【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月24日開催予定

ペッコミ ショートストーリー掲示板

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

Name
e-mail
URL
Title
Icon /IconURL
Color
COOKIE password

こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。

ファイトや、ご主人様

[132]智龍(ともドラゴン)


前書き
今回はご主人様設定を設けてあります。P.E.T.S.SSですが、これをご承知の上、お読みください。

ご主人様設定
年齢22歳 某大学の4年生・ただいま就職活動中
関西生まれ・大学の為、大阪で一人暮らしをしていたところ、ピピと再開
アルバイト先は夜間営業の飲食店
どっちらかというと、ツッコミタイプ、辛い事もめげない、ピピのミスもおおらかに受け止める性格の持ち主

っちゅ〜ワケでスタート!!



ここは大阪にある、とある町…

「ご主人様大丈夫やろかな〜?」

木造アパートの窓から、サンバイザーを付けた少女が外をのんびり見ながら言います。

「やっぱウチもついて行けばよかったやろかな〜?」

その時、ドアが開きます。

「今帰ったで〜、ピピ〜!」

「あっ、ご主人様、お帰りなさ〜い。試験どうやった?」

「わからんけど、多分アカンわ。俺んとき試験官のおっちゃんら、なんやむずかしそーな顔しとったし…」

「そっか、残念やな〜…せっかくええ学校通っとんのやろ?」

「学校が良くても、俺自身が成績あんまようないからな…。まあ、不況やし、しゃあないやろ。次さがそ。」

「頑張ってな、ご主人様。」

「わ〜とるわい!」

「ほんならウチ、夕飯の買いもん行ってくるな。」

「おう、気ィつけてな!」

「いってくるで〜、ご主人様。」

ピピは元気に家を飛び出していきます。



ピピのご主人様は今大学4年…しかし、この不況で就職活動がなかなかうまい具合に進みません…。

「ウチが試験官やったら、ご主人様すぐ採用するんやけどな〜…見る目ないわ〜。」

「誰が見る目ないって、ピピちゃん?」

「わぁ、おっちゃん、いきなり独り言に入ってこんといてーな〜…。」

ピピに話しかけてきたのは、魚屋のおじさんでした。

「なんや独り言やったんか。で、何の事や?」

「ウチの兄やんが、なかなか就職先が決まらんくて苦労しとんのや。んで、兄やんの試験官の見る目ないわ〜っちゅーっとったんや。」

ちなみにピピは誤解を招かぬよう、外ではご主人様の事を兄やんと呼んでいます。

「そっか、兄やんも大変やな。で、今日は何買うんや?」

「そうやな〜、お、このサンマうまそうやな〜。」

「さすがピピちゃん、良い目ぇしとるやん。そのサンマ、ついさっき届いたばっかやで。」

「ホンマか?ほな今日はサンマにしよか。おっちゃん、2匹ちょーだい。」

「まいど、おおきに〜。」



そしてサンマを買ったピピは、嬉しそうに商店街を歩きます。

「ご主人様、魚好きやし、喜ぶで〜。あとは…あ、大根がないやん!」

ピピが慌てて八百屋に向かいます。


「おばちゃ〜ん、大根ちょーだい!」

「あいよ〜。お、ピピちゃん今日はサンマか〜。やっぱサンマは焼くのが一番やからね〜。」

ピピの持つ袋の中を見て、おばさんが笑いながら言います。

「ウチは魚は生が1番好きやけどな。それはそうとおばちゃん、これってじゃがいもやんな〜?」

ピピが店の奥の箱に入った、巨大な物体を見つけ、おばさんに聞きます。

「そや、じゃがいもや。ごっつ大きいやろ?」

「うん、ビックリや。うまいんかな?」

「どうやろな〜。今日送ってきたけど、こないな奇妙なもん、いくつか食ってみな、店には出せへんやろ?よかったら持ってくかい?」

「えっ、ええのん?」

「ああ、もちろん。ただし、今の所は味の保証はないけどな。待っとき、今袋にいれたるさかいな。」

「やった〜、久々のおいもや〜。おばちゃん、ありがと〜。」

「いつも買ってくれるからね。そのかわり、味の感想をくれよ。」

「うん、わかっとるわかっとる。あれ、ニンジンやキュウリなんて買わへんよ?」

「味の保証がないからおまけだよ。それで兄さんに、ポテトサラダでも作ったり〜。」

「おばちゃん、いつもありがとな〜。」

「まいど〜。」

ピピが嬉しそうに商店街を去ります。



そして商店街の帰り…

「いっぱい買ったな〜、って言っても、実際買ったんはサンマと大根だけやけど…。ご主人様のバイト代も入ったばっかしやし、今日はご馳走やで〜。」

ピピは嬉しそうに歩いています。

「おばちゃんにいっぱい貰うたし、珍しいジャガイモも手に入ったし、今日の買いもんは良い事ずくめや。それより、このジャガイモうまいんかな〜?どっちにしても、これでご主人様の就職活動に勢いがついてくれればいいんやけどな〜。」

「ピピの作った飯で勢いつけたいで…ホンマに…」

「ご、ご主人様!?いつからおったん?」

「『今日はご馳走やで〜』の当たりからや。」

「ご主人様どっか行っとったんけ?」

「ああ、面接の参考書を買おうと思ってたの思い出したから、ちょっと本屋にな。」

「そっか、ご主人様もうすぐバイトやろ?早いとこご飯作らなあかんな。」

「そやな。その妙〜〜〜なジャガイモ、期待しとるで。」

「期待せんと、まっといてや〜。」


おわり

メール 2003年11月05日 (水) 23時01分




Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から 春のお買い物マラソン4月24日開催予定
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板