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名前 |
MUTUMI
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題名 |
180 |
内容 |
「……君は」 何か言いたそうなロンを、一矢は視線で制した。その先の言葉を無理矢理飲み込まされ、それ以上の会話を遮断される。高位能力者か?という問いは、とうとう最後迄ロンの口から発せられる事はなかった。 裕斗とシェリーの指摘以外、他には何も出なかったので、後は細々とした現状報告に移り、それも大した物でもなかったのだが……、現時点でのお互いの動きを表明しあい、最初のコンタクトはお開きとなった。 一矢とボブは星間中央警察の指揮所に留まり、部隊の指揮をとることになる。 歩み寄れないはずの二つの組織は、こうして同じ船に乗り込む事となった。同じ目的を共有する者として、彼らは互いに手を取りあう。……しかしそこにはまだ信頼はなかった。 |
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[212] 2006/10/15/(Sun) 20:00:10 |
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