|
名前 |
MUTUMI
|
題名 |
160 |
内容 |
「……わざわざそこに居たのは、罠の為か? でも何の為に?」 何かが喉に引っかかった小骨の様に、気にかかる。けれどそれが何なのか、一矢にもはっきりとはしなかった。 (まあいい。そのうちはっきりするだろう) とりあえずそれを棚に上げて、一矢は現状の確認に勤(いそ)しんだ。 「他には?」 「一つ重要な物証があるにはあるのだが……、我々にはそれが何を意味するのかさっぱりわからない」 「物証ですか?」 「ああ」 ロンはヒューズに視線を向ける。ヒューズは持っていた小ぶりのケースを開けると、中からビニールパックに入った何かを取り出した。 「これだ。わかるか?」 右手で掴み、それを一矢達に見える様に掲げる。 |
|
[192] 2006/07/23/(Sun) 20:17:47 |
|