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名前 |
MUTUMI
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題名 |
151 |
内容 |
(問題が山積みだ) 果たして式典までに終わらせることが出来るのか。ギルガッソーが何を仕掛けてくるのか、はっきりとしていない現状では、勝率は五割を切っているとみてよい。 (やはり情報が命か……。どう動くにしても、それがないと何も出来ない) 先のことを考え塞ぎ込むボブの横で、一矢が捜査官達を前ににっこりと微笑んだ。邪気のないどこからどうみても微笑ましい、例えるならば天使の笑顔だ。 「そういう訳で、暫くよろしくお願いします」 にっこり、ほこほこ。笑顔満開のよそ行き100%の姿だ。これだけを見ると、一矢はとても可愛くて華奢で、綺麗な何の穢れも知らない子供に見える。実際はまったく逆なのだが、捜査官達がそんなことまで知っているはずもない。 だからあっさりと、その姿に騙されてしまった。一矢が見た目のままの子供で、扱いやすい存在なのだと。注意すべきは横にいる厳しい柄のボブの方であると……。 ある意味これも誘導だ。ボブ一人に注意を向けさせ、一矢から注意をそらすための。そうやって内通者の油断を誘うつもりなのだ。
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[182] 2006/06/20/(Tue) 00:14:03 |
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