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連載小説『ディアーナの罠』

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名前 MUTUMI
題名 188
内容 「そうだな。陸軍本部にアスコット・ルクゼという男が居る。確か今は大佐だったか。彼に会って見ろ」
”ルクゼ大佐ですか。部署は?”
「資料室だ」
[223] 2007/02/23/(Fri) 00:10:59

名前 MUTUMI
題名 187
内容 ”いえ、全然”
「どうだか。まあいい。調べて欲しいのは、陸軍のストーク連隊が起こした虐殺事件だ。こう言っては何だが、かなりきな臭いぞ」
”へえ、そうなんですか”
 何気なく相槌を打ち、そういえばボブが陸軍出身だった事を思い出す。
”【02】元陸軍のよしみで、伝手ないですか?”
「ん?」
”裏情報に通じてそうな人、ですよ”
[222] 2007/02/22/(Thu) 01:01:44

名前 MUTUMI
題名 186
内容  ニヤリと笑ってボブはリックを見つめる。
「それにするなと言っても、どうせお前は反撃をするだろう?」
”ええ”
 しれっとした顔で、リックは頷く。
”陸軍に遠慮する必要もないですし”
「程々にしておけよ」
”心得てます”
 砕けた口調で応じつつ、リックは腹黒い笑みを唇にのせた。
”それで【02】、調べる醜聞っていうのは、どれの事ですか? 少なくとも俺、両手両足の数ぐらいは聞き及んでるんですけど”
 案外そういうことに詳しかったようだ。
「意外だな」
”何がです?”
「地獄耳なのか?」
[221] 2007/02/21/(Wed) 00:53:22

名前 MUTUMI
題名 185
内容 「【03】を」
 短く告げれば、直ぐに目的の人物に回線が回された。
”何か用ですか?”
「今暇か?」
”まあ、そこそこ。何です?”
 携帯端末の小さな映像のリックが、訝し気にボブを見つめる。
「調べて欲しい事がある。残念ながら、俺はこの場を動けないのでな」
”構いませんが、何を?”
「俗に言う陸軍の醜聞の一つだ」
”……どうしてまたそんな物を”
「捜査線上に浮かんで来た。どうも関係があるようでな」
”へえ”
「ひょっとすると途中で邪魔が入るかも知れんが……」
”それは反撃可ですか?”
「無論」
 
[220] 2007/02/19/(Mon) 22:39:02

名前 MUTUMI
題名 184
内容  ボブは重々しく頷く。
「平行して陸軍の方も調べますが、時間がかかるかも知れません」
「わかった。余り当てにしないでおくよ」
 苦笑と共にそう零しつつ、一矢は残っていたコーヒーを一気に煽った。
「さて、コーヒーも飲んだし、行ってくるよ」
 近くにあったダストボックスに紙コップを投げ入れ、一矢はボブに背を向けた。
「お気をつけて」
「うん」
 ヒラヒラと背を向けたまま片手を振って、一矢は離れて行く。小さくなるその背を見送り、ボブはおもむろに携帯端末を取り出した。通信モードに設定し、エネ星にある本部を呼び出す。
[219] 2007/02/17/(Sat) 19:57:03

名前 MUTUMI
題名 183
内容 「戯言(たわごと)はさておき。我々は地道に、星間中央警察と協力して、タレ込み先や心当たりを潰して回ります。途中で何か引っかかるかも知れませんし」
「ますます人海戦の様相を呈して来たな……」
 肩を落とし、憂鬱そうに一矢はぼやく。
「ギルガッソーが敵では仕方がありませんよ。奴等は神出鬼没で、定形を持たない。手札が読めない以上、こちらは基本に忠実にいくしかない」
「そうだな。でも、そうそう時間はかけられないぞ。タイムリミットは直ぐそこだ」
「わかっています」
[218] 2007/02/16/(Fri) 16:19:02

名前 MUTUMI
題名 182
内容 「一息入れると、ほっとするな」
 紙コップを傾け、中に入っているコーヒーを眺めながら一矢が呟く。
 実は密かに、星間中央警察との会談に疲れていたらしい。プレッシャーごときに動じる一矢ではなかったが、それなりに居心地が悪かったようだ。
「しかしさー。有益な情報って少ないよな」
 ハア、と大きく溜め息を吐き出し、どうしたものかと虚空を睨む。
「これから先、どうします?」
「取り敢えず、ヒュードラに居るあいつを訪ねてみるよ。何か掴んでいるかも知れないし」
「細い糸ですね」
「まあな。でも時々、こっちが吃驚するような情報を仕入れて来るから、案外馬鹿に出来ないんだぞ」
 そんな風に庇う発言をしつつ、一矢は何かを思い出したのか、クスクスと笑い出した。
「どうかしましたか?」
「いや前にさ、今度来る時は手土産ぐらい持って来い!とか言ってたからさ。何がいいかなと思って。カメ屋のお煎餅なんかどうだろう?」
「……お好きにどうぞ。というか、どこまで買いに行くつもりですか?」
 一矢ご指定のカメ屋のお煎餅は、ディアーナ星系には売っていない。買うつもりならば、銀河団を越えなければならない。たかが手土産でそれはないだろうと、ボブは少々頭を抱えた。
[217] 2007/02/14/(Wed) 20:59:53

名前 MUTUMI
題名 181
内容  バタバタと、総合庁舎内のロビーを職員達が忙しそうに早足で駆けて行った。急ぎの案件でも発生したのか、その動きはせわしない。
 休憩コーナーでコーヒーを買っていたボブは、訝しそうにその動きを見つめた。
「どうかしたんでしょうか?」
「生誕祭の準備で、忙しいんじゃないの?」
 紙コップに入ったコーヒーをちびちびと啜りながら、一矢がそう評する。
「ならば良いのですが」
 コーヒーセイバーから自分の分を取り出し、ボブは一矢の側に戻った。二人並んで、機構職員がバタバタしている様子を見るともなしに眺める。
 知っている顔でもいれば、事情を問い質す事も出来るのだが、生憎と誰とも面識はない。だから二人はそれを些細な事として、思考から躊躇いもなく流してしまった。
[216] 2007/02/14/(Wed) 00:27:32

名前 MUTUMI
題名 お知らせ2
内容 気がつけばもう2月。
ようやく再開です。
[215] 2007/02/13/(Tue) 23:59:52

名前 MUTUMI
題名 お知らせ
内容 HPの方に、纏めた『デァーナの罠13〜15(捜査会議)』のテキストをアップしました。掲示板とは若干変えてあります。(大筋は同じ)

変更点。
関係のない部分を一部削って(年齢規定の辺り、猫かぶり一矢とか……)心境補完、場面展開(ネロとエリクソンの行動とか……)を後に回しました。(先に捜査会議を終わらせた)

特に13は細々と弄りました。14と15はほぼそのまま。
多分、次の16(ネロとエリクソンの行動)も変更が多くなるかと思います。
修正出来次第上げて行く予定です。それまで掲示板は止まります。スミマセン……。

掲示板は一次的な物なので、これからもどかどか推敲されていくと思います。(一発で決めれる程、私は腕が良くありません……。なるべく決めたいとは思いますが……)
なので、御容赦を。
質問等ありましたら、掲示板かメールでお願いします。
[213] 2006/10/26/(Thu) 13:39:15

名前 MUTUMI
題名 追加
内容 16(ネロとエリクソンの行動)に関連し、番外編1をアップしました。飛ばしたくはないシーンだったので、こういう形を取りました。これで心置きなく、16の推敲が出来ます。
という訳で、もう少しお待ち下さい。
[214] 2006/11/05/(Sun) 16:12:30






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