えねぇだろ」

エメリアを優しく抱きしめていた。

目の前で踊っている人々は、その様子を気にかける様子は無い。

特に見られる様子も無かったのだが、
エメリアはとても安心感を覚えた。


その安心感と共に、一気に涙腺が緩んだ。



「うっ…う」


「うぁぁぁあああぁっ!」




シュヴァルツはそんなエメリアを切なく見つめ、
ほんの少し抱きしめる強さを増した。





遠いあの日、あの女性にしたように。


__________________



わぁ…(何
レヴィの追憶えぴそーど(使い方多分あってない)みたいなのをやりたかったのです。

でわ!


2010年06月13日 (日) 19時50分


(86) リレー小説―52 投稿者:古嶋 さら

ギルヴェイ
→エマ     ←今ここ
→アヴィル

こんばんは、書き込み失礼します〜。
上のは私による私の為の覚書です((

----------------------------------

永遠かと思えるほどのダンスパーティは突然に終わりを告げ、
四人と一匹はそのままエマ……、村の宿に泊まった。

なぜかは分からないがメリィはひどくやつれており、
宿でも自分のベッドとミルのベッドが最大限遠くなるように要求した。
だが、エメリアがそれを"照れ"だと思って二人のベッドを近づけたことで、
メリィの思惑はひどく外れ、更にやつれはひどくなった。



次の日、宿を出た四人と一匹は、次の目的地について相談をしていた。

「船でアヴィルに向かうのよね? なら、この港村から乗れば良いんじゃない?」
「反対!」
「はんたーい!」

エメリアのごく真っ当な意見に、二つの反対票が投じられた。
エメリアが不機嫌そうな顔をするのも気にせず、二人は続ける。

「せっかくエマまで来たんだぜ? 少しは歩き回らないと損じゃねぇか!」
「そうだよ〜。ミルも、いーっぱい美味しい物食べたいもん!」
「……元々の目的、忘れてない…?」

彼女のため息も余所に、二人は何を食べるのかの議論を始めた。
意外にもシュヴァルツがエマ名物野菜スープを食べようと言うと、
ミルが丸焼肉の話を始め、気がつくと二人はどちらが美味しいのかで喧嘩を始めた。
まるで終わる様子の無い不純な口論を聞いて、エメリアはメリィに助けを求めた。

「……ねぇ、メリィ……?」
「良いじゃないですか。ちょうど、僕もエマのお偉いさん方に、
 ミルさんの事を話さないといけませんから」
「それって……国家何とか…って奴の連盟長としてってこと……?」
「国家重要人物及びダークエルフ保護連盟、ですよ」
「その国家何とか連盟長として、ミルとの関係を報告するわけね」
「…………違います」

メリィは小さく笑ってそう言ったが、
目が笑っていない事に気付いてエメリアはそれ以上その話題を振るのを止めた。

「でも、そこへ行ってまたここに帰ってくるんじゃ、何だか芸が無くない?」
「大丈夫ですよ。ここからエマの首都を通って反対側に、別の港があります」
「そうなの? でも、何だか、釈然と行かない……ような」
「それもまた、大人の事情ですよ」

何やらいつでもそう言って誤魔化されている様な気がする。
そもそも、メリィから出されるはずだった助け舟は、
ただの楼船・闘艦だった事にも納得がいかない。
エメリアはまたため息を吐いた。

「……から、エメリアもそう思うだろ?」
「…え? そ、そうね?」
「ほらな! 野菜スープがエマでの最高料理なんだって!」
「ふ〜んだ! ホゥは肉だって言ってるし、
 エメリアの舌なんて頼りにならないもん!」

何やらひどく失礼な事を言われている気がするが、
エメリアはそれに突っ込む気も起きず、ただ溜め息を吐くのであった。


----------------------------------

エマのイメージが、皆様によって違いそうで面白いです。
ともかく話は進みませんでしたが、次の方頑張って下さいませ〜


2010年06月13日 (日) 21時04分


(87) リレー小説─53 投稿者:スウェル

ふむ、脱線はしないようにいきましょう。

――――――――――――――――――――――

「ねえ…そろそろ私も魔法とか使ってみたいんですけど〜」

市場の中、先頭を歩くシュヴァルツ等にエメリアが呼びかける。

「え? エメリアさんってまだ意図して魔術を使用したことがないんですか?」

メリィは足を止め、本気で驚いた様子でエメリアに向き直る。

「当たり前じゃないの! ちゃんとそんなこと教えてもらってもないんだし……」
「そういわれれば、そうですが……」

呆れた様子のメリィは今度はシュヴァルツの方を見る。

「シュヴァルツさん……教えなかったんですか?魔術について」
「え? いや、ほら今まで結構ゴタゴタ続きだし、俺もあんまし魔術とかは詳しくはねえからさ〜」
「……はぁぁ〜」

メリィはシュヴァルツの情けない答えに深いため息をつく。

「じゃあ、ちょっと向こうの空き地に移動しましょう。」

メリィは市場の丁度左手に見える細い道の向こうに見える空き地を指す。

「それで?? 一体どうやったら魔法が使えるの?」

空き地へと移動してすぐさまエメリアが口を開く。

「コホン…では、まず魔術について少し一般常識をお話します。」
「えー! そんなのいいから速くドカンと一発やりたい〜」

相当、魔術を使いたいのかはたまためんどくさいのかエメリアはだだをこねる。

「あのですね、いいですか? いきなりやってみなさいと言ってできるわけないじゃないですか……土台失くして物は建ちません」
「うんうん」


メリィのもっともらしい意見にシュヴァルツが相槌を打つ。しかし実際に本人も理解してるのか怪しい所である。



「とりあえず、魔術というのは生身の人が使うことができるものじゃないんです。」
「へ〜? そうなの?」
「魔術を使うには術式の施された装飾品及び武器が必要となってくるんです。 そうでなければ…今頃僕に訊かずとも感覚的に今までに体得できてるはずでは?」
「あ〜確かに……」
「大抵の場合は指輪や、ペンダント等の装飾品に術式を施しそれを使って魔術を用います。僕の場合はこの指輪ですね。」

そういいながらメリィは右中指の指輪を取り、エメリアに見せる。
確かに、よく見ると奇妙な文字のようなものが刻まれている。

「ホントだ、変な文字が彫ってある」
「エメリアさんの場合、その弓矢に術式が施されてるはずですよ?」
「え? そうなの?」
「どうぞ、確認してみては?」

そう促され、背中の弓を取り出し、近くでよく見ると、メリィの指輪の元と同じような術式が確かに刻まれている。

「確かに、彫ってある……今まで全然気づかなかった……」
「普通は気づくものなんですけどね……」
「いやぁ〜手入れとか別にしてなかったし、よく見る機会なんて全然なかったものだから……あは…あはははは…」
「はぁ〜……では次に具体的にその術式を使ってどうやって魔術を使うかです」
「おぉ! ここからが本題なのね!」
「調子いいんですから……では、まずあなたは水系統風系統の魔術の素養がありますね。」
「ふ〜ん、そうなんだ〜」
「自分の事ですよ、他人事みたいに言わないでください」

教わる側のエメリアはあくまでマイペースであり、そのおかげで教える側のメリィはすでにうんざりとしていた。

「いいですか? まずはイメージしやすい水系統でやってみましょう。ではまず、弓を持って目を閉じて自分の体の中に水の流れを意識してください。」
「自分の中に? 水が流れる感じ……?」

エメリアは言われたとおり目を瞑り、意識を集中させていく。
すると、弓に施された術式が光りだし、エメリアの周りに輪が描かれる。

「そこから、今度はその体の中の水を一気に前に放出するように念じます」
「ふん〜むむむむ〜……や〜!」

エメリアは言われたイメージを強く頭に描き、腕を前に突き出す。
すると、エメリアの周囲の輪から勢いよく水が飛び出す。

「おー、初めてにしては筋がいいですよエメリアさん」
「そ、そう? フフフ…やっぱり私って天才なのね!」
「調子に乗らないでください。これをすぐに出来るように日頃からイメージトレーニングは重要ですからね、欠かさないでくださいよ?」
「はーい……でも、思ったんだけどなんでこういうのってなんで動きながらしないの?」
「え? やっててわかりませんか? これってすごく神経の使うものなんですよ? 少しでも感覚が狂うと不発になるんですよ。それほど魔術とはデリケートなものなんです」
「へえ〜」

そう言われエメリアはなんとなく歩きながら先ほどと同じようにするが、歩くことに意識がいってしまい、まったく先ほどのようにイメージが出来なかった。
逆に、イメージすることに集中しすぎると、今度は歩くことに意識がいかずに、その場でつまずいて転んでしまった。
その様子を見ているシュヴァルツはゲラゲラと笑い転げていた。

「むぅ〜確かにこれは移動しながらなんてムリね」
「ま、簡単に出来るんだったらわざわざ敵を遠ざけて詠唱する必要もありませんよ。」
「魔術は奥が深いのね」
「ホントにわかってるんですか? まぁ、そうですけど」

その後もエメリアは空き地で何度も狙いを定めて魔術を繰り出す練習をした。
……その狙い相手がシュヴァルツだったのは言うまでもない。

――――――――――――――――――――――
うへ、長くなりました。
とりあえずエメリアも魔法使えないと!と思ってたんですけど、いきなりぱっと使えるのも不自然だなーと思って考えてたらこんな設定になりました。めんどうな設定ですいません。
あと、ミルが空気だったのは魔術が使えるのかよくわからなかったからですwww
ま、エルフだからきっと使えるんだと思ってます(何

では次の人がんばって〜











2010年06月18日 (金) 22時34分


(89) リレー小説―54 投稿者:シリア=リミネス HOME

「えーっと・・・スプラッシュ!」
「どわっ!」

魔術の練習を始めて1日が経った。
最初はわかっているのかわかっていないのかどちらなのかわからないが、経った1日で覚えてしまう。

「意外と早く覚えちゃいましたね」
「だねぇ」

今エメリアはシュヴァルツに向かって魔術を放っている。
だがシュヴァルツの反射神経はメンバーの中で抜群で、魔術は一度も当たらない。

「あたりなさいよ! 練習にならないじゃない!」
「Σ当たったら痛いだろ!?」

「仲いいね」
「そうですね」

そんな二人のやり取りをのんびり見ている二人、メリィとミル。
ホゥはミルの頭の上で寝ていた。

「旅の目的を忘れてなければいいんですけどね」
「きっと忘れてるよ? すっごく夢中になってるからね」

「あーたーれー!」
「無茶言うなよ!」

「楽しければそれでいいんですけど・・・はぁ」
「どうかしたの?」
「い、いえ、なんでもないです・・・って顔が近いです!」

メリィがため息をつくと、ミルは顔色を窺う。
顔が近付くと、メリィは顔を真っ赤にして立ち上がる。

「え、エメリアさん、シュヴァルツさん! そろそろエマの首都へ向かいましょう!」
「なんでそんなに顔が赤いの?」
「ホゥー・・・?」
「べべ、別に赤くないです! ほら、早く行きましょう!!」

メリィの声でホゥは目を覚まし、飛び上がり、今度はメリィの肩に移動する。
そしてメリィは自分の荷物を持ち、歩きだす。

「どうかしたのか?」
「わかんない、顔真っ赤になって行っちゃった」
「熱でもあるのかな・・・? それだと無理はさせないほうが・・・」

「な、なんであんなに平気に顔をすぐ近づけて・・・っ」
「ホゥ?」
「だいたい・・・あんな光景見せられて・・・あんな姿されて・・・・・・あぁもう! 僕が僕じゃなくなる!」

メリィは温泉であった出来事と、ダンスパーティであった出来事を思い出しながら頭を横に振る。
するとどこからか視線を感じる。
辺りを見回すが、誰もいない。

「おーい、どうした? 急に止まって・・・」
「・・・今誰かが・・・」
「誰かが?」
「いえ・・・なんでもないです、気のせいですよ」

メリィがそう言うと、シュヴァルツ達は歩きだす。



一人の男がこちらを見ていたのに気がついたのはメリィだけだった。
男はすぐに隠れ、彼らが行ってしまうのを見送る。

「何故・・・あいつと一緒に居る・・・・・・ミル―――」

そう言い残すと、男は路地の中へと消えてゆく。

――――――――――――――――――――――

はぁいどうもお久しぶりです〜w
2週間ぶり、もう2週間たってたんですね!
どうもすみません・・・最近参加がいい加減になってきて・・・;;;

さてはて、シュヴァルツ達のことを見ていた男は一体誰なのでしょうかね?
ミルのことを知っている様子ですけど・・・・・・さてはてどうなることやら(

あと設定画を全部描き直してみました^^;
んでもってこのリレーの流れで固定されてきた設定をちょっとだけ各ページに入れてみました。
なんか・・・勝手なことをしてしまい、誠に申し訳ありません><;
少しでも皆にわかりやすく・・・と思ってやってしまいました。
もし意見がありましたらガンガン言っちゃってください><
この画像を設定画置き場に置いてほしいっていう画像がありましたら申しつけてください、載せますんで^^;

でぁでは次の人がんば〜w


2010年06月20日 (日) 16時26分


(90) リレー小説―55 投稿者:古嶋 さら

中々、物語も佳境ですね(そう?
書き込み、失礼します。

-----------------------------------------------


「大人の事情です」

エメリアが『何故何も無い所から水が出たりするのか』を訊いて、
メリィにそう返された所で、今日の昼食は終わった。
練習もそこそこに、彼らは首都への道を歩み始めていた。
道はそれなりに舗装されているものの、歩く分には土よりも不都合だ。
そして何より、日光が地面から照り返されて暑いのが耐え難い。

先程食べ終わったばかりの昼食を取ってもそうだ。
大荷物を抱えて歩く事が出来ないために、必然的に手軽料理になる。
今のところ、朝・昼とパンが続いている。
名物の野菜スープや肉を、道にも置いておいて欲しいと思う。

人とすれ違う事も殆ど無い。
こうなると道を迷ったような気になるが、そうではない。
港街から首都までは、馬車が通っている。
みなその馬車に乗り、道を進むのである。馬車ならば一日も掛からない。
エメリア達が利用しなかった理由は一つ。高かったからだ。

そもそも、とエメリアは思う。
ホゥのテレポート能力は、温泉などでなくこう言う時に使われるべきだ。
何故使わないのだろう。
まあ、どうせ尋ねても、答えは決まっているのだが。

「大人の事情です」



全行程の半分ほどを残し、夜になった。
このまま進めば、明日には着くだろう。

「んー……そんなに歩いてないのに、何だか疲れたような……」
「魔術はその人の精神を消費して発動しますから、疲労感はあるでしょうね」
「そ、そうなの? なら、とても疲れている時に使ったらどうなるのかしら」

パチ、パチパチ、と、不規則に薪が爆ぜる。
本来は道のど真ん中で焚き火など許されないのだろうが、仕方ない。
昼とは打って変わって、夜はひどく冷え込むのだ。

「その時は、その人の生命力……まあ、寿命を消費します」
「……ねえ、何だか魔術って、危ない感じがするのだけど」
「危ない……。そうでしょうね。人に使う事だって、出来ますから」

ミルとシュヴァルツは、早くに眠っている。
「野菜スープに入れるのなら、キャベツか白菜か」などと言う、
どうでも良い話を続けていたらしい。

「……『物理学的に、突然水が現れるなんて、おかしい』ですよね」
「昨日私が訊いたわね……。それが、どうしたの?」
「水は決して突然現れた訳では無いんです」

火が強くなり過ぎないよう調整し、木屑を払う。
時々虫が火に寄り、今にも飛び込まんとする。

「じゃあ、一体どこから……?」
「空気中、その近くにあるあらゆる物から、吸収して使っているんです」
「……あれだけの量が?」

目が闇に慣れても、すぐに焚き火で明順応を果たしてしまう。
少し、暑い。火がまだ、強すぎるのだろうか。

「そうです。周りに居る人々からも、奪い取って」
「そ、それって……危ない」
「火も一緒です。地も、闇も、どれもこれも、人々からエネルギーを奪う」

風がサーッと吹いて、火を揺らした。
一度大きく薪が爆ぜ、小さな破片が飛び散った。
遠くで鳥が啼くのが、聞こえる。

「……"ダークエルフ"はかつて、魔法を無闇やたらに乱用していました」
「ダークエルフが……?」
「はい。人からエネルギーを奪い、そのエネルギーで人を襲っていたのです」

息苦しい。火が酸素を急速に奪っているからだろうか。
目も痛いような気がする。

「……それで、人がダークエルフを逆に殺したってわけね」
「そうです。ダークエルフは人を……いえ、止めましょう。
 ともかく、それを知っておいてください。魔術の恐ろしさを」
「…ええ、分かったわ」
「ありがとうございます。――さぁ、寝ましょう。明日も早いですよ」

メリィはそう言って、更に火を弱めた。
そして横になり、目を閉じる。
エメリアもそれを見て、そのままゴロンと倒れた。
夜空には、焚き火の煙が空一杯に広がっている。
エメリアは不意に、目を閉じる事を忘れた。


-----------------------------------------

な、長い……ゴメンなさい、調子に乗りました。
ともかく本筋に進まないと終わらない気がしたので、首都に歩き始めて貰いました。
勝手な事、ゴメンなさい。

ではでは、次の方、よろしくです〜。


2010年06月24日 (木) 22時51分


(91) リレー小説―56 投稿者:スノウ


こんばんわ。。
首都はどこなんだまぁ勝手に作っちゃえ★←
間違ってたらどうか言ってくださいまし〜
本当に…言ってくださいね…?(何

_______________________


「めーりぃっ♪」
ミルは元気よくメリィに顔を近づけて叫んだ。


「うるさいですよ…ミルさ…ぁぁぁあああああ!?」

ふと目を開けたメリィはミルの顔の近さに驚き慄いた。




「ふふっ」
先に目を覚ましていたエメリアはそんな二人を微笑ましく見つめる。


「ほら、シュヴァルツも起きて」
エメリアは近くでいびきをかきながら寝ているシュヴァルツの
身体を揺らした。

しかしまったく起きる様子は無い。


「もう、起きてってば!シュヴァルツ!
…シュヴァル…ツ?」

エメリアはシュヴァルツの顔を覗き込む。
すると言葉が詰まった。





「…ごめ…んな、
ミラ…ナ…
守れ…なく…て」


そうシュヴァルツが呟いていた。



(寝言…よね?
にしても誰かしら?ミラナって)



「う、うわぁぁぁああっ!
みみみみミルさ、やめ、ちょ、あぁぁぁあああ!?」
「ふふ、メリィ可愛い♪」


「ちょ、ミル、止めなさいっ!」

エメリアはミルがメリィに対してあまりよろしくない
行為をしているのを悟って興奮半分で止めに入った。


その音で、シュヴァルツもふと目を覚ます。

「夢…か。
…もう戻ってこないもんな、ミラナは」








「と、ともかくですね」
メリィは咳払いしながら乱れた衣服を直し、地図を開いた。

「僕らは今、首都ヨスティナに向かっています。
今から30分足らずで着くんじゃないかと思います」
「ええっ!?超近いじゃない!」
「…ですが」
「何?」
「アヴィルへ入る港へ行くには、首都の先にあるルルゼン山脈を
超えなければなりません。
ルルゼン山脈は一日あれば超えられますが、
今から行っても到底間に合いません」
「何でよ?今は夜明け前じゃない、ほら太陽も出て…」
「…西です」
「あ」



「見事に寝過ごしちゃったね♪」
ミルが明るく言う。

「ルルゼン山脈はモンスターが非常に出やすく、
そこで野宿したら巨大なウルフにパクリと」
「もう言わないでぇ!」

「―ではさっさとヨスティナに向かいましょう」














―首都ヨスティナ




「わぁー、ひっろーい」
「食べ物の生産も、ここが一番多いんです」
「へぇー」


3人が口々に言っていくのを他所に、
エメリアはひとり考え込んでいた。




(ミラナ…一体誰なのかしら?
まさかー…シュヴァルツの恋人!?)


ふと、
ダンスパーティの時にシュヴァルツが抱きしめてくれた記憶が
脳裏に過ぎる。



(っ!?
…馬鹿!私の馬鹿っ!
シュヴァルツに恋人がいたって、そんな、別に、別に、
だって、私とシュヴァルツは…)


エメリアは、メリィとミルとの話に花を咲かせている
シュヴァルツをちらりと見ると、呟いた。

「ただの仲間…だもの」










一行は宿屋に着き、
部屋の配分を話し合っていた。



「まずは、エメリアさんと僕、シュヴァルツさんにミルさん…
で、いいですよね?」

メリィは皆に確認すると言うより、
ミル個人に確認したという感じだった。


「…ううん」

あぁ、やっぱりですか、とでも言いたげにメリィは溜息をつく。

「じゃあどんなのが良いんですか?」
「ミル一人で寝る」









「…は?」
あまりにも予想外の返答が返ってきたので、
全員が開いた口が塞がらなかった。



「だから今夜は、ミルひとりで寝る。…駄目?」
「…別に、勝手にしてください」

メリィは少し怒ったような声で、部屋に入って行った。



「どうしたのかしら?」
「そういや…いや、多分…」
「ん?どうしたのよ」
「や、別に」



















































夜。


メリィは一人布団の中で眠れなかった。


(…別に、そんなんじゃありません。
違和感を感じるだけです。ミルさんがいないと)


メリィは隣ですやすやと眠る二人を起こさぬように、
そうっと部屋を抜けてミルの部屋の前に立った。






「別に、様子を見るだけです。気になるんじゃないんです、
違いますから…」

そう自分に言い聞かせて、
ドアノブに手をかけた。



そうっと開ける。





「ヴ…アァ」

メリィは驚愕した。


ミルが、
身体から伸びる黒い触手に覆われているのだ。
それにミルは悶え苦しんでいた。



「ミル…さん?」
「メ…リィ?」


ミルがメリィに気づく。
枯れかけた声を振り絞って返事した。





「なんで…ウゥ!」
「ミルさんっ!」

メリィはミルに駆け寄る。


「メ…リィ…









来ちゃダメ」












「きゃあああああ!」

「メリィ!?」

メリィの悲鳴に目を覚まして二人が駆けつけた。



「うう…」
「グルルルル…」



そこには、人間の形を成していない何かが、
メリィの首を絞めていた。




「あれは…」

「…満月の夜から一週間。
ダークエルフは覚醒し、全てを破壊しつくす獣と化す。
…今日はその日だ。」





「じゃあまさか…



あれはミル!?」


2010年06月29日 (火) 21時33分


(92) リレー小説─57 投稿者:スウェル

「ぐ……ぁぁぁ……ああああああ!!」

異形の形に姿を変えたミルは苦しく、もがくように吼える。

「う…嘘だろ!? おい! ミル! てめぇ何してんだ!」
「ガァ…アアア……ァァアア!」

シュヴァルツの声に耳を傾けることなくミルはさらに激しく咆哮を繰り返し、メリィを絞めつける。

「ぅ…ぐ……あぁ……」
「ちぃ!こんの!」

ミルの怪力により締めつけられるメリィはすでに意識が朦朧としている様子である…
このままだと危険だとシュヴァルツが全力でミルへと体当たりする。
強い衝撃にミルの巨体はぐらっと体勢を崩しその手からメリィが落ち、床へと叩きつけられる。
そこへとシュヴァルツが駆け寄る。

「ぅ…はぁ……はぁ…」
「メリィ! 大丈夫か!? 」
「はい……すみ…ません」

メリィの意識を確認してからシュヴァルツはすばやくメリィを背負いミルから距離をとるように部屋から離れる。

「エメリア! メリィを頼む」
「わ、わかった…」

メリィを背から下ろし再び部屋へとシュヴァルツは踏み込む。

奥にうずくまるミルの影が見えた、シュヴァルツは立ち止まりいつ襲い掛かってきてもいいように身構える…

「グゥウゥウ…ウウゥゥ…」

苦しさを押さえ込むような悲痛な声が部屋に響く……
そこへ雲に隠れていた月の光が部屋へと射し込み苦しむミルの姿が映し出される。

「ッ!? ミル……オマエ…その姿…」

月明かりに照らされたミルの異形の姿を目にし唖然とするシュヴァルツ。

「ぅぅ………る…な…………み……る…な! ……見るなぁぁあああああああ!!!!!」

途端にうずくまっていたミルは叫び声と共に身を翻しそのまま窓を突き破り闇の中へと消えた。

















「ミラレタ…ミラレタ……! モウ、オ終イダ!……」

遠くに獣と思わしき咆哮が木霊した。

――――――――――――――――――――――

ミルゥ〜!(何
衝撃の展開です。
さ〜せん脱線・・・してないですよね?
きっと一週間すれば戻ってきますよ!(猫か

ではでは次の方がんばってくだし〜ノシ


2010年06月30日 (水) 18時23分


(93) リレー小説─58 投稿者:古嶋 さら

深夜だと言うのに辺り騒然と、ひどく騒然としている。
心が騒いでいるのかも知れない。
外で啼いている鳥の声が、耳障りなだけかも知れない。

「……あれが、ダークエルフなのね」

何とも無く一つの部屋に集まった彼らは、随分と長い間黙っていた。
そしてエメリアの声に驚き、またうつむく。
誰もが、その胸騒ぎを静寂に戻すのに余念が無いのだ。

「……ホゥ……。ホゥはどうしたのかしら」

辺りを見回してみても居ない。
これまでに幾度もこんな事はあったのだろうから、きっと付いて行ったのだろう。

「……すみません。僕のせいで、六呪神器もミルさんも……」
「……ねぇ。メリィは、この事を知らなかったの?」
「…変化を起こすと言う事は知っていましたが……ここまでとは」
「それでダークエルフを保護する? 守る?」

責め口調でエメリアが言うのに、メリィは絶句する。
確かにその通りだ。何も知らなかったのだ。何も。
シュヴァルツがたしなめるように、エメリアを呼ぶ。

「…エメリア」
「……ゴメンなさい…」

エメリアが謝ると、また辺りは騒然とし始めた。
今は鳥も啼いてはいない。誰も喋っては居ない。
それなのに、彼らの心は騒いで仕方なかった。


--------------------------

ちょっと短めで、繋がせてもらいました。
次の方、よろしくです〜。


2010年06月30日 (水) 21時42分


(94) リレー小説ー59 投稿者:スウェル

みなさん忙しいようなので僕が逝きますか!(ぁ

――――――――――――――――――――――

首都から遠ざかった日の光が差し込まない森の中。
黒い大きな影が蠢く。

その後には根元からえぐられている木々があちこちに転がっている。
中には生き物であったであろう残骸も残っている。

「グルルルル……」

今や完全に理性を失い破壊行動に身を任せている『ミル』が小さく唸る。そばにはホゥの姿が見られる。

「ホゥーホゥー」
大丈夫?と問いかけるようにホゥは『ミル』を見上げる。
長い間連れ添ってきた仲からなのか、それとも別のなにかが作用してなのか。ミルは理性を失ってもホゥに牙をむくことは無かった。

しばらく静止してい『ミル』だが、再び破壊への衝動に駆られ…形在るものを破壊していく。

「いつ見ても…醜いものですね〜ミル…」

いつから居たのか、なぎ倒された木々の間から黒髪の男が不適な笑みを浮かべ『ミル』へと近寄る。


「ガルルルルル!!」
「今の姿を見てはどんなヒトであろうと畏怖嫌厭の情が湧き上がるでしょうね〜」
「グルルルルルル!!」
「最初に言ったはずですがね…ダークエルフであるあなたに安住の場など存在しない、と」

以前から『ミル』を知っているかのような口調である。
ミルも襲い掛かることを躊躇っているしぐさを見せる。

「おや? 獣と成り果ててもちゃんと学習能力はあるものですね〜てっきりまた、襲い掛かるかと思っていたんですが……」

これは予想外だと腕を振ってみせる男。
今度はその手をスッと腰におろすと静かに腰の刀を鞘から抜く。

「どちらにしても…僕が斬ることには変わりありませんがね!」

白い閃光と共に鮮血が飛び散る……

――――――――――――――――――――――

えー新キャラというよりか、セイさんがちらっとだしてたキャラだと思います。
想像してた感じと口調ちがうと思いますがwww

では、つなげにくいかもですが次のヒトがんばってください


2010年07月06日 (火) 21時59分


(95) リレー小説―60 投稿者:スノウ

こんばんみ。。
ちょいとらぶえぴそーど的なものを(待
いいです…よね?(良くない


_________________________







エメリア、シュヴァルツ。

そして先陣を切るメリィ。



3人は、走っていた。
そこはかなり荒地で、石などが3人の疾走を邪魔する。
しかし、彼らはそんなことなど気がつかないかの様に、
ただひたすら走っていた。





「おいメリィ、本当に奴はお前の言う『そこ』にいるんだな!?」

「ダークエルフは、
真の姿を人間に見られてしまえば終わりです。
恐らく…あそこにいるはずです。
エマ指折りの自殺の名所…『落命森』にね!」




宿屋でメリィが『落命森』にミルがいるであろうと悟り、
3人でその『落命森』に向かっているのだ。



「でもメリィ、地図を見たところ『落命森』はルルゼン山脈の
正反対よ?またアヴィルに渡るのが延び延びになるわ。
それに…あれはミルじゃない。化け物よ」
「いいえ。あれはまだミルさんです。
ミルさんは言ったんです。自分が変化するときに。
『来るな』って」

「…」

「あ、見えてきました!急ぎましょう!」










「おや、まだ死んでないんですか?強情な方ですね」
「…ミルは……もう…」
「やれやれ。自我を取り戻し始めましたか。さっさと殺してしまいましょうか」
「殺して………殺して………ミルを」
「やっと死ぬ気になりましたか。
往生際のいい人で」
そういうと男は血の付いた剣をさらに振り上げる。








「死になさい!」
「天より降りし戒めの星よ!今彼の者を滅ぼさん!
メテオスウォーム!」


メリィの声が響いた。




その瞬間、
男の真上に大きな隕石が落下してくる。


男は剣で防いだが、
剣にひびが入り、パリンといって割れた。


「ちっ…邪魔が入りましたね。
命拾いしましたか。醜いダークエルフが。」

そう言って割れた剣を投げ捨て、
ミルを横目で見た。



ミルは身体つきこそ元の細い人間の形になっていたが、
まだまだ身体中に黒い触手が張り付いていた。
目の色も綺麗な桃色だったのだが、
白目が漆黒に染まり、血のように赤くなった瞳が有った。
そして、もともと尖っていた耳がさらに尖っており、
爪も尋常じゃなく長く黒かった。






「…ってめ、こんのっ!」

シュヴァルツは男に殴りかかる。

しかしシュヴァルツの拳はいとも簡単に受け止められた。
受け止められるところか、拳が握り砕かれるというぐらい
拳を握られた。


「くっ…」
「また貴方ですか?まったく…しつこいですね」
「『また』…だと?」
「おや…おぼえていらっしゃらないんですか?『シュヴァ兄さん』」


「!?」






その時、シュヴァルツが頭を抱えて倒れこんだ。








「シュヴァルツ!?」

エメリアがシュヴァルツに駆け寄る。







「ちょっと…しっかりしてよ!」


「本当に…おぼえていないんですか」

男は溜息をつくと、



「では僕はこれで。また会えることを楽しみにしてますよ、
ミル」



そう言ってどこかへ走り去った。





「……ん」
「シュヴァルツ!
良かった…なんなの、あいつは!」

「分からない…でも…

奴の声が…少し懐かしい…」
「シュヴァルツ…」
「それよりミルだ」




「なん…で、しなせてくれなかったの!」

ミルが自分の銃をこめかみにつきつけ、
メリィを睨んでいた。

「ミルさん…貴方は死ぬ必要はありません。
また、僕達と一緒に旅をしてください!」
「いや!」
「何故ですか!」
「ミルの…本当のすがた、みたでしょ!
あんなの見たら、メリィ達はミルのこと嫌いになったでしょ!
それに……ミル、メリィのコト傷つけた!
もうメリィ達と居れない!
それに、これからも一緒に居たら、メリィ達のこと、
もしかしたら…殺しちゃうかもしれない!」

「…ミルさん…」


メリィはミルが居る方向に足を踏み出した。



「いや、来ないで!撃つよ!本気だからね!」

そう言ってメリィの方向に銃を向ける。




それでもメリィは、
歩み進んでいく。


「こないで!」

ミルは一発銃弾を放った。

それはメリィの頬をかすり、
血が出る。




「あ…」
ミルは真っ赤な瞳を揺らがせ戸惑う。





そして、遂にメリィがミルの真前に立った。



「やめて…やめてってば!」
ミルは枯れた声でメリィに言う。
メリィは何の表情も無い。





そっと、
メリィはミルに手を伸ばす。










「…え…」
「…この馬鹿」




メリィは、そっとミルを抱きしめていた。



「やめて…」
ミルは小さな声で抗議し、
覆いかぶさるメリィの胸を叩いた。
しかし、メリィは退く気は無い。




「ダークエルフとか…殺すとか…そんなんで僕が貴方のことを
嫌いになるわけ無いじゃないですか。
ダークエルフである前に、貴方は貴方。
ミル・ヴィーなんです。それ以外の何者でもない。
明るくて…天真爛漫で…すぐに僕を襲ってきて…でも優しくて…

そんな貴方だから、僕は好きになったんですから」






そしてメリィはミルと同じように座りこみ、
にこっと微笑む。

ミルの頬に手を当て、
そして―






「……」
エメリアとシュヴァルツは、呆然とそれを見ていた。






「メリィ…」



ミルを覆っていた黒い触手は消え、
目も元の綺麗な桃色になった。









「…ありがとう…」






「…いえ」

















「ぐ〜…」


ミルはそのまま、
大の字になって寝てしまった。

無邪気な彼の寝顔に、
前の凶悪な雰囲気は見られない。







「あの…メリィ?」


エメリアが少し顔を紅潮させてメリィに聞く。




「なんですか?
とりあえずもう一度宿屋にもどりましょう」





そう言ってメリィはミルを抱え、
エメリアとシュヴァルツを促した。










_____________________




暴走はしました。反省はしてませn(殴
あの男さんはなんだかシュヴァルツと関係有るように
してみましたごめんなさいごめんなさい(
とりあえず、まぁ、あれです!(何




メリィミル…(ぼそ(オマ




でわでわ〜


2010年07月09日 (金) 18時26分


(96) リレー小説─61 投稿者:スウェル

宿へと戻った一行はミルをベッドに寝かせ、先程の事を話し合う。

「どうやら…ひと段落した…というところでしょうか…」
「それにしても、メリィも大胆な事するのね」
「あ、あれは! 仕方なく…というか成り行きというか…」

顔を真っ赤にし俯くメリィをエメリアはニヤニヤと眺める。
他人の色恋沙汰には口を出さずにはいられないらしい。

「俺…ちょっと風に当たってくる…」
「え? 急にどうしたの? シュヴァルツ?」
「いや、ちょっと落ち着きたいんだ…」
「わかりました…あまり遠くには行かないでくださいよ? 迷子になられると迷惑ですから」
「へいへい…」

神妙な面持ちのまま部屋を後にし、
外へと出るシュヴァルツはあらかじめ決めていたように路地を進んでいく。


少し進むと家に囲まれた少し開けた空間へと行き着いた。

「……コソコソしてないでさっさと出て来いよ」
「おや? バレてしまいましたか…」
「宿の前からずっとバレてる」
「それで、わざわざ人気のない場所へ? 気が利くようになりましたね」


シュヴァルツが話す
声の主は他でもない、落命森でミルを殺そうとした男である。



「先程の言葉の事を知りたくてしょうがないといった風ですね」
「あぁ、その通りだ…お前は」
「どうして俺を知っている? ですか?
でしたら、逆に問いましょう…何故覚えていないのです?」
「んなこと知るか、覚えてないもんは覚えてない」
「……そうですか……」
「お前は…誰なんだよ!」
「…本当に覚えていないと言うのなら、
今のあなたに語ることは何もありません」
「なら、むりやりにでも教えてもらう」



そう言うと、シュヴァルツは腰からいつもとは違う剣を抜く。
エメリアが近くにいないため六呪神器の剣とは別に用意した剣である。



「血の気が多いですね、まぁそういうのは嫌いじゃありませんよ」



男はそのまま素手で身構える。

「こっちは刃物抜いてんだぜ? 素手で対処できんのかよ…」
「生憎、刀はあなたのお仲間に折られてしまいましたから
と言っても、あなたには丸腰でも十分でしょう」
「ナメんなよ…」


地面を蹴り、男へと斬りかかる。
男も後ろへ飛び退きかわす…
が、それを予測していたようにシュヴァルツは更に踏み込み
腹部に強烈な蹴りを入れる。

「ッ!」
「地に伏せ!エアプレッシャー!」

手を休める間もなくシュヴァルツは連続して魔術を繰り出す。

「ぐ!?」

強力な磁力が生じ、男は地面へと押さえ込まれる。

「どうだ? 話す気になったろ?」
「フフッ…いい動きです…おもわずくらってしまいましたか」

しかし、発生した強力な磁力をもろともせず男がすくりと立ち上がる。


「!? おいおい、効いてないのか?」
「いえいえ、今ので肋骨が数本逝ってますとも」



そう言いながらも平然と立ち上がった男に危険を感じ、
シュヴァルツは咄嗟に数歩下がり、距離を取る。

「無駄ですよ」

そう言って男は腰に右手を添え、刀を抜くかのような姿勢をとる。

「間合いを計ったところで僕にそんなものは通用しません。
いきます! 無刀・殲剣!」

その状態から高速で右手を振り抜く。
と、同時にシュヴァルツの右足が裂ける。

「ッ!?」

痛みに片膝をつくシュヴァルツ…
一体なにが起こったのかまったく理解できず、混乱する。



(斬られた!? 嘘だろ? 何か隠し持ってたのか? 何だ? 今、何されたんだよ?)


その気持ちを読み取ったように男は薄ら笑いを浮かべる。


「解せませんか? 何が起こったのかわからないみたいですね」


笑みを浮かべながらジリジリと近づく男にシュヴァルツは必死に立ち上がろうとする。


「無駄ですよ、右足の腱を斬ったんです、動けるわけないでしょ?」


シュヴァルツの目の前で立ち止まる男は、シュヴァルツを見下ろす。


「くっそ…殺るなら殺れよ」
「潔いですが、
僕は別段、あなたを殺したい訳じゃない…今は…」
「じゃあ、どうするんだよ…」
「そうですね、
僕に一泡吹かせた褒美に一つだけ教えてあげますよ……あなたはこの世界の人間ではない」
「!? …どういう」
「あとは、ノーヒントですよ」


男がサッとシュヴァルツの顔に手をかざすと、シュヴァルツの意識は遠退いていった。


「記憶を消された訳ではないようですが……封印されているのか?
いずれにしろ、このままでは……」

意識無く横たわるシュヴァルツを見下ろし呟く。

「あなたの健闘を祈るとしよう」



――――――――――――――――――――――

さーせん、変な展開さーせんwwww
男の人はきっと剣の凄腕で手刀とか使えるんですよ(何
無刀・殲剣・・・微妙なネーミングですね、さーせん(オマ
とりあえずアスベルの葬刀みたいなもんだと思います。

ではでは次の一がんばってください〜


2010年07月10日 (土) 19時38分


(97) リレー小説―62 投稿者:古嶋 さら

それではでは、私がカキコさせて頂きますね〜。

-------------------------------------------------


「――さて、第一回ミルさんお仕置き会議を始めます」

宿のとある部屋の中央大机に向かって、全員が座っている。
またミルは、ベッドの上で正座をしている。

「議員4名の内3名の出席を得ましたので、ここに会議の開始を認めます」
「私と、メリィと……ホゥね」
「では、被告人ミルさん。前へ」
「議会なのか裁判所なのか分からないわね」

裁判長役のメリィが粛々と進行させ、エメリアは一々相槌を打つ。
ミルは、静かに立ち上がると真ん中の机に乗り、また正座をした。

「被告人ミルさん。
 あなたには、ダークエルフである事を理由に自殺を図り、
 仲間達に迷惑を掛けたという罪状が懸かっています。
 この事実について認めますか?」
「認めます!」

なぜか元気一杯に、ミルは応える。
次にエメリアがメリィと机をはさんで反対側に立つと同時に、
メリィは手にした小さなメモを基に、言う。

「では、検察側の求刑を、検事エメリアさんからお願いします」
「ええ。検察は、くすぐり15分間の刑を求刑します」
「求刑に対して、弁護側の弁護人……は欠席ですので、これで審議を終了します」

メリィはそう、手を打ち鳴らして合図をする。
更に、メモ用紙をポケットから取り出して、読み上げる。

「では、被告人ミルさんへの判決を言い渡します。
 被告人ミルは先に挙げた罪状により、
 求刑通りくすぐり15分間の刑に処します。これにて閉廷です」

また手を打ち鳴らして、メリィはミルへと歩み寄っていく。
同じようにしてエメリアも、傍聴人ホゥも近づいていく。
その後15分間、ミルは地獄の笑いに身をよじらせたと言う。

裁判所兼議事堂の外れで弁護人が倒れているのが発見されたのは、
その更に15分ほど後であった。

--------------------------------------------------

何という無駄話((

次の方。頑張ってください!


2010年07月11日 (日) 19時39分


(98) リレー小説―63 投稿者:シリア=リミネス HOME

うわぁああああぁあああああ!!どうも皆さんお久しぶりでございますぅうううぅううう!!orz
すっごく放置しててごめんなさい;;;
ちょっと色々と忙しくて訪問することが出来なくて・・・考えられなくて・・・;;
とりあえず暇が出来たのでやらせてもらいますぅううう;;;

――――――――――――――――――――――


「そう言えば・・・シュヴァルツ戻ってこないわね」

ミルへの刑が開始され15分後・・・
いつになっても帰ってこないシュヴァルツの事を思い出し、エメリアがぽつりと呟く。

「そういやいつのまに居なくなったの?」

最初の5分はミルへの刑だったはずなのに、途中からメリィへ変わっていた。
完全に笑いつかれたメリィはベッドの上でうつ伏せになって倒れていた。

「ミルをここに運んでからよ。結構時間が経つんだけど・・・」
「たし・・・かに・・・・・・時間が・・・た・・・」
「メリィ、無理して話さなくていいわよ?(汗」

声をかすれさせながら喋るメリィ。

「ちょっと心配ね・・・」
「そーだね、捜しにいこっか」
「ホゥ〜」
「あ、ホゥ?」

ホゥは声をあげて窓から出ていく。
きっとシュヴァルツを捜しに先に行ってしまったのだろう。

「ぼ、僕も行きま・・・す・・・」
「本当に無理しなくていいわよ・・・?」
「いえ・・・行きます・・・・・・少し胸騒ぎがして・・・」
「え・・・?」

メリィの言葉に少し不安を抱き、エメリアは急いで外へ出た。


――・・・ごめ・・・んな、ミラ・・・ナ・・・守れ・・・なく・・・て


シュヴァルツのあの寝言・・・ミラナって人の事・・・


――おや…おぼえていらっしゃらないんですか?『シュヴァ兄さん』


あの謎の黒髪の男の言葉・・・
そして・・・


――分からない・・・でも・・・奴の声が・・・少し懐かしい・・・


この大陸に来てシュヴァルツの事が心配になってきた。
彼の過去に一体何があったのか・・・
何やら嫌な事が起きそうで怖い・・・

「急がないと・・・・・・何処に居るのシュヴァルツ・・・っ」

街の中を走り、捜し続ける。
すると、

「ホゥ、ホゥー!」

ホゥの鳴き声が路地の間から聞こえてきた。
すぐに声が聞こえる路地へと入る。

そしてそこにある光景を見て絶句する。

「・・・・・・ぁ・・・」

声を震わせ、手を口に当て震える。


―――今目ノ前デ倒レテイルノハ誰・・・?―――

 ――何故血ダラケデ倒レテイルノ・・・?――



――――――――――何故――――――――――



「ホゥ!」

ホゥの声で我に返り、動かなかった足を動かし、彼の傍へ駆け寄る。

「・・・・・・ツ・・・・・・ヴァ・・・・・・シュヴァルツ・・・シュヴァルツ・・・ッ!!」

何度も何度も彼の名前を呼ぶ。
だがなかなか返事は返ってこない。
血は止まらず、どんどん地面に流れていく。

うそ・・・だよね・・・?
死んで・・・るの・・・?

「シュ・・・ヴァルツ・・・いやよ・・・目を覚まして・・・よ・・・」

そしていつものように笑ってよ・・・笑顔を見せてよ・・・っ

「お願いよ・・・っ」


―――――シュヴァルツ―――――



「・・・に・・・てんだ・・・」
「・・・っ!?」

かすれた声で喋る。

「なぁに・・・泣いてん・・・だよ・・・」
「ぁ・・・シュヴァルツ・・・っ」
「誰だよ・・・泣かせたやつ・・・ぁ」
「・・・ばかぁ・・・」

エメリアはシュヴァルツを強く抱きしめる。

「いつつ・・・っ」
「何一人で頑張ってるのよ・・・」
「悪い悪い・・・」
「本当に馬鹿なんだから・・・っ」
「ごめんごめん・・・」
「ちゃんと返事しなさいよ・・・っ」
「・・・ごめんな」


「良い感じだね?」
「えぇ。 でもあのままだとシュヴァルツさん、出血多量で本当にあの世に行ってしまいますよ?」
「エメリアが離れるまでもうちょっとこうしてあげようよ」

二人が覗いているのに気が付いていたのはシュヴァルツとホゥだけだった。
そんなことも知らずにエメリアはずっと抱きしめ、泣いていた。

エメリアが気がつくのはそれから10分後だった・・・
(そのときのシュヴァルツは死の直前だったらしい)



――――――――――――――――――――――


グロいよ!そしてすっごく久しぶりだから言葉が全然出てこなかったよ!!(ぁ
途中でどこで切ろうか悩んだ結果、こんな形になった・・・;;

今回はシュヴァルツピンチっていう形になってましたねw
見てないうちに凄い事になってましたねw
本編から離れないよう、涙あり笑いありを目指してみたけど・・・どうでしょうかね?
なにやら話がずれていたらどうしようか少し不安だったりしてます;;

さてこんな長い話は終わりましょっかw
イラストや小説の方は8月から本格的に参加させてもらいますね><;
7月中はテストですからね・・・頑張ってきます><

でぁでは次の方頑張ってくり〜(`・ω・´)ノシ


2010年07月14日 (水) 22時55分


(99) リレー小説―64 投稿者:スノウ





「シュヴァ、だいじょぶ?」
「あ、ぁぁ…」

ミルはシュヴァルツに治癒術を掛け、
心配そうに顔を覗き込んだ。




「ふふー、いい雰囲気だったねっ♪」
ミルはにやにやしてシュヴァルツに話しかける。

「…余計なお世話だっての。

それにお前だって、メリィとその…マウストゥマウスってか…
接吻てかな?」


シュヴァルツはそう言うと、
不適な笑みを浮かべ、熱心に杖を磨いていたメリィを見た。


メリィはみるみる赤くなり、
シュヴァルツを睨みつけた。


「しゅ、シュヴァルツさ…」
「なんのこと?」




ミルの軽やかな声を境に、
沈黙が起こった。



「…へ?」
「それはこっちの台詞だよ。
まうすとぅまうす?せっぷん?なんのこと?」
そしてミルは眉間にシワを寄せ首を傾げた。




「待てミル。
お前、ダークエルフから今に戻るまでにどこまで覚えてる?」
「うーん。
メリィに抱きしめてもらってから、
身体の感覚は消えちゃってたかな。
ダークエルフとこの姿を行き来するのは、
もっのすごく体力を使うの。
分かったのはメリィの声だけだったよ」
「つまり……触れられた感覚とかは?」
「無いよ。目も見えなくなってたし。
聴覚だけが生きてた」




シュヴァルツは呆れ返った顔で、
エメリアは少し残念そうな顔で、
ミルはきょとんとして、
メリィもそれこそ呆気に取られた顔をしていた。





「……?」
メリィはまだ状況を理解できていない。

そのことを悟ったエメリアはメリィに駆け寄り、
耳元で囁いた。



「貴女の一生に一度しかないかもしれない必死全力の
愛情表現は、見事に砕け散ったと言う訳よ」








「……」




「………」



「……………」






「!!!」



メリィは遂に状況を理解したようで、
さっきとは違う意味で顔を紅潮させた。









「メリィどうしたの?そんな怖い顔して」
ミルはメリィに駆け寄る。






「…せ……よ…」
「へ?」
「大いなる惑星(ほし)を生み出だし壮大なる宇宙よ!
その根源なる力を再び我が元に蘇らせ彼の者を砕け!
ビッグバン!」




ドオオォォォォォォォン!!







「もーっ、あぶないじゃん!メリィったらじちょうしなよっ」

ミルはメリィ渾身の必殺技を優々と避け、
自らの服に飛び散った石の欠片を払っていた。




「あっぶねぇぇぇぇぇええええよ!!ミルなんでそんなに
余裕ぶっこいてられるってんだ!」
シュヴァルツはあまりの衝撃に腰を抜かす寸前で
へたり込んでいた。
シュヴァルツの靴のつま先はえぐれ、
その先の地面はまるで隕石でも落ちたようになっている。



「…馬鹿」

メリィは息を荒がせぼそぼそと呟いた。



「ミルさんの…ばかぁぁぁああああぁぁぁ!」
メリィは杖を振り上げ、
真っ赤な顔でミルに斬りかかった。
ミルは余裕の表情でそれを軽く避ける。
何度も何度もそれを繰り返した。






「メリィの奴、なんしてあんなにムキになってんだ?」
「乙女心、てやつかしらね」



そう言って二人はその様子を微笑ましく見つめていた。




________________________

ギャグちっくにしてみました。。。。
とりあえずメリィの微妙な恋心を表現できたらなぁと
思って書いたんですが全然でしたorz


でわでわ!



2010年07月23日 (金) 21時35分


(100) リレー小説─65 投稿者:スウェル

横の数字が100を指す! ということなのであまり僕がこういう時に更新するのは気が進まないのでちょっと見守ってたんですが全然更新されないので、アムロ逝きマース!(ぁ

――――――――――――――――――――――


「ところで、当初の目的って何だっけ?」

宿屋で興奮したメリィをようやく落ち着かせてから、エメリアが口を開く。

「え〜? 忘れたの? 船に乗ってアヴィルに行くんだよ?」

エメリアの質問に、ぴょんとイスから乗り出し答えたのはミルである。

「で…安置されてる杖を頂戴しにいくんだったな」
「ふむふむ…」

自分も思い出すようにしながらシュヴァルツがぽつりと呟く。

「その前に僕の用件も思い出してもらっていいですか?」

そう言うのはエメリア達の後ろでぐったりしているメリィである。
さっきの事でかなり体力を使ったのか、かなりぐったりしている。


「ええっと…確か、エマのお偉いさんにミルの事についての報告か?」
「えぇ…そうです。 色々と報告することが更に増えましたよ」

報告がめんどくさいからなのかそれとも他に面倒な事でもあるのか
メリィはその場で深くため息をつく。

「ごめんね、メリィ……ミルのせいで…」

そのため息を気にしてか、ミルが申し訳ないようにメリィに謝る。

「あ、いえ、別に今のはミルさんに言ったとかじゃなくて、その、すいません」
「ミルが謝りに対して、さらに謝るっていうのはどうなんだ?」
「えへへ〜そうね〜ラブラブよね〜ふふふ〜今すぐにでも、お持ち帰りを…」


シュヴァルツがその風景をおかしく感じたのか、半笑いでエメリアに問いかける。
だが、エメリアは既にスイッチが入っているのか、まったく訳の分からないことを口走っている。

「よし! とにかく! これからメリィのそのお偉いさんへの用件を済ませて! 今度はちゃっちゃと船でアヴィルに向かっちまうか!」

周りをさえぎるようにシュヴァルツは立ち上がる。

「よ〜し、じゃあ! さっそく出発進行〜〜〜♪」

元気よく手を振り上げるミルにつられて、エメリアやメリィも立ち上がる。

「いざ、アヴィルへ! ファイト〜オー!」

謎の掛け声と共にシュヴァルツを先頭に一同は慌しく宿屋を後にした。

――――――――――――――――――――――

あい、まとめというか整理回かな・・・ちょっと混乱したのでwww

てか、メリィのお偉いさんへの謁見まだですよね?大丈夫ですよね?
間違ってたら修正します、ではでは、ノシ


2010年08月03日 (火) 18時13分


(102) リレー小説―66 投稿者:古嶋 さら

勝手ながら、番号に誤りを感じたので訂正しておきました〜。
ううん、まとめ感謝です〜。

そして書き込み失礼します〜。

--------------------------------------------------

「……それで、ミル・ヴィーは確保出来たのだな?」
「はい。……向こうから名乗ってきましたから」

小振りな城内客室で、メリィは何人かの男たちと問答をしていた。
男たちは皆しかめ面で、重々しい空気を漂わせている。

「正真正銘、本物なのか?」
「ええ。獣化も確認しました」
「ふむぅ……。シュア・ヴィーの所在はどうなった」
「今の所は不明ですね」

淡々と、メリィは答えていく。
その一言一言に男たちは頷いたり、呻いたり、相槌を打ったりする。

「……現時点では、ミル・ヴィーを泳がせるべきだろう」
「…僕もそう思います。シュア・ヴィーはミルさんを狙っているようですし」
「狙っている…とは?」
「彼はミルさんを疎んで、命を狙っているそうです」

ざわざわ、と狭い室内の空気が揺れた。
たった2人のダークエルフは、互いに争い合って居たのか。
そうした思いが次々と、各人の口を付いて出る。

「何故、命を狙うのだ?」
「さぁ? "シュヴァちゃん"のせいで聞けませんでしたしね」
「シュヴァ……ちゃん?」
「こちらの話です。――さて、そろそろ行きます」

手短に挨拶を済ませ、メリィは客室を出た。



そのまま城の外へ出ると、待ち構えていた仲間たちが駆け寄って来た。
ミルが飛び掛ってくるのを何とか避け、小さく笑う。

「何を話したの?」

興味津々に、エメリアが尋ね掛けてくる。
心なしか目が輝いて見えるのは、錯覚だと思い込むことにする。

「残念ですけど、秘密です」
「えー! ど、どうして?」
「大人の事情です」
「……さては、二人のラブラブな様子とかを話しまくったのね?
 マウストゥマウスの話とかベッド……」
「エメリアさん? ……」

ニコッと笑うと、エメリアは過度の恐怖に気付いて震えて逃げて行った。
そうして、一行はアヴィルへの道を歩み始めた。

-----------------------------------------------

少し繋ぎにくいですかね…ゴメンなさい。
さてさて、アヴィルにやっと進み始めました〜。
楽しみです。です。

次の方、よろしくです〜。


2010年08月04日 (水) 18時46分


(103) リレー小説―67 投稿者:スノウ

こんにちわです。
70回まで後3回!(
がんばりませう。。

_______________________



「ぜぇ、ぜぇ…」
「メリィ?二十歳って、そんなにヨボヨボでしたっけ?」
「よぼよぼーっ!」
「いいんです…僕は頭脳系なんですよ…?
弓ばかり引きまくる脳内桃色の輩に言われたかないですね」
「…それは誰を意味しているのかしら」
「さぁ」


四人は山脈を登りながら、
口々に色んなことを言う中、
シュヴァルツはひとり考え込んでいた。




―――――あいつ、どこかで見たことがある。
―――――俺に手出してきた野郎。
―――――あんなことしてなんになるってんだ、あいつ。









なぁ、ミラナ?










「シュヴァルツ?どうしたの?」
エメリアが顔を覗き込む。

「い…や、別に」
「ふぅん、ならちゃっちゃと歩きなさいな。
本当に延っび延びになってんだから」
「わーってんよ」





「…あら?」
「どしたのエメリア」
「ホゥ…いなくない?」
「あぁホゥね、あの子テレポート能力ですぐいなくなって
すぐ戻ってくるの。
だから多分、港に着く頃には戻ってくるよ」
「そう…ならいいのだけど」






































―バキッ。

「ひ、ひぃ…」
「ミル・ヴィーは何処だ?吐け」




そこは、潰れかけた酒場。
子汚い男に、
美しい金髪を持った女性が殴りかかっていた。
ブーツのコツコツという音は、
男の恐怖を増幅させていた。


「おいおいレヴィリア、その辺にしといてやれよ。
単に酒に酔ってべっぴんのお前に絡んだだけのが、
所在不明のミル坊ちゃんの行方なんぞ知ってるはずねぇだろ。
なぁ、リリウム」
席に座った男が酒を飲みながら、
隣で静かにコップの中の揺らぐ水面を見つめていた少女に訊ねる。
少女は声も無く頷いた。



「ふん」

「ミル坊ちゃんなら、
アヴィルに行ったんじゃないか?
杖と…奴が知ってるかは知らないが、
銃を取りに行くために」
「何?銃は奴が…」
男は少し意外そうな顔をし、

「お前が知らないとはな。
銃は六呪神器の中でも特別で、
ひとつはダークエルフに代々伝わっている『吸魔銃』と、
もうひとつはアヴィルに安置されてる『幽魔銃』がある。
その二つが一つになって初めて一つの六呪神器になるって訳だ。
知名度で言えば幽魔銃の方が高いな」
「奴のところでアヴィルに銃があるとは聞いていたが
奴―ミルが持っていたから矛盾していると思ったが
忘れていたな。
魔を吸う物と魔を幽閉する物…か?」
「由来は知らんがそんなとこだろ」



「あ、あの…」
「なんだ」
先ほどレヴィリアに殴られた男が、
か細い声でレヴィリアに話しかける。




「ミル…とは、
ピンク色の髪をした少女で…耳が尖がった…?」
「………そいつを見かけたのか」
「この前…茶髪の男女と黒髪の男となんかまりもみたいな
小動物と一緒に…町を歩いているのを見かけました…」
「そいつらは何処へ?」
「何か…アヴィルがどうとか」

「ほら、な?」
男はにやりと笑って言った。

「なら、さっさと行く…ぞ?」
レヴィリアは足元に違った感触を覚える。



「ほっ、ほー」
「貴様は…奴の」

レヴィリアの足元に居たのは、ホゥだった。



「(こいつ、テレポートを使って…)
目障りだ、去れ」
「何だそいつ」
「奴らのペットだ」
「奴らのねぇ。
なんでわざわざこっちに来たんだか」
「知らん。
さぁ去れ」
「ほー…」


「去れと言ってるだろうが!」
「ほー…」

ホゥは悲しそうに鳴いた。
次の瞬間、
ホゥの下がぐにゃりと歪み、
そして消えた。






____________________________
久々のレヴィリア一行様(
どうしたんだろうか(
何故いるんだろうか((
まぁ、謎の男さんがレヴィリアさんとリリウムさん引き連れて
酒場に行ってレヴィリアさんがおっさんに絡まれたと
言うことで(


でわでわ!







2010年08月06日 (金) 19時34分


(105) リレー小説―68 投稿者:シリア HOME

死亡フラグが立った時――――――それはシリアさんが復活する時です(ぇ
いや、忘れてください、今のセリフは・・・(

HNをちょいと省略させていただきました、長いと邪魔ですもんね!(ぁ
でぁでは行きますよっ!

――――――――――――――――――――――

「メリィは?」
「すっかり寝ちゃった」

山脈を越えようとしたが、メリィの体力のなさに呆れながらも山小屋に入る一同。
ホゥもすっかり帰ってきており、今は無邪気に飛び回っている。
だが、時々思いつめるようにぼーっとするシュヴァルツを心配し、頭の上で着地して動かなくなる。
それの繰り返しだった。
メリィはご飯を食べるとすぐに寝てしまっていた。
外はもう暗い。
流石にこの夜道を歩くのも危ないだろう。
そんなわけで朝になるまで体を休めることにした。

「幸せそうな寝顔ね」
「寝てる時は女の子っぽいのにね」
「そうよね〜」
「ほぅ〜」

すっかり寝ているメリィの寝顔を見て感想を言う3名。
寝顔を見られている事も知らないメリィは「うぅん」と言い、寝がえりをうつ。

「ねぇねぇシュヴァちゃん、シュヴァちゃんも見たら?」
「・・・」
「シュヴァちゃん?」
「・・・ん、あぁ、なんか言ったか・・・?」

何も聞いていなかったシュヴァルツはようやくこちらを見る。

「どーしたの、さっきからぼーっとしてるよね?」
「そうか?」
「そうだよ」

自分では気づいていなかったようだ。

「・・・」
「ねぇ、あの男と会ってからおかしいわよ?」
「あぁ・・・そうだな」
「それは自覚あるんだね」
「わりぃ・・・ちょっと剣の素振りしてくる・・・」

予備用に購入した剣を持ち、シュヴァルツは外へ出る。
そのあとをホゥが追いかける。

「・・・」
「・・・ホントおかしいよね、シュヴァちゃん」
「一体どうしたのでしょうかね」
「うん・・・ってあれ? いつの間に起きたの?」

いつの間にか起きたメリィはちゃっかり会話に入ってきていた。

「僕の事はいいじゃないですか」
「もう起きてよかったの?」
「えぇ、疲れは取れましたから。 それはそうと良いんですか?」

一体何の事かわからずエメリアは首を傾げる。

「また一人にさせると無茶しますよ」
「あ・・・私も行ってくる!」

そう言ってエメリアも外へ出ていく。
一瞬だけメリィがニヤリと笑っていた気がしたが、無視した。


外へ出てみると本当に素振りをしていた。

「あ? どうしたんだ?」
「ほー?」
「あ、いや、ちょっと気になって」
「?」

首を傾げ、気にせず剣をふるうシュヴァルツ。

「・・・・・・ねぇ」
「んー?」
「ミラナって・・・誰?」

カラーン・・・っ

ミラナの名前が出ると驚いて剣を落としてしまう。

「・・・・・・」
「・・・へ?」
「ほぅー・・・?」
「・・・」

何故その名前を知っている、そんな顔をしながらエメリアを見る。

「えっと・・・・・・最近寝言でよく言ってたから」
「・・・はぁぁぁ」

深いため息をつき、手を顔に当てる。
そう言えば最近は彼女の夢しか見ていない、そうぶつぶつ呟きながら。

「それで、誰なの?」

きっと今までぼーっと考えていた事は『ミラナ』という人の事を考えていたのだろう。
聞くなら今しかない、そう思ったエメリアは問い詰める。

「・・・好きだった女性」
「・・・っ!」
「俺がお前と出会う何年か前に亡くなったんだ」

まさかと思っていたが・・・本当にそうだったとは・・・
エメリアはある言葉に気がつく。

「・・・『亡くなった』・・・?」
「あぁ・・・」
「な・・・んで・・・?」
「それは―――・・・」

シュヴァルツが何かを言いかけると、ホゥが突然暴れだす。

「ほー! ほーっ!」
「え、どうしたの? ホゥ?」
「どうしたのですか?」

ホゥの鳴き声に中に居たメリィやミルが外へ出てくる。

「ホゥ、落ち着きなよ。 一体どうしたのさ――・・・え・・・?」

ホゥがミルの掌の上に乗り、羽をばたばたさせる。
ミルは体を震わしながら前を向いている。
皆はミルの目線の先を見る。


ザッ・・・ザッ・・・


足音が近づいてくる。


「・・・嘘・・・」


服装は変わってしまったが


「なんで・・・」


いつものあの金色の髪をなびかせ


「・・・っ・・・」


真っ黒な槍をもった






「なんで・・・ここにいるの・・・・・・レヴィリア―――」


彼女が彼らの前に現れる。
あの六呪神器・・・リリウムを持つ男と一緒に―――――――


――――――――――――――――――――――

はい、はい、はい、ごめんなさいorz←
すっごく放置しててごめんなさい;;
えー・・・だいじょぶです、生きてます、はい;;
次からはちゃんとついていけるよう努力します!
とりあえず・・・謎の男Aさんに名前を与えてあげようぜっ!((

前回にレヴィリア一行が登場してたみたいだから対面させてみました←
あー・・・でもきっとこうなるだろうなーって思いましたよ!

次回どうなるかは次の人次第!
でぁでは次の人頑張ってくださいなっ

-PS-
大陸設定画のエマの方を更新いたしました。


2010年08月14日 (土) 02時33分


(106) リレー小説─69 投稿者:スウェル

毎回、題名を忘れるOTZ
70までラス1〜ファイオー

――――――――――――――――――――――

「お前ら…どうしてここに!?」

シュヴァルツの声に応じることなくレヴィリアが近づいてくる。
小屋からはメリィも出てくる…

「それ以上近づいたら、撃つよ……」

ちらとメリィの姿を確認し、ミルは銃口をレヴィリアに向ける。

「…撃つがいいさ…」
「……」

その言葉に一瞬躊躇いを見せるミル。
レヴィリアに向けた銃がわずかに揺れる。

バーン!

激しい爆音と共にミルの銃口が火を噴く。


それと、同時にレヴィリアが地を蹴る。
銃弾がこめかみをかすめる。

「止まった的しか撃てないか?」

ミルの前へと詰め寄り槍を振り上げるレヴィリア。

「ミル!!」

メリィが叫ぶ。

「地を這え大地の脈動、汝の矛先で敵を砕け! グランドダッシャー!」

レヴィリアが槍を振り下ろす寸前…
シュヴァルツの術により、ミルとレヴィリアの地面が割け、大地の槍が飛び出す。
不意の攻撃にレヴィリアは体勢を崩す。

「っ!?」

「ミル! 下がれ!」

シュヴァルツの叫び声に応じ、ミルがその場を飛び退く…

「エメリア! 頼む!」

シュヴァルツの声に答えるべく、意識を集中させエメリアが術式を展開させる。

「穢れなき水流、舞い踊れ! スプラッシュ!」

大気から、集められた強力な水流がレヴィリアの元へと振り落ちる。

「こんなもの!」

水圧に押され、レヴィリアは膝をつく。


それと同時に発生した大量の水により、地盤が緩み傾斜であるその場から土砂が発生する。

「これは!?」

体勢を崩したままのレヴィリアはそのまま土砂へとのまれ、下にいた男も巻き込む。

「おいおい〜とんだ二次災害だ〜!」

叫び声とともに、男も砂に流される。

「今のうちに、とっとと逃げるぞ!」

流された土砂とは逆に、シュヴァルツ達は走り出す。








「おーい、レヴィリア…ダイジョブかぁ?」

かなり麓まで流された男が剣を片手に足元へと声を送る。

「くっ……問題ない…」
「そうか…んじゃ、自力で出てこいな〜お前が勝手に突っ込んで行ったせいでこうなったんだからな、俺はあいつら追うから」
「お前などに助けて貰う気などもとよりない! さっさと追え!」
「けっ〜かわいくねぇの〜」
「貴っ様〜!!」
「んじゃ、追いついてこいよ〜」

レヴィリアを土砂から助けることなく男はさっさとまた山へと駆け上っていく。

しばらくして、土砂の下からレヴィリアが這い出てくる。
泥だらけの髪をなびかせ、無言のまま男と同じ道へと走り出す。



既に日の出が昇り始めていた。

――――――――――――――――――――――
うい〜まぁ、いいですよね?

とりあえず詠唱とかはオリジナルです。
センスないですよね、やはりOTZ


ではでは、次の人がんばってください。



2010年08月14日 (土) 23時10分


(107) リレー小説─70 投稿者:シリア HOME

死亡フラグって僕についてるんだよ? シリアです(
でぁ行きましょうか〜

――――――――――――――――――――――


「なんであの野郎まで居たんだ・・・?」
「知りませんよ。 早く走ってください」

進むべき先へと走る一行。

「あの女の仲間だからだよ、イーガは」
「「「へ?」」」

初めて聞く名前に3人は声をそろって言った。

「イーガ・ロズウェー、ギルウェイ軍の中で六呪神器を所持する一人でもあるよ」
「ってことは・・・俺らは最初からはめられてたってわけか」
「メリィは知らなかったの?」
「名前だけは知っていましたが・・・まさか彼だったとは」
「・・・! 皆、横に散れ!」

シュヴァルツの言葉ですぐに横にずれる。
すると後ろから地の魔術が繰り出される。
術を放ったのは六呪神器・リリウムを所持する男・・・ミルの言う「イーガ」が居た。

「よーよー、久しぶりじゃねえか」
「てめぇか・・・」

シュヴァルツは剣を構える。

「今日はやる気はねえんだ、用はそいつだけだ」

イーガはリリウムをミルに向ける。

「ミル・ヴィーをこちらに渡せ」
「お断りします」

メリィは杖を構えて一歩前に出てくる。

「彼は僕らの仲間です。 仲間を簡単に売ってどうするんです」
「そうよ、それに貴方の言う事を聞くとでも思ってるの?」
「だよな・・・じゃあ実力行使ってことで・・・」

先ほどまでふざけた顔つきが鋭い目つきになる。


「へっ・・・この前のかり、きちんと返させてもらうぜ」
「また負けるためにやるってか? 六呪神器の力をまだ発揮できてない奴が俺に勝てると?」
「は・・・? 力をって―――・・・」

「サイクロン!」

二人が話し合っているとエメリアは詠唱を終え、術を発動させていた。
その結果、イーガが竜巻に巻き込まれ飛んでいってしまう。

「・・・」
「さて、今のうちに行きましょうか」
「そうね」
「あのさ・・・俺今からやる気満々だったんですけど・・・?」
「僕らの目的はアヴィルへ行く事ですよ?」
「そりゃそうだが・・・」

「ごめんね・・・ミルのせいで・・・」


ぽつりとミルが言う。

「ミルが皆と一緒に居るから・・・」
「ミルさんのせいじゃありませんよ」
「そうよ、襲ってくるのが悪いのよ」
「ほー」

二人と一匹がフォローを入れる。

「では行きましょう、今度はレヴィリアさんが来てしまいます」











「おい」
「・・・んだよ」

ようやく追いついたレヴィリア。
だがたどり着いた先は山小屋付近。

「何故ここでのんきに座っている」
「吹き飛ばされたんだよ。 意外と術の威力が強すぎてな」
「ほう・・・そして逃げられた、と・・・」
「・・・なんで破魔槍を構えてる?」
「言い残すことはそれだけか?」
「お、おい、よく聞けよ? あの弓使ってる女、予想以上に魔力が高いんだ。この俺を吹き飛ばすぐらいの力を持ってるんだぞ?」
「それがどうした」
「だったらあの女も危険人物だろ? だから――」

ブンッ!

レヴィリアは力いっぱい破魔槍を振る。
イーガはそれを懸命に避ける。


「言い訳は嫌いだ」


そう言って。


――――――――――――――――――――――

話が繋がらなかった場合、さらちゃん、【消・し・て・く・れ】←
戦闘になるかと思いきや、ならなかったという((
名前・・・いい加減名前出してあげましょうよ〜ww
もう70ページ(?)行くんだからw
というわけで、勝手に名前作っちゃいました、ウェルっちごめんよ!(ぁ

しゃしゃり出てごめんなさい〜
今頑張ってシュア君描いてます(`・ω・´)キリッ
誰か顔描いてくれると嬉しいよっ(`・ω・´)キリリッ←

でぁでは次の人がんばって〜


2010年08月17日 (火) 17時20分


(108) リレー小説―71 投稿者:古嶋 さら

話が全く繋がっていない場合は様々な確認の後削除します〜。
でも今回は多分大丈夫です、安心して下さいませ〜。

話の繋がらない【レベル1】:物語に関係の無い部分でのずれ→そのまま
【レベル2】:流れが心なしか不自然→そのままor小訂正
【レベル3】:用語などが間違っている→訂正
【レベル4】:本来居ないはずの人が居る→訂正(本人希望による削除)
【レベル5】:意味が分からない、突然→本人への確認の上削除

みたいな(何それ 今作った所ですけど。
シリア様のは……
2か問題無しかどちらかじゃないでしょうか、多分。

と、長々とすいません、書き込み失礼します〜。

---------------------------------------------------------

「ちょちょ、待てって!」

何度か槍が襟元をかすり、何とかして防ごうとしながらイーガは言った。
そしてリリウムを出そうと手を伸ばしていく。

「待たん。何か理由でも?」
「いやいやいや、俺を刺しても仕方ねえだろって!」
「丁度いい練習相手だ」

何やらレヴィリアは軽く本気らしい、少し相手をしなければ。
そう思いつつリリウムに手を掛けようとするが、何故か掛からない。
二度、三度、繰り返す。掛からない。

「……ん…? ……うおぅ! リリウムが無ぇ!」
「……どうやら刺す理由が増えたようだな?」

槍を構えたレヴィリアは、今にも喉を突き刺そうとする。
イーガは早々に両手を挙げると、小さく溜め息を吐いて言った。

「物騒な事言うなって。きっと風でどっかに飛ばされたんだ。
 一緒に探してくれるよな?」
「は……?」
「んだよ、悲しい反応だな。アレがないとお前も困るだろ?」
「……見つけたら刺す、それで良いか」
「良くねぇよ!」

二人は言い合いながら立ち上がり、
また長い山の登り道をゆっくりと登っていった。

------------------------------------------------

イーガさん達を書いてみたかったのです。本編から逸れてゴメンなさい。
ではでは、次の方頑張ってくださいませ〜


2010年08月18日 (水) 21時57分


(109) リレー小説―72 投稿者:シリア HOME

やせいの シリア があらわれた(
すみません、野生じゃないです((
1週間経っても進まないんで僕が進めさせていただきますね〜

――――――――――――――――――――――

ようやく山を越えたが、すっかり日は昇っている。

「はぁ、朝からハードだったわね・・・」
「いい・・・運動・・・ハァ・・・だったじゃ・・・ハァ・・・ないです・・・ハァ・・・か・・・」
「メリィ、そう言ってる割には息切れてるわよ?(汗」

イーガを吹き飛ばした後、すぐにダッシュで山を駆け下りた一行。
体力のないメリィにとっては辛かった様だ・・・


「・・・メリィ」
「えぇ・・・居ますね・・・」
「へ?何が・・・?」

シュヴァルツがメリィに声をかけ、二人して頷く。
エメリアとミルは一体何のことなのかわからず首を傾げている。

「・・・おい、いい加減出てこいよ! さっきからついてきてるのは分かってるぞ!」

そう叫び、後ろを向き、武器を構える二人。
追手がもう来たのかと残りの二人も振り返る。
岩陰に隠れていた者はゆっくりと姿を現す。


「・・・え?」
「あ、あなた・・・」




そこに居たのは金髪の少女であった。




「な、なんでここに・・・リリウムがいるの!?」
「し、知らねえよ!」


「・・・・・・ご主人様が・・・いないの・・・」

「「・・・・・・喋ったあ!!?」」


リリウムがいることに驚いていたが、喋ったことによって余計驚くエメリアとシュヴァルツ。

「何を言ってるんですか、人間に変身することが出来るんです。喋る事も出来るでしょう」
「そうだよー」
「ほー」
「い、いや・・・だって喋ったところ見たことないし・・・」
「というかお前!なんでこんなところいるんだよ!」
「・・・・・・ご主人様・・・飛ばされて・・・・・・捜してたら・・・貴方達が・・・いたから・・・・・・追いかけた・・・」

小さな声でぶつぶつと呟くように喋るリリウム。

「ど、どうする・・・?」
「どうするって・・・追いかけてきたのは確かだろ? やっぱここで片づけた方が・・・」
「でもやられてしまったらどうするんです?」
「それは・・・」

「・・・私・・・・・・ご主人様が居ないと・・・・・・戦えない・・・」


ひそひそと喋っていると聞こえていたのか、リリウムは自分から喋る。


「だから・・・戦う気は・・・ない・・・」


――――――――――――――――――――――

リリウムが見当たらない・・・というわけで出してみた、そして喋らせてみた。
リリウムって無表情でぼそぼそと喋ってそうなイメージしか出てこない・・・

内容から外れないよう・・・外れないようと考えてやってる。
油断してると僕一人で話を進めちゃいそうになるから途中で切ってみる(ぇ
この先は次の人の想像力にお任せします!!←

でぁでは〜w


2010年08月25日 (水) 13時50分


(110) リレー小説─73 投稿者:スウェル

最近あんまし参加できてないので忘れられてそうな野生のスウェルが(ry
あ、飼いならされてますけどね(ぁぁ

――――――――――――――――――――――
戦う気はない…
リリウムが発したその言葉にシュヴァルツ達は耳を疑う。

「え? やる気0なのかあいつ…?」
「いやいや、これは罠よ…油断させといて私たちをヤるつもりなのよ」
「ん〜でも"ご主人様"の姿とかは見えないよ?」

ミルのその言葉にシュヴァルツがキョロキョロと周囲を見渡す。
確かに山を降りてきた自分たちのいる場所はほとんど隠れる場所も無い平野である。
人の気配もほとんどしない…
シュヴァルツは用心深く辺りを見渡す。


「…………」

スッとリリウムがシュヴァルツに一歩近寄ろうとする。

「…!? ストーーーーーップ!! はいストップ〜〜!」

いきなりの大声にリリウムがピクっとわずかに驚く仕草を見せる。

「……そこでストップな、ちょっと作戦会議!」

シュヴァルツはリリウムから少し離れ、リリウム以外をその場に集める。

「作戦会議って…子どもの鬼ごっこじゃないんですから…もうちょっとマシな事言って下さいよ」
「っるせ〜」
「で……どうするのよ…確かに襲ってくる気配はないけれど…」
「ンフフ〜♪ ここはムリヤリ脱がせてウソかホントかどうかをミルが確かめ…」

ガンッ!!


ミルが最後まで言い切る前に鈍い音が響く…

「メ……メリィ……前衛いけるんじゃないの……」

頭を押さえ込みながらミルがつぶやく、その目は既に涙目になっている。

「もう一個こぶ増やします?」
「すいませんしたっ! 冗談っす!」

右手を握り笑顔でミルを覗きこむメリィの影がいつもより黒く感じたエメリア…

「メリィ…ミルも冗談なんだからそんなに強くしなくても、ね?」
「……そうですね…すいません…つい」

メリィをなだめてから、ちらりとリリウムの方を見るエメリア。
リリウムはシュヴァルツに言われた場から一歩も動いていない様子でただこちらをじっと見つめている。

「ん〜彼女ホントに迷子? なだけかもしれないわね」
「…でも、本当に迷子? だとしてどうすんだ?」
「何言ってるんですか…彼女も六呪神器ですよ? 確保します」
「すんなり確保できるのかよ〜」
「戦意が無いと言ってるんですからすんなりいくのでは?」

そういうとメリィはリリウムへと近づいて行く。


――――――――――――――――――――――

中途半端なとこでごめんなさい。
とりあえず
方向性は次の方に任せます(何
では!


2010年08月26日 (木) 18時57分


(111) リレー小説―74 投稿者:古嶋 さら

参加、参加〜♪
書き込み失礼します〜。

----------------------------------------

「マスターが居ないと、戦えないんですよね?」

メリィはリリウムと真正面から向かい合い、抑え目の口調で言った。
怯えさせない様との配慮からの口調だったが、
その言葉は大いにリリウムを萎縮させた。

「うぁ…はい……」
「それでは、そのマスターを見つけるまでの間、僕たちと行動しませんか?」
「……え……?」
「貴女1人では危ないでしょうし、
 僕たちと居た方がすぐに見つかるかもしれませんよ?」

その言葉にキョンとなりながら、リリウムは少し考え込んだ。
後ろではエメリア達が、
「口説くセンスあるんじゃない?」
などと話している。後でお仕置きをしなくてはなるまい。
そんな事を考えている内に、リリウムは首を大きく左右に振った。

「ダメ……。貴方達、敵だから……」
「……そうですか」

正攻法で断られると他に手も無く、メリィは素直に引き下がった。
そして仲間たちの下へと戻ろうとすると、
ミルがニコニコしながら駆け寄ってきた。

「……どうしたんですか? 失敗しましたよ?」
「分かってる。けど、私に任せて、ね?」
「え? で、でも……」

詰まるメリィを押し返し、今度はミルがリリウムの前に立った。
リリウムは一連の動作を警戒して、震えている。

「リリちゃん? 良い?」
「リリちゃん……? あ、あの、その……」
「この場で脱がされたくなかったら、一緒に来て☆」

雷がメリィの方に落ちた気がしたが、ミルは一向に気にしない。
リリウムはまた、少し考え込んだ。
そして今度は先程よりも早いタイミングで、首が縦に振られた。

「手出しは……怖いから……行く」
「やっほぅ♪ それじゃ、よろしくね、リリウっち!」
「…………」

リリウムの手を引いて戻ってきたミルが、
メリィの鉄拳を受けたことは言わずと知れている。

-------------------------------------------------

繋げにくいかもです…。
次の方、よろしくお願いします〜

>>↓シリア様宛 仕様です。


2010年09月01日 (水) 20時46分


(112) リレー小説─75 投稿者:シリア HOME

真剣にお腹すきました、誰か恵んでください←
というのは冗談で、続けていくよ〜w


――――――――――――――――――――――


「リリウムー、どこだー」


すっかり日は昇り、やつらを見失ってしまった。
全てはこいつのせいだ。


「おっかしいなぁ・・・どこにもいねえ・・・」
「・・・独りでに歩いていれば何処に居るのかもわからないだろう」
「だろうけどよ・・・俺が呼んでも返事ないっておかしいな」
「早くしろ、やつらが逃げてしまう」
「追いかければいいだろ?」
「・・・お前はバカか? やつらがアヴィルに逃げれば我々は手出しできない、入国すら出来ないんだぞ」
「あ、そっか」

今、ギルウェイとアヴィルは戦争中だ。
そんなアヴィルにギルウェイの軍が入れば捕まり殺されるであろう。

「あー! ちくしょう! リリウムー!」
「さっさと見つけろ、やつらが船に乗る前にミル・ヴィーを捕まえるぞ」

「へえ? あのダークエルフを追ってるのかい?」


上から突如声が聞こえる。
2人は戦闘態勢に入り、声の主の方を見る。
フード付きの茶色のマントを被った男がいた。

「てめぇ・・・誰だ?」
「僕も彼らを追ってるんですよ、興味深いダークエルフが居ましたから」
「ほぅ・・・」
「どうです? 一緒に彼らを捕まえるのは?」
「断る、得体の知れない人間と行動するのはな」

「いいのですか? リリウムの居場所、知りたいのでしょう?」


その男の前から立ち去ろうとするが、六呪神器の居場所の言葉で立ち止まる。

「・・・どこだ」
「リリウムは今彼らと一緒に居ますよ。 おそらくもう港でしょう」
「くっ・・・あいつらっ!」
「どうするのですか? アヴィルへ行けば殺されますよ?」
「じゃあどうしろってんだ!」
「僕ならあそこへ行けます。 どの国にも属さない、僕ならね」

どの国にも・・・?
レヴィリアはその言葉を聞いて不思議で仕方なかった。



―――まるでこの世界の住人でないような口ぶりだからだ―――


――――――――――――――――――――――


お腹空いたです・・・(知らん
途中でお腹空いたんでここで切りますね←
謎の男を再び出してみました〜
何やら前にこの世界の人間ではない、とシュヴァルツに言ってたんでこの人もかなぁ?って(
名前出そうかな〜って思ったけど今そこまで頭回らないからやめた・・・←

そういえば、誰かがエメリアとミラナが似ていると言ってましたが、あれは仕様です←
絵の話です、絵のw

ちなみにミルがリリウムのあだ名にリリちゃんとつけていたが、最後はリリウっちになってる件について・・・
あれは仕様ですか?(((

でぁでは繋げにくなったらごめんなさい!
次の人よろしく〜w


2010年09月02日 (木) 18時56分


(113) リレー小説─76 投稿者:スウェル

久々になってしまった〜;;;
停滞してるのでがんばって進めてみますね〜

――――――――――――――――――――――

「どの国にも…か…」

先頭を進む男の背を見つめながらレヴィリアがぽつりとつぶやく。

「気になるのか?」
「……身のこなしからしても、各国の軍に所属していないただの人間とは思えないからな…」
「…なるほど」

その言葉を聴いてイーガは男へ視線を向ける。
確かに、軽々と不安定な山道をまっ平らな道と同じように進む様子は普通の人間とは違い、かなり鍛えられているものだとイーガは考える。

「お二人とも…もう少しペースをあげる事は可能ですか? さすがにこんなペースではいつまでたっても追いつきませんよ?」
「…おっさんの体力考えてくれよ、若いの〜あぁ〜しんど…」

ひざに手をつき、わざとらしくふざけるイーガ。

「では、先ほどのようにまた魔術か何かで先に飛ばしておきましょうか? 安全性は保障しませんがね」
「オマエ、見てたのかよ…」
「えぇ、一部始終ね」
「………」

ぼりぼりと頭をかき、男から視線を逸らす。
──嫌なやつだな〜コイツ
心の中でそう呟く。

「はぁ、んじゃ…仕方ねぇさっさと港まで行くか…」
「飛んでか?」

イーガのため息にレヴィリアが本気かわからない表情で聞き返す。

「ちげぇよ! ちゃんと二足歩行でだよ!」
「いえいえ、二足”走行”してくださいね〜歩いては遅いので」
「だぁ〜! テメェらタチ悪ぃんだよ! いいぜ! 俺様のカモシカのような脚力でお前らなんか置いていってやるからな!」

ギャーギャーと喚きつつ、イーガは悪態をつきながらドンドンと先へと進んでいった。

後の二人はしばらくその後ろ姿を見ている。

「ふふっ…あなたとは気が合いそうですね」

男はレヴィリアに振り返るとそう言う。

「ふん…合わせる気などさらさらない」

冷たくそう言い返すとレヴィリアもイーガの後を追うように走っていく。

「さて…利用価値はありそうですかね…」

数秒空を見上げ、男は小さくなっていく二つの影を追いかけていった。



2010年10月02日 (土) 18時45分


(114) リレー小説─77 投稿者:古嶋 さら

スウェル様、お気を煩わせてごめんなさい><
そしてありがとうございました〜

書き込み、失礼します。

-------------------------------------------------------

「でっすから、アヴィル行の船は今日中出ないんでっさ」

一方その頃、アヴィルへの海路を開くために、エメリア一行は港の受付で話していた。
と言っても、今日中に出る船が無いと聞いて、落胆しつつだったが。

「……ねぇ、メリィ? どう責任を取るの?」
「僕が責任を取る必要があるとは思えませんが」
「んー、確かに、誰かに責任を押し付けないと納得いかねぇよな」

エメリアとシュヴァルツは口々に言い合い、メリィに迫っていく。
これにはメリィも危険を感じて、一歩二歩と下がる。

「近づかないで下さいね? ……わっ…」

ビッチャーン!
派手に尻餅をつく様に海に落ちるメリィと、呆然と見送る仲間達。
そしてこの隙にあれこれしてやろうと、追いかけて飛び込むミル。

「……って、ミル泳げないんだった! メリィ助けて!」

真偽は確かでは無いが、ミルはそう言ってメリィに抱き付く。
突然海に落ちた上に、天敵に抱きつかれて混乱するメリィは、どんどんと沈んでいく。

「……馬鹿……」

リリウムはくすりともせずに、呟いてみせる。
折りしも、ギルヴェイへと出る船が、大きな音を響かせて出発をした。
向かっているのは紛れも無い、メリィ達の上である。

「ホゥ! テレポート能力で私たちをメリィの所に!」
「ばっ馬鹿! 逆だろっ!」




15分後、リリウムを除く全員が、窒息寸前の中救出された。

--------------------------------------------

ホゥがリリウムを敵視しているのを表現しようとした結果がこれです(
繋ぎにくいかもですが、次の方よろしくお願いします〜


2010年10月03日 (日) 19時03分


(115) リレー小説─78 投稿者:シリア HOME

「エメリアさん」
「・・・はい」
「貴女も混乱していたのはわかります」
「・・・・・・はい」
「だからと言って逆に言いやがりますか」
「・・・・・・・・・シュヴァルツ・・・言葉おかしいよ―――」
「話をそらすんじゃねぇありません」
「・・・はい・・・」

びしょ濡れになり、船も出ないということで宿に1泊することになった一行。
巻き添えを喰らったシュヴァルツは敬語と普段の言葉を混ぜてエメリアを説教していた。
珍しすぎる光景なのでメリィとミルはニヤニヤしながら見ていた。
でもホゥはエメリアが虐められていると思い、二人の間に入る。

「お、おいホゥ、何を・・・いてっ! ちょ、おまっ!」

そしてシュヴァルツに攻撃していた。

「行け行けホゥ〜♪」
「ミル! 止めろよ!」
「やれやれ〜♪」
「おいっ」

「・・・はぁ・・・助かった」
「・・・・・・」
「あ、リリウム。 座ったらどう?」
「・・・いい」

先ほどからずっと扉の前に立っていたリリウム。
エメリアが親切に声をかけるが、首を横に振り、扉から部屋の隅に移動する。
そろそろ仲良くなってもいいのに・・・とエメリアは考えながら仲間達の方を見る。

「あー笑った」
「ホー♪」
「シュヴァルツさん、頭が鳥の巣のようになってますよ」
「この野郎・・・」

「んでさ、話変わるんだけど」
「なんですか?」
「お腹空いた! 朝から何も食べてないんだよ〜」
「そう言えばそうですね・・・」
「行こうよ〜!」

そう言ってミルは駄々をこねる。

「仕方ありませんね、行きましょうか。リリウムさんもご一緒に」
「・・・」
「ホー・・・ッ!」

突然ホゥが威嚇する。
それもリリウムにではなく、窓の外にだった。

「どうしたのホゥ?」
「外に出たいんじゃねえか?」
「それだったら一人でテレポートするじゃない」
「もー、早く行こうよ〜!」

威嚇しているホゥを抱き上げ、部屋の外へ出ていくミル。
そのあとを皆も追いかける。






「へぇ・・・今日は船でねぇのか・・・」

ようやく港に着いた3人。

「つーことは、この港のどっかにいるってわけか」
「すぐ見つかるだろうな」

そう言ってレヴィリアは破魔槍を握る。

「おや?こんなところで暴れるんですか?」
「・・・」

黒髪の男の言葉を無視し、レヴィリアは港の中央に立ち、辺りを見回す。

「・・・・・・あそこだな」

宿の2階を見つめ、歩き出す。

「あの顔はぶっ壊す気だな〜・・・修理代どうする気だあいつ・・・」

ぶつぶつと呟きながらイーガも付いていく。



「面白い事が起きそうだな・・・」

ニヤリと笑い、男は二人を見ていた。
そしてその場から消えた。


――――――――――――――――――――――

はいはいは〜い!大変長らくお待たせしました〜><
さぁ船も出ない、宿をぶっ壊そうとしてるレヴィリアさん。
一体どうなることやらっ!!

1時間も考えてた・・・^q^
でぁでは次の人頑張れ〜w


2010年10月16日 (土) 12時38分


(116) リレー小説─79 投稿者:スウェル

北海道帰りで更新してみます。

――――――――――――――――――――――

「おー美味そうな飯があるじゃねぇか!」
「さっそくいただきまーす!」
「ちょっと!リリウムがまだ来てないのに…」

豪華に盛り付けられた食事に我先にとシュヴァルツとミルが手を伸ばす。
あとの二人はリリウムを待っている。
しかし、リリウムが姿を現さない。

「ここ…か…」

その宿の外で金色の髪の少女が槍を構える。

「…光竜槍!!」

ドーンッ!

構えた槍を宿の壁へと突き出す。
それと同時に槍の先端から竜の形をした光が飛び出す。
飛び出した光は宿の壁を簡単に突き破り、そのまま中の人間へと襲い掛かる。

「うわっ!? いきなりなんですか!?」

突き破った壁の先にいたのはメリィである。
壁の砕けた破片がメリィにふりかかる。
「一体なに!?」
「なんだ! なんだー!?」
「ふぃっふぁいにゃにゅひょとだ!?」


シュヴァルツ達が口に物を加えたままメリィのほうへと近寄る。

「ふぁいふぉーぶ”メヒィ”」
「大丈夫ですから、口の中のものを早く飲み込んでください、ミルさん」

「貴様達…ずいぶんと手間をかけさせてくれたな…」
「…レヴィ…リア…」

破魔槍を肩に担ぎレヴィリアがシュヴァルツ達に近づく。

「あ〜もう〜ご飯くらい食べてから来てよね〜」
「ずいぶんと余裕があるじゃないか…希少種…」
「…そういうの偏見とか差別って言うんだよ」
「あぁ、そうだな…だから今ここで
そうしなくていいように根絶してやる!」

レヴィリアは槍を振り上げ地面を蹴りすさまじい速さでミルへと襲い掛かる。

「■〜!」
「悪役まるだしなセリフだねっ!」

振り下ろされた槍をかろうじて避けるミルは腰の銃を手に取り、銃弾を放つ。

しかし、レヴィリアは簡単にその銃弾を弾き飛ばす。

「これじゃやっぱダメか〜」
「大丈〜ブ! 俺達もいるからな!」

シュヴァルツ達はサッとレヴィリアを囲む。

「一人で乗り込んでくるなんてずいぶんと余裕がないんですね」

ミルへと浴びせた皮肉を返すように、今度はメリィがレヴィリアに皮肉を浴びせる。

「……囲んだからといって有利になったとでも思っているのか? まぁ、複数が単体を攻める場合はそれが最も有効だから無理もないか」
「何ぃ!?」
「シュヴァルツ! 簡単に挑発にのらないでよ!」

視線はレヴィリアに向けたままエメリアがシュヴァルツを叱咤する。

「行くわよ! メリィ」
「待ってください、ここで戦うとほかの人に被害が及びます!」
「そりゃ、確かに…」
「レヴィリアさん、あなたも無闇に一般人を巻き込みたくないはずです、やりあうなら場所を変えましょう
そのほうが今のあなたにも好都合でしょう?」

周りはすでに宿に泊まっていた人達が驚き騒ぎ混乱に陥っている。
この状況で戦えば、確実にほかの人にも被害が及ぶと判断した、メリィの提案である。

「生憎だが…そんな悠長は言っている場合ではない!」

しかし、その提案を受け入れずレヴィリアは今度はメリィへと襲い掛かる。

「もう少し…冷静な人だと思っていましたが……仕方ない…イグニートプリズン!」

レヴィリアが襲い掛かるよりも早く術式を展開させ、メリィが炎の檻をレヴィリアの周囲へと作り出す。

立ち上がる爆炎の中にレヴィリアが包み込まれていく。

「メリィ! これじゃあ!」

エメリアがメリィへと叫ぶ。
そう、このままではレヴィリアは灰へと成り変わってしまうからだ。

「……」

しかし、メリィは無言で立ち上がる炎を見つめる。
その目はいまだに戦意を宿している。

「この程度か……笑わせる…」

炎の中からレヴィリアの低い声が響く。

「凍りつけ、インヴェルノ…」

炎の中からさらに別の術式が展開される。
同時にその場に巨大な氷塊が地面から現われ、炎を消していく。

「まるで、効かないな…」
「そりゃ、高速詠唱に切り替えたので威力は低減しますよ」
「ふん、戯言を」

焼け焦げた場所から再びレヴィリアがメリィへと槍を向ける。

「待て待て〜い! それ以上ミルの嫁に近づくとミルが許さないからね!」
「なっ!? どさくさにまぎれて何を!?」
「じゃぁ! 今度から公にする!」
「真面目にやってください!」

メリィの表情が一気に赤く染まる。

「相変わらず、ふざけた奴だ」
「魔神剣!」

ミルへと向き直ったレヴィリアの背後から高速の衝撃波が飛来する。

「ぐっ!? 貴様…」
「レヴィ…悪ぃけどこっちもなにふり構ってらんねぇからな…」

衝撃波を放ったのはミルの正面で剣を構えていたシュヴァルツである。

「元々1対1でやりあう気はねぇからな、卑怯だとか言いっこなしだぜ」
「そういうコト〜! 喰らえい! アサルトバレット!」

今度はミルが弾丸を連続でレヴィリアへと撃ち込む。

「こんなモノ! 」
「エメリアさん! 連携してください!」

エメリアに術を促すメリィ。
エメリアもすかさず術式を展開させる。

「こうなったらもう容赦なしです! エメリアさん! いきますよ! タイダルウェイブ!!」
「メイルシュトローム!!」

エメリアと同時にメリィはレヴィリアの元に激流を発生させる。

「これは!?」

渦巻く濁流にさらに濁流が重なりすさまじい波が生まれる。

あまりの勢いに宿の壁や柱もすべて水流に巻き込まれていく。









「やったか?」

濁流が収まる。
宿はすでに原型を留めておらずかなりの人を巻き込んでしまったようだ。

「レヴィ…」

術の放った中心部でレヴィリアは瓦礫とともに倒れている。

シュヴァルツ達は瓦礫を掻き分けレヴィリアの元へと近寄る。

「さすがにまだ、生きてるね。」
「どうするの?」

すっとしゃがみこみエメリアがレヴィリアの顔を覗き込む。

それと同時に倒れていたレヴィリアが地面に槍を突き刺す。

「…くっ…………この………消しとべ…星皇蒼破陣!」
「なっ!?」

術式から出た眩い光と爆音とともに、
宿全体が完全に吹き飛んだ。

――――――――――――――――――――――

戦闘になりました。
イーガはさぼりです、たぶん(ぇ
とりあえずgdgdになってしまったかもしれません。さーせん
あと最後のはヴァン師匠の秘奥義です。一応。

では、つなげにくいかもですが次の人がんばて


2010年10月17日 (日) 20時10分


(117) リレー小説─80 投稿者:古嶋 さら

書き込み、失礼します〜

----------------------------------

「ひぇ〜。怖いねぇ、女のヒステリーは」

イーガは、燃えて凍って吹き飛ばされた宿の残骸を見渡しながら、一人漏らした。
宿の跡には、生死も定かでない人々が、沢山に転がっている。
そうして宿の中央部分で、息を切らしているレヴィリアに近づいていった。

「上々じゃねぇか。ダークエルフのお嬢ちゃんは殺せたのか〜?」
「……あれは男だぞ」
「…ガビーン……。結構好みだったんだがなぁ……」
「そんな事はどうでも良い。……それよりあそこに転がってるのは、アレじゃないのか」

遠くの、不自然なほどきちっとした仰向けで倒れている女性を指差すレヴィリア。
はっとしてイーガが駆け寄って抱き起こしてみると、これがリリウムである。
リリウムは、お腹の辺りに大きな怪我を負って、出血していた。

「リッ……リリウム! おい、聞こえるか?」
「……ご主人様……」
「あ、あいつらに何か、されたのか? おい?」
「…服……脱がされそうに……」
「なんて事を……俺でさえまだやったこと無いのに……」
「宿に居たら、突然光って……お腹、欠けちゃった……」

悲しげにそう言い切った途端、リリウムの全身がくまなく輝きだし、そして剣へと戻った。
イーガがそれを持ち上げて刀身を見ると、なるほど刃の中央辺りが欠けている。

「……あいつら、許さねぇ……」
「(突然光ったって、多分私のアレだろうな……ま、言わないで置くか)」
「おい、レヴィリア! あいつらはどこだ! どこなんだ!」
「し、知らん。私は何もやってない」
「……は? 違う、あいつらだよ!」
「……ああ。そっちか」

レヴィリアとイーガが話している間に、
何人かと一匹がそっと港の外へ出たのは言うまでも無い。

------------------------------

繋げにくかったらゴメンなさい><
あと、そろそろ題名を決めても良いかもと思います。
案があれば、どんどん出してくださいませ〜


2010年10月21日 (木) 18時56分


(122) リレー小説―81 投稿者:シリア

港から離れ、南の方へと逃げる一行。

「はぁ・・・はぁ・・・ここまで逃げれば大丈夫か・・・?」
「そうだといいのですが・・・」

ボロボロ状態で走った為、疲労は激しい。

「しっかし、エメリアには助けられたね〜」
「ほー・・・」

ミルはそう言いながらシュヴァルツの背中で寝ているエメリアを見る。

「起きないけど大丈夫かなぁ・・・?」
「最初から上級魔術を使っていましたからね、最後の防御術で疲れたのでしょう。少し休めば元気になりますよ」


...

......



「…くっ…………この………消しとべ…星皇蒼破陣!」
「なっ!?」

術式から出た眩い光。
エメリアはとっさに防御術を展開し、皆を守る。
だがその威力は強力で、宿が吹き飛び、エメリア達も吹き飛ばされる。

「痛っ!」

地面に叩きつけられる。

「くっ・・・油断したな・・・っ」
「まだやる気なの〜・・・?」

シュヴァルツは持っている剣を構え、また戦闘体制に入る。
ミルは皆の傷を癒していく。

「あれ・・・?エメリア?」
「どうした?」

ミルはエメリアの様子がおかしい事に気づく。
声をかけても、揺さぶっても起きない。

「ど、どうしよう・・・エメリア起きないよ・・・っ」
「おい、エメリア!」
「落ち着いてください二人とも! 気を失っているだけです!」

混乱する二人を落ち着かせるメリィ。
心配してホゥが近寄ってくる。
メリィは辺りを見回し、レヴィリアのそばにあのイーガが居ることに気づく。

「相手も弱っています。今のうちに外へ逃げましょう」
「でもリリウムどうするの・・・?」
「今は逃げるのが先手です。 さぁ行きましょう」


......

...


「まさかと思うけど・・・このまま起きないとかないよね・・・?」

先に前に出て歩いているメリィにこそっと話しかけるミル。

「冗談は言わないでください」
「う、うん・・・」

ミルは心配しながらシュヴァルツの方を見る。
シュヴァルツの横にはホゥが飛んでいる。
エメリアが目を覚まさない事に心配しているのだろう。

「――・・・また守れなかった・・・」
「ほー・・・?」
「・・・てか、守るはずなのに・・・いつのまにか俺は守られてる・・・」

過去におきた事を思い出す。

ミラナ・・・――――
「シュヴァルツさん」

すぐ目の前にメリィが話しかけてくる。
シュヴァルツは吃驚し、一歩後ろに下がってしまう。

「な、なんだ?」
「もう暗くなってきました。 あそこの小屋で休みましょう」
「あ、あぁ・・・」
「? どうかしたのですか?」
「い、いや、なんでもない」

戸惑いながらもシュヴァルツは歩き出す。




「やっと休めるよぉ」

小屋に入り、床に寝ころぶミル。

「もー疲れたー」
「お疲れ様です」

歩きながらも皆の傷を治していた為、へとへとになったようだ。
シュヴァルツはエメリアを寝かせ、布をかける。

「さて・・・このままでは船にも乗れませんね・・・」
「あいつらの事だ・・・どうせ港で待ち伏せてやがるだろうしな・・・」
「どうしたものでしょうか・・・」
「ホゥのテレポートで行けねえのか?」
「無理だよ、ホゥは行った場所にしか飛べないみたいだから」
「どうしたものか・・・」

『おいお前ら、なに人の家上がり込んでんだ?』

突然声が聞こえ、皆武器を構える。
だが声の主はどこにも見えず、外に居る気配もない。
するとメリィの足元からダンダンッと叩く音がする。

『どけって! 出られないだろ!』
「へ? わっ?!」

ミルがその場から離れるとすぐに床が開かれる。
開かれた床から出てきたのは一人の男。

「なんだなんだー? 物騒なもん持ちやがってー・・・はっ! まさかお前ら俺が作ってる飛空挺を奪おうって族か!?」
「は? ひくうてい?」

聞いたことのない言葉に首を傾げる3人。

「なんだ、違うのか」
「ってかお前、誰だよ」
「おいおい、人に名前を尋ねるときは自分から名乗るもんだろ〜?」

「そんなことより、飛空挺とは?」

興味を持ったのか、メリィは男に尋ねる。

「まだ世界が作ったことのない空飛ぶ船さ! やーっと完成したんだ!」
「空飛ぶ・・・船・・・・・・それはどこに?」
「おう、この地下を通って南にある島にある」
「見せていただけると嬉しいのですが・・・」
「いいぜー! こっちだ!」

男はまた床を開け、中に入っていく。
その後を追うメリィ。
シュヴァルツとミルは顔を合わせ、エメリアを連れて追いかけた。



――――――――――――――――――――――
はい、お久しぶりです〜・・・・・・?
進まないようなのですっごい動かしてみました〜
ファンタジーっと言ったら飛空挺ですよね!((
すみません、夢見過ぎました←

新キャラ出してみました〜
名前は・・・次の人が考えてくれるでしょう!(オマ

さてまぁ少しの間、私は自分の小説に集中するので・・・
時々停滞したときは書き込みにきます〜^^;


でぁでは次の方頑張ってください〜w


2010年11月13日 (土) 18時58分


(123) リレー小説―82 投稿者:スウェル

おひさひさ〜
さくさくっと更新してみますねー(何

――――――――――――――――――――――

長い長い通路を果てしなく歩いていく一行。

「なぁ〜まだかよ〜まだなわけ〜」

いい加減うんざりしてきた様子でシュヴァルツがぼやきだす。

「あぁん!? てめぇ、通路が短くっちゃ隠してる意味ね〜だろうが!」
「いや、ただ長いだけの通路には対して意味ないんじゃないかな…」
「あぁ!? この通路開通させるだけでもどんだけコレがかかってると思ってんだ?」

右手で丸をつくり叫び返す男の声が、通路へと響く。

「どうでもいいんですが、もう少しあなた、声のトーンを下げる事はできないものでしょうか…さっきからこの通路に響いてうるさいんですが?…」
「はぁ!? んなことねーよ! お前らが声小せぇ〜んだよ!」
「あぁ…なんかこのテンション疲れる…」

やれやれと言った風にぽつりとミルが呟く…

「おお! 見えたぞ! 出口だ!」
「ようやくか〜」

一行が抜けた先は、大きく開いたドーム状の空間である。
天井はガラス張りなのか光が差し込んでいる。

そして、ドーム中央に設置してある不思議な機械仕掛けの物体に一同は目を奪われる。

「これが! 俺の! 飛空艇だ! どうだ〜!」
「おぉ! すげぇ〜なんかすげぇ! よくわかんねーけどすごそうだ!」

飛空艇を見たシュヴァルツが子どものように無邪気にはしゃぎだす。

「……見た目的にはそれっぽいなりをしていますね……動力には何を使っているのですか……ええと…」

質問をしながらメリィが、まだ目の前の男の名をきいてないことに気づく、それを察したかのように男がえへんと咳払いをする。

「おう! そういや名乗ってなかったな! 俺はジェラルド…ジェラルド・ヘイズだ」
「ジェラルドさんですか…」
「そうか…よろしくなおっさん」
「あ!? おっさんじゃねえよ!今名乗っただろ! 坊主!」
「坊主じゃねぇ! シュヴァルツだ!おっさん!」
「おっさんじゃねえつってんだろ!ツンツン坊主!」
「はぁ? ツンツンなのに坊主って意味わかんねーんだよ! はげ親父!!」
「あぁん!!? 禿げてねえよ! ガルルルルル!」

「はぁぁ!!? 知るかボケ〜! グルルルルル!」

「いきなり、なにやってるんですか……はぁ〜グラビティ…」

何故かいがみ合う二人に、メリィが超重力の術をかける。

「ちょ、メリィさん…何を!!? うげぇああああああ…!!」
「ぎゃあぁぁ、地面に引っ張られるぅ〜」

重力に悶える。そんな様子を見ながら、ミルはゲラゲラと笑い続けた。

――――――――――――――――――――――

進まない・・・さーせん
とりあえず、新キャラ名前決めましたww
まぁ、それなりに悩んでつけましたwww

ではでは、次の人がんばってノシ




2010年12月01日 (水) 20時17分


(125) リレー小説―83 投稿者:古嶋 さら

お久しぶりです〜。
カキコ失礼しますね〜。

-----------------

「……それで結局、動力には何を使ってるんです?」

空が筒抜けになったドームが重力で割れ掛けた頃、
メリィは超重力を解いてジェラルドに訊いた。

「知らん。そもそも、俺は設計図通りに作っただけだからな!」
「設計図……ですか?」
「おう! 道でたまたま拾った……コレだ」

ジェラルドは無造作に床へ置かれていた紙を拾い上げ、メリィに示した。
右下には見覚えのあるマークが記されていて、メリィは軽く顔をしかめた。

「これは……数年前にエマの研究所が紛失した物ですね……」
「そうなのか!? そりゃあ何と言うか、ご愁傷様だな!」
「……それに、この建物……。
 エマ国有の島に謎のドームがあると、上層部が騒いでいた物じゃないですか」
「そりゃあ悪ぃな! ま、あいつらも俺を何度か襲ったんだし、喧嘩両成敗だろ!」
「おっさん……そりゃあ、設計図を取り返しに来たんだろ……」
「言葉の使い方を間違えてる所も突っ込むべきね」

さすがに気圧されて、ジェラルドは二、三歩後ろへ下がった。



飛空挺の設計図を見ていたメリィは、驚愕した。
航空力学的に洗練されているかはともかくとして、かなり効率的である事は間違いない。
……まさか動力を、足でペダルを漕いで作るとは……。

--------------------------------

ジェラルドさん中々良いキャラです、さすがお二人です><
次の方、よろしくお願いします〜。

それから、現在新企画の再提起を行っています。
http://bbs4.sekkaku.net/bbs/?id=rire72&mode=res&log=11
参加・同意・意見を頂ける場合は、上のスレッドに書き込みお願いしますb
ではでは〜。


2010年12月13日 (月) 18時59分


(126) リレー小説―84 投稿者:シリア

「ねえねぇ、これを使ったらアヴィルに行けるんじゃないかな?」

ぐるぐると思考を巡らしているメリィにミルが提案する。

「これだけの大きさだったら皆乗れるし、船を使って移動することもないよ」
「確かに・・・それにレヴィ達がまだあの港を占領してるだろうしな・・・」
「そう・・・ですね」
「おいおい、これを使うってか?」

3人が意見を言っているとジェラルドが口をはさむ。
先ほどの話によると、ここを狙って襲ってきている者がいる・・・
警戒するのも無理もない。

「実はアヴィルに行きたいのです」
「アヴィルに? 今あの国はギルヴェイと戦争中だって聞いたが・・・」
「僕たちはあそこに行かなければいけないのです」
「理由を聞きたいな・・・」

今までの事をメリィが話していく。
六呪神器の事も・・・







「ん・・・ぅうん・・・」
「あ、エメリア! 起きた?」

ようやく目を覚ましたエメリア。
辺りをキョロキョロと見まわし、首を横に傾ける。

「ここは・・・? 私・・・」

ゴウンゴウン・・・

「ここはね、エマの南にある島だよ。 エメリアは力を使いすぎて倒れたんだよ」
「・・・! レヴィリアは!? 皆は!?」

ゴウンゴウン・・・

「大丈夫だよ、エメリアのおかげで皆元気だし、レヴィリアもピンピンしてて港で暴れてたよ」
「そ・・・っか・・・」

ゴウンゴウン・・・

「ところで・・・あれは・・・?」

先ほどから音を立ててプロペラが回っている大きな物体に疑問を抱くエメリア。

「あれは飛空艇っていう空飛ぶ船なんだよ」
「船? あれが・・・?」
「今ジェラルドとメリィとシュヴァが動かしてる」
「ジェラルド・・・?」
「えっとね・・・」

「お〜、起きたか〜」

船の中から出てくる男――ジェラルド。

「あなたは・・・」
「俺はジェラルド、ジェラルド・ヘイズだ。 エメリアちゃんだっけ?」
「え、えぇ・・・」
「エメリア!」

後ろからシュヴァルツが叫んで走ってくる。

「大丈夫か!? どっか痛いところあるか!? どっか――」
「五月蠅いですよ、シュヴァルツさん。 エメリアさんが困ってます」

そしてメリィもやってくる。

「もう大丈夫ですか?」
「え、えぇ」
「それはよかったです。 これからあなたにお説教をしなければいけませんし」
「へ?」
「術を使うということは自分の体力を使うわけです。 力を使い続ければ命を落とすかもしれないのですよ!」
「ぅ・・・」

起きてすぐ、メリィの説教。
さすがのエメリアもへこむ。

「まぁまぁ大丈夫だったんだしいいじゃん」
「・・・まったく・・・」
「あはは・・・」

「それで、話はもういいのかー?」

ジェラルドは話を進めたそうに会話を止める。

「あぁそうでしたね」
「あの・・・この船でアヴィルに・・・?」
「えぇそうです。 おそらくあの二人は港に潜伏しているようですから」
「それに飛行テストもしたいからな〜」
「飛行テストって・・・」
「その条件付きでこの飛空艇を借りれるのです」
「もう出発できるぜ〜? 用意が出来たら乗れよ」

そういってジェラルドはさっさと船に乗る。

「立てるか?」
「うん・・・」
「それでは行きましょうか、もしここにいることがばれればここも壊されてしまいます」

そしてメリィもミルも乗る。

「・・・・・・」
「エメリア、行こうぜ」
「う、うん・・・」


――力を使い続ければ命を落とすかもしれないのですよ!

もし・・・あのまま力を使ってたら・・・

エメリアは頭をぶんぶん振り、シュヴァルツのあとを追いかける。


――――――――――――――――――――――

久しぶりすぎて言葉が出てこな・・・い・・・(´;ω;`)
どうも!1か月ぶりですね!
あれ・・・2か月ぶり・・・?
さーせん・・・なんか私情で全然できなくて;;
とにかく頑張っていろんなこと終わらせて帰ってきます!!

次の方・・・つなげにくかったらホントごめんなさい;;
でぁでは!


2011年01月31日 (月) 14時39分


(127) リレー小説―85 投稿者:古嶋 さら

「……って、どうして人力飛行なのよ!」

エメリアはともかく、飛空艇というロマンのある響きに裏切られたことを、叫ぶ事から始めた。
最初の二分ぐらいは楽だったが、高度が上がるほどにペダルは重くなり、更に足に疲労が溜まって行く。
足を攣れば、それで落ちるというのも怖かった。
何というか、致命的な欠陥を抱えていると思う。

「知らん。そもそも、俺は設計図通りに作っただけだからな!」

さっきまで見ていた夢でも、同じような言葉を聞いた気がする。
どんな夢だっただろう、と思い返すと、とてつもない絶望感に襲われた。
悪夢を見たには違いなかったが、かなりの悪夢だったに違いない。

「さて、どこに下りましょうか? あまり開けたところだと、飛空艇が目立つでしょうし」
「そうだなぁ……あそこの森の真ん中にすっぽり隙間があるし、そこに降りれば良いんじゃないか?」
「では、そうしましょう。皆さん、良い具合にペダルの速度を落として下さい」

良い具合ってどのくらい、とエメリアが訊く前に、飛空艇はバランスを少し崩しながら、高度を低下させていった。
まっすぐ、森の空地に向かって。

「お、落ちすぎじゃねぇか?」
「……加速してますね。今更どうにもならないでしょうが、逆噴射をお願いします」

もちろん、逆噴射とはもう一度ペダルを強く踏み回すという意味である。
しかし、それも殆ど効果なく、恐ろしいほどの速度で飛空艇は空地へと落ちていった。

---------------------------------------

長らく放置しちゃいました、ゴメンなさい><

とりあえず、便利なものには蓋を(ry<飛空艇
はい、繋げにくいかもしれませんが、よろしくお願いします〜。

ではでは。


2011年03月03日 (木) 21時17分


(128) リレー小説―86 投稿者:スウェル HOME

超お久しぶりにカキコですwwww
さ〜せん^^;

――――――――――――――――――――――


ほとんど爆発音に近い音を鳴らし、落下のような着地を果たした飛空艇。
着地の衝撃で辺り一面に砂埃が巻き起こり、飛空艇もスクラップと化した。

「皆〜ダイジョブ〜?」

飛空艇の残骸の外から呼ぶのはミルである。
肩にはホゥが乗りかかっている…

「ミル!? なんでお前そこにいるんだ!?」
「いや、だって〜ホゥはテレポート能力があるわけで…落ちてからの緊急脱出とか余裕でした。って感じだよね〜」
「それ俺等もテレポートさせろよ!!」
「ンフフ〜♪ だって、皆一応がんばって着地させようとペダル踏んでたしいいかな〜って」
「良くない!!」

飛空艇の残骸に向かって満面の笑みのミルに船内の一同は声を合わせて叫ぶ。

「お前はしばらくメシ抜き!な!」










大げさに落下した飛空艇だったが、船員は全員無傷であった。
設計者であるジェラルド曰く…

「なんせ俺が設計したからな!」

という事である。
飛空艇自体は大破しているにも関らず呆れたものだ、とメリィはため息を吐いた。
エメリアはその自信をペダル式を改良するという事に向けられなかったのか?
と思ったが、口に出すのも面倒だと結局言葉にはしなかった。

一同は飛空艇に予め積んでいた食事を食べながら、今後の計画を立てていく。無論そこにミルは含まれていなかった。

「では、これからはまずこの飛空艇を直すのに必要な材料を集めましょうか…ジェラルドさん…何がいりますか?」
「何って…そうだな〜下半分がつぶれちまってるからな〜とりあえず外装の木材はこの森の木を使えば良いけど…動力部分云々は、街にでも調達しに行かないと置いてないだろうな〜」
「この辺りに街なんてあるの?」
「さぁ? どうだろうな〜?」

その問いかけに背を向けてせっせと肉を食べながら曖昧に答えるシュヴァルツにエメリアは思いっきり蹴りを加える。

「とにかく…今日はもう暗いですし…飛空艇の……残骸の中で寝ましょう…」
「追ってだとかそういうのが来たらどうすんだ?」
「そんなの交代で野郎共が見張りをしていて下さい…」
「ぇーなんか俺達、踏んだり蹴ったりじゃん…文字通り…」
「まだ、殴られたりがないので大丈夫でしょう?」

嫌がるシュヴァルツ達を置いてメリィはエメリアをつれてさっさと飛空艇の中へと入っていった。

講義に行っても恐らく、ありがたい術の返事が返ってくるだけであろうと悟ったシュヴァルツはじゃあ…と切り出し、残り二人とじゃんけんで交代の順番を決めた。





そして深夜─




「うー寒っ!? ……夜になるとこんなに冷えるなんて…」

ぶるぶると震えながらに見張りをしているミル…とホゥ。

「寒いから震えて体温を上げた方がいいのか、出来るだけ空腹状態だからエネルギーの消費を抑えるために止まった方がいいのか…それが問題だね〜」
「ホ〜」

ミルは辺りを見ながら右手で鳴り止まないお腹をさする。

「ミル…さん」
「む? なにやつ!」

パッとミルが振り返る先に居たのはメリィだった。
手には何かを抱えていた。

「さ、さっきからそのお腹の音がうるさくて眠れないんですよ…これでも食べて止めてください」

顔を背けながらメリィはミルに手に持っていた食料を渡す。

「ぁ……ありがと…」
「べ、別にこれは…あなたのお腹がうるさいのと、あと…空腹のままだとちゃんと見張りもできず、最終的に僕たちに被害が及ぶと困るからです。別にあなたが心配だとか…そんなんじゃ……」
「(す、すげぇ!完全なまでのツンデレだ!!もう遥か昔にこんなツンデレ絶滅したと思ってた)」
「な…なんですか…?」
「うんにゃ…ありがとね〜マイハニ〜♪」
「ば、馬鹿な事言わないでください! それじゃ! おやすみなさい!」

暗くて顔ははっきり見えなかったが恐らくメリィは赤面しながら船内へと走り去ったのだろうとメリィは想像した。

「メリィってなんだかんだで…乙女だよね…」


――――――――――――――――――――――
こんな終わり方で、大丈夫か?

大丈夫だ、問題ない。

はい、久しぶりだからそれなりに長めに・・・相変わらず読みにくい文でさーせんさーせん^^;

メリィはツンデレはいってましたっけ?大丈夫でしたっけ?
キャラが変わってきてたらごめんなさいね〜
ではではノシ


2011年03月15日 (火) 10時19分


(129) リレー小説―87 投稿者:スノウ

ひどく頭が痛い。ガンガンする。
そんな感覚に襲われてエメリアが目を覚ました。


何が有ったのだろう?昼間の落下のせいだろうか。
飛空挺の残骸の中ではエメリア、メリィ、メリィに寄り添う交代で見張りを終えたミルとホゥ、それとジェラルドが眠っている。


「…」


「星でも…眺めようかしら」
そっと飛空挺から足を踏み出した。

夜中の澄んだ空気と凍えるかと思うぐらいの冷たい風を一身に受けるとうんと背伸びをした。




「あ」
飛空挺から少し離れたところにはシュヴァルツが座っている。
震えてる様子はなく、うつらうつらとしていた。



(よーし、ふふふ)
悪ふざけのように笑うと、少しずつ少しずつシュヴァルツに近付く。

手を伸ばせば届く距離に行くと、
「おりゃっ!」
「うわっはははははぁ!?」
首、脇を擽る。
笑い声と驚きを交えシュヴァルツが身体を跳ね返らせた。


「んだよ、起きてたのか」
「起きたの。眠れなくて」


隣いい、いいよと軽い会話を交わしエメリアはシュヴァルツの隣に腰を落とす。


「あのミルでさえちゃんとやり遂げたんだからシュヴァちゃんが出来なきゃ恥ずかしいわよ?なのにうとうとしちゃってさ」
「まー…な」



沈黙。




「…夢、見てたんだ」
「ふーん。どんな」
「結構前から…いや、物心付くちょっと前からずっとぼんやりと見てた夢だよ。
今頃になってはっきりしてきた。
…俺にな、弟分と妹分が居るんだよ。
弟の方がフリッチって名前で、妹がミラナっつーんだ」

「ミラナ!?」

「どうした?」
「な、何でもない…」


「フリッチもミラナも見事な黒髪の持ち主でさ、
すごく羨ましかった。
フリッチは結構弱々しくて臆病者だけど根はいいやつで、ミラナは…俺らはとある村に居たんだが、
その村では一番美人だったかもな。持てはやされてた。
年は俺が年を取るごとに一緒に年を取るんだが、
それでも俺より年下だよ。
ある日、村の奥の黒い森にミラナが行きたいと言い出したんだ。
そこにはモンスターとか居て危険だったけど、
俺とフリッチが着いてるから大丈夫だろと思って連れてったのな。
それで案の定モンスターが現れたが、
俺には剣の心得も有ったから一応薙ぎ倒した。
…でも、一瞬の隙を取られ、俺は剣を奪われモンスターに殺されそうになった。そして庇ってくれたのが、ミラナだ」

「…」

「ミラナは血をたくさん流しつつ、俺が生きてて良かったと微笑んで息絶えた。
傍でわんわん泣いてたフリッチが、ミラナが息絶えた瞬間信じられないような形相で俺を睨んでくる。
そこでぷっつりと途切れ、またミラナが森へ行きたいと言うところから始まる。
これが何回も何回も何回も何回も何回も繰り返されてきた。
…あまりにも繰り返されるから、執着っていうか、ミラナやフリッチがまるで夢の中だけの住人じゃない気がするんだ。
ミラナが森に行きたいと言う理由は繰り返されるたびに変化して、
実は…一回俺とその…恋仲になって、で森で危険な…デート?をしようとしたらフリッチが着いてきたてのもあった」

「………………」


「俺は何回も何回も何回も何回も何回も何回もミラナが死ぬのとフリッチが俺が睨んでくるのを見て来た。
ミラナが森に行きたいと言うたびに危険だと感じてはいるのに、身体が言うことを聞かない。『止めろ』と言えない。
悔しくて悔しくて、…それを何年も前から繰り返される」

「ミラナを抱き締めても…いつも結局は黒い森に行ってしまうんだ」


「……シュヴァルツ…」




ただエメリアには俯くしか出来なかった。





――――――――――――――――
皆様お久しぶりですあああああああああああああああ
最近忙しくてごめんなさい><
最強の繋ぎにくさを誇る今回ですが次の方頑張って下さいぬ♪(死
ひさしぶりなのでおかしいところもあるかも…です(
ではでは!!


2011年03月20日 (日) 09時20分


(131) リレー小説―88 投稿者:シリア HOME


前から気づいていたのもある。




「シュヴァルツはミラナの事が好きなんだ・・・」




何度も見続けた夢の中で、何度も止めようとしてた。
その人を守りたかった。
その人の事が好きだから・・・だから守りたかった・・・

エメリアはシュヴァルツの顔を見る。

「・・・?」

先ほどまで青い顔をしていたはずのシュヴァルツは、顔が真っ赤になっていた。

「べ、べべべ別にミラナの事なんて・・・っ!」
「・・・え・・・私、声に出してた!?」

一体どの部分を声に出したのだろうか・・・それすら気が付かなかった。

「そ、そりゃ綺麗で美人で、お前よりお淑やかだけどな!」
「ふーん、どうせ私はお淑やかじゃないわよ」

「話をごまかせた」と小声でいい、ガッツポーズをとるシュヴァルツ。
その姿を見てエメリアはため息をつく。

あの焦り方だと本当に好きなのだろう。
そしてその夢のどれかが現実なのだろう・・・


―――俺がお前と出会う何年か前に亡くなったんだ。


シュヴァルツを守って、ミラナさんは亡くなった。
亡くなってもシュヴァルツは彼女の事が好きなんだ。



・・・じゃあ私は・・・?


はっ、となって首を振る。
その行動にシュヴァルツは首をかしげる。

どうしてここで私が出てくるのよ!
今の流れ的に私は関係ないじゃない!
つかこの馬鹿が悪いのよ!
そういう素振りを見せておきながら・・・っ!

「どうかしたのか?」
「え!? 何が!?」

声をかけられ驚き、誤魔化そうとするが声が裏返ってしまう。

「おい、なんか変だぞ? 頭でも打ったのか?」
「そりゃ確かに頭痛はするけどっ、ってなんでもないよっ!」
「頭痛がするって・・・なんで―――」

「えーめりーあちゃーんっ」
「わっ?!」

突然後ろから抱きつかれて驚くエメリア。
抱きついた犯人は寝ていたはずのジェラルド。

「何々? 二人で逢引きですか?」
「「違うっ!!」」
「全力否定・・・おじちゃん悲しい・・・」
「自分でおじちゃんって言うって・・・私たちとあまり歳変わらないじゃない・・・」
「んでさ、エメリアちゃんは彼氏いないの?」

自分ペースで話を進めるジェラルド。

「いないわよ!」
「んー? シュヴァルツと付き合ってるとか聞いたんだが・・・」
「そんなわけないでしょ! 誰がこんなやつと!! って誰から聞いたのよ!?」
「ミル君」
「ミルのやつぅ・・・っ」

怒りを拳に表し、拳を震わす。

「じゃあ俺と付き合お♪」
「「はぁ!!?」」

ジェラルドの突然の発言に二人は声をそろえて叫ぶ。

「だってエメリアちゃん可愛いし、一人身なら俺が貰っても大丈夫だよな♪」
「な、な・・・」
「誰がよ! 冗談はよして! 勝手に決めないでよ!」
「冗談じゃないよん♪」
「だから・・・っ!」
「シュヴァルツは良いよな〜? どうせ『付き合ってない』し〜」
「お、おう、別にいいぜ〜」

シュヴァルツの声に戸惑いがみられる。

「私はよくない!」
「けって〜い、エメリアちゃ〜ん」
「抱きつくな〜!」

ジェラルドの行動にシュヴァルツはムスッとする。




少し離れたところでメリィとミルが見ている。

「三角関係ってやつ〜?」
「そうですね」
「ほー♪」
「でもこれ以上叫ばれると誰かが来そうなので止めに入りましょう、良い所だったのですがね」
「だね〜」

メリィ達は今起きたような感じを出しながらエメリア達を止める。

だがエメリアにはばれていたのだった。


――――――――――――――――――――――

ぎゃふぅううううう\(^o^)/
中々参加できなくてごめんなさいwww

頑張って繋げてみた!
ちょっと無理があるけど・・・ギャグでごまかしt(パァン

今度はシュヴァルツ・エメリア・ジェラルドの三角関係です!
シュヴァ×エメがジェラ×エメになるわけですよ!(
つまりこんな感じ・・・?
シュヴァ←→エメ←ジェラ
これはちょっと後先の関係が気になります〜^q^ウヘヘ←

でぁでは次の人頑張ってくださいw(´∀`)ノシ


2011年05月07日 (土) 10時06分


(132) リレー小説―89 投稿者:古嶋 さら

 もちろん、全力で怒る私でも、メリィのあやし術に敵おう筈がなく、何とも言えない不完全燃焼を抱えながら、飛空挺の残骸の中の寝袋へと入った。
 月を眺めながら、私らしくないな、と思う。もっと、はきはきした、真っ直ぐな女の子が、私なのに。

(……もう一発、殴っておいたら良かった)

 ジェラルドの顔を思い出して、エメリアは拳を固めた。
 本心な筈はない。彼がどんな人間なのか、まだ出会って間もないから、全くもって分からない。だが、少なくとも、本当に好きな人に告白する時に、あんなシチュエーションを選ぶのはありえないからだ。
 つまり、あれは、私とシュヴァルツを気遣って話を止めようとしたか、その逆……邪魔をして、壊そうとしたかと言う事だ。

(はぁ……。どっちにしても、要らないお世話よね)

 あれでは、明日から気まずい。シュヴァルツとも話しにくくなるし、ジェラルドとも近づくわけにいかなくなる。

「シュヴァルツ……」

 意図せず、彼の名が口をついて声になる。呼ぶと、より一層、寂しくなった。

「うわ……ホントに呼んでやがる……」
「……え?」

 真後ろから声が聞こえて、私は寝返りを打つように仰向けになり、その姿を仰ぎ見た。あの特徴のある髪型…………

「きゃああぁぁあっ! な、何で、何で居るのよっ!」
「いや、見張り交代したしさ、話途中だったしさ」
「……あぁ、デリカシーとか、ないのね」

 軽く皮肉を飛ばしながら、周りの空気を探ってみる。……よし、誰も聞いていない。オールクリアだ。

「ってか、あの流れで寝ようとするほうが、よっぽどだろ……」
「眠たいんだもん。……まぁ、ちょっとだけなら良いわ」

 起き上がって座った私のすぐ隣に、許可すら求めずシュヴァルツはどかっと座った。さっきの話の後だからか、心成しか、私の体が火照っていっているような気がする。
 やっぱり、そうなんだ。と、客観的な私が言う。

「おう。……んでまぁ、不思議な事があんだよなぁ」
「繰り返し、同じ夢を見ること?」
「いや、確かにそれもそうなんだが……。フリッチは、何度夢を見ても、ミラナと黒い森と同じように、いつでも出て来るんだ」
「それが、どうしたの?」
「でも、俺の記憶……。夢でごっちゃになっちまってるけど、一番古い記憶には、確かに、フリッチって奴は居なかったんだ。おかしな話だろ? いつの夢でも、フリッチは俺の弟分なんだが、実際の所……まだ、居たとは思えないんだ」

 やっぱり、私、彼の事が……と、主観的な私も言う。ついに、主観と客観の意見が一致した。私は、シュヴァルツの事が、好きなんだ。きっと。よく分からないけれど、これが好きという感情なんだ。

「事実の記憶も、夢の記憶に埋もれていくから、もしかしたら本当に居たのかも知れない。けど、本当は居なかったとしたら、夢に出てくるフリッチは、一体誰なんだ?」
「…………」
「……っておい、聞いてるか?」
「えっ、あ、ええ、もちろん聞いてるわよ。ミラナさんが黒い森で、フリッチな夢を……何だか、変な話よね」
「いやいやいやいや、そんな話じゃねぇから!」

 危ない、煩悩に呑まれて、話を聞くのを忘れていた。好きか嫌いかなんて、どうでも良いじゃないか。今この時を無為にする事こそ、勿体無いんだ。今は、何とかごまかせたから良かったけど……。

「今は、何とかごまかせたから良かったけど……」
「おい、思考が漏れてるぞ。しかもごまかせてねぇし! バレバレだし!」
「え、本当?」
「お前、俺をどれだけバカだと思ってんだよ……」

 これくらいよ、と私は腕をいっぱいに広げて見せた。シュヴァルツが、ひでぇ、と言いながら、仰け反るフリをする。
 そして、笑う。私も、笑う。向こうの茂みからも、笑い声が上がる。

「って、またお前らかよ……」

 シュヴァルツの呆れたというような声の後、茂みが揺れて、中からメリィとミルが飛び出してきた。
 深夜に、茂みで、男女が密着……何だか、向こうの方が、よほどからかわれるような事をしているような気がする。

「さぁ、皆さん。早く寝ましょう。明日も多分、早いですよ」
「え、流れ無視?」
「疲れは寝ないと取れないんですから。もう、夜明けも近いですし」

 見れば、メリィの顔は、かなり赤らんでいた。なるほど、ポーカーフェイスの中でも、ちゃんと恥ずかしがっているのか。



 私は、恋愛関係メモの、『メリィ→ミル』の欄に、「好意あり」を書き加え、それから、『私→シュヴァちゃん』の欄に二,三文字ほど書いた後、すぐにそれをぐしゃぐしゃと線で塗りつぶした。

------------------------------
くぎゅぅぅぅ\(^o^)/
長い間参加できませんでした、お久しぶりです〜

ジェラルドさんの玉砕フラグを、とりあえず回避してみました☆(
中々難しいのです……。次の方、よろしくお願いします〜


2011年05月18日 (水) 23時52分


(133) リレー小説―90 投稿者:スウェル HOME

─翌朝─

船内の一室に集まった一同。

「あ〜ぁ、結局…一睡も出来なかったぜ」

隈を作ったその顔は、すでにどんよりとしている。

「はて? 眠れなかったんですか?」
「あ〜? ……色んな意味でな〜…」

わざとらしく首を傾げながら問いかけたメリィにやれやれと言う風に答えるシュヴァルツ。


「お前はよく眠れたのかよ?エメリア?」
「え!? …あ、うん…そりゃぁもう!」
「…??」

何気なくエメリアに話をふるシュヴァルツに過剰な反応のエメリアをシュヴァルツを除いた3人がにやにやとしているが、やはりシュヴァルツは気づいていない。

「なぁ、エメリア…昨日の事は忘れてくれな?」
「え? 昨日の………? あぁ、変な夢の話ね! わわわ、わかったわ! それじゃっ!ひとっ走り行って来る!」
「ちょ!? エメリアどこ行くのーー!!」

まるで一人で漫才でもしているかのように慌しくしていたかと思うと、今度は扉にもたれかかっていたミルを突き飛ばし、ドタドタとエメリアは部屋から走り去っていった。


─昨日から改めてシュヴァルツを見ると、変に意識してしまう。


もともと思った事が言動に出やすいエメリアは第三者からも一目瞭然な程にシュヴァルツに過剰な反応を示すようになっていた。
もはや、シュヴァルツの言葉の内容などよりシュヴァルツに話しかけられるという行為に舞い上がっていたともいえる。

「あんなわかりやすい行動とるなんて…さすがにないですね〜」
「いやぁ〜メリィも結構だと思うよ…ミルは…」
「ていうか〜俺っち、あぁゆうのもグっとくるわ! イイッ!」
「…え〜キモ」
「キ、キモ!? ……ひどい! そんなこと言うなんて! 俺様、化けてでてやる!」
「あなた死んでるんですか……というか、一人称くらい安定させてください、めんどくさい」
「う、うわぁ〜ん! 男装&女装コンビがいじめる〜!」
「なっ!? 僕は別に男装はしてません!」
「そうだよ! 女物が似合わないだけだよ! あと! 僕の事はどうせなら男の娘って言ってよ!」
「……………」
「あれ? いつもならこの辺でシュヴァ君からツッコミが帰ってきそうなんだけ・ど・も?」

その言葉にシュヴァルツに3人が視線を向けるが、本人は何か考え込むように俯いていた。

「あ、あれ? シュヴァシュヴァ〜? どったの〜? もしかして立ったまま寝てる〜?」
「寝てねぇよ……」
「??」

違和感を感じたミルが駆け寄り、声を掛けるがシュヴァルツは機嫌が悪そうに俯いたままだった。




─忘れてくれ…そう言ったが、俺にとっては大事な話だった…
それを『変な夢の話』だけで終わらせて…何も聴いてなかったみたいな態度で……お前は、俺の話なんてどうでも良かったのかよ…



エメリアの態度へ何故か怒りに似た感情を覚えるシュヴァルツ。

「とりあえず……エメリアさんを捜しに行きましょうか…あと、ミルさん後でお話があります。」
「あ〜れぇ〜〜?」

騒ぎ合いにひと段落ついたのか、メリィが一同にそう促した。
ミルへのお仕置きは確定事項である。

───────────────────────

ヒィデェブゥゥゥゥゥ\(^o^)/

ここから一気にいちゃいちゃモード?そんなことはさせないぜ!
誤解からのドロドロの愛憎劇に発展じゃけん!(ヤメロ

まぁ、とにかく今回も久々なのにややこしくしてサーセンした〜
あと駄文でさ〜せんした〜!
ミルって女装だよね?
あと、ちゃっかりコンビってことは否定しないっていうね、うん(ぁ


2011年05月24日 (火) 16時09分


(134) リレー小説―91 投稿者:シリア HOME

「シュヴァルツの顔がまともに見られない・・・」

かなり走ったあと、一人佇んでいるエメリア。

本当の事を言うと、あの後一睡もしていない。
ミラナさんやシュヴァルツの事とか考えてしまって寝つけず、一夜を過ごしてしまった。
おまけにシュヴァルツの顔が見れないくらいになってしまっている。

「・・・シュヴァルツにとって・・・ミラナさんは大切な人・・・」

じゃあ私はどうなるのだろうか?
出会った時からそういう素振りを見せつつも一緒に旅をした。
いつだって私を守ろうとしてくれた。

「・・・ミラナさんと私を被せてた・・・?」

ずっと朝まで考えていた。
きっとシュヴァルツは私をミラナさんと被せてたんだ・・・

「私は・・・・・・ミラナさんの代わりだったんだ・・・」

そう思うと胸が痛くて仕方ない。
シュヴァルツの事を考えるとどんどん痛くなる。
気が付けば、涙を流していた。

「や、やだなぁ・・・なんで泣いちゃうのさ・・・」

ミラナさんの代わりで、ただの旅仲間。

「・・・考えるのなし! 戻ろ・・・って・・・」

ようやく今の状況に気が付く。


「ここ・・・どこ・・・?」


走って、仲間と離れ、そして迷子。
しかもこの土地は知らない。
地図もない。

「究極の迷子になってるわ・・・」

どうしたものか。

エメリアはその場で立ち尽くし、動くことが出来ない。
無我夢中で走ったため、一体どこから来たのかもわかっていない。

ガサガサッ

誰かがこちらにくる。

魔物?
でも人が歩く足音だから・・・

「シュヴァルツ・・・?」

すぐに思い浮かぶ顔。
どうしてすぐにシュヴァルツの事が出てくるのか。
エメリアは顔を横に振り、誰が出てくるのか待った。

「・・・っ!」
「・・・貴様は・・・っ!」

すぐに弓を構える。
相手も武器を構える。
一歩も動けない。
動けば弓を引いてしまう。

「・・・・・・もう追いついたの? レヴィリア」


そう、目の前にはあのレヴィリアがいた。


「・・・小舟を借りてすぐやってきたさ」
「・・・」

この場にいるのはレヴィリア一人。
でもレヴィリアは強い・・・私のような弓士では勝てない。

・・・ん?
一人・・・?

「レヴィリア、相方は?」
「・・・」

何やら申し訳なさそうに視線をそらすレヴィリア。
その顔からして、すぐにわかった。

「・・・はぐれたんだ」
「違う! あいつが私から離れたからだ!」

おそらく一人先に歩いてはぐれてしまったのだろう。
仲間だったころ、レヴィリアの歩く速さは誰も追いつけなかったから。

「そういう貴様は・・・っ!」
「えっと・・・無我夢中で運動してたら迷子に・・・」

「「・・・・・・」」

お互い武器を下げる。

「えっと・・・その・・・・・・敵国の領地で迷子になったときは・・・お互い何もせず、仲間を探すのが先決かと」
「・・・」
「というわけで、私は行くね?」
「まて、このまま逃すわけがないだろう」

そういってレヴィリアは破魔槍をエメリアの首元に近づける。

「六呪神器を持っている以上、逃がすわけにはいかない。 貴様を捕まえあの迷子を探す」
「そんな・・・」

そんなことをしていると辺りが騒がしくなる。

「ちっ・・・」

辺りの茂みから兵が現れる。
このアヴィルの兵だろう。

「貴様らか、不法入国者は!」
「・・・」
「隠しても無駄だぞ! 船が一隻海岸で見つかったのだからな! それにその服、ギルウェイ軍の軍服だな!」
「・・・」

これはすべてレヴィリアのせいかと思われる。
だがレヴィリアはずっと黙ったままだった。

「大人しく武器を捨てるんだ!」
「・・・ちっ」

レヴィリアにしては珍しく、その場に破魔槍を投げ捨てる。
それに続いてエメリアも守魔弓を地面に捨てる。
そしてすぐに手を縛られる。

「ちょっと! そこまで強く縛らなくていいじゃない!」

縛られ、後ろにいる兵に怒鳴ると木の上に誰かがいるような気がした。

金色の髪と白銀の人たちが・・・



「歩け!」
「ちょっ! 押さないでよ!」

エメリアとレヴィリアは縛られ、つれて行かれる。

「・・・よいのでしょうか、ご主人様?」
「よくないけどな・・・まぁ武器だけ置いてってくれただけ感謝しないとな」

誰もいなくなったのを確認し、木の上にいたイーガとリリウムは降りる。

「・・・どうしましょう?」
「もちろん助けに行くさ。 六呪神器を使える人間でもあるし・・・何よりあいつの・・・エルラの頼みでもあるからな」

『この私がいない間はレヴィリアの事頼んでもいいかしら? あの人には支えになる人が必要だから』

「・・・ご主人様?」
「ん? あぁ悪い、ちょっと思い出してた。 っと・・・タイミングよく来たな」

あの追いかけていたメンバーの声が聞こえる。

アイツらにも手伝ってもらうか・・・


一時休戦って所か。



――――――――――――――――――――――

見知らぬ土地で一人走れば迷子になる、ってよくありますよね!
レヴィリアは考え事をしながら歩いたら早歩きになってそうなイメージです^q^

しかしまぁエメリアさん可愛いですよねw

でぁでは(´∀`)ノシ


2011年05月27日 (金) 19時53分


(135) リレー小説―92 投稿者:古嶋 さら

 兵士に連れられて歩く道は、進めば進むほどに、エメリアにとっては見覚えのある景色となって行った。そして、十分ほどの後、ついに飛空挺の残骸までがその目に飛び込んできた。

(……皆、居ないわね……。私を探しているのかしら)

 自分の馬鹿な行動に、腹立たしくなる。ここは敵地であり、自分たちには目的があるのだ。色恋沙汰にうつつを抜かしている場合ではなかった。
 冷静に戻ったエメリアは、まだ自由のある足を使って、歩きながら一定間隔で地面の土を削って行った。こうして置けば、風で土がならされるまでは、恐らく消えないだろう。勘の良いメリィがこれを見れば、恐らく気付いてくれる筈だ。

「……不用意だな。こちらの味方が来るかも知れないというのに」
「……良いのよ。この際それでも」
「ええい、黙らんか! きりきりと歩け!」

 ちなみにこの兵士は、これで七回「きりきりと歩け!」と言った。何かを言うと、その語尾にはいつもくっ付いて来るので、恐らく口癖になっているのだろうと思う。
 さっ、と視界が開けて、石造りの道に出た。ここから先はどうやって跡を残そうかしら、とエメリアは考え始めたが、それを遮る様に、目の前に宝石をいくつもあてがった鎧を身に着けた、背の高い将軍のような男が現れた。

「ご命令通り、ここに不法入国者を連れて参りました。きりきりと……ごほん」
「うん、よく出来ました。次は、追っ手が付かないようにするのが、目標かな?」
「は……?」

 皮肉な言い回しにも関わらず、爽やかに将軍はそう言った。追っ手。自分たちを追ってくる誰かが居るとすれば、それは……。エメリアは、腕を掴む兵士の手を、体をねじって振り解いて、それから振り返った。

「……ふむ。両方来るのは、計算違いだな」
「みんな!」

 エメリアは叫んで、そのまま走った。腕は太いロープで縛られたままだったが、それも気にせず、走った。妨害は入らなかった。エメリアは、先頭を走って来たメリィを越え、その後ろに居るミルの隣で立ち止まり、また振り返った。
 このまま逃げようとは、思わなかった。まだ、レヴィリアが残っている。しかし、その前に、一つ確認しなければならない。

「言いたい事は山ほどあるんだけど、一つだけ」
「何ですか、エメリアさん」
「……一時休戦ってこと?」

 メリィは軽く笑みを浮かべて、頷いた。それなら、レヴィリアを助けるのに、何をいとう必要があるだろうか。

「ご主人様。弓、一旦は返して差し上げましょう」
「ん、そうだな。ほれ」

 イーガが、守魔弓を投げ渡すのを、エメリアは器用に受け取った。続いて、矢を何本か渡される。

(返して貰っても、射るに射れないんだけど)

 言葉をぐっと飲み込んだ。



 将軍の男は、起こった事態に特に動揺している様子はなく、むしろ一層涼しげな顔をして、兵士達にレヴィリアを連行するように言った。
 そうはさせまいと、イーガがリリウムを剣に変え、それを携えて駆ける。すぐに将軍の男の妨害が入る物の、それを上手くかわして抜かす。

「飛んで火に入る夏の虫、ってね」

 将軍の男が不敵な笑みを浮かべてそう言うと、イーガの左右から兵士が現れ、為す術のないイーガを捕まえた。様子を振り返りつつ見ていたレヴィリアの表情が、驚嘆に変わる。

「なるほど。アヴィルの灰色将軍って、貴方の事なんですね」
「おやおや、そちらは、国家重要人物及びダークエルフ保護連盟連盟長のメリィさんじゃあないですか?」
「僕の肩書きをちゃんと覚えていて下さるなんて、良い方かもしれませんね」

 メリィは小さくそう笑って、すぐに真顔に戻して目を閉じ、魔術の詠唱に入った。どうやら本格的な戦いになるらしいと、シュヴァルツやミルも、臨戦態勢を取る。エメリアも慌てて、魔術のイメージを脳内に描き出した。

「魔術ねぇ……。実はこの辺、魔術使用禁止区域なんだよね」

 濁流をイメージするエメリアの脳内に、男の声が混じってくる。少し悔しい。エメリアは、更に強く水の勢いをイメージした。

「だから、この辺りの石には、魔術を使えなくするように加工が……されてたりするんだ」

 水、水。男の言葉を入れないように気をつけつつ、深く念ずる。

「……アヴィル石、ですか」
「さすが、国家ダーク保護長。知識もお厚いなぁ」
「皆さん。肩書きを略す辺り、この人は悪い人です。全員で突撃しましょう。……エメリアさん、良いですね?」

 水、水……。って、え?

「も、勿論よ! 国家ダーク保護長に突撃よね!」
「違います。向こうですよ、標的は」

 メリィ達は、突撃できるような密集体型を取った。


----------------------------
勝手に新しそうな人出ちゃいました。
ゴメンなさい。

ではでは、次の方よろしくお願いします〜


2011年05月27日 (金) 21時58分


(136) リレー小説―93 投稿者:シリア HOME

「魔術が使えない以上、敵を一掃することができません」

声を小さくしてメリィは言った。

「使えないの?」
「この周辺にはアヴィル石という・・・魔術を使えなくなる石が埋め込まれています。 だから魔術が使用できません」
「それじゃあどうするの・・・?」
「一気に攻め込んであの二人を連れ出し、逃げるしかありません」
「戦わないのか?!」

二人の会話にシュヴァルツが入ってくる。

「流石にこの人数全員を相手するとなると無理だね〜」
「ミルさんの言うとおりです、だから突破するんです」
「そうだが・・・なんで突撃するとか言ったんだよ」
「相手にそう思わせることによって、より逃げやすくするのです。 突撃するとなると相手側は守りを重視するところと薄い所ができますから」

「いつまで作戦を練っているんだ?」

待ちくたびれたのか、あちらの将軍が話し掛けてくる。

「えぇ、今終わった所です」
「では始めるとしましょう」

両方武器を構える。
メリィの言うとおり、守りが固い所と薄い所があった。

その薄い所を抜ければ・・・

そう思った時、突然誰かが後ろから走ってくる。

「ストーーーップ! ストップ!」
「えっ!?」

突然現れた男はシュヴァルツ達の目の前に立つ。

「ジェラルド!?」
「おう!」
「どうしてここにいるのですか? アレを直していたのでは・・・」
「我が姫様がピンチになってるってびびっと来てわかったからな〜、音速を超えて駆け付けたんだぜ☆」

そう言ってウインクをしてエメリアを見る。

「ひ、姫様って・・・」
「まぁここは俺に任せて、姫様達はこのまま逃げちゃいな。 あの二人は俺がつれてくるし」
「信じられませんね、貴方に何が出来るというのですか?」
「まぁまぁ泥船に乗った気分で任せちゃってよ!」
「沈みますよ・・・」
「そんなガチツッコミ期待してない・・・まぁ任せてくれよ」

「な、何故あなたがいるのですか・・・!?」

将軍がジェラルドを見て驚いている。
そんな将軍に目もくれず、メリィに紙を渡して向き直る。

「行け!」

ジェラルドがそう叫ぶとゴーグルをつけ、何かを地面に投げ、そのまま突撃していく。
シュヴァルツ達はジェラルドが来た道を、後ろを見つつも走り抜けていく。
その何かは突然強い光を出し、その場にいた兵士たちは目が眩んで動けなくなった。

「くっ・・・閃光弾か・・・っ!」




そのあとはどうなったかわからなかった。
先ほどまでいた場所は強い光で見えなくなっていて、私たちは無我夢中でその場から立ち去ったから。

「どこまで走るのっ!?」
「このまままっすぐです!」
「ここがどこなのかもわからないのに走るの!? エメリアみたいに迷子になっちゃうよ!」
「ひどっ!」
「先ほどあの人から地図を貰いました、この先に地図にない小さな村があるようです。 そこへ逃げれば安全だそうです、あと合流場所もそこです」
「本当にそうなのか?」
「信じられませんが・・・今はあの人を頼りにするしかありません。 急ぎましょう、追手が来る前に」


走り続ける。

ジェラルドが教えてくれた村につくまで。


――――――――――――――――――――――

どうもお久しぶりデス(
4か月ぶり・・・か・・・?
軽く名前を忘れかけててやばかったですw

今回はジェラルドが活躍してますw
ジェラルドの事を知っているような将軍さんと、何故か地図に載っていない村の事を知っているジェラルド。
謎がまた深まりますね・・・w
さぁ続きはどうなるのでしょうか!
こうご期待!

というわけで次の方頑張ってくださいw←


2011年09月29日 (木) 09時19分


(137) リレー小説―94 投稿者:古嶋 さら

 走りながら、メリィはジェラルドの言った事が、あながち信用できない物ではないと考え始めていた。
 "灰色将軍"は、ジェラルドを知っていた。そして、あの場に現れた事に、驚きつつも歓迎はしていないようだった。恐らく、アヴィルにとってのジェラルドは、敵、それもやっかいな敵なのだろう。そう言えば、人力飛空艇を借りる交渉の段でも、アヴィルへ向かう目的を、ジェラルドから深く訊かれたような気がする。
 アヴィルの敵、という共通項からして、自分たちに嘘を吐く利が、彼にはない。無論、レヴィリア達の仲間である可能性は否定し切れないが、それにしても、すぐに嘘の地図を差し出せる準備は普通していないだろう。つまりは、少なくともこの地図は、信用できるという事になる。

(それにしても……聞いた事がありませんね)

 国家重要人物及びダークエルフ保護連盟連盟長であるメリィには、主要な各国の面々や、反政府組織のメンバーの情報は、非常に多く集まってくる。そんなメリィですら聞いた事のない、ジェラルドの名前、見た事のない、ジェラルドの顔。それなのに、そのジェラルドの顔を見て、驚いた"灰色将軍"。
 どうも、国家重要人物及びダークエルフ保護連盟には、正しい情報、新しい情報を与えまいとする敵がいるらしい、という事は、前々から問題として挙がっていたが、まさか重要人物一人の情報を、完全に遮蔽されるとは思いもしなかった。

「……今向かっている村は、フッド村、と言うようですね。ジェラルドさんが、真実を語っていたのなら、ですけど」

 出来るだけ声を落ち着かせて、そう全員に伝える。道は小さな森を抜け、レンガで作られた外壁のような物を突き抜けた、その奥まで続いているようだった。

「多分、あと少しですよ」

 メリィは再び、自分に言い聞かせるようにそう言った。


2011年12月19日 (月) 18時59分




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場にて 母の日向けギフト値引きクーポン配布中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板